ゴッド・ブレス・ユー オンリー・ユー、オンリー・ユアーズ

田中葵

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ワタシたち

第一章 「ここも、マウンド」

―2021.Summer(TOMOKO)
 私は、茜とも子。初任から数えて15年目の海上保安官。
 どの任務も、やりがいや手応えがあったりするんだけど、なにぶん、中年になった体にゃシンドイ!!!もうどこもかしこもヘットヘト……
 今の……真夏の作業は、どうにもならないくらいの暑さが、肌に、髪に、ベタつく。ぅ゙~💧💧💧こんな時ぁ「透明」なかき氷プリーズ!!!
 やっとこさ業務から解き放たれ、軽いステップで通路を歩いてると、向かいから私と同じ上下紺色の制服を着た、似た年頃の白人の女性と目が合った。
 今春から海上巡視船内でクルーになった、ミス ローラ・チャップリン乗組員(クルー)。
 明るめの赤茶色のウェーブヘアを後ろでひとつに結わえ、適度に締まった体。背は170cmくらい。
 私は、彼女に臆せずハキハキと、そして、あえてカタコトっぽく声をかけた。
「ハイ!ローラ!ゲンキ?」
 彼女は私の声に反応し振り返ると、
「アー、トモコ!ヒサシブリ!!チョーゲンキ!」

 ―――

 感触つかんで、早速聞きたかったことに触れる。
「ねぇ、今までずっと聞けずにいたんだけど、ローラは何で日本に来たの?」
 彼女は迷わず、
「それはね、イチローよ!」
 私の瞳孔、あっという間に広がり、
「イチローってスズキ?それとも他の?」
「スズキイチロー!!」
「私も!!」
 感極まってハグし合った。後は、
「ね―トモコ」
「何ー?」
「アタシ達のユニフォーム、マリナーズの頃のイチロー達リメンバー❤️」
「なるほど💛言われたら似てる気がしてきた😃」
 ここで本音を申すと (コホン) 、
「例えばマー君(オオタニより前の今話題の選手名)から後、わかんない♪」
「ワタシモー♪」
 とも子と、イチローとか日本人選手やあの当時のアメリカのメジャーリーグ所属の選手たちの話題が尽きなかった。さかのぼって、日本のプロ野球選手時代のナイターの話も飛び出した。

 ―――

 ある日の、たまにだけど急に任務へ変わってしまう自由時間を偶然ローラと居られたので、いつものノリでおしゃべりしていた。で、ローラの口から急に聞きなれないフレーズが飛び出した。
「トーキング・プレイ!ベースボール」
 私は、とっさに聞き返し、
「何それ~!初めて聞く😆」
 ローラは、間を置くことなく、
「でしょうね!アタシも初めはサプライズだったから!」
 そこで私も、
「もしかして、野球の試合の流れを思い浮かべながら実況するの!?」
 ローラはその場で「ソレ!!」。
 同じ空間に居たけど、そう近くない距離からこのやり取りを聞いちゃってた本田広志さんからも、
「懐いわ~、俺も参加させてよ♪ マリナーズ対相手チームのプレーだよね?」
 ローラと私は、本田さんに笑顔で返した。
 私たちに、断る理由はなかった。

――――――――――――
ここはもちろん追加します 途中アドリブあり
――――――――――――

 ファンタジックな空想のマウンドを出て、私たちは食堂へ移った。
 他の……ときに汗とニンニク混じりっぽいニオイ。
 そうなんだここは。ある意味とっっっても残念すぎて泣けそう・・・
 聞こえんでも構わないにも関わらず、他のクルーたちの中のひとりのマヌケ声。
「それでさ~💧陸(おか)で車転がしてたとき、停めれるとこ分かんなくて適当な場所に停めてたら駐禁【切符】切られちゃって……たはは😅」
 そいつとは他のやつ。
「で、どうだったの?ペナ(ルティー)食らった?」
 マヌケくん、ご飯食べながら、
「お小言聞かされ(るだけ)で済んだ」
「そうか、まだよかったな。気をつけろよ」
 まぁ、、、こうよね。

 ―――

 ときに、仲良くなりすぎると、ひょんなことを打ち明けられることがままあったり。それは・・・

 なぜかローラの顔色が冴えない。
 私からたずねると、彼女はいつになくダルそうに、(何か手間取り責任の多い厄介な任務から外されたこと)があったと話した。
 ローラは、一転して目を伏せ始め、
「何もさせてもらえなくなるポジションはキライ。ストレスたまるから」
 私は、とっさに、
「わかる!それしかないよ!」
 ローラの頬に少し、赤みが戻った。

――――――――――――


―2021.Summer(LAURA)
 アタシのフルネームは、ローラ・チャップリン。一応役職に就いている海上保安官です。
 休み時間だけどルーティンで船内を周っていると、見なれた少しだけかわいらしく見える女性船員にバッタリ!
 今春から海上巡視船内でクルーになった、「茜とも子」サン。
 抑えめの生来焦茶色のストレートボブをヘアワックスでまとめて、とてもスリムな体。身長について聞いたことないから目視で160cmくらい。
 彼女の苗字が名前っぽくてすぐ覚えたよ!あ、今“何で”って思ったでしょ?アタシはハイスクール・スチューデントの頃から日本来て漢字大好き!!!だから。もちろん今も。
 元々日本語で受験して合格したの。で、大学校へ入学して、そのときアタシを面接した教師から
 「紙と面接がぶっちぎりでよかった!」
  それでも、アタシは……
 「ありがとうございます。いえ、まだまだで」
 実は……当時まだ舌を巻く発声があったから😅

 すぐに向こうから、
「ハイ!ローラ!ゲンキ?」
 アタシも速攻で、
「アー、トモコ!ヒサシブリ!!チョーゲンキ!」

 ―――

 とも子から、すぐに質問が来た。
「ねぇ、今までずっと聞けずにいたんだけど、ローラは何で日本に来たの?」
 アタシは素直に、
「それはね、イチローよ!」
 とも子の瞳孔が、驚いたときのミニオンズたちみたいに広がって、
「イチローってスズキ?それとも他の?」
 アタシは元メジャーリーガーのイチローしか気になってないからすぐに、
「スズキイチロー!!」
 そしたらとも子から、
「私も!!」
 意気投合して自然に友ハグ。で、ここから先はハイピッチで話が進んだの。
「ね―トモコ」
「何ー?」
「アタシ達のユニフォーム、マリナーズの頃のイチロー達リメンバー❤️」
「なるほど💛言われたら似てる気がしてきた😃」
 とも子が、少し不思議なタイミングで話題を変え 、
「例えばマー君(オオタニより前の今話題の選手名)から後、わかんない♪」
 アタシはもちろん全面的に同意してるからそのまま、
「アタシモー♪」
 って返した😊。
 とも子とはしばらく、イチローとか日本人選手やあの当時のアメリカのメジャーリーグ所属の選手たちの話題が尽きなかった。さかのぼって、日本のプロ野球選手時代のナイターの話も飛び出した。

 ―――

 あの日から再び話せるチャンスが頻繁にあった……。
 そしてある日の、たまにだけど急に任務へ変わってしまう自由時間を偶然とも子と居られたので、いつものノリで話し込んでいたの。で、アタシからポロッと、
「トーキング・プレイ!ベースボール」
 とも子からは、とっさに聞き返されて、
「何それ~!初めて聞く😆」
 アタシは、間を置かずに、
「でしょうね!アタシも初めはサプライズだったから!」
 そこでとも子も、
「もしかして、野球の試合の流れを思い浮かべながら実況するの!?」
 アタシはその場で「ソレ!!」。
 むむむ、、、なかなかやるなとも子!
 同じ空間に居たけど、そう近くない距離からこのやり取りを小耳に挟んでいたっぽい本田広志サンからも、
「懐いわ~、俺も参加させてよ♪ マリナーズ対相手チームのプレーだよね?」
 アタシととも子は、本田さんに笑顔で返した。
 私たちに、断る理由はなかった。

――――――――――――
ここはもちろん追加します   ワーキャーピーキャー
――――――――――――

 ファンタジックな空想のマウンドを出て、アタシたちは食堂へ移った。
 他の……ときに汗とニンニク混じりっぽいニオイ。
 そこにマッスルから来る生命特有の匂いも加わって💧💧💧アタシは・・・少しどころか、かなりヤバい記憶と恐れに強く結びついている。だから、どうしても、ここにいたくない……
“さあ、何もしないから僕のとこへおいで。さあ・・・”
 聞こえなくてもいいのに、他のクルーたちの中のひとりの隊員の緩んだ声。とも子言うところの「脳☆筋」。
「それでさ~💧陸(おか)で車転がしてたとき、停めれるとこ分かんなくて適当な場所に停めてたら駐禁切符切られちゃって……たはは😅」
 その隊員とは他の人。
「で、どうだったの?ペナ(ルティー)食らった?」
 その隊員、ご飯食べながら、
「陸で罰金払ったけど、上からはお小言聞かされ(るだけ)で済んだ」
「そうか、まだよかったな。気をつけろよ」
 まぁ、、、大体こうよね。
“キュルルルッ……”
 あ~、今はここで食べられるカレーより、陸で買ってコッソリ持ち込んだ災害時用の「かぼちゃ」デニッシュ食べたい!

 ―――

 ときに、仲良くなりすぎると、ひょんなことを打ち明けちゃうことがままあったり。それは・・・

 話していると、とも子の顔全体青ざめた。事情聞くと、どうにも私の顔色が冴えないらしい。
 とも子からたずねられると、アタシはいつになくダルそうに、(何か手間取り責任の多い厄介な新設任務から外されたこと)があったと話した。
 アタシは、目線を下げて気持ちだけため息混じりに、
「何もさせてもらえなくなるポジションはキライ。ストレスたまるから」
 とも子からは、とっさに、
「わかる!それしかないよ!」
 めちゃ嬉しくなった。

――――――――――――

(2章へ続く)
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