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君は
しおりを挟む酒の楽しみかは、自慰と同じであるべきだ。
コソコソ一人で、楽しむべきだ。
酔っ払ってあっけらかん。げろを吐いてあっけらかん。全て吐き出して、空虚になってあっけらかんのがらんどう。
ヘラヘラ、あはは、楽しいな。
僕は花火に憧れているんだ。
真暗の中で、キラキラ赤く散りたいの。バンと、後から音がやってくる。そうやって、焼きつくように記憶に残る。
刹那。花火のように死にたいんだ。
ここが何処だかわかりません。
ああ、誰か、教えてください。助けてください。
私は何も、できません。
今、悪魔が隣にいます。
案外、いいやつです。ご存知でしたか?
確かにこいつは真っ黒ですが、漆のように澄んだ黒です。
こいつだって、純粋なのです。本当は。
ほら、ふふっと笑った。
君はキリストが好きだよね。僕もだよ。そうだね、一緒に賛美歌を歌おうか。
でも僕は、輪廻転生に憧れているんだよ。ごめんね。
そうでなければ、僕らは報われないだろう。
なあ、聞いてくれ。静かに耳を澄まして聞いてくれ。静寂を心の友として聞いてくれ。
おわり。
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