自分なんか…と思っていたらまさかの僕が最強だった

友谷良平

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ベッドの上

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 白い天井が見える。見渡す限り真っ白な世界が広がっている。これだ、これこそが僕の求めていた世界。やっとこうなることが出来たんだ、やっぱりあの時勇気を持って1歩を踏み出して正解だったんだとボクは嬉しさのあまり泣きそうになってしまった。さすが、死後の世界は素晴らしい。痛みもなければ不安もない、こうやっていつまでも寝てても親に怒られることも無い。ついに、ついにボクはやり遂げたんだ!!そう感じると今までの世界も悪くなかったのではないか、と思い始める。

 ボクが1歳の頃、と言ってもボクにその時の記憶なんかある訳もなく親から聞いた話でしかないが、ボクは階段に登ろうとして落ちたことがあるらしい。ショッピングモールの階段で、その頃やっと歩けるようになったボクは自慢げに階段にも挑戦していたらしい。家では柵が付けられていたため階段なんか登ったことなどなかったから、あれが人生初の自力で登った階段だった。親と手を繋ぎながら5段程度の段差を昇り降りしていると、ボクが急に手を振りほどき始めたという。親も側にいるし、たった5段だけだからと素直に手を離しボクが登るのを見守った。そこでボクは見事に頭からひっくり返り、階段から落ちた。さほどの大事ではなかったので車で病院へ連れて行ってもらったが、何も問題は無くボクも痛がっていなかったので運が良かった、と言う事で終わったらしい。
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