15 / 15
エピローグ
しおりを挟む
サーリフの訃報に続き、ファクルッディーンの死、そして十字軍敗退の報せを受け取って、フリードリヒは、深い深い溜息を吐いた。
結果としてエルサレムに戦火は及ばなかったが、はたしてこれで良かったのか。惑う心を抑えて、彼は新たなスルタンとなるサーリフの息子宛てに手紙を書いた。捕虜となった仏王ルイ達の解放を乞うものだ。偽善も甚だしいな、と内心で自嘲しながら――。
だが、その手紙をトゥーラーン=シャーが読むことはなかった。自らの権力確立のために継母やバフリーヤを排斥しようとした彼は反撃に遭い、敵王を捕らえたわずか一月あまりの後、クーデターにより命を落とす。場所はまさに、ルイを捕らえたファーリスクールの地。祝勝の宴でのことであった。
バフリーヤ達が忠誠を誓った対象は、あくまでも主たるサーリフであって、たとえその嫡子相手でも、忠誠を尽くす義理は持ち合わせていなかった。少なくとも、敵視されてまで尽くすような義理は。
フリードリヒの手紙を携えた使者は、状況の目まぐるしい変化に途方に暮れることとなったが、結局、新たなスルタンがその手紙を受け取った。
権力の真空状態の中、廷臣やバフリーヤたちが思案の末スルタンに擁立した人物とは、サーリフの愛妻・真珠の木その人である。
真珠の木は、神聖ローマ皇帝からの手紙に目を通しても、何事も口には出さなかったが、捕虜解放の交渉には前向きに取り組んだ。
十字軍側で交渉の最前線に立ったのは、ルイの妻マルグリット=ド=プロヴァンス。
ダミエッタまで夫に同行し、この4月に王子を出産したばかりの彼女は、金策に奔走。総額40万リーブルという巨額の身代金と引き換えに、夫ルイをはじめとする十字軍の捕虜達の――この時点では一部の、ではあるが――解放に漕ぎつけた。
参考までに、この当時1リーブルで乳牛1頭、豚なら2頭が購えたという。
なお、マンスーラで戦死したロベールの妻マティルドも、この年の9月に、夫の忘れ形見となる男児を産む。エジプト王になりそこねたこの男児は、アルトワ伯を継ぎ、ロベール二世と名乗ることとなる。
どうにか十字軍騒動の後始末を付けた真珠の木。
しかし、やはり女性スルタンに対しては国内外から強い反発があり、彼女の治世は三ヶ月足らずで終わりを告げる。サーリフのマムルーク内の最古参であるアイバクを新たな夫に迎え、彼にスルタン位を譲ったのだ。
こうして、アイユーブ朝は事実上簒奪されてしまったのだが、今度はサーリフのマムルーク達の中での、バフリーヤと非バフリーヤの抗争が起きる。そして非バフリーヤであるアイバク一派が勝利を収め、バイバルス達バフリーヤはシリア・パレスチナ方面へ逃亡する。
かの地に割拠するアイユーブ一門らを頼りながら、各地を転々とする中で、バイバルスは地中海東岸の一地域に逼塞していたファーリズミーヤと出会い、族長アリー改めバラカ=ハーンの娘を妻に迎えて彼らを味方に付けることとなる。
権力闘争の果てに、真珠の木はアイバクと刺し違えるようにして共に死亡。新たなスルタンとなったのは、アイバクのマムルークにしてホラズムの末裔でもあるクトゥズであった。
そのような状況の中、東方からはモンゴル帝国の脅威が迫る。
この当時バイバルスが身を寄せていたサラディンの三男の孫アン=ナースィル=ユースフ(ムアッザルの子アン=ナースィル=ダウドとは別人)は、モンゴルに降伏しようとし、バイバルスは彼と決別。
別のアイユーブ一族、ムギースという人物の元に身を寄せるも、これとも仲違いしたバイバルスは、過去の行き掛かりを捨て、スルタン・クトゥズと和解する。
そして両者は、アイン=ジャールートの地にて、モンゴル軍を撃退するという大殊勲を挙げる。
その後、クーデターを起こしクトゥズを討ったバイバルスはスルタンとなり、モンゴル(イル汗国)と干戈を交える一方、パレスチナの地にしがみつく十字軍国家群を一掃すべく、キリスト教徒勢力とも戦いを繰り広げる。
彼の右腕としてその覇業を支えたのが、カラーウーン。しかし、晩年に至ってその関係性にも次第にひびが入る。バイバルスの死後、自身の娘婿でもあった彼の息子を廃して、カラーウーンは自らスルタンとなり、その覇業を引き継ぐこととなる。
一方、捕虜の身から解放された仏王ルイは、そのままおめおめと本国へ引き揚げるわけにもいかず、シリア・パレスチナの地に留まって、残りの捕虜の解放交渉に奔走。
そしてそんな中、エルサレムの土を踏む機会を得るのだが、ルイ本人としては、決して臨んだ形での聖地訪問ではなかったろう。
シャンパーニュ伯の若き家宰・ジャン=ド=ジョワンヴィルは、陪臣の立場ながら、失意の王から信頼を受け、王が母の死の報せを受けて帰国するまでの4年あまりの間、王を支え続けた。
それぞれの信仰を抱く者たちに、それぞれの運命が降りかかる。
しかし、それらの出来事をフリードリヒが見聞きすることはなかった。
彼は第七回十字軍が敗退したその年、1250年の12月に、イタリア南部フォッジャのカステル・フィオレンティーノ城砦でこの世を去る。享年55歳。彼の死を看取ったのは、生涯彼に寄り添い続けた忠臣にして莫逆の友、パレルモ大司教ベラルドであった。
フリードリヒの死によって、徐々に形勢不利な状況に追い込まれていた教皇・インノケンティウス四世は息を吹き返す。そして、フリードリヒの子や孫たちは、教皇と手を結んだルイの末弟・アンジュー伯シャルルの手で滅ぼされることとなる。
母の死を契機に一旦フランスへ戻ったルイだったが、十字軍に対する執念はやみがたく、1270年に第八回の十字軍を催しチュニジアに進攻。しかし、その地で病を得て客死する。
その最期の言葉は、「エルサレム」であったという。
第七回十字軍による戦火を免れたエルサレムは、その後ずっとイスラム教勢力の支配下に置かれ続けた。その状況は、マムルーク朝がオスマン帝国に滅ぼされた後も変わらない。
状況が変わったのは、第一次世界大戦におけるオスマン帝国の敗北が契機である。
それ以前から、欧州の地で興ったシオニズム運動により、ユダヤ人の入植が増加していたのだが、敗戦処理としてイギリス委任統治領パレスチナとなり、高等弁務官にシオニストのハーバート=サミュエル卿が着任することで、事実上ユダヤ人の支配下に置かれることとなったのだ。
第二次世界大戦後、1948年にイスラエルが独立宣言、そしてそれに対するアラブ諸国の反発から起きた第一次中東戦争と、その後の休戦協定により、エルサレムは西をイスラエル領、東をヨルダン領に分割される。
しかし、1967年の第三次中東戦争を経て、東エルサレムもイスラエルの実効支配下に入り、パレスチナ人に苦難の日々が訪れることとなる。
フリードリヒが望んだエルサレムの真の平和は、今なお遠い。
主要参考文献(敬称略)
・塩野七生『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』
・エルンスト・H・カントローヴィチ著 小林公訳『皇帝フリードリヒ二世』
・藤澤房俊『フリードリヒ2世-シチリア王にして神聖ローマ皇帝』
・牟田口義郎『物語 中東の歴史』
・アミン=マアルーフ著 牟田口義郎・新川雅子訳『アラブが見た十字軍』
・佐藤次高『マムルーク―異教の世界からきたイスラムの支配者たち』
・伊藤敏樹『モンゴルVS西欧VSイスラム―13世紀の世界大戦』
・ジャン・ド・ジョワンヴィル著 伊藤敏樹訳『聖王ルイ―西欧十字軍とモンゴル帝国』
・Wikipedia各項目
and more.
この場を借りまして篤く御礼申し上げます。
ジョワンヴィル氏には作中にも御出演いただきました(笑)。
結果としてエルサレムに戦火は及ばなかったが、はたしてこれで良かったのか。惑う心を抑えて、彼は新たなスルタンとなるサーリフの息子宛てに手紙を書いた。捕虜となった仏王ルイ達の解放を乞うものだ。偽善も甚だしいな、と内心で自嘲しながら――。
だが、その手紙をトゥーラーン=シャーが読むことはなかった。自らの権力確立のために継母やバフリーヤを排斥しようとした彼は反撃に遭い、敵王を捕らえたわずか一月あまりの後、クーデターにより命を落とす。場所はまさに、ルイを捕らえたファーリスクールの地。祝勝の宴でのことであった。
バフリーヤ達が忠誠を誓った対象は、あくまでも主たるサーリフであって、たとえその嫡子相手でも、忠誠を尽くす義理は持ち合わせていなかった。少なくとも、敵視されてまで尽くすような義理は。
フリードリヒの手紙を携えた使者は、状況の目まぐるしい変化に途方に暮れることとなったが、結局、新たなスルタンがその手紙を受け取った。
権力の真空状態の中、廷臣やバフリーヤたちが思案の末スルタンに擁立した人物とは、サーリフの愛妻・真珠の木その人である。
真珠の木は、神聖ローマ皇帝からの手紙に目を通しても、何事も口には出さなかったが、捕虜解放の交渉には前向きに取り組んだ。
十字軍側で交渉の最前線に立ったのは、ルイの妻マルグリット=ド=プロヴァンス。
ダミエッタまで夫に同行し、この4月に王子を出産したばかりの彼女は、金策に奔走。総額40万リーブルという巨額の身代金と引き換えに、夫ルイをはじめとする十字軍の捕虜達の――この時点では一部の、ではあるが――解放に漕ぎつけた。
参考までに、この当時1リーブルで乳牛1頭、豚なら2頭が購えたという。
なお、マンスーラで戦死したロベールの妻マティルドも、この年の9月に、夫の忘れ形見となる男児を産む。エジプト王になりそこねたこの男児は、アルトワ伯を継ぎ、ロベール二世と名乗ることとなる。
どうにか十字軍騒動の後始末を付けた真珠の木。
しかし、やはり女性スルタンに対しては国内外から強い反発があり、彼女の治世は三ヶ月足らずで終わりを告げる。サーリフのマムルーク内の最古参であるアイバクを新たな夫に迎え、彼にスルタン位を譲ったのだ。
こうして、アイユーブ朝は事実上簒奪されてしまったのだが、今度はサーリフのマムルーク達の中での、バフリーヤと非バフリーヤの抗争が起きる。そして非バフリーヤであるアイバク一派が勝利を収め、バイバルス達バフリーヤはシリア・パレスチナ方面へ逃亡する。
かの地に割拠するアイユーブ一門らを頼りながら、各地を転々とする中で、バイバルスは地中海東岸の一地域に逼塞していたファーリズミーヤと出会い、族長アリー改めバラカ=ハーンの娘を妻に迎えて彼らを味方に付けることとなる。
権力闘争の果てに、真珠の木はアイバクと刺し違えるようにして共に死亡。新たなスルタンとなったのは、アイバクのマムルークにしてホラズムの末裔でもあるクトゥズであった。
そのような状況の中、東方からはモンゴル帝国の脅威が迫る。
この当時バイバルスが身を寄せていたサラディンの三男の孫アン=ナースィル=ユースフ(ムアッザルの子アン=ナースィル=ダウドとは別人)は、モンゴルに降伏しようとし、バイバルスは彼と決別。
別のアイユーブ一族、ムギースという人物の元に身を寄せるも、これとも仲違いしたバイバルスは、過去の行き掛かりを捨て、スルタン・クトゥズと和解する。
そして両者は、アイン=ジャールートの地にて、モンゴル軍を撃退するという大殊勲を挙げる。
その後、クーデターを起こしクトゥズを討ったバイバルスはスルタンとなり、モンゴル(イル汗国)と干戈を交える一方、パレスチナの地にしがみつく十字軍国家群を一掃すべく、キリスト教徒勢力とも戦いを繰り広げる。
彼の右腕としてその覇業を支えたのが、カラーウーン。しかし、晩年に至ってその関係性にも次第にひびが入る。バイバルスの死後、自身の娘婿でもあった彼の息子を廃して、カラーウーンは自らスルタンとなり、その覇業を引き継ぐこととなる。
一方、捕虜の身から解放された仏王ルイは、そのままおめおめと本国へ引き揚げるわけにもいかず、シリア・パレスチナの地に留まって、残りの捕虜の解放交渉に奔走。
そしてそんな中、エルサレムの土を踏む機会を得るのだが、ルイ本人としては、決して臨んだ形での聖地訪問ではなかったろう。
シャンパーニュ伯の若き家宰・ジャン=ド=ジョワンヴィルは、陪臣の立場ながら、失意の王から信頼を受け、王が母の死の報せを受けて帰国するまでの4年あまりの間、王を支え続けた。
それぞれの信仰を抱く者たちに、それぞれの運命が降りかかる。
しかし、それらの出来事をフリードリヒが見聞きすることはなかった。
彼は第七回十字軍が敗退したその年、1250年の12月に、イタリア南部フォッジャのカステル・フィオレンティーノ城砦でこの世を去る。享年55歳。彼の死を看取ったのは、生涯彼に寄り添い続けた忠臣にして莫逆の友、パレルモ大司教ベラルドであった。
フリードリヒの死によって、徐々に形勢不利な状況に追い込まれていた教皇・インノケンティウス四世は息を吹き返す。そして、フリードリヒの子や孫たちは、教皇と手を結んだルイの末弟・アンジュー伯シャルルの手で滅ぼされることとなる。
母の死を契機に一旦フランスへ戻ったルイだったが、十字軍に対する執念はやみがたく、1270年に第八回の十字軍を催しチュニジアに進攻。しかし、その地で病を得て客死する。
その最期の言葉は、「エルサレム」であったという。
第七回十字軍による戦火を免れたエルサレムは、その後ずっとイスラム教勢力の支配下に置かれ続けた。その状況は、マムルーク朝がオスマン帝国に滅ぼされた後も変わらない。
状況が変わったのは、第一次世界大戦におけるオスマン帝国の敗北が契機である。
それ以前から、欧州の地で興ったシオニズム運動により、ユダヤ人の入植が増加していたのだが、敗戦処理としてイギリス委任統治領パレスチナとなり、高等弁務官にシオニストのハーバート=サミュエル卿が着任することで、事実上ユダヤ人の支配下に置かれることとなったのだ。
第二次世界大戦後、1948年にイスラエルが独立宣言、そしてそれに対するアラブ諸国の反発から起きた第一次中東戦争と、その後の休戦協定により、エルサレムは西をイスラエル領、東をヨルダン領に分割される。
しかし、1967年の第三次中東戦争を経て、東エルサレムもイスラエルの実効支配下に入り、パレスチナ人に苦難の日々が訪れることとなる。
フリードリヒが望んだエルサレムの真の平和は、今なお遠い。
主要参考文献(敬称略)
・塩野七生『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』
・エルンスト・H・カントローヴィチ著 小林公訳『皇帝フリードリヒ二世』
・藤澤房俊『フリードリヒ2世-シチリア王にして神聖ローマ皇帝』
・牟田口義郎『物語 中東の歴史』
・アミン=マアルーフ著 牟田口義郎・新川雅子訳『アラブが見た十字軍』
・佐藤次高『マムルーク―異教の世界からきたイスラムの支配者たち』
・伊藤敏樹『モンゴルVS西欧VSイスラム―13世紀の世界大戦』
・ジャン・ド・ジョワンヴィル著 伊藤敏樹訳『聖王ルイ―西欧十字軍とモンゴル帝国』
・Wikipedia各項目
and more.
この場を借りまして篤く御礼申し上げます。
ジョワンヴィル氏には作中にも御出演いただきました(笑)。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ソラノカケラ ⦅Shattered Skies⦆
みにみ
歴史・時代
2026年 中華人民共和国が台湾へ軍事侵攻を開始
台湾側は地の利を生かし善戦するも
人海戦術で推してくる中国側に敗走を重ね
たった3ヶ月ほどで第2作戦区以外を掌握される
背に腹を変えられなくなった台湾政府は
傭兵を雇うことを決定
世界各地から金を求めて傭兵たちが集まった
これは、その中の1人
台湾空軍特務中尉Mr.MAITOKIこと
舞時景都と
台湾空軍特務中士Mr.SASENOこと
佐世野榛名のコンビによる
台湾開放戦を描いた物語である
※エースコンバットみたいな世界観で描いてます()
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる