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51話 怪しげな視線①
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「…チッ、見失った」
《おい、突然走ってどうしたんだ》
「何者かにこちらを見られていた。視線を感じてみたら茂みが揺れたから間違いはないが、気配察知に反応がないから直接確認しようとしたんだが…
この森、一体なにが居るんだ?」
《気配察知は生物ならば全ての気配を感じられるが、隠密している生物は映らない時がある。お前の【同化】が良い例だ》
「あれは魔力の歪みがその場に現れるんだ。空気中の魔力の流れが自身の肉体を避けて通るからな。魔力をよく感じられる者には把握される。特に、魔力での探知などはそうだな。
…待てよ、魔力の探知?やってみるか」
彼は周囲の魔力を感知する範囲を広げ、気配察知と同じように感知できる範囲全ての気配を探した。
気配察知は生物が持つ特有の生命力等を感知するため、非生物の気配は感じられない。
対して、魔力探知は魔力を持つもの全てを把握するため、薬草などの草木はもちろん、魔力を持つあらゆる生物をも探知できる。
「…見つけた、体力が切れて近くで隠れていたようだな」
魔力探知に反応のあった方向に再び進んでいくと、こちらを睨みつける光の玉がふわふわと浮かんでいた。
《これは…妖精か?なんとも珍しい》
「妖精?」
《精霊の卵だ。世界を循環している属性魔力で肉体を形成している種族で、人間とは違ってコアがないからその力に制限はなく、人間を遥かに凌駕する力を持つと言われている。まぁ、現にはその霊体そのものが1つのコアのような役割をしているから、限度はあるらしいがな》
「それで、お前はなぜこちらを監視していた?返答次第では敵対とみなすぞ」
そう言い放った瞬間、妖精はブルブルと震え出した後、何かをジェスチャーで表し出した。
「チッ、話せないのか。厄介な…」
《違う。妖精の話す速度は人間とは違うから聞き取れないんだ。俺が代わりに聞こう》
そこからしばらく、俺の肉体を使って大和と妖精が話したあと、大和がこちらに声を掛けてきた。
《いくつかの変化が森に起こり、一部の場所に霊泉が出現し、妖精が幾つか生まれたらしい。そして、そこの泉の主となる精霊を呼び出したいのだが、妖精達はまだ生まれたばかりで弱いため精霊を呼び出せるほど力があるわけではないから、魔力が高く、協力出来る者を探していたらしい》
「ふぅむ?それが俺だって?」
《巨大な魔力を感じ取ってきてみれば、1人の人間の魔力だった》
「ああ、気配騙しで使っていた魔力の放出か…それで、精霊を呼び出す方法は?」
《霊泉を囲むように魔法陣を巡らせたあと、その魔法陣に体力の魔力を注ぎ込むことで精霊界から精霊を呼び出すことができるらしい。だが、主一人の魔力では足りないから手伝ってもらうにしても何日間か必要らしい》
「ふぅむ…ちなみにその霊泉?ってのは動かしたりは出来ねぇよな」
《できるぞ。霊泉っていうのは霊脈が世界に均衡を与える為にその一部を世界の表に出したものだ。
だから、霊脈に干渉すれば移動させることができる。ちなみにその干渉は妖精でもできる》
「なら、妖精。条件を出す代わりに精霊の召喚に協力してやる。
条件は今後増えるかもしれないが、その時は相談で決めるが、まず大前提として2つ、敵対をしない、霊泉の場所を俺が作った建造物の付近へと移動させる、霊泉の使用許可を出す。この3つだ」
《わかったと言っている》
「よし、建造物の場所は分かるな?霊泉の場所は俺には分からないから、移動をさせてくれ」
妖精を喜ぶようにその場で跳ねると一瞬にしてその姿を消し、暫くすると地震が起きた。
「うおっ…珍しい、地震か?」
《霊泉の移動だ》
「ところで霊泉ってのはなんなんだ?」
《下界…この地上と精霊界を繋ぐ一種のゲートと考えれば良い。霊体のみが通れるゲートだから人間はそのゲートを使用できないが、霊泉の水は霊水と呼ばれていてポーションの材料になったり、それ自体に浄化の効果があったりする》
「お、いい情報を聞けた」
《おい、突然走ってどうしたんだ》
「何者かにこちらを見られていた。視線を感じてみたら茂みが揺れたから間違いはないが、気配察知に反応がないから直接確認しようとしたんだが…
この森、一体なにが居るんだ?」
《気配察知は生物ならば全ての気配を感じられるが、隠密している生物は映らない時がある。お前の【同化】が良い例だ》
「あれは魔力の歪みがその場に現れるんだ。空気中の魔力の流れが自身の肉体を避けて通るからな。魔力をよく感じられる者には把握される。特に、魔力での探知などはそうだな。
…待てよ、魔力の探知?やってみるか」
彼は周囲の魔力を感知する範囲を広げ、気配察知と同じように感知できる範囲全ての気配を探した。
気配察知は生物が持つ特有の生命力等を感知するため、非生物の気配は感じられない。
対して、魔力探知は魔力を持つもの全てを把握するため、薬草などの草木はもちろん、魔力を持つあらゆる生物をも探知できる。
「…見つけた、体力が切れて近くで隠れていたようだな」
魔力探知に反応のあった方向に再び進んでいくと、こちらを睨みつける光の玉がふわふわと浮かんでいた。
《これは…妖精か?なんとも珍しい》
「妖精?」
《精霊の卵だ。世界を循環している属性魔力で肉体を形成している種族で、人間とは違ってコアがないからその力に制限はなく、人間を遥かに凌駕する力を持つと言われている。まぁ、現にはその霊体そのものが1つのコアのような役割をしているから、限度はあるらしいがな》
「それで、お前はなぜこちらを監視していた?返答次第では敵対とみなすぞ」
そう言い放った瞬間、妖精はブルブルと震え出した後、何かをジェスチャーで表し出した。
「チッ、話せないのか。厄介な…」
《違う。妖精の話す速度は人間とは違うから聞き取れないんだ。俺が代わりに聞こう》
そこからしばらく、俺の肉体を使って大和と妖精が話したあと、大和がこちらに声を掛けてきた。
《いくつかの変化が森に起こり、一部の場所に霊泉が出現し、妖精が幾つか生まれたらしい。そして、そこの泉の主となる精霊を呼び出したいのだが、妖精達はまだ生まれたばかりで弱いため精霊を呼び出せるほど力があるわけではないから、魔力が高く、協力出来る者を探していたらしい》
「ふぅむ?それが俺だって?」
《巨大な魔力を感じ取ってきてみれば、1人の人間の魔力だった》
「ああ、気配騙しで使っていた魔力の放出か…それで、精霊を呼び出す方法は?」
《霊泉を囲むように魔法陣を巡らせたあと、その魔法陣に体力の魔力を注ぎ込むことで精霊界から精霊を呼び出すことができるらしい。だが、主一人の魔力では足りないから手伝ってもらうにしても何日間か必要らしい》
「ふぅむ…ちなみにその霊泉?ってのは動かしたりは出来ねぇよな」
《できるぞ。霊泉っていうのは霊脈が世界に均衡を与える為にその一部を世界の表に出したものだ。
だから、霊脈に干渉すれば移動させることができる。ちなみにその干渉は妖精でもできる》
「なら、妖精。条件を出す代わりに精霊の召喚に協力してやる。
条件は今後増えるかもしれないが、その時は相談で決めるが、まず大前提として2つ、敵対をしない、霊泉の場所を俺が作った建造物の付近へと移動させる、霊泉の使用許可を出す。この3つだ」
《わかったと言っている》
「よし、建造物の場所は分かるな?霊泉の場所は俺には分からないから、移動をさせてくれ」
妖精を喜ぶようにその場で跳ねると一瞬にしてその姿を消し、暫くすると地震が起きた。
「うおっ…珍しい、地震か?」
《霊泉の移動だ》
「ところで霊泉ってのはなんなんだ?」
《下界…この地上と精霊界を繋ぐ一種のゲートと考えれば良い。霊体のみが通れるゲートだから人間はそのゲートを使用できないが、霊泉の水は霊水と呼ばれていてポーションの材料になったり、それ自体に浄化の効果があったりする》
「お、いい情報を聞けた」
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