5 / 25
第三話 レオンの睡眠魔法 3
しおりを挟む
「睡眠魔法、卑怯でズルい魔法だって。そんな汚い魔法、チルにかけられない」
なるほど。あくまでもチルの群れでは、睡眠魔法が狩りで使えるかどうかが重要だったんだ。
猫耳族の狩りは正面突破が基本。
罠を張って獲物がかかるのを待つような回りくどいことはしないし、そうした方法を嫌っている。
だからこそ、睡眠魔法は対象を眠らせることしか利用価値がなく、獲物を眠らせた隙に狩ることは猫耳族のプライドが許さなかったのだろう。
罠を張ることも、獲物を眠らせて仕留めることも、どちらも一種の戦略なので、ズルイも何もないだろうに。
「いいか、睡眠ってものはな、生きる上で最上級に大切なものだ。僕は大賢者だなんて言われているけど、毎晩神様たちのせいで睡眠不足で流石にそろそろ死にそうなんだ」
「神様……? チル、死ぬ、だめ」
突然なんの話かとレオンは眉を顰めた。けれど、僕の状況を憂いてはくれている。
「僕だって睡眠不足が原因で死ぬなんてごめんだ。レオン、君は僕の命を救う可能性を秘めている」
「レオン、役に、立つ?」
「ああ、そうだ。君のその力は素晴らしい。君は僕が今求めてやまない存在だ」
「レオンが、必要?」
「そうだ。君さえ良ければ、ずっとここにいてくれたっていい」
レオンの手を強く握りしめたまま、目を真っ直ぐに見つめて訴える。レオンは落ちこぼれでも役立たずでもない。他でもない僕に必要とされ、僕を救うことができうる特別な存在なのだと。
すると、突然レオンの目からボロリと大粒の涙が溢れた。それにギョッとしたのはもちろん僕だ。
「えっ、レオン⁉︎ ごめん、何かまた嫌なこと言っちゃったかな……」
前科がある僕の顔面は蒼白だ。また知らず知らずにレオンを傷つけてしまったのかと内心で焦る。
レオンはとめどなく涙を流しながら、フルフルと頭を振っている。
「……レオンのこと、必要って……チルが初めて」
「レオン……」
この後、レオンが涙ながらに色々と教えてくれた。
レオンという名前は、『獅子のように強くあれ』という願いを込めてつけられたのだとか。
種族によっては、未だに男尊女卑の考えが根深い種族もいる。猫耳族はとりわけその気が強い。七日しか一緒に過ごしていないけど、レオンは心根の優しい穏やかな少女だ。そんなか弱い女の子が、厳しい狩りの世界に放り込まれ、男に負けないようにと叱咤される姿は想像するだけで心が痛む。
次第に泣き止み、ズッと鼻を啜ったレオンは、深呼吸をしてから口を開いた。
「レオン、チルの役に立ちたい。睡眠魔法、チルにかける」
「女神よ……!」
感謝の意を込めて握った手をブンブン振ると、レオンは少し照れくさそうにしつつも、嬉しそうに微笑んでくれた。
そしてその日の夜。
僕は少し緊張していた。
「じゃあ、レオン、頼むね」
「ん。任せて」
僕はベッドに仰向けに横たわり、レオンはベッドサイドに立っている。何度も深呼吸をする様子から、レオンも少なからず緊張していることが想像に容易い。特段長く息を吐き出したあと、「よし!」と気合を入れて僕の額に手を添えた。
「睡眠魔法、かける。チル、朝までぐっすり眠る」
「それは……素晴らしすぎる……」
レオンの手が、僕の額を撫でて、そっと瞼を落としてくれる。いつもなら眠ろうと目を閉じたタイミングを待っていましたとばかりに神様たちが語りかけてくるのだけど――神様の声が聞こえる間も無く、僕の意識はプツリと途切れた。
「う……」
意識を浮上させ、ゆっくりと目を開くと、心配そうに覗き込むレオンの顔で視界がいっぱいになる。
「よかった、チル、起きた」
無事に眠りから引き戻すことができたと、安心したようにレオンが胸を撫で下ろしている。
「……すごい」
ものすごく頭がスッキリしている。窓から差し込む陽光に愛おしさすら感じる。心なしか身体も軽いし、たまに不穏なリズムを刻んでいた心臓も穏やかに鼓動している。
睡眠、大事!
「すごいぞ、レオン! 本当にありがとう!」
「うう、チル、大袈裟……」
ガバッと起き上がって思わずレオンを抱きしめてしまう。それぐらい僕は歓喜に震えている。
何日、いや、何ヶ月ぶりだろう。人間界に戻って半年になるけれど、そのうち碌に眠れた記憶がない。
「レオン、君さえ良ければ、これからもここにいてくれ! 僕と一緒に暮らそう!」
「えっ……いい、の?」
レオンは僕の表情を伺うように上目遣いで見つめてくる。
「いいも何も、レオンがいないと僕はもう生きていけそうもない」
「チル、大袈裟」
そう言いつつも、レオンは嬉しそうに頬を染めて耳をピクピクと動かしている。
「えへへ、レオン、必要とされるの初めて。嬉しい」
「レオン……君はもう群れには戻らなくていいんだよな? 君を無碍にする奴らのことは忘れて、これから新たな楽しい日々を過ごそう」
「……うん」
幼い頃の待遇は、その子の人格にも影響してしまう。深く刻み込まれた心の傷も簡単に癒えるとは思っていない。けれど、お互いに信頼し合い、必要な関係を築くことで、少しずつでも彼女が明るく前向きに生きていければいい。
弱肉強食を謳い、レオンを爪弾きにした奴らは、きっと自分たちが掲げてきた弱肉強食に殉ずるだろう。あえて僕が手を下すまでもない。
それにレオンには復讐なんてものに囚われて欲しくないからね。
「これからも一緒に生活するなら、僕のことも話しておかないとね。聞いてくれる?」
「うん、レオン、チルのこと知りたい」
この日は家でのんびりしながら、神様に師事していたことや、人間界に戻ってからいかに寝不足に悩まされていたかを語って聞かせた。レオンはひたすら驚いていて、目が零れ落ちてしまうんじゃ? と心配になる程だった。
「――ってわけで、僕はレオンと出会えて本当に幸せなんだよ」
「チル、普通じゃない……でも、レオン、チルと一緒にいたい。いれるように、がんばる」
むんっ、と両手の拳を握るレオンの目はメラメラと決意に燃えていた。
二人でよく話し合った結果、睡眠魔法は五日間隔でかけてもらうことになった。なぜなら、睡眠魔法をかけている間、術者であるレオンは寝ずの番となるからだ。僕の睡眠のために、レオンが寝不足になっては本末転倒だ。無理のない頻度で、ということで五日間隔に落ち着いた。
そして、レオンには僕の依頼に同行し、その手伝いもしてもらうことになった。万物に精通する僕の元には、各国の重役から、町の人、それから魔物まで、種族を問わずに依頼が舞い込む。世界中を渡り歩くし、いい社会勉強になると思うんだよね。
こうして僕とレオンの二人暮らしが始まった。
なるほど。あくまでもチルの群れでは、睡眠魔法が狩りで使えるかどうかが重要だったんだ。
猫耳族の狩りは正面突破が基本。
罠を張って獲物がかかるのを待つような回りくどいことはしないし、そうした方法を嫌っている。
だからこそ、睡眠魔法は対象を眠らせることしか利用価値がなく、獲物を眠らせた隙に狩ることは猫耳族のプライドが許さなかったのだろう。
罠を張ることも、獲物を眠らせて仕留めることも、どちらも一種の戦略なので、ズルイも何もないだろうに。
「いいか、睡眠ってものはな、生きる上で最上級に大切なものだ。僕は大賢者だなんて言われているけど、毎晩神様たちのせいで睡眠不足で流石にそろそろ死にそうなんだ」
「神様……? チル、死ぬ、だめ」
突然なんの話かとレオンは眉を顰めた。けれど、僕の状況を憂いてはくれている。
「僕だって睡眠不足が原因で死ぬなんてごめんだ。レオン、君は僕の命を救う可能性を秘めている」
「レオン、役に、立つ?」
「ああ、そうだ。君のその力は素晴らしい。君は僕が今求めてやまない存在だ」
「レオンが、必要?」
「そうだ。君さえ良ければ、ずっとここにいてくれたっていい」
レオンの手を強く握りしめたまま、目を真っ直ぐに見つめて訴える。レオンは落ちこぼれでも役立たずでもない。他でもない僕に必要とされ、僕を救うことができうる特別な存在なのだと。
すると、突然レオンの目からボロリと大粒の涙が溢れた。それにギョッとしたのはもちろん僕だ。
「えっ、レオン⁉︎ ごめん、何かまた嫌なこと言っちゃったかな……」
前科がある僕の顔面は蒼白だ。また知らず知らずにレオンを傷つけてしまったのかと内心で焦る。
レオンはとめどなく涙を流しながら、フルフルと頭を振っている。
「……レオンのこと、必要って……チルが初めて」
「レオン……」
この後、レオンが涙ながらに色々と教えてくれた。
レオンという名前は、『獅子のように強くあれ』という願いを込めてつけられたのだとか。
種族によっては、未だに男尊女卑の考えが根深い種族もいる。猫耳族はとりわけその気が強い。七日しか一緒に過ごしていないけど、レオンは心根の優しい穏やかな少女だ。そんなか弱い女の子が、厳しい狩りの世界に放り込まれ、男に負けないようにと叱咤される姿は想像するだけで心が痛む。
次第に泣き止み、ズッと鼻を啜ったレオンは、深呼吸をしてから口を開いた。
「レオン、チルの役に立ちたい。睡眠魔法、チルにかける」
「女神よ……!」
感謝の意を込めて握った手をブンブン振ると、レオンは少し照れくさそうにしつつも、嬉しそうに微笑んでくれた。
そしてその日の夜。
僕は少し緊張していた。
「じゃあ、レオン、頼むね」
「ん。任せて」
僕はベッドに仰向けに横たわり、レオンはベッドサイドに立っている。何度も深呼吸をする様子から、レオンも少なからず緊張していることが想像に容易い。特段長く息を吐き出したあと、「よし!」と気合を入れて僕の額に手を添えた。
「睡眠魔法、かける。チル、朝までぐっすり眠る」
「それは……素晴らしすぎる……」
レオンの手が、僕の額を撫でて、そっと瞼を落としてくれる。いつもなら眠ろうと目を閉じたタイミングを待っていましたとばかりに神様たちが語りかけてくるのだけど――神様の声が聞こえる間も無く、僕の意識はプツリと途切れた。
「う……」
意識を浮上させ、ゆっくりと目を開くと、心配そうに覗き込むレオンの顔で視界がいっぱいになる。
「よかった、チル、起きた」
無事に眠りから引き戻すことができたと、安心したようにレオンが胸を撫で下ろしている。
「……すごい」
ものすごく頭がスッキリしている。窓から差し込む陽光に愛おしさすら感じる。心なしか身体も軽いし、たまに不穏なリズムを刻んでいた心臓も穏やかに鼓動している。
睡眠、大事!
「すごいぞ、レオン! 本当にありがとう!」
「うう、チル、大袈裟……」
ガバッと起き上がって思わずレオンを抱きしめてしまう。それぐらい僕は歓喜に震えている。
何日、いや、何ヶ月ぶりだろう。人間界に戻って半年になるけれど、そのうち碌に眠れた記憶がない。
「レオン、君さえ良ければ、これからもここにいてくれ! 僕と一緒に暮らそう!」
「えっ……いい、の?」
レオンは僕の表情を伺うように上目遣いで見つめてくる。
「いいも何も、レオンがいないと僕はもう生きていけそうもない」
「チル、大袈裟」
そう言いつつも、レオンは嬉しそうに頬を染めて耳をピクピクと動かしている。
「えへへ、レオン、必要とされるの初めて。嬉しい」
「レオン……君はもう群れには戻らなくていいんだよな? 君を無碍にする奴らのことは忘れて、これから新たな楽しい日々を過ごそう」
「……うん」
幼い頃の待遇は、その子の人格にも影響してしまう。深く刻み込まれた心の傷も簡単に癒えるとは思っていない。けれど、お互いに信頼し合い、必要な関係を築くことで、少しずつでも彼女が明るく前向きに生きていければいい。
弱肉強食を謳い、レオンを爪弾きにした奴らは、きっと自分たちが掲げてきた弱肉強食に殉ずるだろう。あえて僕が手を下すまでもない。
それにレオンには復讐なんてものに囚われて欲しくないからね。
「これからも一緒に生活するなら、僕のことも話しておかないとね。聞いてくれる?」
「うん、レオン、チルのこと知りたい」
この日は家でのんびりしながら、神様に師事していたことや、人間界に戻ってからいかに寝不足に悩まされていたかを語って聞かせた。レオンはひたすら驚いていて、目が零れ落ちてしまうんじゃ? と心配になる程だった。
「――ってわけで、僕はレオンと出会えて本当に幸せなんだよ」
「チル、普通じゃない……でも、レオン、チルと一緒にいたい。いれるように、がんばる」
むんっ、と両手の拳を握るレオンの目はメラメラと決意に燃えていた。
二人でよく話し合った結果、睡眠魔法は五日間隔でかけてもらうことになった。なぜなら、睡眠魔法をかけている間、術者であるレオンは寝ずの番となるからだ。僕の睡眠のために、レオンが寝不足になっては本末転倒だ。無理のない頻度で、ということで五日間隔に落ち着いた。
そして、レオンには僕の依頼に同行し、その手伝いもしてもらうことになった。万物に精通する僕の元には、各国の重役から、町の人、それから魔物まで、種族を問わずに依頼が舞い込む。世界中を渡り歩くし、いい社会勉強になると思うんだよね。
こうして僕とレオンの二人暮らしが始まった。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
愛しい義兄が罠に嵌められ追放されたので、聖女は祈りを止めてついていくことにしました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
グレイスは元々孤児だった。孤児院前に捨てられたことで、何とか命を繋ぎ止めることができたが、孤児院の責任者は、領主の補助金を着服していた。人数によって助成金が支払われるため、餓死はさせないが、ギリギリの食糧で、最低限の生活をしていた。だがそこに、正義感に溢れる領主の若様が視察にやってきた。孤児達は救われた。その時からグレイスは若様に恋焦がれていた。だが、幸か不幸か、グレイスには並外れた魔力があった。しかも魔窟を封印する事のできる聖なる魔力だった。グレイスは領主シーモア公爵家に養女に迎えられた。義妹として若様と一緒に暮らせるようになったが、絶対に結ばれることのない義兄妹の関係になってしまった。グレイスは密かに恋する義兄のために厳しい訓練に耐え、封印を護る聖女となった。義兄にためになると言われ、王太子との婚約も泣く泣く受けた。だが、その結果は、公明正大ゆえに疎まれた義兄の追放だった。ブチ切れた聖女グレイスは封印を放り出して義兄についていくことにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる