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第54話 時間魔法から始まる回復魔法です #2
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おっと、ちょっと横道それちゃった。
時間もないし本筋本筋時間魔法っと。
「それで、この焚き火でどうやって時間魔法が習得出来るんですか?」
「そうですね、ちょっと一瞬良くない未来を垣間見たような気がしましたが、気を取り直して時間魔法の話に戻りましょう」
校長先生が枯れ木に『灯火』を放り込むと、枯れ木はゆっくりと燃え始めた。
「さて、それでは今から私がこの焚き火の空間を把握します」
そしてその言葉通りに空間を把握した校長先生から、こんな質問がきた。
「カルア君、私が把握している範囲を感知する事は出来ますか?」
それだったら――
「何となくですけど、感じ取れます」
実はモリスさんの転移の前兆を感じられるようになってから、誰かが魔法を使った時の違和感みたいな感じがだんだん分かるようになってきたんだよね。
「それは素晴らしい。エルフでもこれが出来る人は本当に少ないんです。その感覚はこれからの魔法の習得や使用にとても役立ちますから、是非とも大切にして下さい。では続けますよ? これからその空間に干渉を始めますから、焚き火とその周囲の把握した空間をよく見ていて下さい」
そう言われ、焚き火をじっと見ていると……あれ?
「燃えるのが……早い?」
焚き火は、火の勢いは変わってないのに凄い速さで燃えていき、もうあっというまに灰になっちゃいそう。やがて……
ああもう消え――えっ!?
消えそうになった火は、まただんだんと大きくなって、灰から炭へ、そして枯れ木へと戻っていく。
これって……
「今、把握した空間内の時間を進め、それから流れを逆にして戻していきました。ではもう一度行きますよ? 次は把握した空間に感じる違和感などにも注意してみて下さい。その違和感は魔力の流れなどに由来するものですから」
そしてまた火は燃え尽き、そして燃え始めるところまで戻り、そしてまた……
それを何度か繰り返し見ていると……あっ今のこの感じ……違和感みたいなのをだんだんハッキリと感じ取れるようになってきたかも。
「何となく感じ取れるようになったようですね。それでは次のステップです。私が把握している空間を覆うようにして、私のより少しだけ大きな範囲を把握してみて下さい」
はい把握っと。
「ふむ、いいですね。それではその状態でもう一度時間を動かしますよ」
そう言って校長先生がまた焚き火の時間を操作すると……
「うわっ、凄い! これが魔力の動き……、それに流れ……」
「ふふふ、どうやら魔力の動きは感じ取れたようですね? では続けて焚き火周辺の時間の流れにも注目してみて下さい」
ああ、これって……
「どうですカルア君? 時間の流れ、感じ取れましたか?」
ああ、校長先生……時が……見える……
あれは……白鳥……?
「どうやら見えたようですね。では次はこうしてみましょう」
「火が……止まった?」
「そう、今この空間内の時間は停止しています。これが【固定】です。どうですか? 時間の【加速】【減速】【停止】【逆転】、それぞれの魔力の動き、理解できましたか?」
これ凄い、初めての感覚! 把握した空間の中で、魔力がどう動いているのかが全部視える! 分かる! モリスさんの転移の前兆とかでぼんやり感じてた正体がこれだったんだ! 魔力の揺らぎ、そして空間の揺らぎ。もしかしてオートカさん達の測定器が見てる世界もこれなのかな。
そして時間の感覚――それにその時間を操作する感覚も。今なら僕にも出来る、そんな気がする。
「では私からの時間の操作は一旦やめますから、今度はカルア君がやってみて下さい」
さっき感じ取った魔力の感覚を思い出して、それをなぞる……
【加速】【減速】【停止】【逆転】、そして【逆転】状態での【加速】と【減速】。
把握した空間が、縦でも横でも奥にでもない、そんな向きに積み重なっている。それが――時。
その片側を持ち上げれば、時は低い方に向かって流れていく……そんな感覚。
これが……これが時間の操作なんだ!
「どうやら無事に習得出来たようですね。この時間操作には、かなり高度な魔力操作と膨大な魔力量が必要となります。先ほど言った通り、これがこの方法で教授する者が限られる原因なのですが、どうやらカルア君もかなりの魔力を消費したようですね」
うん、確かに結構魔力を使った感じ。循環させないままだちょっと苦しいかな? 循環させちゃおうかな? 校長先生だったらいいよね。うん、今更今更。よし、循環。
「――ばふぁっ!?」
時間もないし本筋本筋時間魔法っと。
「それで、この焚き火でどうやって時間魔法が習得出来るんですか?」
「そうですね、ちょっと一瞬良くない未来を垣間見たような気がしましたが、気を取り直して時間魔法の話に戻りましょう」
校長先生が枯れ木に『灯火』を放り込むと、枯れ木はゆっくりと燃え始めた。
「さて、それでは今から私がこの焚き火の空間を把握します」
そしてその言葉通りに空間を把握した校長先生から、こんな質問がきた。
「カルア君、私が把握している範囲を感知する事は出来ますか?」
それだったら――
「何となくですけど、感じ取れます」
実はモリスさんの転移の前兆を感じられるようになってから、誰かが魔法を使った時の違和感みたいな感じがだんだん分かるようになってきたんだよね。
「それは素晴らしい。エルフでもこれが出来る人は本当に少ないんです。その感覚はこれからの魔法の習得や使用にとても役立ちますから、是非とも大切にして下さい。では続けますよ? これからその空間に干渉を始めますから、焚き火とその周囲の把握した空間をよく見ていて下さい」
そう言われ、焚き火をじっと見ていると……あれ?
「燃えるのが……早い?」
焚き火は、火の勢いは変わってないのに凄い速さで燃えていき、もうあっというまに灰になっちゃいそう。やがて……
ああもう消え――えっ!?
消えそうになった火は、まただんだんと大きくなって、灰から炭へ、そして枯れ木へと戻っていく。
これって……
「今、把握した空間内の時間を進め、それから流れを逆にして戻していきました。ではもう一度行きますよ? 次は把握した空間に感じる違和感などにも注意してみて下さい。その違和感は魔力の流れなどに由来するものですから」
そしてまた火は燃え尽き、そして燃え始めるところまで戻り、そしてまた……
それを何度か繰り返し見ていると……あっ今のこの感じ……違和感みたいなのをだんだんハッキリと感じ取れるようになってきたかも。
「何となく感じ取れるようになったようですね。それでは次のステップです。私が把握している空間を覆うようにして、私のより少しだけ大きな範囲を把握してみて下さい」
はい把握っと。
「ふむ、いいですね。それではその状態でもう一度時間を動かしますよ」
そう言って校長先生がまた焚き火の時間を操作すると……
「うわっ、凄い! これが魔力の動き……、それに流れ……」
「ふふふ、どうやら魔力の動きは感じ取れたようですね? では続けて焚き火周辺の時間の流れにも注目してみて下さい」
ああ、これって……
「どうですカルア君? 時間の流れ、感じ取れましたか?」
ああ、校長先生……時が……見える……
あれは……白鳥……?
「どうやら見えたようですね。では次はこうしてみましょう」
「火が……止まった?」
「そう、今この空間内の時間は停止しています。これが【固定】です。どうですか? 時間の【加速】【減速】【停止】【逆転】、それぞれの魔力の動き、理解できましたか?」
これ凄い、初めての感覚! 把握した空間の中で、魔力がどう動いているのかが全部視える! 分かる! モリスさんの転移の前兆とかでぼんやり感じてた正体がこれだったんだ! 魔力の揺らぎ、そして空間の揺らぎ。もしかしてオートカさん達の測定器が見てる世界もこれなのかな。
そして時間の感覚――それにその時間を操作する感覚も。今なら僕にも出来る、そんな気がする。
「では私からの時間の操作は一旦やめますから、今度はカルア君がやってみて下さい」
さっき感じ取った魔力の感覚を思い出して、それをなぞる……
【加速】【減速】【停止】【逆転】、そして【逆転】状態での【加速】と【減速】。
把握した空間が、縦でも横でも奥にでもない、そんな向きに積み重なっている。それが――時。
その片側を持ち上げれば、時は低い方に向かって流れていく……そんな感覚。
これが……これが時間の操作なんだ!
「どうやら無事に習得出来たようですね。この時間操作には、かなり高度な魔力操作と膨大な魔力量が必要となります。先ほど言った通り、これがこの方法で教授する者が限られる原因なのですが、どうやらカルア君もかなりの魔力を消費したようですね」
うん、確かに結構魔力を使った感じ。循環させないままだちょっと苦しいかな? 循環させちゃおうかな? 校長先生だったらいいよね。うん、今更今更。よし、循環。
「――ばふぁっ!?」
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