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第十話 鳥小屋での出会い
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アレンがヒューリヒ王立学園に編入して、早くも一ヶ月が経った。
その日朝早く、ルイーゼは学園の裏手にある鳥小屋へ足を運んでいた。鳥小屋には真っ白の羽に覆われた美しい鳩が数羽飼われており、ルイーゼは密かに鳩たちの早朝の世話を買って出ていた。今や白鳩たちの世話は、ルイーゼの日課であった。
ルイーゼは慣れた手つきで鳥小屋の鍵を開け、白鳩たちを鳥小屋から外へ出してやった。そして餌場にムギやアワといった餌を入れてやると、白鳩たちは綺麗な翼を羽ばたかせながら器用に止まり木に降り立ち、ツンツンと嘴をつつかせて餌を食べ始める。ルイーゼはその様子を微笑みながら見守った。
ルイーゼにとって、この鳥小屋が学園内で唯一、ありのままの自分でいられる大切な場所であった。のだが、最近ルイーゼを取り巻く環境は変わりつつあった。
マリアという初めての友人ができてから、今度はクラスメイトのラナが少しずつルイーゼに話しかけてくるようになった。初めはルイーゼも戸惑いを隠せず、うまく笑顔を作ったり、会話をしたりするのにぎこちなさが残っていたが、今ではよく三人で昼食を取るようになっていた。時折アレンやクロードも一緒になり、今まで食堂の隅で一人寂しく食事をしていたルイーゼにとって、その変化は非常に大きなものであった。
大切な弟であるアレンが何かと側にいてくれるので、ルイーゼも緊張が解れて、表情も幾分か柔らかくなったような気がする。教室でもマリアやラナと談笑するようになり、少しずつだが自然と笑顔を作ることができるようになった。
だが、自分が微笑むとざわりと周囲にざわめきが広がり、特に女生徒たちがコソコソと何やら囁き合っているのが気になっていた。中には頬を紅潮させたり、潤んだ瞳でねっとりと見つめてくる者もいて、何やら今までと違う居心地の悪さを感じていた。背筋がむずむずするような何とも言えない感覚がするのだ。
それでも、アレンが編入してからというもの、孤独だった学園生活はガラリと変わった。
アレンが留学のために国を留守にしている間は、ヴァンブルク伯爵家の令嬢としてふさわしい立ち居振る舞いをしなければならないと、勉学に励み、他の生徒の模倣となるように努めてきたつもりだった。だが、実際は身に覚えのない悪評や、心無い嫌がらせにより、ルイーゼは次第に心を閉ざしていった。
ルイーゼは自分が極度の人見知りで、人付き合いが不得手であると自覚していたのだが、クラスメイトを睨みつけたこともないし、馬鹿にするような態度を取った覚えもない。長身で吊り目がち、更には無表情も相まり、相手にあらぬ誤解を与えてしまうのだ。そのことに内心悲しさを感じてはいたのだが、うまく弁明することも出来ず、また新たな誤解が生まれ…と悪循環に囚われていた。
ロベルトに婚約破棄された時も、祝いの場で見せ物のようにされ、正直大いに傷付いた。ルイーゼにもプライドというものはあるので、その場では気丈に振る舞ったが、あの時アレンがいてくれて本当によかったと心から思った。
ロベルトのことを好きだったかと聞かれると、よく分からない。婚約の申し入れがあった時に、家のためになるならと承諾したのだが、ロベルトと積極的に交流しようとしていなかったため、愛想を尽かされても仕方ないと思う気持ちもあった。
ルイーゼが考えに耽りぼんやりとしていると、餌を食べ終えた白鳩たちがルイーゼの周りに集まってきた。首を傾げて、おかわり頂戴?とでも言いたげにルイーゼを見上げる姿に、ルイーゼは思わず頬を緩めた。ルイーゼは手のひらにムギを少し乗せて腕を差し出すと、白鳩は上手に羽ばたきながらルイーゼの手のひらをつつく。
「ふふっ、くすぐったいわ」
ルイーゼは屈託のない笑顔で白鳩たちと交流する。白鳩たちもすっかりルイーゼに懐いており、気持ちよさそうに目を細めながら素直に頭や羽を撫でられている。
その時、ルイーゼの背後でかさりと物音がした。音の方を振り向くと、綺麗な銀髪の青年が佇んでいた。朝日に照らされて、その銀髪は神々しく輝いて見えた。あまりに眩くて、ルイーゼは思わず目を細めた。
歳の頃はルイーゼと同じぐらいか、あるいは歳上だろうか。髪は短く、知性を感じる切長の瞳は深い翠玉色に煌めいていた。鼻筋が通っており、ルイーゼも思わず見惚れてしまうほどの美男子だ。その青年は、形の良い薄い唇に笑みを携えながら、ルイーゼに歩み寄った。そして、立ち尽くすルイーゼの頭にそっと手を添え、雪のように白い羽根を指で摘んだ。気付かないうちに頭についていたようだ。
「あ…ありがとう、ございます」
ルイーゼはハッと我に返ると、感謝を伝えるために小さく頭を下げた。青年は、指で羽根をくるくると回しながら柔らかく微笑むと、
「君の藍色の髪によく映えていたよ」
と、空いた方の手でルイーゼの髪を一房手に取った。流れるような所作であった。不思議と嫌ではなかったのでルイーゼはされるがままその場に佇んでいた。
青年は、どこか安心するような落ち着いた声音をしていた。初対面のはずだが、何故かルイーゼの身体は強張らず、心は落ち着いていた。
「いつもここで餌をあげているのかい?」
「え、ええ。私の日課なんです」
「そう。ここの鳩たちはみんな君のことが大好きみたいだね。朝早くこの場所に来たら、また君に会える?」
「えっ!…ええ、テスト期間以外は毎朝来ておりますので…」
ニコニコ微笑む青年はルイーゼとの問答を楽しんでいるようだ。笑顔がとても爽やかで品がある。それに対してルイーゼは、目を泳がせながら、しどろもどろ言葉を紡ぐ。
今度は思い切って、ルイーゼが尋ねてみた。
「その、制服を着ておられないということはこの学園の生徒ではございません、よね?」
「ん?ああ、そうだね。見聞を広めるために、長く国外に出ていたんだ。つい最近帰国したんだけど、もうこの学園に通える年齢ではなくなってしまったんだよ。今日は特別に校内を見学させてもらってるんだ」
ということは、青年はルイーゼよりも歳上だ。ルイーゼの肩が緊張により少し強張ったが、青年は目ざとくその様子に気がつくと、困ったように微笑みながら眉根を下げた。
「ふっ、緊張しなくていいよ。気楽に接してもらえると嬉しいな」
「は、はぁ…」
何とも掴み所のない青年である。ルイーゼはすっかり彼のペースに巻き込まれていたのだが、人付き合いの経験が少ない彼女はそのことに気付かない。
「この学園には弟が通っていてね。一応兄としてどんな様子か見ておこうと思ってね」
「まあ!ご兄弟がいらっしゃるのですね。私にも可愛い弟がおります。最近この学園に編入して来てくれました」
そこでルイーゼは、はてと首を傾げる。この青年に似た生徒に心当たりが無かった。これほど美しい銀髪に整った顔であれば、ルイーゼとて記憶に残るはずだが。
そんなルイーゼの疑問に気付いたのか、青年は少し肩をすくめると、
「ああ。昔から周りが見えず、手のかかる弟さ。髪の色が全く違うから言われないと分からないと思うよ。あいつの髪は母さんと同じ色で、僕は父さんからこの髪色を受け継いだ」
美しい銀髪を指先で軽く払った。そんな仕草もいちいち絵になる。
「長く家を空けていたからね、あいつにも色々苦労をかけたと思う。帰ってからは本当やるべきことが山積みなんだ。毎日書類との睨めっこさ。今日は君のおかげでいい息抜きになったよ、ありがとう」
「え…いえ私は何も…」
青年はルイーゼに礼を言ったが、ルイーゼは礼を言われるほどのことをしたと思っていないのでキョトンと首を傾げる。青年はくすりと小さく微笑むと、まるで大切な宝物を見つめるかのような柔らかい視線をルイーゼに向けた。
「君はあまり感情を顔に出さないタイプなのかな?さっき鳩たちと遊んでいる時はあんなに楽しそうに笑っていたのに」
「あ…すみません。無表情だとか、怖いとか…よく言われるんです」
「そう…仏頂面も可愛いけど、笑った顔の方がずっと魅力的だよ」
青年はそんな歯の浮くようなセリフをサラリと口にした。ルイーゼは目を瞬かせ、一呼吸遅れてぼぼっと頬を赤らめた。そんなルイーゼの反応を面白おかしそうに見つめる青年。
「おっと、そろそろ行かなくちゃ。じゃあね、きっと近いうちに…また会えると思うよ」
青年はポケットから取り出した懐中時計を見ながらそう言った。そして「弟君によろしくね」とヒラヒラ手を振りながら、赤面するルイーゼを置いてその場を去っていってしまった。
「……あ、お名前を聞くのを忘れていたわ」
ルイーゼはあの爽やかな青年とどこかで会った気がする…そう、記憶も覚束無いとても幼い頃に。その場でしばらく物思いに耽ったが、結局青年のことを思い出せなかった。
その日朝早く、ルイーゼは学園の裏手にある鳥小屋へ足を運んでいた。鳥小屋には真っ白の羽に覆われた美しい鳩が数羽飼われており、ルイーゼは密かに鳩たちの早朝の世話を買って出ていた。今や白鳩たちの世話は、ルイーゼの日課であった。
ルイーゼは慣れた手つきで鳥小屋の鍵を開け、白鳩たちを鳥小屋から外へ出してやった。そして餌場にムギやアワといった餌を入れてやると、白鳩たちは綺麗な翼を羽ばたかせながら器用に止まり木に降り立ち、ツンツンと嘴をつつかせて餌を食べ始める。ルイーゼはその様子を微笑みながら見守った。
ルイーゼにとって、この鳥小屋が学園内で唯一、ありのままの自分でいられる大切な場所であった。のだが、最近ルイーゼを取り巻く環境は変わりつつあった。
マリアという初めての友人ができてから、今度はクラスメイトのラナが少しずつルイーゼに話しかけてくるようになった。初めはルイーゼも戸惑いを隠せず、うまく笑顔を作ったり、会話をしたりするのにぎこちなさが残っていたが、今ではよく三人で昼食を取るようになっていた。時折アレンやクロードも一緒になり、今まで食堂の隅で一人寂しく食事をしていたルイーゼにとって、その変化は非常に大きなものであった。
大切な弟であるアレンが何かと側にいてくれるので、ルイーゼも緊張が解れて、表情も幾分か柔らかくなったような気がする。教室でもマリアやラナと談笑するようになり、少しずつだが自然と笑顔を作ることができるようになった。
だが、自分が微笑むとざわりと周囲にざわめきが広がり、特に女生徒たちがコソコソと何やら囁き合っているのが気になっていた。中には頬を紅潮させたり、潤んだ瞳でねっとりと見つめてくる者もいて、何やら今までと違う居心地の悪さを感じていた。背筋がむずむずするような何とも言えない感覚がするのだ。
それでも、アレンが編入してからというもの、孤独だった学園生活はガラリと変わった。
アレンが留学のために国を留守にしている間は、ヴァンブルク伯爵家の令嬢としてふさわしい立ち居振る舞いをしなければならないと、勉学に励み、他の生徒の模倣となるように努めてきたつもりだった。だが、実際は身に覚えのない悪評や、心無い嫌がらせにより、ルイーゼは次第に心を閉ざしていった。
ルイーゼは自分が極度の人見知りで、人付き合いが不得手であると自覚していたのだが、クラスメイトを睨みつけたこともないし、馬鹿にするような態度を取った覚えもない。長身で吊り目がち、更には無表情も相まり、相手にあらぬ誤解を与えてしまうのだ。そのことに内心悲しさを感じてはいたのだが、うまく弁明することも出来ず、また新たな誤解が生まれ…と悪循環に囚われていた。
ロベルトに婚約破棄された時も、祝いの場で見せ物のようにされ、正直大いに傷付いた。ルイーゼにもプライドというものはあるので、その場では気丈に振る舞ったが、あの時アレンがいてくれて本当によかったと心から思った。
ロベルトのことを好きだったかと聞かれると、よく分からない。婚約の申し入れがあった時に、家のためになるならと承諾したのだが、ロベルトと積極的に交流しようとしていなかったため、愛想を尽かされても仕方ないと思う気持ちもあった。
ルイーゼが考えに耽りぼんやりとしていると、餌を食べ終えた白鳩たちがルイーゼの周りに集まってきた。首を傾げて、おかわり頂戴?とでも言いたげにルイーゼを見上げる姿に、ルイーゼは思わず頬を緩めた。ルイーゼは手のひらにムギを少し乗せて腕を差し出すと、白鳩は上手に羽ばたきながらルイーゼの手のひらをつつく。
「ふふっ、くすぐったいわ」
ルイーゼは屈託のない笑顔で白鳩たちと交流する。白鳩たちもすっかりルイーゼに懐いており、気持ちよさそうに目を細めながら素直に頭や羽を撫でられている。
その時、ルイーゼの背後でかさりと物音がした。音の方を振り向くと、綺麗な銀髪の青年が佇んでいた。朝日に照らされて、その銀髪は神々しく輝いて見えた。あまりに眩くて、ルイーゼは思わず目を細めた。
歳の頃はルイーゼと同じぐらいか、あるいは歳上だろうか。髪は短く、知性を感じる切長の瞳は深い翠玉色に煌めいていた。鼻筋が通っており、ルイーゼも思わず見惚れてしまうほどの美男子だ。その青年は、形の良い薄い唇に笑みを携えながら、ルイーゼに歩み寄った。そして、立ち尽くすルイーゼの頭にそっと手を添え、雪のように白い羽根を指で摘んだ。気付かないうちに頭についていたようだ。
「あ…ありがとう、ございます」
ルイーゼはハッと我に返ると、感謝を伝えるために小さく頭を下げた。青年は、指で羽根をくるくると回しながら柔らかく微笑むと、
「君の藍色の髪によく映えていたよ」
と、空いた方の手でルイーゼの髪を一房手に取った。流れるような所作であった。不思議と嫌ではなかったのでルイーゼはされるがままその場に佇んでいた。
青年は、どこか安心するような落ち着いた声音をしていた。初対面のはずだが、何故かルイーゼの身体は強張らず、心は落ち着いていた。
「いつもここで餌をあげているのかい?」
「え、ええ。私の日課なんです」
「そう。ここの鳩たちはみんな君のことが大好きみたいだね。朝早くこの場所に来たら、また君に会える?」
「えっ!…ええ、テスト期間以外は毎朝来ておりますので…」
ニコニコ微笑む青年はルイーゼとの問答を楽しんでいるようだ。笑顔がとても爽やかで品がある。それに対してルイーゼは、目を泳がせながら、しどろもどろ言葉を紡ぐ。
今度は思い切って、ルイーゼが尋ねてみた。
「その、制服を着ておられないということはこの学園の生徒ではございません、よね?」
「ん?ああ、そうだね。見聞を広めるために、長く国外に出ていたんだ。つい最近帰国したんだけど、もうこの学園に通える年齢ではなくなってしまったんだよ。今日は特別に校内を見学させてもらってるんだ」
ということは、青年はルイーゼよりも歳上だ。ルイーゼの肩が緊張により少し強張ったが、青年は目ざとくその様子に気がつくと、困ったように微笑みながら眉根を下げた。
「ふっ、緊張しなくていいよ。気楽に接してもらえると嬉しいな」
「は、はぁ…」
何とも掴み所のない青年である。ルイーゼはすっかり彼のペースに巻き込まれていたのだが、人付き合いの経験が少ない彼女はそのことに気付かない。
「この学園には弟が通っていてね。一応兄としてどんな様子か見ておこうと思ってね」
「まあ!ご兄弟がいらっしゃるのですね。私にも可愛い弟がおります。最近この学園に編入して来てくれました」
そこでルイーゼは、はてと首を傾げる。この青年に似た生徒に心当たりが無かった。これほど美しい銀髪に整った顔であれば、ルイーゼとて記憶に残るはずだが。
そんなルイーゼの疑問に気付いたのか、青年は少し肩をすくめると、
「ああ。昔から周りが見えず、手のかかる弟さ。髪の色が全く違うから言われないと分からないと思うよ。あいつの髪は母さんと同じ色で、僕は父さんからこの髪色を受け継いだ」
美しい銀髪を指先で軽く払った。そんな仕草もいちいち絵になる。
「長く家を空けていたからね、あいつにも色々苦労をかけたと思う。帰ってからは本当やるべきことが山積みなんだ。毎日書類との睨めっこさ。今日は君のおかげでいい息抜きになったよ、ありがとう」
「え…いえ私は何も…」
青年はルイーゼに礼を言ったが、ルイーゼは礼を言われるほどのことをしたと思っていないのでキョトンと首を傾げる。青年はくすりと小さく微笑むと、まるで大切な宝物を見つめるかのような柔らかい視線をルイーゼに向けた。
「君はあまり感情を顔に出さないタイプなのかな?さっき鳩たちと遊んでいる時はあんなに楽しそうに笑っていたのに」
「あ…すみません。無表情だとか、怖いとか…よく言われるんです」
「そう…仏頂面も可愛いけど、笑った顔の方がずっと魅力的だよ」
青年はそんな歯の浮くようなセリフをサラリと口にした。ルイーゼは目を瞬かせ、一呼吸遅れてぼぼっと頬を赤らめた。そんなルイーゼの反応を面白おかしそうに見つめる青年。
「おっと、そろそろ行かなくちゃ。じゃあね、きっと近いうちに…また会えると思うよ」
青年はポケットから取り出した懐中時計を見ながらそう言った。そして「弟君によろしくね」とヒラヒラ手を振りながら、赤面するルイーゼを置いてその場を去っていってしまった。
「……あ、お名前を聞くのを忘れていたわ」
ルイーゼはあの爽やかな青年とどこかで会った気がする…そう、記憶も覚束無いとても幼い頃に。その場でしばらく物思いに耽ったが、結局青年のことを思い出せなかった。
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