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「幼馴染を寝取られた」などと意味不明の供述をしており、ムカつくのでからかってやることにします その三
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もう一回、前半が佳宏視点、後半が有紗視点となります。
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その次の休み時間。今度は高橋が近寄ってきた。一体何の用だよ。
「遠藤さん、さっきはごめん。有紗も悪気はないんだよ」
おい。何故僕じゃなく舞音ちゃんに話しかける。
一旦はさっと僕の後ろに隠れた舞音ちゃんだけど、勇気を振り絞るようにして前に出、高橋に向かって言い放った。
「は、話しかけないでください! 妊娠してしまいます!」
ぷっ! 思わず吹き出しそうになった。
周囲のクラスメイトたちも失笑する。
高橋は一瞬呆気にとられた様子だったけど、どうにか平静を取り繕い、こう言った。
「はは。もしそんなことが出来るのなら、少子化問題の解決に役立つかもしれないけどね。あいにくそんなスキルは持ってないよ」
上手いこと言ったつもりか? このヤリチン間男野郎め。
「まあいいや。遠藤さんを怖がらせるのは本意じゃない。ごめんね」
何事もなかったように去って行く高橋。一体何がしたかったんだ。結局僕には一言も話しかけなかったし。
いや、あいつの台詞じゃないけれど、本当にまあいいや。ヤリチンとビッチはどっか遠いところでよろしくヤってくれ。
勇気を振り絞って高橋を撃退した舞音ちゃんを、僕はそっと抱きしめてあげた。
†††††
信じて送り出した祐司は、あっさりと返り討ちにあった。
あいつらに背を向けてあたしの方へ歩いて来るうちに、平静を装っていた顔がどんどん赤くなっていく。
「有紗! めっちゃ恥ずかしかったんだけど!?」
教室を出るなりそう訴えかけてきた祐司に、あたしは冷ややかな視線を向けて一言。
「結婚するまでは話しかけないでくれる? あともちろん他の女に話しかけるのも禁止」
「あ~り~さ~!!」
ぷっ!
我慢の限界。あたしは思わず吹き出した。
「ごめんごめん、冗談。お好み焼きおごるから許して」
「ミックスの大な」
「はいはい、ミックスの大ね」
無理を言って送り出して、それで恥をかかせたんだからね。それくらいの償いはするよ。
にしても……。どう考えても恥を晒しているのはあいつらのはずなのに、当人たちはノーダメでこっちばっかり恥ずかしい思いをしているというのはどうにも解せぬ。
「佐藤を無視して遠藤さんに話しかけたら、何か面白いリアクションをしてくれると思ったんだけどね。遠藤さん最強すぎるだろ」
祐司が妙に感心したような顔で言う。
「惚れちゃ駄目よ」
「いや、惚れないって」
放課後、テニス部の練習を終えてから、あたしは仁美と連れ立って、祐司が待つ校門へと向かった。
ちょうどタイミングを同じくして、仁美の彼氏の「中山健斗」も合流する。
「あれ、仁美ちゃんと健斗も一緒なのかい?」
ちょっと意外そうにそう言ってきた祐司に対し、仁美をかばうようにして健斗が言う。
「仁美に話しかけないでくれ。妊娠したらどうしてくれる」
「健斗! てめぇ!」
祐司が健斗にヘッドロックを掛けるのを横目に見ながら、あたしはあらためて仁美に言った。
「じゃあ、約束通りあたしの分は仁美のおごりね」
「ちっ。しょうがないなぁ」
「ん? 何の話?」
男どもが怪訝そうにこちらを見る。
「仁美と賭けをしてたのよ。佳宏が素直にクッキーを受け取るかどうか」
「……そんなことしてたのか」
「くそぉ。まさかあれほどベタな反応をしてくれるとは。さすがは幼馴染、よくわかってるねぇ」
「……不本意だけどね」
そんな話をしながら、あたしたちは行きつけのお好み焼き屋に到着した。
行列ができるような人気店ではないけれど、ボリュームがあってお値段もお手頃。うちの高校の生徒たちがよく利用しているお店だ。
「豚玉そばとミックスそば大、イカ玉そばと豚玉うどん、各一でお願いしま~す!」
「あいよ!」
カウンター席に四人並んで座り、あたしが注文を告げると、店主のおっちゃんが愛想のよい返事を返してくれる。
鉄板の上にクレープみたいに水溶き小麦粉を広げ、キャベツと具を盛る。それをあざやかにひっくり返すおっちゃんの手際は、いつ見ても小気味いい。
そばとうどんを炒め、玉子をポンと割ってその上に麺とお好み焼きを重ね合わせ、ソースをたっぷり塗って出来上がり。
「青のりは?」
おっちゃんに尋ねられ、あたしの分の豚玉そばと仁美の分のイカ玉そばは抜いてもらう。
その分鰹節はちょい増しで。
「はい、お待っとうさん」
「ありがとうございま~す」
香ばしい香りを漂わせるお好み焼きをヘラで切り分けながら、あたしの口からはまた愚痴がこぼれ出る。
「にしてもさぁ。どう考えても恥を晒してるのはあいつらの方でしょ? なのに、なんでこっちにばっかダメージが来るわけ?」
「納得がいかない気持ちはわからなくもないけどさ。もうこれに懲りたら、人を笑いものにしようだなんて意地の悪い真似はやめにしとこうよ」
ちぇ、祐司はお人よしだなあ。まあ、あんまり性格の悪い女だとは思われたくないし、もう終わりにするか。
「……そだね。これ以上あいつらと関わってもろくなこと無さそうだし」
あたしがそう言うと、仁美はにやりと笑って、
「お、なかなか殊勝じゃん。男に股開いてるわりには」
「うっさい」
て言うか、何でどいつもこいつも自分のことを棚に上げるんだ。
腹が立ったので、隣の席の仁美のイカ玉を一切れくすねてやった。
「あっ! こら!」
仁美が仕返しにあたしの豚玉に手を出そうとするけれど、ヘラで阻止する。
「有紗、行儀が悪いぞ」
祐司に叱られた。
「そんなことよりさ、何か楽しいこと考えようよ。ゴールデンウィークにでも、皆でどっか遊びに行く?」
「いいね、行こう行こう!」
あたしの提案に、皆賛成してくれた。
あそこに行こう、いやあそこがいい、などとわいわい盛り上がる。
「あとさぁ、ちょい気が早いけど、夏休みになったら海にも行きたいね」
仁美がそんなことを言い出した。
「海かあ。行きたいねえ。でも、仁美と一緒っていう手はもう使えないからなぁ」
何か他の口実を考えないとね。
すると仁美はジト目であたしを見て、
「お泊り前提かよ、このスケベ」
「あ、いや、そういうわけじゃ……」
思わずあわあわとなるあたし。確かに、日帰りでも海には行けるけど。別にそんなことばっかり考えてるわけじゃないから!
結局、ゴールデンウィークだけじゃなく夏休みのプランまであれこれ立ててしまった。
いや、今の段階ではまだ確定じゃないんだけどね。楽しいことが色々待っているのは間違いない。
佳宏と遠藤さんのことなんかもうどうでもいいや。どっか遠いところで勝手に幸せになってくれ。
そう思っていたのだけれど――。
夏休みを待たずして、二人は学校から姿を消すこととなった。
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はい、舞台は広島です。理由? いや、何となく^^;
あ、ちなみに作者は広島県民ではないですよ。
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その次の休み時間。今度は高橋が近寄ってきた。一体何の用だよ。
「遠藤さん、さっきはごめん。有紗も悪気はないんだよ」
おい。何故僕じゃなく舞音ちゃんに話しかける。
一旦はさっと僕の後ろに隠れた舞音ちゃんだけど、勇気を振り絞るようにして前に出、高橋に向かって言い放った。
「は、話しかけないでください! 妊娠してしまいます!」
ぷっ! 思わず吹き出しそうになった。
周囲のクラスメイトたちも失笑する。
高橋は一瞬呆気にとられた様子だったけど、どうにか平静を取り繕い、こう言った。
「はは。もしそんなことが出来るのなら、少子化問題の解決に役立つかもしれないけどね。あいにくそんなスキルは持ってないよ」
上手いこと言ったつもりか? このヤリチン間男野郎め。
「まあいいや。遠藤さんを怖がらせるのは本意じゃない。ごめんね」
何事もなかったように去って行く高橋。一体何がしたかったんだ。結局僕には一言も話しかけなかったし。
いや、あいつの台詞じゃないけれど、本当にまあいいや。ヤリチンとビッチはどっか遠いところでよろしくヤってくれ。
勇気を振り絞って高橋を撃退した舞音ちゃんを、僕はそっと抱きしめてあげた。
†††††
信じて送り出した祐司は、あっさりと返り討ちにあった。
あいつらに背を向けてあたしの方へ歩いて来るうちに、平静を装っていた顔がどんどん赤くなっていく。
「有紗! めっちゃ恥ずかしかったんだけど!?」
教室を出るなりそう訴えかけてきた祐司に、あたしは冷ややかな視線を向けて一言。
「結婚するまでは話しかけないでくれる? あともちろん他の女に話しかけるのも禁止」
「あ~り~さ~!!」
ぷっ!
我慢の限界。あたしは思わず吹き出した。
「ごめんごめん、冗談。お好み焼きおごるから許して」
「ミックスの大な」
「はいはい、ミックスの大ね」
無理を言って送り出して、それで恥をかかせたんだからね。それくらいの償いはするよ。
にしても……。どう考えても恥を晒しているのはあいつらのはずなのに、当人たちはノーダメでこっちばっかり恥ずかしい思いをしているというのはどうにも解せぬ。
「佐藤を無視して遠藤さんに話しかけたら、何か面白いリアクションをしてくれると思ったんだけどね。遠藤さん最強すぎるだろ」
祐司が妙に感心したような顔で言う。
「惚れちゃ駄目よ」
「いや、惚れないって」
放課後、テニス部の練習を終えてから、あたしは仁美と連れ立って、祐司が待つ校門へと向かった。
ちょうどタイミングを同じくして、仁美の彼氏の「中山健斗」も合流する。
「あれ、仁美ちゃんと健斗も一緒なのかい?」
ちょっと意外そうにそう言ってきた祐司に対し、仁美をかばうようにして健斗が言う。
「仁美に話しかけないでくれ。妊娠したらどうしてくれる」
「健斗! てめぇ!」
祐司が健斗にヘッドロックを掛けるのを横目に見ながら、あたしはあらためて仁美に言った。
「じゃあ、約束通りあたしの分は仁美のおごりね」
「ちっ。しょうがないなぁ」
「ん? 何の話?」
男どもが怪訝そうにこちらを見る。
「仁美と賭けをしてたのよ。佳宏が素直にクッキーを受け取るかどうか」
「……そんなことしてたのか」
「くそぉ。まさかあれほどベタな反応をしてくれるとは。さすがは幼馴染、よくわかってるねぇ」
「……不本意だけどね」
そんな話をしながら、あたしたちは行きつけのお好み焼き屋に到着した。
行列ができるような人気店ではないけれど、ボリュームがあってお値段もお手頃。うちの高校の生徒たちがよく利用しているお店だ。
「豚玉そばとミックスそば大、イカ玉そばと豚玉うどん、各一でお願いしま~す!」
「あいよ!」
カウンター席に四人並んで座り、あたしが注文を告げると、店主のおっちゃんが愛想のよい返事を返してくれる。
鉄板の上にクレープみたいに水溶き小麦粉を広げ、キャベツと具を盛る。それをあざやかにひっくり返すおっちゃんの手際は、いつ見ても小気味いい。
そばとうどんを炒め、玉子をポンと割ってその上に麺とお好み焼きを重ね合わせ、ソースをたっぷり塗って出来上がり。
「青のりは?」
おっちゃんに尋ねられ、あたしの分の豚玉そばと仁美の分のイカ玉そばは抜いてもらう。
その分鰹節はちょい増しで。
「はい、お待っとうさん」
「ありがとうございま~す」
香ばしい香りを漂わせるお好み焼きをヘラで切り分けながら、あたしの口からはまた愚痴がこぼれ出る。
「にしてもさぁ。どう考えても恥を晒してるのはあいつらの方でしょ? なのに、なんでこっちにばっかダメージが来るわけ?」
「納得がいかない気持ちはわからなくもないけどさ。もうこれに懲りたら、人を笑いものにしようだなんて意地の悪い真似はやめにしとこうよ」
ちぇ、祐司はお人よしだなあ。まあ、あんまり性格の悪い女だとは思われたくないし、もう終わりにするか。
「……そだね。これ以上あいつらと関わってもろくなこと無さそうだし」
あたしがそう言うと、仁美はにやりと笑って、
「お、なかなか殊勝じゃん。男に股開いてるわりには」
「うっさい」
て言うか、何でどいつもこいつも自分のことを棚に上げるんだ。
腹が立ったので、隣の席の仁美のイカ玉を一切れくすねてやった。
「あっ! こら!」
仁美が仕返しにあたしの豚玉に手を出そうとするけれど、ヘラで阻止する。
「有紗、行儀が悪いぞ」
祐司に叱られた。
「そんなことよりさ、何か楽しいこと考えようよ。ゴールデンウィークにでも、皆でどっか遊びに行く?」
「いいね、行こう行こう!」
あたしの提案に、皆賛成してくれた。
あそこに行こう、いやあそこがいい、などとわいわい盛り上がる。
「あとさぁ、ちょい気が早いけど、夏休みになったら海にも行きたいね」
仁美がそんなことを言い出した。
「海かあ。行きたいねえ。でも、仁美と一緒っていう手はもう使えないからなぁ」
何か他の口実を考えないとね。
すると仁美はジト目であたしを見て、
「お泊り前提かよ、このスケベ」
「あ、いや、そういうわけじゃ……」
思わずあわあわとなるあたし。確かに、日帰りでも海には行けるけど。別にそんなことばっかり考えてるわけじゃないから!
結局、ゴールデンウィークだけじゃなく夏休みのプランまであれこれ立ててしまった。
いや、今の段階ではまだ確定じゃないんだけどね。楽しいことが色々待っているのは間違いない。
佳宏と遠藤さんのことなんかもうどうでもいいや。どっか遠いところで勝手に幸せになってくれ。
そう思っていたのだけれど――。
夏休みを待たずして、二人は学校から姿を消すこととなった。
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はい、舞台は広島です。理由? いや、何となく^^;
あ、ちなみに作者は広島県民ではないですよ。
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