余命3ヶ月、、たけどあなたに出逢ってしまった

山本未来

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幸せな時間

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田中君が向かった先には

昔風な船が並んでいる川の

船乗り場だった

「今からこの船に乗って川巡りするからな」

田中君はみんなに有無も言わさず

予定を実行して行き

みんなもそれに付き合った

順番に船に乗り込むと船頭さんと

ボランティアのガイドさんが

これから行く見所を簡単に説明し

船は水しぶきをあげて

少しづつスピードをあげて進み出した

川の上には城下町が広がり

歴史的に有名な人物が滞在した

宿場やお店などを紹介してくれた

いつも騒がしい前川君も静かに

話しを聞いていた

水しぶきの音や風の柔らかさ眩しい太陽

私はそんな自然な情景を感じながら

動画を撮ったりした

そんな事をしてる間に終点に着いた

「結構楽しかったよね~」

陽子ちゃんがそう言うと

「さすが田中だよな~

ちゃんと企画してくれて

楽しかったよな~」

前川君が田中君を褒めると

「あたり前だろ~

ちゃんと色々考えてるんだからな~」

田中君が自慢げにそう言った

そしてまた先頭を歩き出した

私は早歩きの田中君に必死に

ついて行って息がきれそうだった

田中君は美味しそうなスイーツのお店に

入って行くと

「女子だけだからな!」と言って

私達にソフトクリームを買ってくれた

「やった~

田中君ありがとう!!」

私達はそう言うとソフトクリームを受け取り

食べ始めた

「じゃあ行くぞ!」

私達はゆっくり食べる暇もなく

田中君はスタスタと歩き出した

『田中君って本当にマイペースだわ~

絶対他人の意見聞かないし

自分が思った通りに行動するし

だけどそんな所がやっぱり好きだな~』

私は後ろを全く振り向かない田中君の

後ろ姿を見ながら少し笑った

いつも後ろを振り向かない田中君

田中君の人生ときっと一緒だとふと思った

田中君はどんな事があってもきっと

くよくよしない人だ

そして過去は振り返らない

いつも前を向いている人なんだ

私はそんな田中君を尊敬しながら見つめた


「少し早いけどどっかお店入る?

俺気に行ってる店あるし」

佐藤君がそう言うとお気に入りの

お店の中に入って席が空いてるか

お店の人に聞きに行ってくれた

だけど休日で予約でいっぱいらしくて

他のお店探す事になり

私達は商店街付近で待ち

佐藤君がお店を探しに行く事になった

商店街で待っていると

田中君がまた私にちょっかいかけたり

追いかけて来たりして私達はキャーキャー

言いながら走り回っていた

みんなは佐藤君の方に行って私と田中君と

中野君だけが残された

すると田中君は私の手を取ると

「中川は愛に飢えてるからな~

俺が手を繋いでやる」

と言い私と手を握って来た

「中野!お前も手を繋いでやれ!」

そう言い私は2人の間にはさまれて

手を2人と繋いだ

「田中君は本当に軽いよね~

中野君もそう思うでしょ?」

私は中野君に笑いながらそう言うと

「田中は意外と軽くないし浮気とかは

絶対しないタイプだよ」

と意外な答えが返って来た

「え~?!

そうなの?意外だな~

でも真面目な中野君がそう言うなら

少し信用できそう」

私は不思議な気持ちでそう言うと

「なっ!

俺軽くないだろう!

多分だけどな」

田中君は笑いながら私の手を力強く握りしめた

「あっ!

俺、佐藤の所に行って来る」

中野君はまるで私達を二人きりに

するように自分がいたら駄目だと

悟ったように走って行った

田中君は私の手を離そうとしない

上を見上げて田中君の顔を見ると

とても嬉しそうな顔をしていて

私はその笑顔を見ながら

何故だか幸せな気持ちになった

まるで恋人のような

そんな気持ちになっていた

「もうすぐBXのライブだな!

チケット持って来たから後で渡すからな!」

田中君は繋いだ手を自分の腰の方に

持って行きながら私に

ベッタリくっついて来た

「楽しみだな~」

私達は顔を見合わせながら笑い合った

ずっと離さないお互いの手と手

手の温もり、近付く心

商店街の中、沢山の人達がいる中

私達は二人の世界にいた

この幸せな時間がずっとずっと

続いて欲しくて

ずっとずっと続くような気がして

私達はとても幸せだった

暫く行くとみんなの姿が見えて来て

お店に入って行く姿が見えた

きっと私達がずっと手を繋いでいる事

ずっと手を離さないでいる事

そして心がこんなにも繋がっている事

みんなは知らない

多分知らない

私は田中君との心の繋がりに

とても不思議な感覚になっていた


お店の中に入っても手を離そとしない田中君

そんな田中君が大好きな私

個室の中に入ってやっと私達は手を離した

何故だか手を離した途端恥ずかしくて

私は田中君の顔見れなくなった

『なんでだろう?

恥ずかしくて顔見れない~

隣の席になってもきっと照れて

話せないな~

どうしょう、、』

私は手を繋いでいた時より

ドキドキしている自分の心臓の

鼓動を止める事ができないでいた

田中君の事が愛しかった













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