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狐の花嫁

初夜

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ここからは慎也視点です。



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 もうずっと欲しかったんだ。
 だから手加減なんてできない。
 『童貞小僧』?
 何言ってんの、イメトレって言えば聞こえはいいけど、妄想の中で何回ゆかりちゃんを犯したと思ってんの?
 十代の性欲をなめちゃだめだよ。
 長い片想いのおかげで、拗らせまくってるってくらい自覚してるから。
 ゆかりちゃんの身体、思いつく限り舐めて齧っていたら、あちこちに赤い痕が散った。
 指で解しまくったかわいいトコは、とろとろのぐちゅぐちゅになって準備万端だ。
 仰向けにしたゆかりちゃんの足の間に陣取って、身体の奥深くに楔を打ち込んで、思いっきり腰をゆする。

「あ…ぁん、うあ……ああっ、あ、そこ……も…」
「ゆかりちゃん……ゆかりちゃん……気持ちいいね。好き……」
「も、むり……むり……ああ、おわ…って、あああああ……」

 ゆかりちゃんの中は熱くてすごく気持ちがよくて、オレの妄想なんて全然追いついてないってわかった。
 止まろうと思っても止められなくて、何度も何度も熱を吐き出した。
 ダメダメって繰り返すけど、ゆかりちゃんはオレに翻弄されている間も、何度も優しくオレを撫でてくれる。
 思いっきり腰を打ち付けて、もう一度ゆかりちゃんの中に吐き出したら、ゆかりちゃんはオレの下で力を抜いてぐったりとしてしまった。
 いつも凛とした人が、オレの手で乱れて狂って叫んで啼いた。
 ハアハアと荒い息づかいで、トロンとした目をしている。
 まだトんでる。
 かわいい。
 大きく足を開かせて合体しているから、長い間になると足が痛そうだなって思って、身体を引いた。
 でも、離れた瞬間から寂しくなってしまったので、ゆかりちゃんをコロンと横向きにして背中側から抱きしめる。
 あ、これだといけそう。
 少し体勢を変えて、ぐいっとゆかりちゃんの中にオレを押し込んだ。

「ぁ……ああ……ん……」

 ゆかりちゃんが逃げようとするから、そのまま抱き込んで深く深く混じり合う。

「気持ちいいねえ、ゆかりちゃん」

 ずっと、このままでいたいねえ。
 ちょうど鼻先にあるゆかりちゃんの項に、すりすりした。

『本懐は遂げたか?』

 ゆかりちゃんの声が途絶えたのを見計らってくれたんだろう。
 本殿につながるふすまの方から、話しかけられた。

「うん……ありがとう。とっても幸せ」
『お前が幸せなのは、我も嬉しいぞ』
「オサキが選んだ嫁が、ゆかりちゃんなの、すごく嬉しいよ」




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