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幼馴染を寝取られた僕、何故か学年一の美少女に惚れられました。その四
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そんなわけで、舞音ちゃんとのお付き合いを始めた僕は、その日以来度々彼女の家を訪れるようになった。
彼女のご両親は仕事で帰りが遅く、一人っ子の彼女は寂しい思いをしてきたのだそうだ。
パパ以外の男の人をお部屋に入れるのは初めてです、なんてことを言いながら、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、僕を招き入れてくれた時の舞音ちゃんの表情は、僕の心のメモリに永久保存されている。
舞音ちゃんは、少女漫画を多少読んだり、その作品がアニメや実写ドラマになれば観る、といった程度で、あまりオタク趣味はなかったが、僕がアニメや漫画やラノベの話をするのに対しては、いつもにこにこしながら楽しそうに聞いてくれる。
有紗は自分もオタクな割には、僕が話していても時折つまらなさそうな顔を見せていたからな。
やっぱり、舞音ちゃんは最高にいい娘だ。
今日の彼女は、クリーム色のダボッとしたセーターにデニムスカート、黒のタイツ。セーターを盛り上げる胸のボリューム感はやっぱり圧倒的だ。
僕が持ってきた『ご馳走はうなぎですか?』のブルーレイを二人で観ながら、ふと気が付けば僕らの距離はほぼゼロになっていた。
腕と腕が触れ合い、反射的に身を引く。
「ご、ごめん!」
「いえ、き、気にしないでください」
舞音ちゃんの頬は少し紅潮していた。か、可愛い! このまま……キスしたい……。
ああ、いかんいかん。まだ付き合い始めて十日も経っていないんだぞ。焦り過ぎだ。
何とか気持ちを落ち着かせる。舞音ちゃんもほっとした表情を浮かべているように見えたので、やはりここで踏み止まったのは正解なのだろう。
そして、新学期が始まった。僕らもいよいよ二年生だ。
クラス分けの貼り紙を見て、舞音ちゃんが歓声を上げる。
「やった! ほら、佳宏君、私たち同じクラスですよ!」
「本当だ。やったね!」
これで一年間、舞音ちゃんと同じクラスで過ごせる。二学期には修学旅行もあるし、嬉しすぎるぜ。
有紗も同じクラスになったのはちょっとアレだけど、まあどうでもいいや。それくらい、今の僕の心は寛大なのだ。
「ええっと、佐藤氏? 何故遠藤さんとそんなに距離が近いのでござるか?」
恐る恐るといった様子で尋ねてきたのは、オタク友達の「山田」だ。隣には同じく「田中」もいる。
舞音ちゃんは僕の背中に隠れてしまった。やはり僕以外の男性は怖いみたいだ。
「いやあ、実は僕たち、付き合い始めたんだよね。ね?」
振り返って舞音ちゃんの顔を見ながら同意を求めると、彼女もこくこく頷いた。
「「え、え、え~!?」」
山田と田中がそろって大声を上げる。こら、注目を集めちゃうじゃないか。
その後教室に入った僕たちに、新しいクラスメイトたちの視線が降り注ぐ。
僕たちのことはあっという間に噂が広まってしまったようだ。
舞音ちゃんに好意を寄せていた男どもはさぞかし悔しがっていることだろうが、僕を恨んでくれるなよ。きっとそのうち君たちにも……、いや、舞音ちゃんほどパーフェクトな女の子は他にいないか。本当ゴメン。
「あ、佳宏。この間のことなんだけど……」
有紗が話しかけてきた。舞音ちゃんに近付かないでくれよ。ビッチが感染する。
「僕に何か用? 僕はもう君と話すことなんてないんだけど?」
「はあ? 何その言い方。男嫌いで有名な遠藤さんと何で付き合うことになったのかは知らないけど、童貞が調子に乗るんじゃないよ!」
「よ、余計なお世話だ中古女!」
「だ、誰が中古よ!」
「自分の股に手を当てて聞いてみろ!」
有紗は顔を真っ赤にしてさらに何か反論しようとしていたが、担任教師が入って来たのでそこでお開きとなった。
まったく、僕は何であんな女のことを好きだったりしたのだろう。
その日は新しいクラスでの自己紹介などだけで簡単に終わり、僕たちは学校を出た。
もちろん、「遠藤さんの彼氏です」なんて自己紹介をしたりはしていない。僕は謙虚だからな。
舞音ちゃんとは本来通学に使うバスの路線も違うのだけれど、何となく、彼女と一緒のバスに乗り込んだ。
彼女はさっきから、ずっと僕の手を握っている。新学期で緊張している……わけではないだろう。有紗とは結局あの後何事もなかったが、舞音ちゃん的にも何か思うところがあったのかもしれない。
大丈夫だよ。もし有紗が何かちょっかいをかけてきたとしても、きっと僕が舞音ちゃんを守るから。
舞音ちゃんは僕を部屋に招き入れると、制服を脱ぎ始めた。
「ちょ! 着替えるのなら部屋の外に出ているからちょっと待って!」
僕が慌てて部屋から出ようとすると、舞音ちゃんは僕の手を掴んだ。
彼女の手がとても熱い。
「佳宏君、私の初めてをもらってくれませんか?」
「え、ええ!? いやだって、僕たちまだ付き合い始めたばかりだし……」
そりゃあ、いずれは舞音ちゃんとそうなりたいと思ってはいたけどさ。さすがに早すぎるよ。
「だって、佳宏君があんな女に馬鹿にされるなんて、私我慢がなりません!」
「いや、でも……」
「……私なんかじゃ嫌ですか? あ、ご、ごめんなさい。勝手に決めつけてたんですけど、佳宏君、ど……未経験てことで合ってます?」
「……はい、合ってます。舞音ちゃんとじゃ嫌だなんてことは絶対にないよ。むしろ、絶対に舞音ちゃんとがいい」
「良かった! 嬉しいです!」
心から嬉しそうにそう言って微笑むと、舞音ちゃんは制服を脱ぎ、下着だけの姿になった。
可愛らしいレースの付いたピンクの下着。豊かな胸は、ブラジャーからこぼれ落ちそうだ。
舞音ちゃんを抱きしめ、唇を重ね合わせる。
その日、僕たちは一つになった。
-----------------------------------------------------------------------
舞音ちゃんマジ魔淫ちゃん(笑)。
そして自分で書いておいてなんだけど、佳宏マジでキモい……。
彼女のご両親は仕事で帰りが遅く、一人っ子の彼女は寂しい思いをしてきたのだそうだ。
パパ以外の男の人をお部屋に入れるのは初めてです、なんてことを言いながら、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、僕を招き入れてくれた時の舞音ちゃんの表情は、僕の心のメモリに永久保存されている。
舞音ちゃんは、少女漫画を多少読んだり、その作品がアニメや実写ドラマになれば観る、といった程度で、あまりオタク趣味はなかったが、僕がアニメや漫画やラノベの話をするのに対しては、いつもにこにこしながら楽しそうに聞いてくれる。
有紗は自分もオタクな割には、僕が話していても時折つまらなさそうな顔を見せていたからな。
やっぱり、舞音ちゃんは最高にいい娘だ。
今日の彼女は、クリーム色のダボッとしたセーターにデニムスカート、黒のタイツ。セーターを盛り上げる胸のボリューム感はやっぱり圧倒的だ。
僕が持ってきた『ご馳走はうなぎですか?』のブルーレイを二人で観ながら、ふと気が付けば僕らの距離はほぼゼロになっていた。
腕と腕が触れ合い、反射的に身を引く。
「ご、ごめん!」
「いえ、き、気にしないでください」
舞音ちゃんの頬は少し紅潮していた。か、可愛い! このまま……キスしたい……。
ああ、いかんいかん。まだ付き合い始めて十日も経っていないんだぞ。焦り過ぎだ。
何とか気持ちを落ち着かせる。舞音ちゃんもほっとした表情を浮かべているように見えたので、やはりここで踏み止まったのは正解なのだろう。
そして、新学期が始まった。僕らもいよいよ二年生だ。
クラス分けの貼り紙を見て、舞音ちゃんが歓声を上げる。
「やった! ほら、佳宏君、私たち同じクラスですよ!」
「本当だ。やったね!」
これで一年間、舞音ちゃんと同じクラスで過ごせる。二学期には修学旅行もあるし、嬉しすぎるぜ。
有紗も同じクラスになったのはちょっとアレだけど、まあどうでもいいや。それくらい、今の僕の心は寛大なのだ。
「ええっと、佐藤氏? 何故遠藤さんとそんなに距離が近いのでござるか?」
恐る恐るといった様子で尋ねてきたのは、オタク友達の「山田」だ。隣には同じく「田中」もいる。
舞音ちゃんは僕の背中に隠れてしまった。やはり僕以外の男性は怖いみたいだ。
「いやあ、実は僕たち、付き合い始めたんだよね。ね?」
振り返って舞音ちゃんの顔を見ながら同意を求めると、彼女もこくこく頷いた。
「「え、え、え~!?」」
山田と田中がそろって大声を上げる。こら、注目を集めちゃうじゃないか。
その後教室に入った僕たちに、新しいクラスメイトたちの視線が降り注ぐ。
僕たちのことはあっという間に噂が広まってしまったようだ。
舞音ちゃんに好意を寄せていた男どもはさぞかし悔しがっていることだろうが、僕を恨んでくれるなよ。きっとそのうち君たちにも……、いや、舞音ちゃんほどパーフェクトな女の子は他にいないか。本当ゴメン。
「あ、佳宏。この間のことなんだけど……」
有紗が話しかけてきた。舞音ちゃんに近付かないでくれよ。ビッチが感染する。
「僕に何か用? 僕はもう君と話すことなんてないんだけど?」
「はあ? 何その言い方。男嫌いで有名な遠藤さんと何で付き合うことになったのかは知らないけど、童貞が調子に乗るんじゃないよ!」
「よ、余計なお世話だ中古女!」
「だ、誰が中古よ!」
「自分の股に手を当てて聞いてみろ!」
有紗は顔を真っ赤にしてさらに何か反論しようとしていたが、担任教師が入って来たのでそこでお開きとなった。
まったく、僕は何であんな女のことを好きだったりしたのだろう。
その日は新しいクラスでの自己紹介などだけで簡単に終わり、僕たちは学校を出た。
もちろん、「遠藤さんの彼氏です」なんて自己紹介をしたりはしていない。僕は謙虚だからな。
舞音ちゃんとは本来通学に使うバスの路線も違うのだけれど、何となく、彼女と一緒のバスに乗り込んだ。
彼女はさっきから、ずっと僕の手を握っている。新学期で緊張している……わけではないだろう。有紗とは結局あの後何事もなかったが、舞音ちゃん的にも何か思うところがあったのかもしれない。
大丈夫だよ。もし有紗が何かちょっかいをかけてきたとしても、きっと僕が舞音ちゃんを守るから。
舞音ちゃんは僕を部屋に招き入れると、制服を脱ぎ始めた。
「ちょ! 着替えるのなら部屋の外に出ているからちょっと待って!」
僕が慌てて部屋から出ようとすると、舞音ちゃんは僕の手を掴んだ。
彼女の手がとても熱い。
「佳宏君、私の初めてをもらってくれませんか?」
「え、ええ!? いやだって、僕たちまだ付き合い始めたばかりだし……」
そりゃあ、いずれは舞音ちゃんとそうなりたいと思ってはいたけどさ。さすがに早すぎるよ。
「だって、佳宏君があんな女に馬鹿にされるなんて、私我慢がなりません!」
「いや、でも……」
「……私なんかじゃ嫌ですか? あ、ご、ごめんなさい。勝手に決めつけてたんですけど、佳宏君、ど……未経験てことで合ってます?」
「……はい、合ってます。舞音ちゃんとじゃ嫌だなんてことは絶対にないよ。むしろ、絶対に舞音ちゃんとがいい」
「良かった! 嬉しいです!」
心から嬉しそうにそう言って微笑むと、舞音ちゃんは制服を脱ぎ、下着だけの姿になった。
可愛らしいレースの付いたピンクの下着。豊かな胸は、ブラジャーからこぼれ落ちそうだ。
舞音ちゃんを抱きしめ、唇を重ね合わせる。
その日、僕たちは一つになった。
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舞音ちゃんマジ魔淫ちゃん(笑)。
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