異世界で手に入れた聖女の力で現実をざまぁする

甘露寺桃子

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3.幸せな日常

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 高校の制服に着替え、自宅へと帰ってきた。久しぶりの実家の匂いに涙が出そうになる。本当に帰って来たんだなぁ。やばい、今更ながら嬉しいな。

 もう戦う必要もないし、奴隷にしようとしてくる異世界人を警戒しなくてもいいんだ。異世界の不味い食事に我慢する必要もないし、トイレは水洗だし、お風呂も毎日入れる。はぁ、最高。

 冷蔵庫を開けると新鮮な食材が並んでいる。最高。蛇口をひねると水が出てきた。はい最高。つまみを捻るとコンロに火が付いた。最高すぎ。

 日常がこんなにも幸せなことだったのだと、異世界から帰ってきて初めて気が付いたね。

 私はすぐに制服から部屋着に着替え、晩御飯の準備にとりかかる。

 うちは母子家庭なので、家事全般は私の担当だ。料理も掃除も好きなのでとくに苦じゃない。洗濯はちょっと面倒だけど、2人分なら2、3日溜めても問題はない。

 私は冷蔵庫の中身を片っ端から出して、どんどん調理していく。久しぶりの使いやすいキッチンにテンションが上がり、明らかに2人では食べきれない量を作ってしまう。

 まあアイテムボックスもあるし、どれだけの量でも問題はないか。むしろ大量に作ってアイテムボックスで保存して小出しにして食べた方が経済的にもお得なのかもしれない。今度からそうすることも考えよう。

 私は冷蔵庫の中身が空になる勢いで料理を作り続けた。
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