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第2章エクスプレス サイドB①魔窟の洋上楼閣都市/洋上スラム編
Part7 ――罪――/神の雷と呼ばれる男
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ある男の話をしよう。
東京湾の洋上に浮かぶ異国人たちが寄せ集まる無法の街。東京アバディーン――
そこに住む貧しい人たちの中で神のように崇められる人物が居た。人種はアジア系と言う以外は詳らかではない。本名も不明であり呼び名として『神電』と言う名が流布しており、中国語読みは『シェン・レイ』、日本語読みは『ジンライ』とされている。
所在は明らかではなく一処に定住していない。日本国内に定住しているとも、世界中を飛び回っているとも言われているが、連絡を取ることはネット上にメッセージを流すことくらいしか出来ない。
しかしだ。
ネットのEメールだろうがSNSのつぶやきだろうが、真に必要なメッセージを彼に向けて流したならば、彼から必ずコンタクトが行われる。なぜなら彼は――
【闇社会最強の電脳の支配者】
――であるからだ。ネットやデジタルメディアをあくまでも〝道具〟として行使し、あらゆる情報を掌握する男。彼を敵に回すことは最悪の状況を自ら招き入れることでもある。
『神の雷だけは怒らせるな』
それが闇社会での共通した認識だった。全身を覆う特殊なウェアラブル・コンピュータで身を包み、いかなるネットの防御網おも突破する神がかりな電脳犯罪者。常に特殊ゴーグルを装着しており素顔すら垣間見ることは出来ないが、いかなるときも弱者のために行動する彼を人々はこう呼んだ。
――神の雷――
すなわち、東京湾中央防波堤街区無番地エリア『東京アバディーン』においては彼の影響力は絶大であり、スラムにおいて閉塞した日々を送る者にはまさに守護神に相応しい存在だったのである。
@ @ @
何処ともしれない場所、誰にも把握されない場所。
そこは高層ビルの屋上でもあり、何気ない町並みの路地裏かもしれない、
廃工場の片隅でもあり、極秘潜入した施設の地下空間でもある。
成層圏を飛ぶ航空機のファーストクラスシートであったり、
日本へと密入国するための貨物船の中という事もある。
一つのところに定住していない彼であるがネット空間を神がかり的に自在に掌握できるが故に、いついかなるときも目的とする場所のあらゆる情報を差配する事が可能であった。
その日も彼はネット越しにその街の様子を眺めていた。街の名は『東京アバディーン』、彼が心を砕いているハイヘイズの子どもたちが寝起きする街である。それと同時に彼とは決して相容れない不倶戴天の敵どもが巣食う土地でもある。彼にとって決して目を離すことの出来ない街であるのだ。
ネット越しに街頭監視カメラや公共や法人名義の遠隔ドローンを乗っ取って、その映像を手に入れる。そして、目的となる人物たちの様子を可能な限り垣間見ていた。覗き見趣味みたいで印象は悪いが、都内の平和な住宅地ではなく、犯罪や人死と背中合わせのスラム街区に住む者たちを守るためには致し方のない行為である。
それに彼にとっては懸案となる不安ごとがここのところあまりにも多すぎるのだ。
「まったく――、騒動の種をサンタクロースに頼んだ覚えはないんだが」
サンタをダシに愚痴るが時節はもう2月末、クリスマスはとうの昔に終わっている。その日、彼は青海の街から東京アバディーンに住む仲間たちを見守っていた。青海の中ほどに建つ〝テレコムセンタービル〟その屋上の片隅に腰掛けていた。
明らかな不法侵入だがそのことを気にするような彼ではない。彼の前に全てのプライバシーは在り得ず、全ての極秘事項は筒抜けなのだ。いかなる場所も己の庭であるかのごとく彼は自由闊達に歩き回る。
シェン・レイは身体に装着している装備から自らの身体の周囲に三次元立体映像を投影する事ができる。その機能を駆使して空間に3次元映像でディスプレイ画像やキーボードデバイスを構成して操作するのが彼のオフィシャルなスタイルだ。
自らの周囲に10個ほどのディスプレイパネルを投影すると、それを用いて複数の状況を同時に確認していく。映し出す映像は全て東京アバディーンの町並みに暮らす様々な人々の安否に関するものだ。常に装着している電子ゴーグルにて網膜投影することもできるが、複数の画像を同時に数多く把握する場合は解像度などの問題から空間3次元投影したほうがより大量により精密に映し出せる事からこの手法を用いることが多かった。
こういう状況で街の様子を眺める時、映し出すのは彼に縁のある者の姿が多い。
中華系住民街の街の様子や、かつて対立抗争の起きたアラブ系の住人の多いエリア、
普段から行きつけにしている飲み屋の女将である楊夫人、
表向きは占い師だが非合法の闇医者をしている李さん、
岸壁エリア付近のジャンク船に住み着く洋上貧民の姿、
果てはメインストリートを行き交う人々など、色々と眺めて街全体の情勢を把握する。そしてさらに、そのメインストリートの向こう側となる東京アバディーン北部エリアにも監視の目を向ける。
本来なら、北部側はあの七審のメンバーたち――特に白鳳グループとサイレントデルタによって掌握されているはずのエリアだ。だが、メインストリートから足を踏み入れて、ある程度の範囲なら短時間の侵入をする事は可能である。だが、その深部において何が行われているかは、さすがのシェン・レイと言えど知ることは困難であり危険を伴う。今はまずメインストリートを行き交う人々に目を光らせた。
「街の連中はいつも通り、メインストリートは――、見慣れない連中がいるな。中華系? にしては一人、髪や肌の色や骨格とかが噛み合わないな。サイボーグか?」
アンドロイドやサイボーグは常識的な民族的特性からかけ離れたアンバランスな風貌をとることがある。基本骨格や顔の作りがアジア系なのに白人並みに白い肌だったり青い目だったりと言った事も可能だ。シェン・レイのように常日頃から数千から数万の人間のデータを眺めている身としては平均的な人間の特性からかけ離れたイレギュラーな存在は、たとえどんなに些細な兆候でもインスピレーションを感じる時がある。そのひらめきを見過ごすほど彼は甘くはなかった。
「この〝3人〟なにかやらかすな。〝印し〟をつけておくか」
そうつぶやき空間上に新たに3次元映像のヴァーチャルコンソールを展開する。そして。ツールプログラムを起動する。
【 人物識別トレーサープログラム起動 】
【 Signature〔形状特徴〕モード 】
【 特徴識別対象3体 】
【 1:対象A〔日本人/中華系〕 】
【 2:対象B〔日本人/中華系〕 】
【 3:対象C〔日本人/中華系近似〕 】
【 トレース対象エリア:東京アバディーン内 】
【>識別対象トレーススタート 】
【対象エリア内、街頭カメラ監視カメラ~ 】
【 ~監視ドローン、全ユニットリンクスタート】
その対象となる3人の外見的特徴をデータ化し抽出し、そして東京アバディーン全域の映像データでオートトレースする。3人ともバイカー崩れの不良のようであるが人種的には日本人のそれに近い。3人の動きはシェン・レイが起動したプログラムにより自動追跡され、逐次、彼の元へとその情報が集められることとなる。
「他には――」
そしてさらにモニタリング画像を次々に切り替えて視線を走らせれば、岸壁付近のジャンク船スラムのエリアに不審な影がおぼろげに浮かんでいるのを見逃さなかった。それと同時に予め走らせておいたプログラムが警報を発する。
【 岸壁停泊船舶監視プログラム 】
【 監視映像異常感知 】
【 >3次元立体映像迷彩使用形跡あり 】
【 使用ポイント X:*** Y:*** 】
「こいつは――?」
発せられたアラートに従い、ピックアップ映像にフィルターを掛けていく。すると瞬く間にデジタルじかけのまやかしに隠された実態の一部が浮かび上がってきた。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:US-NAVYALFA012 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
得られた画像は荒く一部が欠損していたが、それでも元となる存在について識別するには十分なものだ。そして最終的に得られた画像を目にしてシェン・レイはつぶやいた。
「これはアメリカ海軍海兵隊が使ってる極秘上陸作戦用のステルスゴムボート! なんでこんなものが?! まさかCIAでも動いて――いやまてよ?」
得られた動画映像をさらに追えば、そこから3つのシルエットが動いているのが解った。その3つのシルエットにも光学的な防護システムが展開されていたため正確な実画像は得られていなかったが、その体格の一端は十分に見ることが出来ていた。
「これは――?!」
それは生身の人間に対してだったら通用した目くらましかもしれない。並の電脳犯罪者ならごまかしきれただろう。だが、この時ばかりは相手が悪すぎた。
「コイツはアンドロイド――、メカニカル形式のものを立体映像迷彩で人間に偽装する形式か。上陸場所は南部エリアの東南東の辺り――」
シェン・レイはさらなる手を打つ。
【 高レベルAI搭載ステルスドローン起動 】
【 行動プログラミング・イニシャライズ 】
【 トレース対象シグネチャデータ>登録 】
【 追跡開始座標>登録 】
【 対波形消滅タイプデジタルサイレンサー 】
【 >作動開始 】
【 立体映像隠体システム >作動開始 】
【 不可視レーザーフローターシステム 】
【 >始動 】
【 ドローン0024 ⇒ 行動開始 】
自らの知能で判断し行動する小型ステルスドローンを始動させる。そして町並みの片隅に隠匿してあったそれを作動させる。それは速やかに敵に悟られることなく対象者の後を追うはずである。
敵は自らを立体映像迷彩を駆使して二重に偽装を果たしてこの街に潜り込もうとしている。ならばこちらも欺瞞と技術を持ってしてさらなる偽装で敵の行動を把握するだけだ。こういう状況の場合、より巧妙に自分の状態を隠しきり、よりえげつなく、より徹底的に相手の情報を掴み取ったほうが勝ちなのだ。
だが、その優位性を味わうこと無く、さらなる警告情報がシェン・レイに持たらされてくる。空間に設定してあるモニター映像の仮想ディスプレイ。その一つが赤く染まった光を灯すと、刺激的かつ攻撃的な警報音をシェン・レイの耳にもたらすのだ。
【 ――――緊急アラート―― 】
【 ――最優先追跡対象確認―――― 】
その音と光を目の当たりにしてシェン・レイが驚いたようにモニターへと視線を向ける。そしてそのモニターに映し出されたメッセージを目の当たりにして戦慄を覚えずには居られなかった。
【 追跡/監視対象者名『ベルトコーネ』 】
【 《 識別適合率95%・本人と断定 》 】
そのプログラムが識別を完了した人物は、この東京アバディーンと言う無法の街において、もっとも招かれざる存在であった。何をもたらすか判らないまさに爆弾と形容できる危険度である事はシェン・レイも十分承知である。思わず中国語で悪態をつく。
「操! コイツまで来たのか!」
その大柄な体躯と骨太な骨格は、どんなにコートやマントで隠しても隠しきれる物ではなく、なにより醸しだされる凶暴さと剣呑さはモニター映像越しだとしても痛いほどに伝わってくる。なによりマント代わりにその身に纏ったボロ布の裾から見え隠れする手足には彼を拘束するはずのベルトが見え隠れしている。
「現在地は?!」
街頭映像から当該エリアを推測する。
「中央防波堤内域、北東エリア〝ダスト・フォレスト〟か――、東岸の産廃荷揚げの護岸エリアからゴミに紛れて入ってきたな?」
ベルトコーネの動きを映像からトレースし、その目的地を予想する。その足取りは青海からの海底トンネルの出口付近へと向かっており、やがて東京アバディーンの本域へと向かってくるだろうとは容易に想像がついた。その巨大な体躯をマント代わりの布でくるんで身を隠しながらも視線は着実に東京アバディーンの街へと向いているのだ。
「ヤツめ。何が目的だ?! 単なる潜伏先を探しているとは思えん」
単に身を隠すだけなら何もわざわざと目立つ東京アバディーンへと足を踏み入れる必要は無いはずだ。だが、あえて正体が露見してでもこちら側に来る理由があるのだろうか? そこまで思考が到達するよりも前にシェン・レイの脳裏にひらめくものがある。多大な不安と危機感を伴ったその言葉にシェンは発する。
「ヤツめ、まさかローラを探しているのか?!」
在りえないことではない。いや、今までにも考えられたことだ。だがそれだけは回避するようにとローラの素性については東京アバディーンの外にはもれないように最新の注意を払っていたはずだった。だが、どんなにネット上の情報に網をかけたとしても人間同士の口コミだけは封じきれるものではない。そしてシェンは己を責めた。
「甘かった――、ヤツ単独の情報収集力を軽んじてたか」
内心冷や汗をかきつつ、さらに市街地画像を検索する。そして、今守らねばならない対象者の姿を探し求める。
「ローラは――」
【 追跡対象名:ローラ 】
【 現在地:ハイヘイズ宿舎家屋 】
「他の連中は――」
【 追跡対象名:ハイヘイズ保護幼児 】
【 現在地:ハイヘイズ家屋宿舎にて就寝 】
【 追跡対象名:ハイヘイズ年長者 】
【 現在地:ハイヘイズ家屋宿舎 】
「全員、あの〝家〟に居るか――」
シェン・レイは一言つぶやくとほんの僅かな時間思案する。そして意を決してメッセージを送ることとする。送信する先はローラである。
【 対アンドロイド体内回線用 】
【 メッセージ送受信プログラム 】
【 送信対象個体名:ローラ 】
【 メッセージ送受信プロセッサー固有ID 】
【 《※※※※000049285※※※※》 】
【 】
【送信者:神電 】
【主文: 】
【今夜は誰も外へ出すな 】
何が起こるか想像もつかない。最悪、死人が出る可能性すらある。だた今起こっている状況を事細かに伝えたとしてもかえって混乱を与えるかもしれない。なにより――
「今頃は赤ん坊たちが寝始めた頃だ。騒ぎは起こしたくない」
ならば取りうる手段は一つだけだ。
「間に合ってくれ――」
そうつぶやきつつメッセージの送信コマンドを打つ。
【メッセージ送信完了 】
【メッセージ受信信号確認 】
メッセージを送り終えシェン・レイは立ち上がった。そして。数歩下がって勢いをつけるとそのまま夕暮れの東京湾の空へと飛び込んでいく。
【行動拡張プログラム:自動実行 】
【大気中帯電効果浮上システム作動 】
【1:帯電大気効果ナノマシン散布開始 】
【2:常温超電導効果素子作動開始 】
【3:マイスナーエフェクトフィールド発生 】
【4:反重力効果発生開始 】
【 】
【《Quantum Levitation≫ 】
【 ―――― START ―――― 】
周囲の大気フィールドに帯電効果を発生させるナノマシンを全身に纏ったボディスーツ状のウェアラブル・コンピュータシステムで連続生成し、羽のように広げたコート風マントの内面から連続散布して浮上用の帯電効果フィールドを生成する。
そして、ウェアラブルコンピュータボディスーツの各部に備えた常温超電導効果素子の力で、マイスナー効果による浮上フィールドを発生させ、これにより飛行滑空能力を得るのがクォンタム・レビテーションシステムである。
シェン・レイは自らが生み出した電子のフィールドをまるで波乗りするかのように乗りこなし、闇夜の空を音もなく滑空していく。そして、自らの身体を3次元立体映像迷彩で包み込むと、完璧な精度で周囲の光景に溶け込んで見えなくなっていく。
一路向かうのは東京アバディーン南西エリア、ローラやハイヘイズの子供らが暮らすエリアである。事態は一刻を争う。シェン・レイは自らが急いで駆けつけることで、あえて詳細な情報を伝えずに済ませる方法を選んだのだ。
「やっとここまで積み上げたって言うのに、また幸せへの道程を突き崩そうって言うのか!」
シェン・レイは焦っていた。不審な人物たちの影、最大級の災厄の襲来、そして、再び不穏さを増していく東京アバディーンの闇の街――、それらの脅威から子供らをなんとしても守らねばならない。ローラが来てくれたことで、やっと子どもたちが笑って暮らせる環境が生み出せると安堵していた矢先だったのだ。
だが運命は這い上がろうとする者たちを石持て追い払おうとする時がある。これでもか、これでもかと悪意の石の飛礫を投げつけてくるのだ。
シェン・レイはその姿を夜空に消し去りながら叫ぶように吐き捨てた。
「だから嫌いなんだ! 神ってやつは!」
事態は一刻を争っていたのである。
東京湾の洋上に浮かぶ異国人たちが寄せ集まる無法の街。東京アバディーン――
そこに住む貧しい人たちの中で神のように崇められる人物が居た。人種はアジア系と言う以外は詳らかではない。本名も不明であり呼び名として『神電』と言う名が流布しており、中国語読みは『シェン・レイ』、日本語読みは『ジンライ』とされている。
所在は明らかではなく一処に定住していない。日本国内に定住しているとも、世界中を飛び回っているとも言われているが、連絡を取ることはネット上にメッセージを流すことくらいしか出来ない。
しかしだ。
ネットのEメールだろうがSNSのつぶやきだろうが、真に必要なメッセージを彼に向けて流したならば、彼から必ずコンタクトが行われる。なぜなら彼は――
【闇社会最強の電脳の支配者】
――であるからだ。ネットやデジタルメディアをあくまでも〝道具〟として行使し、あらゆる情報を掌握する男。彼を敵に回すことは最悪の状況を自ら招き入れることでもある。
『神の雷だけは怒らせるな』
それが闇社会での共通した認識だった。全身を覆う特殊なウェアラブル・コンピュータで身を包み、いかなるネットの防御網おも突破する神がかりな電脳犯罪者。常に特殊ゴーグルを装着しており素顔すら垣間見ることは出来ないが、いかなるときも弱者のために行動する彼を人々はこう呼んだ。
――神の雷――
すなわち、東京湾中央防波堤街区無番地エリア『東京アバディーン』においては彼の影響力は絶大であり、スラムにおいて閉塞した日々を送る者にはまさに守護神に相応しい存在だったのである。
@ @ @
何処ともしれない場所、誰にも把握されない場所。
そこは高層ビルの屋上でもあり、何気ない町並みの路地裏かもしれない、
廃工場の片隅でもあり、極秘潜入した施設の地下空間でもある。
成層圏を飛ぶ航空機のファーストクラスシートであったり、
日本へと密入国するための貨物船の中という事もある。
一つのところに定住していない彼であるがネット空間を神がかり的に自在に掌握できるが故に、いついかなるときも目的とする場所のあらゆる情報を差配する事が可能であった。
その日も彼はネット越しにその街の様子を眺めていた。街の名は『東京アバディーン』、彼が心を砕いているハイヘイズの子どもたちが寝起きする街である。それと同時に彼とは決して相容れない不倶戴天の敵どもが巣食う土地でもある。彼にとって決して目を離すことの出来ない街であるのだ。
ネット越しに街頭監視カメラや公共や法人名義の遠隔ドローンを乗っ取って、その映像を手に入れる。そして、目的となる人物たちの様子を可能な限り垣間見ていた。覗き見趣味みたいで印象は悪いが、都内の平和な住宅地ではなく、犯罪や人死と背中合わせのスラム街区に住む者たちを守るためには致し方のない行為である。
それに彼にとっては懸案となる不安ごとがここのところあまりにも多すぎるのだ。
「まったく――、騒動の種をサンタクロースに頼んだ覚えはないんだが」
サンタをダシに愚痴るが時節はもう2月末、クリスマスはとうの昔に終わっている。その日、彼は青海の街から東京アバディーンに住む仲間たちを見守っていた。青海の中ほどに建つ〝テレコムセンタービル〟その屋上の片隅に腰掛けていた。
明らかな不法侵入だがそのことを気にするような彼ではない。彼の前に全てのプライバシーは在り得ず、全ての極秘事項は筒抜けなのだ。いかなる場所も己の庭であるかのごとく彼は自由闊達に歩き回る。
シェン・レイは身体に装着している装備から自らの身体の周囲に三次元立体映像を投影する事ができる。その機能を駆使して空間に3次元映像でディスプレイ画像やキーボードデバイスを構成して操作するのが彼のオフィシャルなスタイルだ。
自らの周囲に10個ほどのディスプレイパネルを投影すると、それを用いて複数の状況を同時に確認していく。映し出す映像は全て東京アバディーンの町並みに暮らす様々な人々の安否に関するものだ。常に装着している電子ゴーグルにて網膜投影することもできるが、複数の画像を同時に数多く把握する場合は解像度などの問題から空間3次元投影したほうがより大量により精密に映し出せる事からこの手法を用いることが多かった。
こういう状況で街の様子を眺める時、映し出すのは彼に縁のある者の姿が多い。
中華系住民街の街の様子や、かつて対立抗争の起きたアラブ系の住人の多いエリア、
普段から行きつけにしている飲み屋の女将である楊夫人、
表向きは占い師だが非合法の闇医者をしている李さん、
岸壁エリア付近のジャンク船に住み着く洋上貧民の姿、
果てはメインストリートを行き交う人々など、色々と眺めて街全体の情勢を把握する。そしてさらに、そのメインストリートの向こう側となる東京アバディーン北部エリアにも監視の目を向ける。
本来なら、北部側はあの七審のメンバーたち――特に白鳳グループとサイレントデルタによって掌握されているはずのエリアだ。だが、メインストリートから足を踏み入れて、ある程度の範囲なら短時間の侵入をする事は可能である。だが、その深部において何が行われているかは、さすがのシェン・レイと言えど知ることは困難であり危険を伴う。今はまずメインストリートを行き交う人々に目を光らせた。
「街の連中はいつも通り、メインストリートは――、見慣れない連中がいるな。中華系? にしては一人、髪や肌の色や骨格とかが噛み合わないな。サイボーグか?」
アンドロイドやサイボーグは常識的な民族的特性からかけ離れたアンバランスな風貌をとることがある。基本骨格や顔の作りがアジア系なのに白人並みに白い肌だったり青い目だったりと言った事も可能だ。シェン・レイのように常日頃から数千から数万の人間のデータを眺めている身としては平均的な人間の特性からかけ離れたイレギュラーな存在は、たとえどんなに些細な兆候でもインスピレーションを感じる時がある。そのひらめきを見過ごすほど彼は甘くはなかった。
「この〝3人〟なにかやらかすな。〝印し〟をつけておくか」
そうつぶやき空間上に新たに3次元映像のヴァーチャルコンソールを展開する。そして。ツールプログラムを起動する。
【 人物識別トレーサープログラム起動 】
【 Signature〔形状特徴〕モード 】
【 特徴識別対象3体 】
【 1:対象A〔日本人/中華系〕 】
【 2:対象B〔日本人/中華系〕 】
【 3:対象C〔日本人/中華系近似〕 】
【 トレース対象エリア:東京アバディーン内 】
【>識別対象トレーススタート 】
【対象エリア内、街頭カメラ監視カメラ~ 】
【 ~監視ドローン、全ユニットリンクスタート】
その対象となる3人の外見的特徴をデータ化し抽出し、そして東京アバディーン全域の映像データでオートトレースする。3人ともバイカー崩れの不良のようであるが人種的には日本人のそれに近い。3人の動きはシェン・レイが起動したプログラムにより自動追跡され、逐次、彼の元へとその情報が集められることとなる。
「他には――」
そしてさらにモニタリング画像を次々に切り替えて視線を走らせれば、岸壁付近のジャンク船スラムのエリアに不審な影がおぼろげに浮かんでいるのを見逃さなかった。それと同時に予め走らせておいたプログラムが警報を発する。
【 岸壁停泊船舶監視プログラム 】
【 監視映像異常感知 】
【 >3次元立体映像迷彩使用形跡あり 】
【 使用ポイント X:*** Y:*** 】
「こいつは――?」
発せられたアラートに従い、ピックアップ映像にフィルターを掛けていく。すると瞬く間にデジタルじかけのまやかしに隠された実態の一部が浮かび上がってきた。
【 CG立体映像迷彩解除ソフトウェア起動 】
【 迷彩形式:US-NAVYALFA012 】
【 フィルター解除プロセススタート 】
【 シグネチャ特性抽出⇒ 】
【 RGB判別⇒明暗深度⇒光度位相⇒ 】
【 原型画像合成シュミレート⇒〔完成〕 】
得られた画像は荒く一部が欠損していたが、それでも元となる存在について識別するには十分なものだ。そして最終的に得られた画像を目にしてシェン・レイはつぶやいた。
「これはアメリカ海軍海兵隊が使ってる極秘上陸作戦用のステルスゴムボート! なんでこんなものが?! まさかCIAでも動いて――いやまてよ?」
得られた動画映像をさらに追えば、そこから3つのシルエットが動いているのが解った。その3つのシルエットにも光学的な防護システムが展開されていたため正確な実画像は得られていなかったが、その体格の一端は十分に見ることが出来ていた。
「これは――?!」
それは生身の人間に対してだったら通用した目くらましかもしれない。並の電脳犯罪者ならごまかしきれただろう。だが、この時ばかりは相手が悪すぎた。
「コイツはアンドロイド――、メカニカル形式のものを立体映像迷彩で人間に偽装する形式か。上陸場所は南部エリアの東南東の辺り――」
シェン・レイはさらなる手を打つ。
【 高レベルAI搭載ステルスドローン起動 】
【 行動プログラミング・イニシャライズ 】
【 トレース対象シグネチャデータ>登録 】
【 追跡開始座標>登録 】
【 対波形消滅タイプデジタルサイレンサー 】
【 >作動開始 】
【 立体映像隠体システム >作動開始 】
【 不可視レーザーフローターシステム 】
【 >始動 】
【 ドローン0024 ⇒ 行動開始 】
自らの知能で判断し行動する小型ステルスドローンを始動させる。そして町並みの片隅に隠匿してあったそれを作動させる。それは速やかに敵に悟られることなく対象者の後を追うはずである。
敵は自らを立体映像迷彩を駆使して二重に偽装を果たしてこの街に潜り込もうとしている。ならばこちらも欺瞞と技術を持ってしてさらなる偽装で敵の行動を把握するだけだ。こういう状況の場合、より巧妙に自分の状態を隠しきり、よりえげつなく、より徹底的に相手の情報を掴み取ったほうが勝ちなのだ。
だが、その優位性を味わうこと無く、さらなる警告情報がシェン・レイに持たらされてくる。空間に設定してあるモニター映像の仮想ディスプレイ。その一つが赤く染まった光を灯すと、刺激的かつ攻撃的な警報音をシェン・レイの耳にもたらすのだ。
【 ――――緊急アラート―― 】
【 ――最優先追跡対象確認―――― 】
その音と光を目の当たりにしてシェン・レイが驚いたようにモニターへと視線を向ける。そしてそのモニターに映し出されたメッセージを目の当たりにして戦慄を覚えずには居られなかった。
【 追跡/監視対象者名『ベルトコーネ』 】
【 《 識別適合率95%・本人と断定 》 】
そのプログラムが識別を完了した人物は、この東京アバディーンと言う無法の街において、もっとも招かれざる存在であった。何をもたらすか判らないまさに爆弾と形容できる危険度である事はシェン・レイも十分承知である。思わず中国語で悪態をつく。
「操! コイツまで来たのか!」
その大柄な体躯と骨太な骨格は、どんなにコートやマントで隠しても隠しきれる物ではなく、なにより醸しだされる凶暴さと剣呑さはモニター映像越しだとしても痛いほどに伝わってくる。なによりマント代わりにその身に纏ったボロ布の裾から見え隠れする手足には彼を拘束するはずのベルトが見え隠れしている。
「現在地は?!」
街頭映像から当該エリアを推測する。
「中央防波堤内域、北東エリア〝ダスト・フォレスト〟か――、東岸の産廃荷揚げの護岸エリアからゴミに紛れて入ってきたな?」
ベルトコーネの動きを映像からトレースし、その目的地を予想する。その足取りは青海からの海底トンネルの出口付近へと向かっており、やがて東京アバディーンの本域へと向かってくるだろうとは容易に想像がついた。その巨大な体躯をマント代わりの布でくるんで身を隠しながらも視線は着実に東京アバディーンの街へと向いているのだ。
「ヤツめ。何が目的だ?! 単なる潜伏先を探しているとは思えん」
単に身を隠すだけなら何もわざわざと目立つ東京アバディーンへと足を踏み入れる必要は無いはずだ。だが、あえて正体が露見してでもこちら側に来る理由があるのだろうか? そこまで思考が到達するよりも前にシェン・レイの脳裏にひらめくものがある。多大な不安と危機感を伴ったその言葉にシェンは発する。
「ヤツめ、まさかローラを探しているのか?!」
在りえないことではない。いや、今までにも考えられたことだ。だがそれだけは回避するようにとローラの素性については東京アバディーンの外にはもれないように最新の注意を払っていたはずだった。だが、どんなにネット上の情報に網をかけたとしても人間同士の口コミだけは封じきれるものではない。そしてシェンは己を責めた。
「甘かった――、ヤツ単独の情報収集力を軽んじてたか」
内心冷や汗をかきつつ、さらに市街地画像を検索する。そして、今守らねばならない対象者の姿を探し求める。
「ローラは――」
【 追跡対象名:ローラ 】
【 現在地:ハイヘイズ宿舎家屋 】
「他の連中は――」
【 追跡対象名:ハイヘイズ保護幼児 】
【 現在地:ハイヘイズ家屋宿舎にて就寝 】
【 追跡対象名:ハイヘイズ年長者 】
【 現在地:ハイヘイズ家屋宿舎 】
「全員、あの〝家〟に居るか――」
シェン・レイは一言つぶやくとほんの僅かな時間思案する。そして意を決してメッセージを送ることとする。送信する先はローラである。
【 対アンドロイド体内回線用 】
【 メッセージ送受信プログラム 】
【 送信対象個体名:ローラ 】
【 メッセージ送受信プロセッサー固有ID 】
【 《※※※※000049285※※※※》 】
【 】
【送信者:神電 】
【主文: 】
【今夜は誰も外へ出すな 】
何が起こるか想像もつかない。最悪、死人が出る可能性すらある。だた今起こっている状況を事細かに伝えたとしてもかえって混乱を与えるかもしれない。なにより――
「今頃は赤ん坊たちが寝始めた頃だ。騒ぎは起こしたくない」
ならば取りうる手段は一つだけだ。
「間に合ってくれ――」
そうつぶやきつつメッセージの送信コマンドを打つ。
【メッセージ送信完了 】
【メッセージ受信信号確認 】
メッセージを送り終えシェン・レイは立ち上がった。そして。数歩下がって勢いをつけるとそのまま夕暮れの東京湾の空へと飛び込んでいく。
【行動拡張プログラム:自動実行 】
【大気中帯電効果浮上システム作動 】
【1:帯電大気効果ナノマシン散布開始 】
【2:常温超電導効果素子作動開始 】
【3:マイスナーエフェクトフィールド発生 】
【4:反重力効果発生開始 】
【 】
【《Quantum Levitation≫ 】
【 ―――― START ―――― 】
周囲の大気フィールドに帯電効果を発生させるナノマシンを全身に纏ったボディスーツ状のウェアラブル・コンピュータシステムで連続生成し、羽のように広げたコート風マントの内面から連続散布して浮上用の帯電効果フィールドを生成する。
そして、ウェアラブルコンピュータボディスーツの各部に備えた常温超電導効果素子の力で、マイスナー効果による浮上フィールドを発生させ、これにより飛行滑空能力を得るのがクォンタム・レビテーションシステムである。
シェン・レイは自らが生み出した電子のフィールドをまるで波乗りするかのように乗りこなし、闇夜の空を音もなく滑空していく。そして、自らの身体を3次元立体映像迷彩で包み込むと、完璧な精度で周囲の光景に溶け込んで見えなくなっていく。
一路向かうのは東京アバディーン南西エリア、ローラやハイヘイズの子供らが暮らすエリアである。事態は一刻を争う。シェン・レイは自らが急いで駆けつけることで、あえて詳細な情報を伝えずに済ませる方法を選んだのだ。
「やっとここまで積み上げたって言うのに、また幸せへの道程を突き崩そうって言うのか!」
シェン・レイは焦っていた。不審な人物たちの影、最大級の災厄の襲来、そして、再び不穏さを増していく東京アバディーンの闇の街――、それらの脅威から子供らをなんとしても守らねばならない。ローラが来てくれたことで、やっと子どもたちが笑って暮らせる環境が生み出せると安堵していた矢先だったのだ。
だが運命は這い上がろうとする者たちを石持て追い払おうとする時がある。これでもか、これでもかと悪意の石の飛礫を投げつけてくるのだ。
シェン・レイはその姿を夜空に消し去りながら叫ぶように吐き捨てた。
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