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lone leap
calm and deal
しおりを挟む「………結局目を閉じなかったんだ。意外と度胸あるんだね、君。女のくせに」
勝負はすぐについた。
それほどまでにこの青年は強かった。
「…女だからって勝手に弱いと決めつけないで。それより、私をどうするつもりなの?」
あのまま抱えられた雫は、暴れることなく青年に従っていた。
これ以上逃げると、この青年に殺されるか、他の誰かに殺されるかするだろうと脅されたからだ。
その上靴を脱ぎ捨てた雫の足は、もうボロボロになっていて走れたものではなかった。
「……とりあえずは屯所に連れてって……あとはあの人任せでいいかなー」
「…適当なんだね、あんた」
「…あんたじゃない。総司。沖田総司だよ」
青年が告げた名前は、私のよく知るものだった。
沖田総司………江戸末期、幕末に生きた新撰組の剣士。
ってことはここは幕末なんだ。
自分のいる場所に納得がいって、雫は一息、ため息をついた。
「…ここが屯所……なんだけど………」
屯所に着いてから、もう5分近くが経っている。
「ねぇ、入んないの?」
「いやいや、雫?君は知らないと思うけど、ここって女人禁制なんだよね」
「………」
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「…私を…」
あまりいい案とは思えないが、このままここにいても何も始まらない。
「…私を男として入れれば、どうかな?」
「………え?」
「…ほら、私って髪もあんまり長くないし、男っぽい女の子としてクラスメイトからは扱われてたから」
我ながら苦しい説明だ。
「……」
ほら、彼も迷ってるよ。
「…くらすめいとって何?」
「…あ」
咄嗟に使ってしまう横文字は、この時代の人間が知っているはずがない。
「…同じ年の男の子ってこと。ねぇ、それよりどうかな?私の案は」
沖田総司はんーっと声を上げて首をかしげる。
そしてニコッと微笑んだ。
「それも面白いかもね」
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