昼夜逆転転生異世界生活〜夜に強いヴァンパイヤになりました

パブロフ

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お勤め終了からのお手伝い

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ハイ。夜の接客依頼は無事に終わりました。只今最終日に打ち上げをして貰い、朝帰りです。

初日の好成績で補充が入るまで依頼をことになり、猫を被り全力で接客した結果、指名&注文をいただきました。

これも神様からいただいた容姿と夜の感覚強化で相手の心身が手に取るように分かったおかげだ。イケメン万歳!



明日後日冒険者ギルドからお金を受け取れます。概算ですが銀貨30枚程入るそうです。

約一週間で銀貨30枚、しばらく金にはこまらない。笑いが止まりませんね。

従業員として正式に雇いたいと言われたが、丁重にお断りした。

未知とロマン異世界でわざわざホスト生活は送りたくない。

演技するのも正直疲れました。

宿に帰ると併設の酒場では、冷やかしの声と黄色い声が掛かかり、なんか思ってたのと違うんだなぁ~。

今回の依頼の報告したら、ギルドの受付嬢に、ニヤニヤされながら、「タロウさん指名で貴族の奥方から深夜の寝室
の護衛依頼がて出るんだけど、どうする?」

何それ?依頼者じゃなくて俺の貞操の危機ですよ。流石に俺も人を選びます。

「いえいえ、これからは冒険で生計を立てるつもりなので、そういった依頼は遠慮します。そうだ、部屋の宿泊期間1週間延長でお願いします」

「はいわかりました。料金は銀貨1枚と銅貨40枚です。報酬から差し引いて銀貨28枚と銅貨20枚が今前回の依頼の報酬になります。結構な重さになるので、ギルドの口座に貯金しておきますか?」

なんと、ギルドで金を預かってくれるサービスがあるとは、正直所持金全てをもっていると万が一の時が怖いので助かる。

俺は20枚の銀貨を預けておき、そのまま割り当てられた自室の部屋で一休みする。

現在睡眠不要の体質になった為、ベッドは不要なのだが、自分の占有スペースがあると無いとではえらい違いだ。

それに本日は雲一つない青空。とても外を出歩く気分ではなかった。

俺は報酬を受け取ると併設の酒場で給仕に飯を注文する。

「オーダーお願いします。ワイルドボアのステーキ焼き加減レアと赤ワイン。後白パンとチーズの盛り合わせお願いします」

「あいよ~朝から酒とはなんか良いことありましたか?」

「依頼報酬が無事終わったんで自分にご褒美です」

「なるほどね。じゃぁもうタロウくんの夜中の活躍は見れなくなるのね?」

「ははは……そういうことなりますね」

情報の飛び交う酒場の給仕は俺の近況も知っていたらしい。

俺は飯酒場の隅にある席で、のんびりと飯を食いながらギルドの様子を眺めていた。「やはり外の依頼を受けるときは複数で行動したほうがいいんだろうな…」

街の外で活動する冒険者は複数で行動するのが基本だ。

以前、夕食を共にしたエマさんの話では、集団で行動することにより柔軟に行動出来るように、前衛、後衛、補助、

回復と4人以上で徒党を組むことが多いとのことである。

ちなみに斥候は補助要員。事前に敵の察知したり、罠を感知するなど、パーティーの目や耳の役割になる。

俺の場合は睡眠知らずなので重宝されるかもしれない。

俺は血の滴るワイルドボアのステーキをほうばる。

「君、私たちの依頼を手伝わないか?」

「はい?」

顔を上げると、男女の5人のパーティーが俺の座ってるテーブルにいた。

話を聞くと街の外にある。廃れた砦の探索の手伝いだ。

ここから馬車で1日半の距離で調査も含めて5日間。食料消耗品は向こう持ちで、俺の取り分は1日銀貨1枚とのことである。

駆け出しの冒険者とって、割りのいい内容だった。

「君には夜間の見張りと野営地の留守番を頼みたいのだが…」

「こちらとしてはありがたいのですが…何故俺に声をかけたのですか?」

「あぁ君が夜間の仕事が得意なのと、ウチの女性のメンバーが君を気にっているそうでね…君もウチみたいな中堅パーティーと仕事をすれば良い経験になると思うんだ」

見ると後ろの二人の女性が手を振って微笑んでいる。

年上のお姉さんと年の近いおっとり系の女性……悪くない。

むしろ、俺のストライク範囲内、あわよければとさえも思っている。

イケメン万歳だ。

俺は下心を見せないように笑顔で依頼の手伝いに承諾した。

冒険者ギルドで臨時のPT加入の手続きと簡単な自己紹介を行なった。

歳上のお姉さんは斥候のニキータさん、おっとり系の女性は魔法使いのリンスさんと言うらしい。

後、声をかけてきた男は弓師のマックさん。後の二人はグラとゴロは戦士とのことであった。

出発は明日の朝とのことなので俺は次の依頼に向けての準備を始める。

俺が買ったのはリュックと毛布に日用雑貨の類

結果、手持ちは銀貨4枚と銅貨50枚となったが、最低限の用意はできただろう。

最後は以前行った武器屋の爺さんの所に足を運ぶ。

「おっまだ命があるようだな…新しい武器か?」

「えぇ明日、近隣の砦の探索依頼の手伝いをすることになりまして、武器を追加しようかと、予算は銀貨3枚です」

「弓をぶっつけ本番で使うのはオススメしないがな…そうだ、その予算なら初心者でも使いやすいのがある」

そう言うと爺さんはカウンターの奥から小型のクロスボウを持ってきた。

「クロスボウなら引いて引き金を引けば誰でもそれなりに扱える」

試しに試射させてもらったが、初心者の俺でも近くの的に当てることができた。

俺は銀貨3枚でクロスボウと矢筒と矢を購入した。

こうして買い物も終わり、明日の朝集合時間まで自室で整理して時間を潰すのであった。
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