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愛の結晶
しおりを挟む「トクさん、、
旦那さんが戦争に行かないと
いけなくなった時どう思った?」
私はどうしても聞きたくて
聞いてみた
「旦那さんが戦争に行かないと
いけなくなったのは満州に来て
少しずつこの土地にも慣れて
幸せな日々を過していた
一年前だったな~、、
戦争に行く事は栄誉な事だから
近所の人の前では喜んで見せたけど
辛いと言う言葉では現せられない位
悲しいかったな、、
戦争に行ったら死ぬのが同然だから
もう会えないと思ったら
悲しくて悲しくて、、
出発の日まで毎日泣いていたな、、
前日の夜、もう最後かもしれないから
二人で愛し合った、、
その時の子が次子なんだよ、、
美紀にこんな話しするとはな、、
美紀はこの時代の人間じゃなくて
どこか違う世界から来た人間に
感じるから正直に話したけど
この話は絶対誰にも話したら
駄目だぞ、、」
トクさんは目に涙を浮かべながら
話してくれた
この時代は戦争は賛美されてたし
戦争反対したりしたら逮捕されたり
非国民と言われて憲兵に捕まったり
言論の自由がなかったと
学校の歴史の勉強で習った
だからきっとみんな本音を隠しながら
生活していたんだ、、
だからこの話をするのも
きっと勇気がいったはず、、
それなのに私に話してくれて
嬉しかった、、
日本中のほとんど人は
戦争反対だったはず
だけどみんな圧力が怖くて
何も言えなかった
恐ろしい時代、、
大切な命が当たり前のように
失われその家族の運命を悉く
変えて行った戦争、、
そして私もあと何日かで
その体験をしなければいけないかも
しれないと思うと身震いがした、、
「トクさん、、
私、絶対に誰にも言わない、、
旦那さん絶対戦争から帰って来るよ、、
だから安心して、、
私って未来を予知出来るんだよ、、
トクさんと旦那さんはまた
幸せに暮らせる日が来るからね、、」
私はトクさんを見つめながら言った
「美紀は未来が分かる不思議な力を
もっているんだな、、
ありがとうな、、
その言葉信じて頑張るな」
トクさんは私を信じるように
そう言った
「未来が分かるって
言ったついでに言っておくけど
多分もうすぐとても大変な事が
起こるからいつでも逃げる事
できるように荷物はまとめて
おいた方がいいと思う、、」
私は真剣にそう言った
「そうか、、
大変な事が起こるんだな、、
覚悟しとかないといけないな、、」
トクさんはとても心配そうに
そう言った
だけどそれ以上は何も聞いて来なかった
きっとこの時代の人は
いつ何が起こるかわからない
時代だったから
覚悟はいつも持っていたのだと
私は思った、、
そしていつもトクさんに抱っこ紐で
おんぶされている1歳の次子ちゃんを
見てみた
『次子ちゃんはトクさんと
旦那さんの悲しくて辛い中
深い愛情で産まれて
来た子なんだな~
無邪気で可愛いな~』
こんな無邪気な子供達も
何の罪もない人達も
沢山殺されて死んでいかなければ
いけなかった戦争
私は戦争の事はほとんど知らなかった
だけど戦争は恐ろしいものだと
言う事は知っでいた、、
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