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これから
パリピ系☆全員集Go!花見のんあるリベンジ(たける一家、ナオミ、里世、雅美、その他友人知人たち)
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〈あらすじ〉
2023年3月中頃、池袋駅周辺の公園で花見桜レモンぴかぴか(新しい)
某泡沫営業マン一家が古い友人と親戚を誘い、さらに彼らに呼べる仲間を誘ってもらい、ようやく開催にこぎ着けた。滑り出しは盛会だったが、途中からさゆりの仲間と日名の友人に異変が!どうなる!?
〈登場人物〉
≪さゆりと日名が主役≫
※ 原則登場順に紹介します。
月岡武尊(つきおか・たける(44))と鄭葉(てい・よう(43))一家
(子供:鄭翔(しょう(12))と月岡諒介(りょうすけ(10)))
武尊:中野区在住の営業マンだがSEO担当者へ転職準備中。最寄り駅は都立家政。里世とナオミの従兄で一人っ子育ち。学芸大時代のあだ名はツッキー。一女一男あり。3月31日生まれのAB型
葉:トレーダーで二児の母。下町情緒のある在日三世。両親は農民戸籍。都立三田高校のち放送大学卒。4月3日生まれのB型
翔:トレンド好きで突進型の小6。小学校卒業祝いも兼ねての参加。8月13日生まれのB型
諒介:日和見型の小4。事情で祖父・月岡幸二氏の養子。10月2日生まれのA型
佐藤恭尚(さとう・たかなお(45))
滝川礼美(たきがわ・れみ(45) 旧姓:橋本)
武尊の大学時代からのつき合い。呼び方はタカとレミ(大学時代はハッシー)
レミは'98年4月の3年生時、京都精華大から編入。タカは学士、レミは博士
佐藤は独身だが、同性パートナー(49)がいる、11月24日生まれのA型。滝川は既婚だが、夫(46)と夫側の連れ子(21)がいる、9月25日生まれのO型。
カズキ(深田一記(35))
里世の元クラブ仲間の青年。現バーテンダー、元音響。普段から手早く真面目な性格。東京23区のインターナショナルスクール出身。10月13日生まれB型
ソーニャ(曽田哲史 サトシ(29))
同上。カズキの仲間で、ミキサー上がりのアレンジャー。レモン味大好き。後で他の会へ抜けてった。群馬の某県立高校中退。生年月日は教えていないO型
マサヤ(城雅也、本名:上条正哉(52))
カズキたちのクラブでの大先輩。現在はラジオパーソナリティーで、元人気クラブDJ。若手と関わるのが好き。女にモテたくて慶応商学部卒。6月17日生まれのB型
大原里世(おおはら・りせ)(36)
武尊の従妹。元パリピSE、叔母(養母)の法律事務所の現庶務。旧称:金城真帆。東京情報専門学校卒。11月10日生まれのB型
大原雅美(おおはら・まさみ)(56)
里世たちの叔母で、最近里世の養母になった弁護士。過去に開業医と離婚している。マスコミの話が大好物。ちなみに文京区の2LDK分譲マンションに里世と同居中。法政大学卒。12月8日生まれのB型
ナオミ=パリス=カキモト(43)(旧:柿本直水)
里世の姉でクリスチャン。元薬剤師。ポーランド帰化・在住の電子作曲家。職業柄も影響してか、小太りのゲーム廃人兼バイキング病患者(笑)。年明けに現地人夫との離婚成立。共立薬科大学とポーランドの国立大薬学部卒。3月11日生まれのA型
坂本日名(さかもと・ひな)(29)
カズキの客から仲間になった元パリピ。色白小柄で芯は強い。多彩な参戦派。鳥取県出身。横浜国立大学を学費払えず中退。5月3日生まれのAB型
板垣さゆり(後述の事情で遅れる)(30)
日名の古い友人。新スタジオ発足。柑橘系大好き、神奈川県出身。服飾の専門学校卒。12月6日生まれのB型
菊池沙羅(きくち・さら)(28)
日名の友達。インフルエンサー
鎌倉女子大学卒。3月27日生まれのA型
観田光星(かんだ・こうせい)(26)
なかなか芽の出ないアレンジャー
周囲に流されやすく小器用な臆病者な反面、ワルたちと絡みたがる癖が抜けない。何故かゲーム大会で知り合った武尊とも仲がいい。外見はCreepy Nutsの松永似のヒョロっとしたタイプ。音楽の専門学校卒。7月21日生まれのA型
〈本文〉
サタデーモーニングにおバカよ、集まれ🕺
三分咲き
五分咲き
七分咲き…
\満開っぴかぴか(新しい)表情(嬉しい)ぴかぴか(新しい)/
桜2023年3月18日(土)、実物の桜を観に久々の池袋へ向かう。
会そのものは、計4グループ、全13人で開いた桜クローバー
参加するのは月岡武尊と葉の一家
彼らの子供、翔と諒介も一緒に
と彼の仲間・佐藤恭尚と滝川礼美
大原里世
と里世の叔母で養母・大原雅美
里世の姉・ナオミ=カキモト(柿本直水)
里世のクラブ仲間のカズキとソーニャ
カズキの先輩のマサヤ
坂本日名と友達の板垣さゆり(後述の事情で遅れる)
何か多くなったな・・・
きっかけと呼んだ流れは、
携帯電話当初から娘の翔が「池袋駅近くで花見すんなら一緒に行く!」と言い出し、武尊夫妻が子連れ幹事を務め
彼の仲間たち2人と観田光星と国後藍・星野カナヨ・山田貴夫たちと予定に余裕が出来た里世・雅美・ナオミを誘い
このうち里世が元クラブ仲間のカズキ(バーテン)・ソーニャ(アレンジャー))]を誘う
さらにカズキが先輩(マサヤ(人たらし))と自身の遊び仲間の日名・を誘う
日名がさゆりを誘い、さゆりは虹を誘うが、虹は同じ日にオーディションスタッフ参加するので予定が合わなかったとのこと
元はと言えば、武尊の花見企画に現友たちが行けず、中でも光星と連絡つかず心配した。また仕方なく当日その時間帯に集まれる連中を手配したという。
マジでこればっか
一部はわざとにバックレた「飲めないなら他行くわ」
と言うのも、幹事一家の子供たち未成年でお酒が不可。持ち込めない
7:40頃
西武新宿線乗換JR山手線の構内
ここぞとばかり会社支給の定期券を使って交通費浮かせた武尊、JR山手線池袋駅ホーム着
見た目は丸刈り、タンニングした身体、鍛えぬき絞ったウエストライン、そして何故か薄茶のカラコン。そして、多めの荷物
東口改札外の立ち食いそば・うどんの店で朝食を済ませ、
久々に来た池袋駅東口周辺を散策
東口ファミマで消耗品一括購入し、現地の公園へ
彼曰く
「ガキども紙食器痛める使い方するから、少し高くても仕方ない(;´д`)トホホ」
何となく断りのメールをしてきた連中とのやり取りをまた読んでいた
その中に、国後藍・星野カナヨ・山田貴夫がいる。彼らはそれぞれ日程が合わなかったため、後日チームラボのイベントへ行く話が出た
8:50頃
南池袋公園の桜は満開までいかないが、見れる咲き具合
武尊は現地に着き、場所取り後設営に入る
キャンプ飯もどきの簡単なものをいくつか持込
[東京メトロ副都心線和光市行で]
「久々だねー」
「迷いそ……」
タカ、レミ、東京メトロ副都心線池袋駅ホームに着く
タカはパーマかかった短髪、レミは栗色ショートボブ
[東京メトロ有楽町線和光市行で]
「来た~!懐いw」
「♪~」
カズキ、ソーニャ、東京メトロ有楽町線東池袋駅ホームに着く
カズキは茶短髪、ソーニャはエスニック風帽子の190cmで細身
8:55頃
カズキ、ソーニャ現地着。ソーニャの荷物の中に液体がある。
武尊「これ何?」
カズキ「(ソーニャに目線を向け)そっち」
ソーニャ「僕ですあせあせ(飛び散る汗)中身はまだ…」
9:00頃から
タカ、レミ現地着。
レミ「お~ツッキー!」
タカ「よっ!あい変わらず元気か?」
武尊「ああ、レミ、タカ久しぶり
実は俺、今年の仕事始めの当日に倒れちゃって、先月精密検査受けて、これと言ったヤバさは無くてね
診察室じゃゲイっぽさ漂ってる男の医師から堂々と「所見なし。でも体も心も休めてねハート」と判定されたんだわ。今まで言ってなくてゴメンあせあせ(飛び散る汗)」
と、タカとレミに言ったらゲラゲラと笑われ、即からかうように
「酒」「酒」
「酒」「酒」……
と一言だけしつこくリピートされた。まったくコイツら…あせあせ
しばらく話してると
レミ「こんな感じなら姉ちゃん呼べばよかったな~」
彼女のすぐ前の姉は橋本乃花(のか)、筋金入りのパリピ。きょうだいは7人いて、レミはど真ん中。
タカから確認で
「たしか諒くんアルコール臭受けつけないんだよね?」
武尊が無言で頷く
9:30過ぎ
[JR山手線池袋/雅美宅から皆で]
ナオミ、里世、雅美さん現地着
ナオミはアッシュブリーチのショート
里世はゆるふわオレンジ系ショート
雅美さんはウェービー焦げ茶のショート
ナオミ、武尊を見つけ「久々~!」
続いて、葉たちにも「久しぶり~」
里世は機嫌よく弾んだ会釈♪
雅美は「お誘いありがとネ♪ヽ(´▽`)/」
専ら食べ隊。みんな持ち込むけど(笑)
各々買ってた鳩サブレー・ピスタチオクッキー・当日朝作ったクラブサンド人数分
里世と雅美から武尊に「あの、」「そこにいる(武兄/あんたと)年近そうな二人誰?」と尋ね
武尊から気さくな雰囲気で
「タカとレミ。大学からの仲間。あまりにスタッフ集まらなくてヘルプ」
タカとレミは里世たちに会釈し、タカから
「初めまして。武尊の友人です。僕ら会うのは5類になってからでもよかったけど(照)」
レミからは
「コイツらとは長いつき合いだけど、とんと会わなくなってね。皆年取ったわ(笑)」
ナオミはじめ3人はそれぞれ手早く自己紹介。皆、武尊の方を見ながら
「いとこ」「いとこ」「姻戚(いんせき)ね」
武尊の話によると、タカとの出会いは、学芸大1年時の語学授業の出席確認点呼で名前から呼ばれて親近感を持ったところから。講師によって名前を先に呼ぶこともあるので
ちなみにレミと先に話したのは武尊の方で、'98年春に学内の喫茶エリアで出会ったと。学内は新歓ムードで溢れ返った熱量に圧されかけ互いに避難したとこだった(笑)。この後、武尊がレミに校内施設の案内をした
タカとは偶然同じゼミになった件から交流が始まった
「そういや俺とレミ、指導教授いっしょでわーい(嬉しい顔)」
レミからすぐに「そう、塩山ゼミ!」
さらに深く掘ると、レミの編入事情は多分野にまたがる卒論のテーマを扱える指導教員が塩山理人(しおやま・りひと)しかいなかったため
彼女のいた大学では到底お手上げな範囲のものだった。当時の指導教員いわく「こりゃウチには手に負えん」、問題のテーマは「第一次世界大戦期におけるスイス市民の国防意識のあり方について広く」。研究に使う細かい学分野は歴史学・軍事学ほか7つ。このため、探し尽くしやっと学芸大の塩山教授へ。研究経費は当初全てレミの貯金とバイトのかけ持ちで賄う算段だった
さすがの教授も
「何でこんなに広げちゃったの……」
これに対しレミは
「狙いが「彼らが日常生活の延長線で国を守ることについてどう言行しているのか知ること」だから、どうしても一つも削れないんです」
と語り、教授はたいそう驚いたという
結果として大学有志で研究することになり、研究助成金も下り、グループ研究のち博士課程の論文へ発展・昇華した。ちなみに後者は橋本礼美名義で学術雑誌にかいつまんで掲載され、当該分野の振興にも貢献した
タカは在学当時に彼女からこの話を知り
「オレも協力したい!」
と自らエントリーするも、あまりの分量の多さと高い質を求められ後悔することになった
が、グループ研究卒論で無事卒業できたので地方の実家に顔は立ったという経緯がある
これを現況で知る武尊は二人に
「アホだったよ君らは。俺が何言っても聞かないし(笑) しゃあなくて放っといた」
2人とも、照れながら苦笑したあせあせ(飛び散る汗)
さて。この話、専門学校を出たきり学校から遠のいている里世には
“え?なんの話し?”としか思えず、
あまりに遠すぎる話が続き、ちんぷんかんぷんで途方に暮れるも
隣で聞いていた雅美は
「いい関係ね。正直うらやましい」
里世はつらつらとパリピ時代の親友たちに思いを馳せ、ため息をついた
ナオミはその近くにいたが、ひたすら飯を食っていた
ここでレミからナオミに
「ところで、ナオミさんってお仕事何されてます?」
ナオミは迷わず
「電子作曲家。だけど、手間かかる割りに入り少ないよ。EDMでの納品の品質は6~7割で折り合いをつけることが多いから、仕事に困らないですが(苦笑)」
聞き終わるなり、レミから拍手。他の皆は頷く
ここでナオミとタカとレミがLINE交換
9:40頃
レモンソーニャから彼特製の輪切りレモンたっぷり入ったレモネードが振る舞われた。例の袋から出した
カズキは以前飲んだことがあり、今回は持ち込んだモンスターエナジー橙とオランジーナで割って飲んだ
マサヤは携帯ポットから濃く出したレモングラスティーを注いでステアし試飲。後味スッキリを堪能したいのと職業柄喉を守るためもある
「ありがとな」
「すっぱムーチョ買っときゃ飛べたのにウッシッシ」
「コラむふっ」
話は誰からともなく小此木マホさん邸事件のことに。特に関東のダンス業界界隈では一騒ぎになった。あの当日マホさんからも他の皆からもヒーロー扱いされ戸惑った本人・カズキ。あれから邸の主の彼氏・ロンと仲良くなり、この花見に誘ったが「そりゃあ花見にゃ酒だろうむかっ(怒り)」と、酒が出ないことを理由に断られた。男たちには、それも分からなくない。好みはあっても、やっぱ酒で気がほぐれ大きくなり心地よく過ごせることを知ってしまったから……少なくとも俺らは
その近場に里世、日名、武尊がいた。当事者たちは里世たちにしばらくその事件の解説と顛末他をやり取りし、葉と雅美も会話が聞こえるところで静かに小休止。共にこういったことは長年経験してきたので違和感ない
それから15分ほど経って、武尊と日名の話の上で現旧「MAHO」の話題が飛び出し、皆一様に混乱する台風
武尊「え?それどのマホさん?」
日名「こちらはダンサーのマホさんのこと話してます」
武尊「アハハ!なるほど、俺の知る"まほ"とは違う「マホ」さんね。それなら解る表情(嬉しい)」
ごく最近まで真帆だった里世もつられて笑ったが、細かい事情をここではあえて口にせずやり過ごした。
一方で、タカは匂いで気に入ったのか、先に飲んでた強炭酸水1リットルの空きペットボトルに移し替えテイクアウトの様子。それを見たソーニャが「ニヤリ」ぴかぴか(新しい)
レミは歯の調子が悪いので断るも、味そのものは気になるので作り手のソーニャにレシピを聞き出した。気を利かせたナオミが自らの分のカップからフレーバーをおすそ分けレモンぴかぴか(新しい)
10:00頃
[丸ノ内線][西武新宿線JR山手線上り]
日名、丸ノ内線池袋駅ホーム着。葉と翔と諒介、山手線池袋駅ホーム着
いつの間にかワイヤレスイヤホンを参加者皆に貸し出しその場でミキシングを聴かせていた。この中でカズキ・武尊は商売柄自前のそれを持ち込んでいたが、ソーニャは「音質が格段に上がるから」と伝え、2人に音楽プレーヤーと同じメーカーの品を着けてもらった。やっぱノリノリに♪
10:10頃
場が和みワイワイのとこに
日名、葉と翔と諒介現地着
日名は臙脂色のAラインワンピの上にシースルー白のカーディガン、足元はコンバース黒
葉はヨギーファッションベースにサンダル
翔は袖出した軽装
諒介はカジュアルに
翔を見かけたレミとナオミが
「翔ちゃん、卒業おめでとう!わーい(嬉しい顔)オメデトウぴかぴか(新しい)」
翔は少し照れながら
「あ、りがとう、ございますっスマイルぴかぴか(新しい)」
誰かから配られたクラブサンドとレモネード、ソーニャからは例のイヤホンが。日名にはレモネードの風味はそれなり。胃袋の小ささもあって、レギュラーサイズのカップの半分は残した。葉・翔・諒介にはウケた。特に翔はお代わりして、日名の飲み残しを日名に断ってから飲み干すほどだった
日名からのんある気分の差し入れで参加者皆で盛り上がる「飲まない会って聞いたから」武尊が乾杯するよう呼びかけ乾杯
乾杯のあと武尊から日名へ
「あの、さゆりちゃんどうした?」
日名はうつむきながら小声で
「ちょっとこっちへいいですか?」
会場になった公園の茂みへ移る
彼女の話によると、さゆりは今朝8時頃業務提携している会社から電話があり、「突発の用事が出来たから遅くなる。会には絶っ対顔出すから!」と言われ、実は今回限定のLINEグループ宛にそのことを送信しているという。幹事の対応に追われスマホをチェックし忘れていた武尊は慌てて確認。
彼女の言う通り、メールはあった。武尊のLINEアカウントは新着が来ると自動で既読になるので、つい見逃してしまったらしい。
普段は時間が空いたときマメにチェックするのだが…
さゆりに返信し、日名にすぐ謝った
10:30頃
[埼京線池袋駅武蔵浦和方面行]
マサヤ現地着。
アッシュのウェーブショートヘアにブラックの皮ジャンパー、インナーは生成りの浅地シャツ、Levi'sのユーズドネイビー
皆に挨拶し皆でまた乾杯した後、タイムシフト的にソーニャのミキシングを例のイヤホンで聴く。ソーニャとカズキに感想を伝え、他のメンバーにあいさつ回り。その中で雅美と盛り上がる。どうやら途中から込み入った話に
「差し支えなければでいいんですが、上条サンのご職業は?」
「PBSでラジオのパーソナリティーしてます。あなたは?」
マスコミ関係者と判ってワクワクするのを抑えきれないままハキハキと
「中小企業まわりの弁護士ですね。最近は畳むところも多くて新しいとこ探しに苦労してますあせあせ(飛び散る汗)上条サンは何か大変なことってあります?」
ここら辺からほぐれて
「ありますよいくらでも。ただ、上や製作からやたらと口止めされてて。いや、、、私的なパーティーで堅くなっても調子が…」
「じゃあマサヤでいい?」
「いいですよ^^」
この後深い話へ
〈武尊一家視点で〉
11:30頃か
武尊が公園内に戻る。中には皆がいた
12:00台
[総武本線乗換山手線から]
さゆりゼーハー…
ユニクロのパーカーライトグレー。これ越しに鍛えられ引き締まったスタイルが分かる。実用筋肉女子
武尊が手短に挨拶し、ソーニャから渡されたレギュラーサイズのレモネードをその場で飲み干した
ジャストタイミング☆
呼吸が落ち着き、口を開く
「アイツ・・・光星ココ来てます?」
光星が失踪し、さゆりと、光星の関係者が焦って必死に探している状況。理由は2人が参加するコラボ動画他の企画に関する本契約に光星が来なくて契約締結出来ないことだった。
ちなみに光星だけ著作権(ライツ)の印税率取決め変更の確認も取れず、担当会社の予算仮計上に影響するから、彼を見つけてすぐに作業済ませろ、とのお達しがあせあせ(飛び散る汗)
さゆり「もー体育会系脳筋上司たちヤダ!メンドいとこアタシにばっかやらせてお前らは快適なとこでDVDなんか観て!しかも趣味のギャグアニメってぷっくっくな顔」
「もー!!!事務処理しとけや!馬鹿がむかっ(怒り)」
他誰か「マンドクセ」
また他の誰か「そいやコーセーって最近どこにも居なかったよな?誰かコーセーの近況知ってる?」
ここで武尊がおもむろに
「アイツの分だけ外して計算できねえのか?」
皆、目をパチクリさせ、それぞれ驚き喜んだ
からくりは簡単、未決済分概算計上or光星の分は棚上げ計算。事務所から光星の源泉徴収分を国税庁に申告するやり方も有と。了承されればの話
この助け船を武尊が簡単に出せたので、皆から「武尊大明神」呼ばわりされ、照れ半分困り半分
12時台中頃
ソーニャが現地から離れることに
武尊「アイツどこ行った?」
カズキ「ブッキング消化による移動ってさバイバイ」
🤬その10分後、マサヤとカズキが風の噂で知った単語列を使ってその場でググり、光星は現在半グレ組織化している難攻不落の「X」に捕まったと裏社会情報板にタレコミあり。と周りに伝えた
武尊「い…今何て???」
翔「ウヒョッexclamation ×2」
里世「それてどんな組織?」
それから武尊は狼狽え、使い物にならなくなっていた。この反応には彼の経験したある恐怖も関わる。平たく言えば彼の小学時代の親友が誘拐監禁され、数日間ブラウン管テレビの画面に報道が垂れ流しになった。それが彼の記憶にこびりつき離れることはない。ちなみにその親友は無事保護され今も健在。それを葉が支え励ますと同時に、葉の目は翔と諒介、マサヤとカズキ、そして里世にも向けられた。このとき雅美だけトイレに行っていてその場に居合わせなかった
昭の従弟・義章さんのかつてのタニマチでもある老舗の組織。因みに組織の名称は仮称
この話にアンテナの立った元パリピの里世が、現在は暇してる実父・昭に確認を取るため連絡。すぐに組織の旧称を返してくれたので、即座に検索かける。そこに出た結果は…
13:00台後半
日名、沙羅からの通話で池袋病院へ駆けつける。
彼女は日名が大学時代にボランティアサークルで知り合ったレイヤー友でミャンマーと南アフリカの混血。宮城県出身で、過去に戦国BASARAの聖地布教したり、京都やニュージーランドとかでコス合わせ参加した。推し活命!しかし、花見と同じ日に池袋の声優イベント会場行く途中で体調を崩し近くの池袋病院へ移動せざるを得ず、近くにいるかもしれない日名へ電話をかけた
日名が駆けつけた先に…。
沙羅の意識はあり、話せる状態。推しの駆け出し男性声優がどうしても見たくてたまらなくなって、無理を承知で参加しようとしたと聞く。この機会逃したら最後かも知れなくて今後生を見れないかも!とベッドの上で熱弁する沙羅。日名は繰り返し自力で帰れるか尋ねるも、しまいには意識を失いかけ「幻覚が見え…」。日名は何も返すことなく病室を後にした。今は放って後でLINEしようと考えたからだ。
〈武尊一家視点で〉
14:30頃か
武尊が公園内を片付ける。近くに家族がいた
〈その後の他の人たち〉
恭尚:来たルートで帰る。腰ヤバいから
礼美:池袋駅からJRで新宿駅へ向かい、子供と会う
雅也:Loftへ避難(笑)
(沙羅):一晩入院した。翌日午前中退院
15:00台前半
日名はその後花見を開いていた公園を後にしていた武尊たちと再び合流でき、皆に沙羅のことを話すなりカズキが食いついた。「俺その子のストーリーズチェックしまくってるからぴかぴか(新しい)」
ストーリーズとは、インスタグラムの中で人気の定着した機能のひとつ。縦長の収録時間短い動画でどれだけユーザーの注目を集められるか競ってる
日名「で、彼女の最新の更新は見てたんだよね?何か変わったこととか感じなかった?」
カズキ「特に、何も」
日名はあからさまに呆れた。それもそのはず、沙羅は3日ほど前に頭痛薬と電子体温計の画像をインスタ記事に載せ、だるさが取れないことを明かしていたのに…頭大丈夫か?。まぁ、リア友のあたしとただのフォロワーのコイツじゃ違って当たり前か。とも思い直し、感情を速攻切り替えた。そして
日名「ところで、さゆりは?どこ?どうなったの!?」
武尊と子供たちの近くで荷物を肩掛け帰り道の葉から
「彼女ならあの公園にいたショートカットの女たち、それぞれマサミとリセとナオミっていうんだけと、4人で港区の芸能事務所行ったよ。有力な話つかんだ!って」
日名は葉に厚く礼を言って、池袋駅構内へ入った
ウェブウォッチャーな日名には思い当たる大小のYouTuber事務所名がいくつかある。その中で六本木近くにある所がそれのはず、と目をつけ有楽町線に乗り、そこから飯田橋駅で東京メトロ南北線に乗り換えて六本木一丁目で降りて現地へ向かった
目的地へ向かう車内で、胸騒ぎがしてソワソワするけれど、運の強いさゆりのこと。大丈夫だろうと日名は自身に強く言い聞かせた
〈あいつら視点〉
◯有楽町線池袋駅から東新宿駅乗り換え
(里世が東新宿駅構内の自販機で新作菓子をいくつか自腹で買った。3人分買って二人にもおすそわけ)
「ささ、戦う前の腹ごしらえで」
さゆりと雅美にポンポン渡した
◯六本木駅着
前述のパッとしない事務所へ直行
◯事務所着
◯社長待ち。面会予約(アポ)なかったので30分ほど
〈日名視点〉
◯南北線の車内
◯六本木一丁目駅着
空きテナント何とか格安交渉して滑り込んだと思われるパッとしない事務所へ直行
◯事務所着
◯あいつらと会う
◯洗顔と用足しにトイレへ行く
〈再びあいつら視点〉
◯日名が来る
◯日名がトイレへ抜ける
◯社長が来た。社長の風貌簡単に
社長と話すさゆり・雅美
里世は皆に断ってから自身のiOSスマホ録音。万一のことに備え持参している雅美の事務所所有のICレコーダーは、引き受ける案件にしか用いないため使わず
日名がトイレから戻ってきた
社長に光星のネット噂レベルでの最新情報伝え
さゆり「私も同行させてください!」
社長、仕方なくあいつらと日名を推定現場に随行させることに
社長「そこまで熱く言うなら……ただし荷物になった時点で置いていく」
さゆりの表情に強く光が差し込んだ
「ありがとうございます!」
ただし、と社長はつけ加え
「連れて行くのは板垣(さゆりの苗字)だけだ」
これに日名はもちろん里世と雅美も食い下がる
「多少のことならヘタりません!」
「タイミングの神様ついてます」
「一蓮托生上等よ」
社長、彼らの熱意に折れ
「やれやれ…しゃあないな。皆来い」
スタッフ数名とナオミは警察を呼び、民間車仕様のボックスシートのパトカーで向かった
――――
ここから善(?)は急げ!と新たな一行は「X」のあると噂される地域に向かい社用車を出す
カーナビの示す地点は意外な場所、つまり特撮とかでよく見る廃墟や採石場の類ではなかった
最後に示された「丸罰ゼミナールビル」へ
雅美「ビル名がなぁ…」
さゆり「とにかく行こ!」
エレベーターで7階廊下に。日名から
「ここだね」
中に入ると、フロア全体に仕切りがなく、誰が使ってもいいような安上がりの広めの丸デスクとキャスター付きチェアがセットでいくつか点在。その奥に代表席が幅を利かす。その並びから外れた、社長たち側から見て右側の白壁に不似合いなゴシック風の巨大な本棚がある
スタイリッシュなビジネスチェアに向こうの代表風の野郎(見た目40代半ば)が座っている
金髪逆立て横剃りの元ヤン丸出し、一昔より前の青年漫画から抜け出たようなメンツと共に社長に向けて一斉にガン飛ばす
社長は一瞬怯んだが即座に睨み付け
「光星…アイツどこやった?」
重い沈黙が流れる、ここで再び
「なぁ、どこやったかって聞いてんだよ!」
下っ端が恐る恐る少し遠くにある壁の本棚を指し
「あ、、あれ、回してください…」
回すと、たしかに光星がいる
先の奴より上の下っ端が
「金を借りて返せねぇ奴が悪ィんだよ」
言い終わる直前に光星の括りつけられている椅子の脚を右足で蹴る
光星の表情が歪む
さゆりが思わず叫ぶ
「許せねェ!」
社長が腕を即座にさゆりの前に出し制止した、さらに
「そこまでで止めろ」
さゆりは退かざるを得なかった
彼女の眼に悔し涙がうっすら
雅美と里世、敵周りの位置に目を凝らしている
前者は空手黒帯かつ敏捷、後者はケンカに強い
「もう援軍呼んでる」
「頼もしい」
光星に対する罵倒は続き
「だからお前は使えねェンだよ!」
彼はなおも耐えていた
日名が駆け込み、上の下っ端に跳び蹴り喰らわす
彼女の足が相手の右脇腹に当たり、倒れる
雅美が口火を切る
「警察を呼んでいる。そろそろ来るよ」
さすがの代表風野郎が慌て出す
そこから社長がソイツの顔に近づき
「なあ、幾ら払えばいいんだ?」
「200万・・・」
社長は持参したトランクケースから帯のついた札束をポンと払った
「光星、そして皆。帰るぞ」
ガラの悪い郎党どもは全て逮捕され
さゆりと、駆けつけた中で新米の警官がロープを解く
――――
ナオミたちが警察の電話を使わせてもらい、カズキを呼び出す
カズキが光星を引き取り、この件は落着
……になるはずなく、警視庁で事情聴取を受け
コッテリ絞られた光星は後日仲間に語った
「もうイヤexclamation ×2」
「バカだなお前ボケーっとした顔」
かなり拘束されて事務所の車で高速乗ってる
事務所の前で皆降ろされた。そして全員に謝礼が出た有料飛んでいくお金
皆、興奮醒めやらず
日名「ねーこの後まねき(ねこ)行かね?」
ナオミ「なんで?」
雅美「この辺にあったっけ?」
里世「最近歌えない…」
さゆり「体力続かねぇぞ」
日名「でもいいからスマイル」
さゆり「なんだそのスマイルは?」
日名「フフッ」
結局マックで落ち着いた
〈終〉
花見の開催地:南池袋公園
〈メッセージ〉
こうなってるとイイナ!
―― Materials ――
https://ikebukurou.com/cherry-blossoms-spot/
東京超詳細地図ハンディ版2023年版
鉄道路線図
クラフトレモネードのレシピ
[堀江宏樹・滝乃みわこ『乙女の日本史』東京書籍]
[司馬遼太郎『この国のかたち』][※ 2冊の舞台をスイスを軸に読み替え]
著作権トラブルについて
池袋病院の情報
半◯レの概要と巷のバカ連中
2023年3月中頃、池袋駅周辺の公園で花見桜レモンぴかぴか(新しい)
某泡沫営業マン一家が古い友人と親戚を誘い、さらに彼らに呼べる仲間を誘ってもらい、ようやく開催にこぎ着けた。滑り出しは盛会だったが、途中からさゆりの仲間と日名の友人に異変が!どうなる!?
〈登場人物〉
≪さゆりと日名が主役≫
※ 原則登場順に紹介します。
月岡武尊(つきおか・たける(44))と鄭葉(てい・よう(43))一家
(子供:鄭翔(しょう(12))と月岡諒介(りょうすけ(10)))
武尊:中野区在住の営業マンだがSEO担当者へ転職準備中。最寄り駅は都立家政。里世とナオミの従兄で一人っ子育ち。学芸大時代のあだ名はツッキー。一女一男あり。3月31日生まれのAB型
葉:トレーダーで二児の母。下町情緒のある在日三世。両親は農民戸籍。都立三田高校のち放送大学卒。4月3日生まれのB型
翔:トレンド好きで突進型の小6。小学校卒業祝いも兼ねての参加。8月13日生まれのB型
諒介:日和見型の小4。事情で祖父・月岡幸二氏の養子。10月2日生まれのA型
佐藤恭尚(さとう・たかなお(45))
滝川礼美(たきがわ・れみ(45) 旧姓:橋本)
武尊の大学時代からのつき合い。呼び方はタカとレミ(大学時代はハッシー)
レミは'98年4月の3年生時、京都精華大から編入。タカは学士、レミは博士
佐藤は独身だが、同性パートナー(49)がいる、11月24日生まれのA型。滝川は既婚だが、夫(46)と夫側の連れ子(21)がいる、9月25日生まれのO型。
カズキ(深田一記(35))
里世の元クラブ仲間の青年。現バーテンダー、元音響。普段から手早く真面目な性格。東京23区のインターナショナルスクール出身。10月13日生まれB型
ソーニャ(曽田哲史 サトシ(29))
同上。カズキの仲間で、ミキサー上がりのアレンジャー。レモン味大好き。後で他の会へ抜けてった。群馬の某県立高校中退。生年月日は教えていないO型
マサヤ(城雅也、本名:上条正哉(52))
カズキたちのクラブでの大先輩。現在はラジオパーソナリティーで、元人気クラブDJ。若手と関わるのが好き。女にモテたくて慶応商学部卒。6月17日生まれのB型
大原里世(おおはら・りせ)(36)
武尊の従妹。元パリピSE、叔母(養母)の法律事務所の現庶務。旧称:金城真帆。東京情報専門学校卒。11月10日生まれのB型
大原雅美(おおはら・まさみ)(56)
里世たちの叔母で、最近里世の養母になった弁護士。過去に開業医と離婚している。マスコミの話が大好物。ちなみに文京区の2LDK分譲マンションに里世と同居中。法政大学卒。12月8日生まれのB型
ナオミ=パリス=カキモト(43)(旧:柿本直水)
里世の姉でクリスチャン。元薬剤師。ポーランド帰化・在住の電子作曲家。職業柄も影響してか、小太りのゲーム廃人兼バイキング病患者(笑)。年明けに現地人夫との離婚成立。共立薬科大学とポーランドの国立大薬学部卒。3月11日生まれのA型
坂本日名(さかもと・ひな)(29)
カズキの客から仲間になった元パリピ。色白小柄で芯は強い。多彩な参戦派。鳥取県出身。横浜国立大学を学費払えず中退。5月3日生まれのAB型
板垣さゆり(後述の事情で遅れる)(30)
日名の古い友人。新スタジオ発足。柑橘系大好き、神奈川県出身。服飾の専門学校卒。12月6日生まれのB型
菊池沙羅(きくち・さら)(28)
日名の友達。インフルエンサー
鎌倉女子大学卒。3月27日生まれのA型
観田光星(かんだ・こうせい)(26)
なかなか芽の出ないアレンジャー
周囲に流されやすく小器用な臆病者な反面、ワルたちと絡みたがる癖が抜けない。何故かゲーム大会で知り合った武尊とも仲がいい。外見はCreepy Nutsの松永似のヒョロっとしたタイプ。音楽の専門学校卒。7月21日生まれのA型
〈本文〉
サタデーモーニングにおバカよ、集まれ🕺
三分咲き
五分咲き
七分咲き…
\満開っぴかぴか(新しい)表情(嬉しい)ぴかぴか(新しい)/
桜2023年3月18日(土)、実物の桜を観に久々の池袋へ向かう。
会そのものは、計4グループ、全13人で開いた桜クローバー
参加するのは月岡武尊と葉の一家
彼らの子供、翔と諒介も一緒に
と彼の仲間・佐藤恭尚と滝川礼美
大原里世
と里世の叔母で養母・大原雅美
里世の姉・ナオミ=カキモト(柿本直水)
里世のクラブ仲間のカズキとソーニャ
カズキの先輩のマサヤ
坂本日名と友達の板垣さゆり(後述の事情で遅れる)
何か多くなったな・・・
きっかけと呼んだ流れは、
携帯電話当初から娘の翔が「池袋駅近くで花見すんなら一緒に行く!」と言い出し、武尊夫妻が子連れ幹事を務め
彼の仲間たち2人と観田光星と国後藍・星野カナヨ・山田貴夫たちと予定に余裕が出来た里世・雅美・ナオミを誘い
このうち里世が元クラブ仲間のカズキ(バーテン)・ソーニャ(アレンジャー))]を誘う
さらにカズキが先輩(マサヤ(人たらし))と自身の遊び仲間の日名・を誘う
日名がさゆりを誘い、さゆりは虹を誘うが、虹は同じ日にオーディションスタッフ参加するので予定が合わなかったとのこと
元はと言えば、武尊の花見企画に現友たちが行けず、中でも光星と連絡つかず心配した。また仕方なく当日その時間帯に集まれる連中を手配したという。
マジでこればっか
一部はわざとにバックレた「飲めないなら他行くわ」
と言うのも、幹事一家の子供たち未成年でお酒が不可。持ち込めない
7:40頃
西武新宿線乗換JR山手線の構内
ここぞとばかり会社支給の定期券を使って交通費浮かせた武尊、JR山手線池袋駅ホーム着
見た目は丸刈り、タンニングした身体、鍛えぬき絞ったウエストライン、そして何故か薄茶のカラコン。そして、多めの荷物
東口改札外の立ち食いそば・うどんの店で朝食を済ませ、
久々に来た池袋駅東口周辺を散策
東口ファミマで消耗品一括購入し、現地の公園へ
彼曰く
「ガキども紙食器痛める使い方するから、少し高くても仕方ない(;´д`)トホホ」
何となく断りのメールをしてきた連中とのやり取りをまた読んでいた
その中に、国後藍・星野カナヨ・山田貴夫がいる。彼らはそれぞれ日程が合わなかったため、後日チームラボのイベントへ行く話が出た
8:50頃
南池袋公園の桜は満開までいかないが、見れる咲き具合
武尊は現地に着き、場所取り後設営に入る
キャンプ飯もどきの簡単なものをいくつか持込
[東京メトロ副都心線和光市行で]
「久々だねー」
「迷いそ……」
タカ、レミ、東京メトロ副都心線池袋駅ホームに着く
タカはパーマかかった短髪、レミは栗色ショートボブ
[東京メトロ有楽町線和光市行で]
「来た~!懐いw」
「♪~」
カズキ、ソーニャ、東京メトロ有楽町線東池袋駅ホームに着く
カズキは茶短髪、ソーニャはエスニック風帽子の190cmで細身
8:55頃
カズキ、ソーニャ現地着。ソーニャの荷物の中に液体がある。
武尊「これ何?」
カズキ「(ソーニャに目線を向け)そっち」
ソーニャ「僕ですあせあせ(飛び散る汗)中身はまだ…」
9:00頃から
タカ、レミ現地着。
レミ「お~ツッキー!」
タカ「よっ!あい変わらず元気か?」
武尊「ああ、レミ、タカ久しぶり
実は俺、今年の仕事始めの当日に倒れちゃって、先月精密検査受けて、これと言ったヤバさは無くてね
診察室じゃゲイっぽさ漂ってる男の医師から堂々と「所見なし。でも体も心も休めてねハート」と判定されたんだわ。今まで言ってなくてゴメンあせあせ(飛び散る汗)」
と、タカとレミに言ったらゲラゲラと笑われ、即からかうように
「酒」「酒」
「酒」「酒」……
と一言だけしつこくリピートされた。まったくコイツら…あせあせ
しばらく話してると
レミ「こんな感じなら姉ちゃん呼べばよかったな~」
彼女のすぐ前の姉は橋本乃花(のか)、筋金入りのパリピ。きょうだいは7人いて、レミはど真ん中。
タカから確認で
「たしか諒くんアルコール臭受けつけないんだよね?」
武尊が無言で頷く
9:30過ぎ
[JR山手線池袋/雅美宅から皆で]
ナオミ、里世、雅美さん現地着
ナオミはアッシュブリーチのショート
里世はゆるふわオレンジ系ショート
雅美さんはウェービー焦げ茶のショート
ナオミ、武尊を見つけ「久々~!」
続いて、葉たちにも「久しぶり~」
里世は機嫌よく弾んだ会釈♪
雅美は「お誘いありがとネ♪ヽ(´▽`)/」
専ら食べ隊。みんな持ち込むけど(笑)
各々買ってた鳩サブレー・ピスタチオクッキー・当日朝作ったクラブサンド人数分
里世と雅美から武尊に「あの、」「そこにいる(武兄/あんたと)年近そうな二人誰?」と尋ね
武尊から気さくな雰囲気で
「タカとレミ。大学からの仲間。あまりにスタッフ集まらなくてヘルプ」
タカとレミは里世たちに会釈し、タカから
「初めまして。武尊の友人です。僕ら会うのは5類になってからでもよかったけど(照)」
レミからは
「コイツらとは長いつき合いだけど、とんと会わなくなってね。皆年取ったわ(笑)」
ナオミはじめ3人はそれぞれ手早く自己紹介。皆、武尊の方を見ながら
「いとこ」「いとこ」「姻戚(いんせき)ね」
武尊の話によると、タカとの出会いは、学芸大1年時の語学授業の出席確認点呼で名前から呼ばれて親近感を持ったところから。講師によって名前を先に呼ぶこともあるので
ちなみにレミと先に話したのは武尊の方で、'98年春に学内の喫茶エリアで出会ったと。学内は新歓ムードで溢れ返った熱量に圧されかけ互いに避難したとこだった(笑)。この後、武尊がレミに校内施設の案内をした
タカとは偶然同じゼミになった件から交流が始まった
「そういや俺とレミ、指導教授いっしょでわーい(嬉しい顔)」
レミからすぐに「そう、塩山ゼミ!」
さらに深く掘ると、レミの編入事情は多分野にまたがる卒論のテーマを扱える指導教員が塩山理人(しおやま・りひと)しかいなかったため
彼女のいた大学では到底お手上げな範囲のものだった。当時の指導教員いわく「こりゃウチには手に負えん」、問題のテーマは「第一次世界大戦期におけるスイス市民の国防意識のあり方について広く」。研究に使う細かい学分野は歴史学・軍事学ほか7つ。このため、探し尽くしやっと学芸大の塩山教授へ。研究経費は当初全てレミの貯金とバイトのかけ持ちで賄う算段だった
さすがの教授も
「何でこんなに広げちゃったの……」
これに対しレミは
「狙いが「彼らが日常生活の延長線で国を守ることについてどう言行しているのか知ること」だから、どうしても一つも削れないんです」
と語り、教授はたいそう驚いたという
結果として大学有志で研究することになり、研究助成金も下り、グループ研究のち博士課程の論文へ発展・昇華した。ちなみに後者は橋本礼美名義で学術雑誌にかいつまんで掲載され、当該分野の振興にも貢献した
タカは在学当時に彼女からこの話を知り
「オレも協力したい!」
と自らエントリーするも、あまりの分量の多さと高い質を求められ後悔することになった
が、グループ研究卒論で無事卒業できたので地方の実家に顔は立ったという経緯がある
これを現況で知る武尊は二人に
「アホだったよ君らは。俺が何言っても聞かないし(笑) しゃあなくて放っといた」
2人とも、照れながら苦笑したあせあせ(飛び散る汗)
さて。この話、専門学校を出たきり学校から遠のいている里世には
“え?なんの話し?”としか思えず、
あまりに遠すぎる話が続き、ちんぷんかんぷんで途方に暮れるも
隣で聞いていた雅美は
「いい関係ね。正直うらやましい」
里世はつらつらとパリピ時代の親友たちに思いを馳せ、ため息をついた
ナオミはその近くにいたが、ひたすら飯を食っていた
ここでレミからナオミに
「ところで、ナオミさんってお仕事何されてます?」
ナオミは迷わず
「電子作曲家。だけど、手間かかる割りに入り少ないよ。EDMでの納品の品質は6~7割で折り合いをつけることが多いから、仕事に困らないですが(苦笑)」
聞き終わるなり、レミから拍手。他の皆は頷く
ここでナオミとタカとレミがLINE交換
9:40頃
レモンソーニャから彼特製の輪切りレモンたっぷり入ったレモネードが振る舞われた。例の袋から出した
カズキは以前飲んだことがあり、今回は持ち込んだモンスターエナジー橙とオランジーナで割って飲んだ
マサヤは携帯ポットから濃く出したレモングラスティーを注いでステアし試飲。後味スッキリを堪能したいのと職業柄喉を守るためもある
「ありがとな」
「すっぱムーチョ買っときゃ飛べたのにウッシッシ」
「コラむふっ」
話は誰からともなく小此木マホさん邸事件のことに。特に関東のダンス業界界隈では一騒ぎになった。あの当日マホさんからも他の皆からもヒーロー扱いされ戸惑った本人・カズキ。あれから邸の主の彼氏・ロンと仲良くなり、この花見に誘ったが「そりゃあ花見にゃ酒だろうむかっ(怒り)」と、酒が出ないことを理由に断られた。男たちには、それも分からなくない。好みはあっても、やっぱ酒で気がほぐれ大きくなり心地よく過ごせることを知ってしまったから……少なくとも俺らは
その近場に里世、日名、武尊がいた。当事者たちは里世たちにしばらくその事件の解説と顛末他をやり取りし、葉と雅美も会話が聞こえるところで静かに小休止。共にこういったことは長年経験してきたので違和感ない
それから15分ほど経って、武尊と日名の話の上で現旧「MAHO」の話題が飛び出し、皆一様に混乱する台風
武尊「え?それどのマホさん?」
日名「こちらはダンサーのマホさんのこと話してます」
武尊「アハハ!なるほど、俺の知る"まほ"とは違う「マホ」さんね。それなら解る表情(嬉しい)」
ごく最近まで真帆だった里世もつられて笑ったが、細かい事情をここではあえて口にせずやり過ごした。
一方で、タカは匂いで気に入ったのか、先に飲んでた強炭酸水1リットルの空きペットボトルに移し替えテイクアウトの様子。それを見たソーニャが「ニヤリ」ぴかぴか(新しい)
レミは歯の調子が悪いので断るも、味そのものは気になるので作り手のソーニャにレシピを聞き出した。気を利かせたナオミが自らの分のカップからフレーバーをおすそ分けレモンぴかぴか(新しい)
10:00頃
[丸ノ内線][西武新宿線JR山手線上り]
日名、丸ノ内線池袋駅ホーム着。葉と翔と諒介、山手線池袋駅ホーム着
いつの間にかワイヤレスイヤホンを参加者皆に貸し出しその場でミキシングを聴かせていた。この中でカズキ・武尊は商売柄自前のそれを持ち込んでいたが、ソーニャは「音質が格段に上がるから」と伝え、2人に音楽プレーヤーと同じメーカーの品を着けてもらった。やっぱノリノリに♪
10:10頃
場が和みワイワイのとこに
日名、葉と翔と諒介現地着
日名は臙脂色のAラインワンピの上にシースルー白のカーディガン、足元はコンバース黒
葉はヨギーファッションベースにサンダル
翔は袖出した軽装
諒介はカジュアルに
翔を見かけたレミとナオミが
「翔ちゃん、卒業おめでとう!わーい(嬉しい顔)オメデトウぴかぴか(新しい)」
翔は少し照れながら
「あ、りがとう、ございますっスマイルぴかぴか(新しい)」
誰かから配られたクラブサンドとレモネード、ソーニャからは例のイヤホンが。日名にはレモネードの風味はそれなり。胃袋の小ささもあって、レギュラーサイズのカップの半分は残した。葉・翔・諒介にはウケた。特に翔はお代わりして、日名の飲み残しを日名に断ってから飲み干すほどだった
日名からのんある気分の差し入れで参加者皆で盛り上がる「飲まない会って聞いたから」武尊が乾杯するよう呼びかけ乾杯
乾杯のあと武尊から日名へ
「あの、さゆりちゃんどうした?」
日名はうつむきながら小声で
「ちょっとこっちへいいですか?」
会場になった公園の茂みへ移る
彼女の話によると、さゆりは今朝8時頃業務提携している会社から電話があり、「突発の用事が出来たから遅くなる。会には絶っ対顔出すから!」と言われ、実は今回限定のLINEグループ宛にそのことを送信しているという。幹事の対応に追われスマホをチェックし忘れていた武尊は慌てて確認。
彼女の言う通り、メールはあった。武尊のLINEアカウントは新着が来ると自動で既読になるので、つい見逃してしまったらしい。
普段は時間が空いたときマメにチェックするのだが…
さゆりに返信し、日名にすぐ謝った
10:30頃
[埼京線池袋駅武蔵浦和方面行]
マサヤ現地着。
アッシュのウェーブショートヘアにブラックの皮ジャンパー、インナーは生成りの浅地シャツ、Levi'sのユーズドネイビー
皆に挨拶し皆でまた乾杯した後、タイムシフト的にソーニャのミキシングを例のイヤホンで聴く。ソーニャとカズキに感想を伝え、他のメンバーにあいさつ回り。その中で雅美と盛り上がる。どうやら途中から込み入った話に
「差し支えなければでいいんですが、上条サンのご職業は?」
「PBSでラジオのパーソナリティーしてます。あなたは?」
マスコミ関係者と判ってワクワクするのを抑えきれないままハキハキと
「中小企業まわりの弁護士ですね。最近は畳むところも多くて新しいとこ探しに苦労してますあせあせ(飛び散る汗)上条サンは何か大変なことってあります?」
ここら辺からほぐれて
「ありますよいくらでも。ただ、上や製作からやたらと口止めされてて。いや、、、私的なパーティーで堅くなっても調子が…」
「じゃあマサヤでいい?」
「いいですよ^^」
この後深い話へ
〈武尊一家視点で〉
11:30頃か
武尊が公園内に戻る。中には皆がいた
12:00台
[総武本線乗換山手線から]
さゆりゼーハー…
ユニクロのパーカーライトグレー。これ越しに鍛えられ引き締まったスタイルが分かる。実用筋肉女子
武尊が手短に挨拶し、ソーニャから渡されたレギュラーサイズのレモネードをその場で飲み干した
ジャストタイミング☆
呼吸が落ち着き、口を開く
「アイツ・・・光星ココ来てます?」
光星が失踪し、さゆりと、光星の関係者が焦って必死に探している状況。理由は2人が参加するコラボ動画他の企画に関する本契約に光星が来なくて契約締結出来ないことだった。
ちなみに光星だけ著作権(ライツ)の印税率取決め変更の確認も取れず、担当会社の予算仮計上に影響するから、彼を見つけてすぐに作業済ませろ、とのお達しがあせあせ(飛び散る汗)
さゆり「もー体育会系脳筋上司たちヤダ!メンドいとこアタシにばっかやらせてお前らは快適なとこでDVDなんか観て!しかも趣味のギャグアニメってぷっくっくな顔」
「もー!!!事務処理しとけや!馬鹿がむかっ(怒り)」
他誰か「マンドクセ」
また他の誰か「そいやコーセーって最近どこにも居なかったよな?誰かコーセーの近況知ってる?」
ここで武尊がおもむろに
「アイツの分だけ外して計算できねえのか?」
皆、目をパチクリさせ、それぞれ驚き喜んだ
からくりは簡単、未決済分概算計上or光星の分は棚上げ計算。事務所から光星の源泉徴収分を国税庁に申告するやり方も有と。了承されればの話
この助け船を武尊が簡単に出せたので、皆から「武尊大明神」呼ばわりされ、照れ半分困り半分
12時台中頃
ソーニャが現地から離れることに
武尊「アイツどこ行った?」
カズキ「ブッキング消化による移動ってさバイバイ」
🤬その10分後、マサヤとカズキが風の噂で知った単語列を使ってその場でググり、光星は現在半グレ組織化している難攻不落の「X」に捕まったと裏社会情報板にタレコミあり。と周りに伝えた
武尊「い…今何て???」
翔「ウヒョッexclamation ×2」
里世「それてどんな組織?」
それから武尊は狼狽え、使い物にならなくなっていた。この反応には彼の経験したある恐怖も関わる。平たく言えば彼の小学時代の親友が誘拐監禁され、数日間ブラウン管テレビの画面に報道が垂れ流しになった。それが彼の記憶にこびりつき離れることはない。ちなみにその親友は無事保護され今も健在。それを葉が支え励ますと同時に、葉の目は翔と諒介、マサヤとカズキ、そして里世にも向けられた。このとき雅美だけトイレに行っていてその場に居合わせなかった
昭の従弟・義章さんのかつてのタニマチでもある老舗の組織。因みに組織の名称は仮称
この話にアンテナの立った元パリピの里世が、現在は暇してる実父・昭に確認を取るため連絡。すぐに組織の旧称を返してくれたので、即座に検索かける。そこに出た結果は…
13:00台後半
日名、沙羅からの通話で池袋病院へ駆けつける。
彼女は日名が大学時代にボランティアサークルで知り合ったレイヤー友でミャンマーと南アフリカの混血。宮城県出身で、過去に戦国BASARAの聖地布教したり、京都やニュージーランドとかでコス合わせ参加した。推し活命!しかし、花見と同じ日に池袋の声優イベント会場行く途中で体調を崩し近くの池袋病院へ移動せざるを得ず、近くにいるかもしれない日名へ電話をかけた
日名が駆けつけた先に…。
沙羅の意識はあり、話せる状態。推しの駆け出し男性声優がどうしても見たくてたまらなくなって、無理を承知で参加しようとしたと聞く。この機会逃したら最後かも知れなくて今後生を見れないかも!とベッドの上で熱弁する沙羅。日名は繰り返し自力で帰れるか尋ねるも、しまいには意識を失いかけ「幻覚が見え…」。日名は何も返すことなく病室を後にした。今は放って後でLINEしようと考えたからだ。
〈武尊一家視点で〉
14:30頃か
武尊が公園内を片付ける。近くに家族がいた
〈その後の他の人たち〉
恭尚:来たルートで帰る。腰ヤバいから
礼美:池袋駅からJRで新宿駅へ向かい、子供と会う
雅也:Loftへ避難(笑)
(沙羅):一晩入院した。翌日午前中退院
15:00台前半
日名はその後花見を開いていた公園を後にしていた武尊たちと再び合流でき、皆に沙羅のことを話すなりカズキが食いついた。「俺その子のストーリーズチェックしまくってるからぴかぴか(新しい)」
ストーリーズとは、インスタグラムの中で人気の定着した機能のひとつ。縦長の収録時間短い動画でどれだけユーザーの注目を集められるか競ってる
日名「で、彼女の最新の更新は見てたんだよね?何か変わったこととか感じなかった?」
カズキ「特に、何も」
日名はあからさまに呆れた。それもそのはず、沙羅は3日ほど前に頭痛薬と電子体温計の画像をインスタ記事に載せ、だるさが取れないことを明かしていたのに…頭大丈夫か?。まぁ、リア友のあたしとただのフォロワーのコイツじゃ違って当たり前か。とも思い直し、感情を速攻切り替えた。そして
日名「ところで、さゆりは?どこ?どうなったの!?」
武尊と子供たちの近くで荷物を肩掛け帰り道の葉から
「彼女ならあの公園にいたショートカットの女たち、それぞれマサミとリセとナオミっていうんだけと、4人で港区の芸能事務所行ったよ。有力な話つかんだ!って」
日名は葉に厚く礼を言って、池袋駅構内へ入った
ウェブウォッチャーな日名には思い当たる大小のYouTuber事務所名がいくつかある。その中で六本木近くにある所がそれのはず、と目をつけ有楽町線に乗り、そこから飯田橋駅で東京メトロ南北線に乗り換えて六本木一丁目で降りて現地へ向かった
目的地へ向かう車内で、胸騒ぎがしてソワソワするけれど、運の強いさゆりのこと。大丈夫だろうと日名は自身に強く言い聞かせた
〈あいつら視点〉
◯有楽町線池袋駅から東新宿駅乗り換え
(里世が東新宿駅構内の自販機で新作菓子をいくつか自腹で買った。3人分買って二人にもおすそわけ)
「ささ、戦う前の腹ごしらえで」
さゆりと雅美にポンポン渡した
◯六本木駅着
前述のパッとしない事務所へ直行
◯事務所着
◯社長待ち。面会予約(アポ)なかったので30分ほど
〈日名視点〉
◯南北線の車内
◯六本木一丁目駅着
空きテナント何とか格安交渉して滑り込んだと思われるパッとしない事務所へ直行
◯事務所着
◯あいつらと会う
◯洗顔と用足しにトイレへ行く
〈再びあいつら視点〉
◯日名が来る
◯日名がトイレへ抜ける
◯社長が来た。社長の風貌簡単に
社長と話すさゆり・雅美
里世は皆に断ってから自身のiOSスマホ録音。万一のことに備え持参している雅美の事務所所有のICレコーダーは、引き受ける案件にしか用いないため使わず
日名がトイレから戻ってきた
社長に光星のネット噂レベルでの最新情報伝え
さゆり「私も同行させてください!」
社長、仕方なくあいつらと日名を推定現場に随行させることに
社長「そこまで熱く言うなら……ただし荷物になった時点で置いていく」
さゆりの表情に強く光が差し込んだ
「ありがとうございます!」
ただし、と社長はつけ加え
「連れて行くのは板垣(さゆりの苗字)だけだ」
これに日名はもちろん里世と雅美も食い下がる
「多少のことならヘタりません!」
「タイミングの神様ついてます」
「一蓮托生上等よ」
社長、彼らの熱意に折れ
「やれやれ…しゃあないな。皆来い」
スタッフ数名とナオミは警察を呼び、民間車仕様のボックスシートのパトカーで向かった
――――
ここから善(?)は急げ!と新たな一行は「X」のあると噂される地域に向かい社用車を出す
カーナビの示す地点は意外な場所、つまり特撮とかでよく見る廃墟や採石場の類ではなかった
最後に示された「丸罰ゼミナールビル」へ
雅美「ビル名がなぁ…」
さゆり「とにかく行こ!」
エレベーターで7階廊下に。日名から
「ここだね」
中に入ると、フロア全体に仕切りがなく、誰が使ってもいいような安上がりの広めの丸デスクとキャスター付きチェアがセットでいくつか点在。その奥に代表席が幅を利かす。その並びから外れた、社長たち側から見て右側の白壁に不似合いなゴシック風の巨大な本棚がある
スタイリッシュなビジネスチェアに向こうの代表風の野郎(見た目40代半ば)が座っている
金髪逆立て横剃りの元ヤン丸出し、一昔より前の青年漫画から抜け出たようなメンツと共に社長に向けて一斉にガン飛ばす
社長は一瞬怯んだが即座に睨み付け
「光星…アイツどこやった?」
重い沈黙が流れる、ここで再び
「なぁ、どこやったかって聞いてんだよ!」
下っ端が恐る恐る少し遠くにある壁の本棚を指し
「あ、、あれ、回してください…」
回すと、たしかに光星がいる
先の奴より上の下っ端が
「金を借りて返せねぇ奴が悪ィんだよ」
言い終わる直前に光星の括りつけられている椅子の脚を右足で蹴る
光星の表情が歪む
さゆりが思わず叫ぶ
「許せねェ!」
社長が腕を即座にさゆりの前に出し制止した、さらに
「そこまでで止めろ」
さゆりは退かざるを得なかった
彼女の眼に悔し涙がうっすら
雅美と里世、敵周りの位置に目を凝らしている
前者は空手黒帯かつ敏捷、後者はケンカに強い
「もう援軍呼んでる」
「頼もしい」
光星に対する罵倒は続き
「だからお前は使えねェンだよ!」
彼はなおも耐えていた
日名が駆け込み、上の下っ端に跳び蹴り喰らわす
彼女の足が相手の右脇腹に当たり、倒れる
雅美が口火を切る
「警察を呼んでいる。そろそろ来るよ」
さすがの代表風野郎が慌て出す
そこから社長がソイツの顔に近づき
「なあ、幾ら払えばいいんだ?」
「200万・・・」
社長は持参したトランクケースから帯のついた札束をポンと払った
「光星、そして皆。帰るぞ」
ガラの悪い郎党どもは全て逮捕され
さゆりと、駆けつけた中で新米の警官がロープを解く
――――
ナオミたちが警察の電話を使わせてもらい、カズキを呼び出す
カズキが光星を引き取り、この件は落着
……になるはずなく、警視庁で事情聴取を受け
コッテリ絞られた光星は後日仲間に語った
「もうイヤexclamation ×2」
「バカだなお前ボケーっとした顔」
かなり拘束されて事務所の車で高速乗ってる
事務所の前で皆降ろされた。そして全員に謝礼が出た有料飛んでいくお金
皆、興奮醒めやらず
日名「ねーこの後まねき(ねこ)行かね?」
ナオミ「なんで?」
雅美「この辺にあったっけ?」
里世「最近歌えない…」
さゆり「体力続かねぇぞ」
日名「でもいいからスマイル」
さゆり「なんだそのスマイルは?」
日名「フフッ」
結局マックで落ち着いた
〈終〉
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