誰にも言えない初恋

山本未来

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僕の事

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僕の名前は、藤木翔、高校1年生

友達はみんな僕の事を翔と呼ぶ


身長は173センチで細身

小学生の頃から少年野球チームに入り

中学、高校共クラブは野球部だ


その為、筋肉もしっかりついていて

スタイルはいい方


顔は母親譲りで鼻筋が通って高く

知り合いからは今人気のイケメン俳優に

似ていると、よく言われるが

自分はあまり容姿にこだわりがなく

女の子にも興味がない


今まで、付き合った事もないし

告白もした事もない


高校も男子校で女の子とは無縁


ひたすら野球に打ち込む野球少年だ



ただなぜか気になる人がいる


それが恋なのか憧れなのか


よく分からないけれど

その人に会うと心が

キュンとなるのは確かで

恥ずかしくて目をそらしてしまうけれど

会えると、とても嬉しい気持ちになる


だけど、その人は結婚もしているし

子供もいるしかも僕の母親の友達だ


見た目は若く見えるけど

多分30歳半ば位

そんな人にこんな気持ちを抱いている自分が


不思議で仕方ない



この不思議な気持ちは


思い出せば僕が小学生の頃からで

初めてあの人に会った日から

変わらない気持ち


あの人に会うと優しい気持ちになって

ぱっと目の前に明るい光に包まれたような

そんな気持ちになる


この気持ちが何なのか未だに分からない


そう、僕はあの人に初めて会ったあの日


あの日の事を


今でも、はっきり覚えてる



あの、暑い夏の日の事を…


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