やりチンシリーズ

田中葵

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金は有っても……

青山清志という男

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1話 陽射し

登場人物
青山清志(当時67):カーデザイナー
聖園類(当時56):インテリアデザイナー
サヲリ:オーナーホステス
青山公江(当時48):泌尿器科医


<シナリオ版本文>
◯とあるビストロのオープンテラス
T「2023年10月」
  晩秋、陽射しが強い。
  テラスエリアは、すでに満席に近い。
  青山清志は、左手に持ったグラスに入った水を一気に飲み干し右腕にしている時計の針を小刻みに見てはイラつき始めていた。
  それから10分ほどが過ぎ、ひとりの男性客が店内とオープンテラスを繋ぐ出入口から青山へ声をかける。

男「お。ハタさん!」
  青山からもすぐに返す。
青山「ミソノ!」
  聖園類は、顔から腕周りにかけて少し痩せ気味。
青山「ぁあ、仕事と女に忙殺されてやつれたか笑 コッチ来い」

◯オープンテラス内、端の一席
  程なくして満席になったオープンテラス。
  聖園は席につくなり注文できたホットコーヒーをちびちび飲みながら過ごす。

聖園「あの~、、、」
青山「何だい?」
聖園「清志サンの苗字。公江チャンと別れてだいぶ経ってますよね」
青山「ああ、そうだけど。それがどうした?」
  青山が突然自分の膝をたたいた。
青山「何で秦に戻してないかって?そりゃ~青山なら名刺でも呼ばれてもカッコがつくからさ☆お前、元アパレルなら解るだろ?」
  聖園の笑顔が一瞬だけ固まった。

◯ビストロ付近の路上
  近くにスモーキーカラーの RANGE ROVER(レンジローバー)が止まる。
聖園「近年出たリメイクかな?雑なんだよね造りが」
  青山も迷わず頷く。
聖園「何かさぁ、窓開けて匂いの濃いファストフードあたり食べててもハマりそうな・・・オレやだなそういうの」
  青山は口をわずかに開けた状態のまま、軽く一回だけ頷く。
青山「アレでも一般ピープルには芸術品なんだよ。解ってやれ」
  青山を見ながら拗ねる聖園。

◯青山と聖園の着いているテーブル近く
女「はぁい♡」
  ハッとした表情で、声が聴こえた方向へ顔を向ける聖園。
  女は、サヲリ。彼女が青山を見つめる。
  青山、サヲリにウィンクする。
サヲリ「青山サン!おヒサ~」
青山「やぁ、久々ねサァちゃん☆今日、フリー?」
サヲリ「なの。今晩ご一緒にどうかしら?」
青山「お誘いはとっっても嬉しいけど体が、ね[m:78]」
サヲリ「そお。わかった、またね♪」
  サヲリ、路上へ戻る。
  彼女の後姿を見送りながら呟く青山。
青山「たくましいなぁサヲリ。見習わなくちゃ」
  鳩が豆鉄砲喰らったような表情の聖園。

  ✕ ✕ ✕

青山「そいや聖園、あの娘とはどうなった?」
聖園「あの娘……って、どの娘かな?」
青山「しらばっくれて……俺が紹介した梨乃チャン」
聖園「ああ」
青山「ああ、じゃねェ。ったく忘れっぽいな」
聖園「カノジョなら先月披露宴挙げてましたよ。◯報堂の社員と。サエない感じのモヤシ」
  青山は一瞬驚き、目をパチクリさせた。
青山「坂崎君か…ヤルねぇ。でもさ、不自由にもなっちゃったね。こうしてまた、体裁と道徳観念の抑圧に苦しめられるヤツが増える……」
聖園「はぁ…」
青山「ココ(日本)も妻を何人でも認めりゃいいんだよ。なぁ?」
  聖園は、うっすらと冷や汗をかきながらも相づちを打つ。だけで収まらず……
聖園「え~、しかしながらそれは何人もの女性たちに相当な被害を与えてしまうのでは……」
青山「被害って言うなよ、愛、だ・か・ら」
聖園「で、ハタさんこそ今どうなんです?ソッチの方は」
青山「彼女、ね。年一で増えるか増えないか、そんな感じよ?“君が輝いてることが、一番大切だから”コレだな。俺の殺し文句」
  聖園、しばらく固まって沈黙。
聖園「何かすげぇな・・・今でも、か。それで本当にクレームも訴状も来てないから凄いね。素直に妬けるわ」 
  聖園はカップに残ったコーヒーを飲み干した。
  深く息を吐く青山。
青山「まぁ、一度でも深く接した人間にゃ冷たくしちゃイカんだろ。それこそ罰が当たるヨ。俺はまだ気だけ若いつもりでいるけど、それも後どのくらい続くか…」
  聖園の表情が一気に翳る。
聖園「それマジで!?どん位ヤバいんスか?」
青山「そうだなぁ……消化器の不調で診てもらったら腸ヤバいって。ステージで言うと2の終わりくらい。まあイロイロ無茶祟ってんナ。と」
  青山は話し終えてすぐ、テーブルの皿の上ですこし乾いたスティックキャロットをつまんで勢いよく一気に囓る。
青山「(口内モゴモゴ言わせながら)まぁ俺は先にリンパをやっちゃってるから、他に飛んでてもしゃあない。さて、これからボチボチ地味~に暮らすか…」
聖園「そういえば最近、身体が疲れやすいんですよ。ここから先、オレの愚痴聞いてくれます?」
  懇願するような目で青山を見つめる聖園。
  青山は聖園に真剣な眼差しを向ける。
青山「店、変えっか!」
  聖園の喜びが満面に広がる。




2話 ダミだコリャ―バカすぎて…

登場人物
青山(旧姓、秦)清志(当時67):カーデザイナー。今回の飲み会幹事
秦晋一(40):青山の長男。会社経営者(測量士)
片岡尚輝(65):カーデザイナー
池澤鉄人(58):〃
大橋暁(47):〃
秦麻由美(39):青山の長女。陶芸家
秦光一(24):青山の次男。大学院生


清志一家中心の略系図
元妻①┳━━清志━┳元妻②──┬同棲相手
┏━━╋━━┓  ┣━┓    │
晋一 麻由美 次女 三女 光一 紬葵
     ┏┻┓ ┏┻┓
     子   子  子   子

清志━元妻③(青山公江)━元夫(白石明)
※再再婚・再婚コンビ

晋一┬元妻(44)
 元妻の連れ子(10) ※元養子


<シナリオ版本文>
◯新宿区・新宿駅西口周辺(夜)
片岡M「ここはワシ含め女にダラしないダメ男ら行きつけの西口飲み屋街奥の方にある某居酒屋。
 青山は女漁らなければどんな店でもOK」

◯ばんしゃく家・店内(夜)
  全席わりあい盛況。
  ビアジョッキを掲げ乾杯する大勢の客たち。
  一方、二階・奥座敷最奥の一角では、衝立越しに聞こえる歓声をよそに、レモン酎ハイが3杯と熱燗一本(飲み放題コース外)、そして上座にはりんごジュース。つまみは小盛りの枝豆一皿。
  片岡尚輝と池澤鉄人、それぞれの手に酎ハイを持ちつつ、
片岡 「東東京のとある界隈に新しい立体通路出来るんだってな★完成したら撮らねば!」
池澤 「それって陸橋?じゃあないか😄」
  秦晋一、熱燗片手につられて微笑む。
―――――――――――――――――――――
[秦の回想/数日前] 秦(🟢)と青山(⚪)・LINE交信
 ⚪突発で悪い、○○月*日・時、新宿西口思い出横丁来れるか?来れなくなった武田の代打
 🟢その日オフ。予算は?
 ⚪多謝😆「ばんしゃく家」店先集合、今回俺持ち
 🟢当日現地集合了解!
―――――――――――――――――――――
  今日の主役で幹事の青山清志、皆に、
青山 「あのさ、これ聞いちゃヤバいかもしれないけど、休みの日どうしてる?」
池澤 「コストコのパーキングで昼寝♪」
片岡 「良かねえだろそれは」
青山 「あ~勿体ナイ!俺なら」
池澤 「俺なら?」
青山 「そうだなぁ…家族とならコメダかな」
大橋 「コメダですか…混んでうるさかったりします?」
青山 「それがそうでもないんだな😏」
大橋 「うらやま」
    ✕   ✕   ✕
  夜な夜な語る「女の子のオトし方」。
  コレについては蘊蓄が次々と…
片岡 「会った初日に自分から女の子の胸と尻は見ない手は触らない。警戒されたら水の泡。そこでゲームオーバー」
  皆、頷く。
  青山、片岡にアイコンタクトする。
池澤 「カウンターテーブルで広げるサイコロゲームで女の子もイチコロ♡楽に近づけるから♪」
  片岡と青山、笑顔で頷きながら苦笑。
大橋 「う~ん……俺は手堅くひたすら話し相手になるよ😉」
青山M「現に大橋は、その手で嫁をゲットしている。むむ…抜け目無い。そして彼らに共通しているのは、それなりの余裕があること」
青山 「なかなかヤルねぇ。俺はそれとなくソッチ方面の話振って反応見るなぁ。タイパとコスパ重視で(キリッ オトせる率は五分五分」
池澤 「おぉ、ワンナイサイボーグ⤴️」
青山 「ンなことナイ」
片岡 「ヤれるかヤれないか」
青山 「ソレ!」
池澤 「ソコ✨」
  片岡と池澤、目配せし合い微笑む。
  青山、寛ぎながらりんごジュースを飲み干す。
  大橋、キョトンとしたあと、
大橋 「全くの異次元マインド🤣✨」
  大橋の笑いで場が少し和む。
  ここで少し間が空いて、片岡と大橋、
二人 「すいませ~ん!」
  女性店員のひとり、その声をキャッチ。
女性店員「ハーイ!今、伺いますー!」
  ポーカーフェイスの片岡。
  軽く安らいだ感じの大橋。
  大橋を見る池澤。
  三人を観察する青山。
  皆に恐る恐る声をかける秦。
秦  「あの~…熱燗お代わりしてもいいですか?」
  皆、和やかに微笑む。
    ✕   ✕   ✕
  卓の上。
  青山はまかないから特別に麦茶、
  片岡と秦は黒霧島熱燗、
  池澤はコークハイ、
  大橋はラムネ清酒割り(コース外)。
  ココからさらにすっ飛ばす。

⭐各人のテンション
 片岡(´∀`∩)↑age↑
 池澤まあまあ
 大橋おずおず
 秦 …

青山 「クルマの中は人生いろいろ」
片岡 「イロゴトじゃなくて?」
池澤 「人生ゴソゴソ…笑❤」
青山 「ちょ、と待てよ。俺の頭ン中そればっかだと思ってる?だとしたらかなり心外だし傷つくよ。こう見えても人間だもの」
  皆、一様に納得した顔で頷く。
  大橋、突然話し始め、
大橋 「実はココだけの話、妻居るけど女子大生に手ェ出しちゃったの…つい、フラッと、ね。そしたらその娘、僕に頻繁にLINEして来はじめて💧」
片岡 「出た出たお馴染み三角カンケ~イ☆」
  軽く拍手する池澤。
  あからさまに呆れた顔をする秦。
青山 「こらこら😁」
大橋M「たはは…💧」
片岡 「もっとくわしく😊」
大橋 「そ、それは……勘弁してください💦」
片岡 「バラしちゃってそれはねえだろよォ」
  池澤、ニヤつきながら見守る。
  秦、動揺しつつも青山にアイコンタクトで止めるように促す。
  青山、それとほぼ同時に、
青山 「オイ、片岡。よさんか。大橋、無理はすんな」
  大橋、ホッとした顔で青山と秦に会釈。
  片岡、ちょっと肩をすくめ遠慮がちに、
片岡 「だってサ・・・」
青山 「何だ?」
片岡 「こういうときって、何か言いたくなるじゃん。イジれるし」
  池澤、片岡に味方する目線を飛ばす。
  青山、片岡を睨むような険しさで、
青山 「具体的に」
片岡 「……」
  池澤、気づくと肩がすくんで固まっている。
青山 「他人には遠慮なく聞けるのに自分は言えないのか。情けない。まぁ俺は自ら言う方だが」
  片岡、目が泳ぎ始める。
片岡M「こ、こんな展開……何十年か前にプロジェクトで大ミスして以来だわ。あ、脂汗が…」
  片岡、上ずった口からこぼれたのは、
[テロップ・画面左上《片岡性愛全史フル回転中》]
片岡 「そう、アレはワシが小学生の頃物陰にアケミって女の級友と二人でコソッと入ってチ●メチ●メ…アレで味を占め、中学でつき合ったソノコ、カレン、トモエ、レミ、高校でつき合ったチヨコ、ユリカ、ナオノ、セリカ…大学出てもいつも隣に女…ヨシコ、カホ、ミドリ、シノ、ルミコがいた。それからもヨウコ、テルエ、ツキコ、妻だったノゾミ!、懲りずにひたすら増やしてってハナ、ヤスコ、アキ、ユメノ、セイコ、カズミ、ホマレコ(誉子)、サクラ、ココア、ヒナ…ごく最近までの女たちとのコト!言いましたよ?」
  青山、深く溜め息をつき、
青山M「ダミだコリャ。バカすぎる……」
  青山、黙ってトイレへ向かう。
    ✕   ✕   ✕
  青山がトイレから帰還した頃、何気なくファミリー事情の打ち明けが始まっていた。
池澤 「セカンドワゴン使いづらくて~。で、思い切って買い替えようかなって😅」
大橋 「お子さんおいくつですか?」
池澤 「上が9歳と、下…双子なんだけど4歳。ただし、今の妻の子どもたちね」
大橋 「それは何かと大変ですね…車の後ろめちゃくちゃでしょ? ウチは女子校生二人でも、茶色い抜け毛と…」
池澤 「香水臭さ(笑)!」
大橋 「ありそうだね~😂」
  池澤の隣に移っていた青山、突然話を振られ慌てるも、
青山 「子供かぁ…もうかなり昔になるからなぁ…わりあい最近だと、孫がおもちゃのボールを小柄な飼い犬に何べんもぶつけて笑ってて、で、何べんか諭しても繰り返すから、最後の手段でその日の昼下がりにその子だけ鍵のかかる物置へ入れて」
  目を見開き驚く大橋。
  黙って頷く秦。
片岡 「それで?」
青山 「夕飯前に物置の鍵開けて出した。それ以来その子からは逃げられ(苦笑)、俺の三女でもある母親は済まなそうにはしているものの、その話題からは逃げてる。あれじゃあなぁ…。後にも先にも、その子には一度しかしてない」
  それまで淡々と聞いていた秦が、
秦  「僕はされたこと無いですが、弟と妹がそれぞれ悪さしたとき同じことされてました。その後数日は大人しくなるんですが、ほとぼり醒めると…」
青山 「そ。なかなか聞かない」
  池澤、ゆっくりと深く頷く。
青山 「でもそれでも、家族はある程度の数居るといいね。ワイワイ出来て楽しいし、落ち込んでもコイツらのため、ってより早く立て直す理由というか…大義名分が出来る。いいことだと俺は思うよ。俺にはまだ(大学)院通ってる次男もいるし。研修でアジアの国々回るから、金が出るときには相当出るのよ…(泣)」
  ここで秦、伺いながらも青山に、
秦  「光一にあの専攻へ行くように勧めたの、兄である僕だから💧」
青山「ああ、そうだったな……。で、話変わって、娘のマユミ、俺の二人目の子だけど、そろそろ40代。彼女からは戦力外通告されちゃっててね。それは多分に仕方ないとも思ってる…(グスン)。俺が彼女の思春期に一番向き合ってやれなくてさ…心残りでもあるんだが。まぁなんの因果かマユミも、ものつくりで飯食いはじめてるから血は争えないか。俺を一番継いでると感じる。嬉しいよ」
池澤 「解るわぁ……それ(ホロリ)」
  片岡と大橋、真剣な顔で頷く。
秦  「マユミは…父との仲が壊滅的に悪かったんで、僕も距離置いてました。ただ、父の成果物を褒めていたこともあったので、全てを否定はしていないと思います」
  皆、真剣に聞く。

[青山清志の回想/16年前・秋] 都心・秦清志だった頃住んでいた戸建て(昼)
  マユミは有給を取り、父の実家へ帰省していた。
  室内は雑然としていて、通路がギリギリ確保できているほど、物に埋もれていた。
  清志、マユミをはじめ家族に目もくれず居間の一人掛けチェアに座り、車関連の技術書を熟読。
  庭の掃除を済ませて居間に戻った晋一、清志に、
晋一 「親父、まだ終わんないのか?」
  清志、答えず、書物に向かう。
晋一 「聞いてんのか?」
  清志、全く動かない。
  その最中にとうとう、
マユミ「兄貴も親父もイカれてる。兄貴は一人、親父は歴代二人の妻を泣かせてヘラヘラすんな」
  青山の再婚妻、マユミと清志に悲しみの目を向け、目を伏せる。

青山 「その…マユミの婚約者から結婚二の足踏まれてるの、俺が女にダラしがなさ過ぎて信用できないからってさ。ホント情けねぇ…」
片岡 「これからどうするの?」
池澤 「まさに身から出た錆。別名、因果応報」
  すっかりしょげる青山。
青山M「こうしんじょ……あんなモノ、この世から消せるなら消したい」
  大橋、いそいそとトイレに向かって行った。
    ✕   ✕   ✕
  大橋、トイレから戻って来る。
  池澤と大橋と片岡と秦、青山のことについて語っている。
池澤 「大体青山サン、割り勘でいいのに…。いつもオゴリは年末ボンビーなこっちとしてはありがたいけど、お人好しすぎる」
大橋 「僕、初参加で驚きました💦今夜絶対払うつもりで、普段下ろさない現金持ってきたんで」
片岡 「今回は全く返さなくていいらしい。ともすると餞別になるかも、って昨日」
  皆、神妙になる。
秦  「あの、、、父は…、僕ら家族に対して払うべきお金は、全て払い終えてくれてます。飲みすぎたからか、言うべき言葉が出てこなくてすみませんが、彼なりの厚意なのだろうと……」
  池澤、口をポカンとする。
  大橋、目を見開きながら、秦の方へ一回頷く。

池澤M「青山には、通常の給与のほかに不労所得もいくらかある。それらは、かつて秦サンだった頃に開発したパーツや基幹システムの特許から発生する。仮に近い将来、青山が亡くなった場合、誰が相続するんだろうか?」

片岡M「結局、この話はマユミが仕方なく折れる形で決着したと後で無事生還した青山から聞くことになる」

◯某居酒屋・店先(深夜)
  帰り際の一幕。
  片岡と池澤、一応トイレを済ませて店先へ。
大橋 「それでは皆さま、お疲れさまでした😄そして、青山さん。ゴチになりました☆」
  青山、微笑みながら快い雰囲気で会釈する
片岡 「早く娑婆に帰って来いよ😉」
池澤 「土産話聞かせてね😚」
  青山、秦の隣で苦笑しつつ踵を返し、地下鉄駅の入口へ向かう。




3話 湯船珍風景。どうしてこうなった

登場人物
青山清志(当時67):病み上がり。公私ともにフリーのカーデザイナーでサオリの太客
サオリ(?):清志旧知のホステスで悪友
秦光一(当時24):青山の次男で大学院生。兄からこの旅を譲られた。兄は青山らと先月飲みで会ってる。ちなみに光一は先月研究発表期間で会えなかった
武田亮(当時33):青山の同業者で遊び仲間の一人。大分県の過疎地出身。車はライフラインだった「ガチで足だったんですよ」
森悠陽(ハルヒ)(当時30):武田の彼女。元コンパニオンでヘルパー
その他面々


<シナリオ版本編>
T「2024年1月上旬」
◯青山清志宅・リビング(昼)
  年末年始のとある日、
  赤いロングソファーに寝そべりながらスマホ画面とにらめっこする青山。
  LINEの通知音が鳴る。悪友のサオリから。
―――――――
⚪(サオリ):取れたよ~!宿♨
      UMITO VOYAGE ATAMIね
🟢(青山) :もしやラグジュアリー・スイート!?
⚪(サ)  :そう!
🟢(青)  :おフロ2個(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)💓
―――――――

◯青山の自家用車内(朝)
  出発日当日の午前中。
  運転席に秦光一が座り、助手席に青山清志が乗る。
光一M「2024年1月下旬頃、親父は久々に同伴したホステスのサオリから快気祝いに実質混●風呂に誘われ、ホイホイついてった。
ついでに先月飲みに行けなくて話せなかった次男のオレと親父の遊び仲間の武田亮さんとその彼女悠陽(ハルヒ)さんも加わることに。何だこの展開…」
光一「何だこの展開💢」
青山「そんな不満か」
光一「父ちゃん二日前に突然言ってくるから、仲間と行くはずだった蔵王温泉の方キャンセルだよ。…ったく。バカヤロウ」
青山「たまにはいいだろ、父子での旅路も。何かとかかった分の費用は全て俺が持ったから文句言うな」
  ふて腐れまくる光一。
  ステアリングを握る手に力がこもる。

◯UMITO VOYAGE ATAMI、エントランス(昼)
  青山と息子、現地でサオリと合流。
  しばらくして武田亮と、その彼女・森悠陽(ハルヒ)とも合流。
  チェックイン。

◯ラグジュアリー・スイート内、四角い湯船(昼)
  ガラス一面のセパレート。
  湯けむりが徐々に立ち昇る。
  青山とサオリに同行している武田と光一、それぞれふいに、
武田「よくまぁ、混●なんて今どき見つかったもんだ。光ちゃんどう思う?」
光一「異 次 元 !」
  困り顔で光一を見る青山と武田。
  サオリが皆の近くへ来る。黄緑で【かっぱ】のイラストが薄くプリントされた白いタオルをボディーに巻き、大切なところは見えなくしている。彼女から皆に会釈する。
  武田からサオリへ、
武田「珍しいですね、そのタオル。ここで買えます?」
  サオリ、迷うことなく、
サオリ「買えますよ。一階の売店で😊あら、こんな細かいとこ、よく気づきましたね😉」
  まんざらでもなさそうな雰囲気の武田。
  少し悔しげな表情の青山。
  オーシャンビューをずっと見ていた光一。
青山M「サオリはごく最近銀座から上野へ移ったホステス。結構抜かりない」
  青山とサオリ、
  サオリ、青山から見て右横へ移り、
サオリ「入院中、何考えてた?」
  青山、わりとすぐ、
青山 「オマエのコト」
  サオリ、思わず紅潮し、
サオリ「ホント!?」
  サオリ、青山の横頬へキス。
  直後に粘っこく微笑みながら、
サオリ「これからはますます外人観光客狙いで😘それで、キヨシにもサクラしてほしいの」
  青山、しばらく沈黙の後、
青山 「そりゃ、、、出来なくないけどね、それよか何で俺?」
  サオリ、フンワリと微笑みながら、
サオリ「ア・ナ・タだから」
  言うなり、自身の左胸を青山の二の腕に当てる。
  青山、ギョッとした顔で、
青山 「な、なにしてんの?そこまでは・・・」
  青山、体じゅう赤らみ、頬がみるみるうちに赤くなる。
  サオリ、すかさず青山へウィンク。
武田「オ~♪♪レアショット!」
悠陽「サオリさんGJ♡」
テロップ:ところが・・・
  青山、己の下半身に目をやると、
青山M「全く反応ナシ😰イロイロ豪語しまくってた俺としたことがっ!!」
打鈴の音:「チ~ン♪」
  青山、放心したまま立っている。
  武田と光一、青山に、
二人 「お~ぃ!」
  サオリと悠陽はそれぞれふいに呟く、
サオリ「あ~…」
悠陽「やっぱおじいちゃんかぁ……」

◯リビングエリア?(昼)
  あまりの広さに通路を走り回って飽きない武田と光一。
  合間にサオリと悠陽、談笑。
  どっちも当たり障りない語らいに終始。
悠陽「いーですよねー、熱海♪」
サオリ「くつろげるからね~」
悠陽「スバも入られるんですか?私まだデビューしてなくて気になってるんです♪」
サオリ「そうねぇ…ちゃんと休まるならオススメかな。いつでも高いから」
悠陽「そうですよねー…ちょっと考えてみます」
サオリ「ゆっくりじっくり選んで、合うとこ見つかるといいね☆」


・初日は就寝。
・翌日は朝食食べて自由に過ごす。


◯ラグジュアリー・スイート、丸い湯船(昼)
  昼、前日に入れなかった、部屋入って右のほうの丸い湯船へ
  サオリと悠陽、武田が一人で、最後に青山と光一が入った。
🔴サオリと悠陽  トップチーム入浴。
サオリ「一番湯、いただきまぁす🛁」
悠陽「一緒にいいですか?」
サオリ「モチロンっ😙」
悠陽「Thank you😄」
  上がったので武田に替わる。
🟡武田。  一人で入浴。
武田M「お湯いい匂い・・・上がりたくねぇ🤩おっと、やべぇ、湯当たりしないうちに出よう」
  上がってラストチームへ。
  光一の提案で更湯にする(笑)
🔵青山と光一  勢いよく湯しぶき上がる湯船。
光一「熱っついのサイッコー!!!!!!」
青山「ふ や け る な よw」
光一「だってさぁ~」
青山「ン?」

◯UMITO VOYAGE ATAMI、エントランス(朝)
  翌々日、チェックアウト。
青山「サイコー!次、サオリにおごって、別ンとき晋一連れてこうか♪」
光一「来るかな?兄ちゃん」
青山「さあな[m:210]」
悠陽「楽しかったね~」
武田「ホントにね😆」
サオリ「ヨカッタ☆大枚はたいた甲斐あったわ[m:66]」
 しばらくワイガヤ。

(了)


―― cahier ――
ひとまず完結。
清志悪い奴なのかいい奴なのか分からなくなった。
光一が「秦」表記じゃないのは、前回出演した兄と分けるため。


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