学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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35話 嘘か本当か④

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なんか…思ってたイメージと違うな?」
《どういうのを想像していたんだ?》
「醜い豚」
《オークは意外と綺麗好きだぞ。それに、成長すれば知能も上がり上位種なんかは言葉を発するようになる》
「ほーん、そうなんだ。まぁ、速攻で倒すか」
《気をつけろよ、動きはウルフに比べて遅いが、それでもゴブリンとは比べ物にならん》
「わかってる。丁度試してみたい魔法があるんだ。
魔力強化に風の魔力を加えて…【風纏】」

風は彼を纏い、彼は風の如く音を立てずにオークの後ろに立っていた。
 オークは首を斬られたことに気付かず、彼の気配に驚き後ろへ向くが、その瞬間、彼の足元を見ていた。何が起こったのか分からず、困惑することも出来ない。
ただ、気づいた時には自分の首は落ちていて、死をも感じられなかった。

「…っはぁ!これ、思ってたよりやばいな、部分強化ならいけそうだが、全身の強化は魔力消費がやばい…ふぅ、ちょっと休憩。マジか、魔力強化は循環だからいけると思ったんだが、属性を加えると魔法として使われるのか。そりゃ確かに魔力消費が高まるよな。今の一瞬で魔力切れ寸前までいくとはなぁ…うーん、海堂に教える時は部分的な強化じゃないとな。それも後で試してみるが…これはひとまず、切り札として使うことになりそうだ」
《海堂に言ってたスキルの組み合わせとして使うやつか?》
「ああ、魔力強化に属性を与えて魔法として行使する、近接専用の魔法にはなるが、あいつとは相性が良い。まぁ、攻撃魔法も練習しておいて損はないから、そっちも教えるつもりではあるけどな。ただ、心配なのはやっぱ火魔法を手に入れてからだよなぁ…俺もさっさと火魔法を手に入れたいし、早速やってみるか。火を起こしてもそこに魔力は宿るんだよな?」
《ああ。だから、焚き火でも作れば多少は効率が良くなる。まぁ、他の属性と比べると少ないから難しいしより時間もかかるだろうけどな》
「まぁ、やってみるしかないだろ。ひとまず今日は木を集めるだけにして、獲得は明日にしよう。
…お、またオーク発見。んじゃ、次は部分強化をやってみるか」

茂みに隠れながら、魔力強化をした後、足にのみ【風纏】を使う。これだけでも速度はかなり上がるが、風に足を取られてバランスを崩す可能性もある。

「うーん、まぁここら辺は慣れだろうな…瞬間的な魔力変換で戦ってみてもいいかもな。ひとまず一体だけにしよう」

その言葉通り、彼は風の魔力を頼りに一瞬で詰め寄り、その首を刈り取った。

「さて、それじゃあ実験に付き合ってもらうぞ。まずは、瞬間的な移動から…こういう遮蔽物のある場所なら、風で身体を浮かせるだけでも戦略が増えるな」

彼は自身の肉体を風の魔力を循環させることで軽くし、近場の木に垂直に足場として利用し、そのまま足に【風纏】を使い、瞬間的に、直線的に速度を出す。そして、跳んだ瞬間に足の風纏を解除し、首に刃が当たる瞬間に、武器ごと包むように腕から手にかけて【風纏】を発動する。

「うん、これなら比較的魔力消費も少なく使えるな」
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