学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

文字の大きさ
89 / 125

88話 魔法指導③

しおりを挟む
「まずは日比谷さんの光魔法からだね。うん、良い調子だ。あとはひたすら練習をしていけば安定して使えるだろうね」
「ありがとうございました!」
「それじゃあ、私達はこれにて」
「あ、あの!一つだけ質問をよろしいですか!」
「なんだい?」
「召喚魔法や転移魔法などの魔法はありますか?」
「あるよ。でも、君達が考えていることは否定しておくよ。過去にも勇者召喚は起きたけれど、国が丸々1つ代償に消えるほどだった。だからこそ、それらは禁忌とされているんだよ」
「そ、そんな…」
「まぁでも、転移魔法は聞いたことがないからあるとしても禁忌にはなっていないだろうね。それと、召喚魔法も動物の召喚は大丈夫だよ」
「そ、そうですか…」
「ふむ、君たちに一つだけ助言をしておこうかな。何かしらを別の場所から転移させる時、基本的には座標が必要となる。だから、もし君たちが召喚魔法によって転移してきた存在ならば、その時に存在している魔法陣を調べることが出来れば座標がわかるかもしれないね。
あとは、魔力を集めれば逆召喚も理論上は可能なはずだよ」
「ち、ちなみにここらに人間の国などは…」
「ここは最果てと呼ばれる場所だ。無論、人間なんて君たちが初めてだよ」
「そ、そうですか…」
「それじゃあ、今度こそ失礼するよ」

彼らはそう言い残し、その場を去っていった。そして、守谷に再び、今度は男子の方に連絡を取り付けてもらうよう動いてもらった。

「…よし、今の内に続きを教えるか、健太」
「魔闘術で肉体を魔力の身体に変えるところまで教わったんだったな」
「ああ、だからあとは各属性で再現するだけなんだが…折角だから、一緒にやっていこう。まずは復習程度に、【火身】」
「…お、これ…めっちゃ身体暑くなるな」
「熱が入った時は身体がよく動くが、暑すぎると直ぐにバテるから注意しとけよ」
「ああ」
「イメージしやすいものから続きをやっていこう。次はそうだな…風にしよう。風は緑…というか、黄緑か。そのイメージで、火身と同じように…
【風身】【風之呼吸】」
「風はそのまま衝撃波か」
「あとは、足も【風身】にして、蹴りに合わせて…【鎌鼬かまいたち
こういうのもできるし、単純に速度強化でも使えるな」
「じゃあ次は…水は何がある?」
「水のイメージがあまりないから、これは後回しにしよう。えーっと、順当に行くなら次は土か…
【土身】【土之呼吸】
これは単純に防御寄りだな。肉体を硬化したり、触れた場所に干渉したり…あと、単純に連携技で…【武具変化】
こういうのもできる」

彼は土身状態の右手を大砲へと変化させ、それを遠くに見えていた魔物に打ち込んだ。

「機械をイメージしたらやりやすいか?」
「まぁ、そうだな。あと、単純に魔法の威力も多分上がってる」
「だな。んじゃ、次は雷か」
「雷もイメージしやすいだろ。
【雷身】【雷之呼吸】
火身みたく、感電とかが主だな。あとは、風身みたいに移動も使える。ただ、雷は上位属性だから負担もでかい」
「次は氷?【氷身】【氷之呼吸】
これは…うーん、範囲攻撃かな。地面に撃って凍結とか。単体もできるか」
「物理法則のある属性なら、盾とかに変化させて防御もできるか」
「でも、砕けたら再生出来なくないか?」
「ん?これならできるだろ」

彼はそう言いながら氷身の自身の腕を一度折ると、そこから再び魔力回路を伸ばして再生させた。

「まぁ、普通は出来ないかもだけれど、俺たちは魔力回路を外部へ拡張できるだろ?だから、魔力でできている腕とかは回路さえ修復出来たら再生もできる」
「ああ、確かに…それに、痛みもないから戦闘向けではあるか。光と闇は…」
「うーん、イメージがあまり湧かないし、お互いできそうな時で良いんじゃないか?」
「だな。どっちかが出来たら共鳴で共有すれば良いしな」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。 彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。 精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。 晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。 死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。 「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」 晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...