16 / 40
16_それはアルコールのせい
しおりを挟む
その後、アイビスとヴェルナーは警備隊を呼び、未だに目を回して気絶している男たちと少女を引き渡した。
男たちは牢に、少女は診療所に運ばれて念の為に検査を受けることとなった。家族を呼び出し、詳しい事情を説明するらしいが、それは警備隊に任せてアイビスたちは帰路についた。
アイビスが見聞きしたことは全て警備隊に話をしていたので、少女の家族にも事情は伝わるだろう。あとはプロに任せておけばいい。
沈黙が包む帰りの馬車の中、アイビスの表情は暗い。
窓の外に視線を向け、自分と対照的に明るい空を睨みつけている。
ヴェルナーは何も聞かずにただアイビスの手を取った。
そっとしておいてくれる優しさが今はありがたかった。
◇◇◇
「アイビス、いいか?」
「ヴェル?どうぞ」
就寝前、ナイトドレスに袖を通し、寝る準備が整ったアイビスの部屋をヴェルナーが訪ねて来た。
扉を開けて出迎えると、彼は珍しくワインとグラスを手に持っていた。
「よかったら晩酌でもしないか?」
「いいわね。何かおつまみを用意してもらいましょう」
ヴェルナーが掲げたボトルを受け取ると、アイビスはサラを呼んで栓抜きやおつまみの用意をしてもらった。
ソファに並んで腰掛け、お互いのグラスにワインを注ぎ合う。とぷりとグラフの中で、深い真紅の液体が波打つ。
しばしワインを味わい、チーズやドライフルーツ、ビターチョコレートをつまむ。
静かにワイングラスを傾けていたヴェルナーが、そっとグラスをテーブルに置いてアイビスに向き合った。
アイビスもグラスを置いて、真っ直ぐにヴェルナーの言葉を受け止める準備をした。
「アイビス、君はどうしてあの少女に気が付いたんだ?」
「本当に何気なく通りを見ていて、偶然目に留まったのだけれど……十年前の私が重なって見えた気がしたの。ざわざわ胸騒ぎがして、気が付いたらテラスから飛び降りていたわ」
アイビスの言葉に、ヴェルナーは深く息を吐いた。僅かにワインの芳醇な香りがする。
「まず、二階から飛び降りないこと。お見合いから逃げた時もだが、危ないからやめてくれ」
「でも、ちゃんと着地出来るし怪我だってしてな……」
「怪我をしてからじゃ遅い。もし階下に通行人がいたらどうする。アイビスだけでなく、相手を怪我させるかもしれない。もっと周りを見てくれ」
「う……ごめんなさい」
ヴェルナーの言うことは尤もだ。
アイビスは身体能力の高さを自負しているし、周りに人がいてもうまく躱す自信があったのは確かだ。
けれど、世の中に絶対はない。
少し着地の位置がズレたら?
急に誰かが飛び出して来たら?
人の往来の中、あまりに無責任な行為だったとようやく思い至った。
しゅん、と肩を落とすアイビスをヴェルナーは優しく抱き寄せる。
「だが、アイビスの機転のおかげであの子は助かった。もしあのまま人知れず攫われていたらどうなっていたか……好色家に売られて酷い扱いを受けていたかもしれないし、過酷な環境で強制労働させられていたかもしれない。あの子を救ったのは間違いなくアイビスだ」
「ヴェル……」
そっと見上げると、ヴェルナーはいつもの優しい笑みで見つめ返してくれる。
緊迫する犯罪現場に遭遇したからだろうか、それとも十年前の記憶をまざまざと思い出したからだろうか――今日はいつも以上にヴェルナーの優しさが胸に染み入る。
(なにかしら……なんだか、無性に……)
アイビスはそっと瞼を落とすと、自らヴェルナーに唇を寄せていった。
「っ!?」
ほんの僅か、掠るようなキスだったが、自分からキスをするというのはこうも恥ずかしいのか。
パッと離れて誤魔化すように、アイビスはグラスのワインを煽った。身体が火照るのはきっとアルコールのせい、そう言い訳をするために。
「……アイビスっ」
切羽詰まったような、掠れた声で名前を呼ばれるが、アイビスは恥ずかしくて顔を上げられない。グラスを置いて、膝上でドレスをギュッと握りしめていると、骨ばった手が伸びてきてグイッと顎を掬われた。
半ば強引に合わされた視線の先には、いつにも増して潤んだ熱っぽい瞳が揺れていた。その瞳に映る自分も見たことがないような乙女の顔をしている。
ドキドキといつも以上に心臓が騒がしい。耳の奥まで迫り上がってきているのかと思うほどに鼓膜を揺らしている。
「ん……」
存在を確かめるように、唇が触れ合う。いつの間にか腰を抱き寄せられており、ピッタリと身体が密着する。ヴェルナーの身体もとても熱くて驚くが、それ以上に壊れそうなほど心臓が脈打っていることに気が付いた。
「はあ……ふふっ」
「……なんだ」
唇が離れ、吐息と共に思わず笑みを漏らすと、怪訝な顔をしたヴェルナーが首をもたげた。
「ううん、ごめんなさい。いつもヴェルは余裕たっぷりで、私ばっかりドキドキさせられて悔しかったのだけれど……ヴェルの心臓もすごいわね」
そっとヴェルナーの胸に手を当て、耳を寄せる。とくんとくんとアイビスに負けず劣らず早鐘のように心音が鳴り響いていてなんだか嬉しい。
「はぁ、当たり前だろう。ずっと、ずっと好きだったんだ。毎晩触れる度に心臓が破裂しそうになってる。余裕なんて微塵もないよ」
いつも涼しい顔でなんでもサラリとやってのけるヴェルナーが、バツが悪そうに唇を尖らせている。
(……可愛いかも)
アイビスは無性にヴェルが愛おしく感じて、きゅーっと胸が締め付けられた。気が付けば彼の頬に唇を寄せていた。さっきから、こんな大胆なことばかりして、アルコールで気が大きくなっているのかもしれない。
ちろりと表情を伺うと、目をまんまるに見開くヴェルナーと視線が絡んだ。
ポケっと口が開いていてそれもまた可愛い、なんて、調子に乗って思わずくすくす笑ってしまったのがいけなかった。
少し怒ったような顔で、ヴェルナーはアイビスの両手首を掴むと、「さっきはなけなしの理性で手加減したのに、これはアイビスが悪い」と低い声で囁いて噛み付くように唇を重ねてきた。
「ん、んんんっ」
呼吸もできないような激しいキスにチカチカと頭がショートしそうになる。手首を掴む力が緩んだ隙に、縋り付くようにヴェルナーの首に腕を絡めれば、呆気なくアイビスの身体はソファに沈められてしまう。
ヴェルナーの熱い吐息が絡みつき、口内を熱いものに侵されて頭が真っ白になっていく。
薄く開いていた目を、アイビスはゆっくりと閉じた。
男たちは牢に、少女は診療所に運ばれて念の為に検査を受けることとなった。家族を呼び出し、詳しい事情を説明するらしいが、それは警備隊に任せてアイビスたちは帰路についた。
アイビスが見聞きしたことは全て警備隊に話をしていたので、少女の家族にも事情は伝わるだろう。あとはプロに任せておけばいい。
沈黙が包む帰りの馬車の中、アイビスの表情は暗い。
窓の外に視線を向け、自分と対照的に明るい空を睨みつけている。
ヴェルナーは何も聞かずにただアイビスの手を取った。
そっとしておいてくれる優しさが今はありがたかった。
◇◇◇
「アイビス、いいか?」
「ヴェル?どうぞ」
就寝前、ナイトドレスに袖を通し、寝る準備が整ったアイビスの部屋をヴェルナーが訪ねて来た。
扉を開けて出迎えると、彼は珍しくワインとグラスを手に持っていた。
「よかったら晩酌でもしないか?」
「いいわね。何かおつまみを用意してもらいましょう」
ヴェルナーが掲げたボトルを受け取ると、アイビスはサラを呼んで栓抜きやおつまみの用意をしてもらった。
ソファに並んで腰掛け、お互いのグラスにワインを注ぎ合う。とぷりとグラフの中で、深い真紅の液体が波打つ。
しばしワインを味わい、チーズやドライフルーツ、ビターチョコレートをつまむ。
静かにワイングラスを傾けていたヴェルナーが、そっとグラスをテーブルに置いてアイビスに向き合った。
アイビスもグラスを置いて、真っ直ぐにヴェルナーの言葉を受け止める準備をした。
「アイビス、君はどうしてあの少女に気が付いたんだ?」
「本当に何気なく通りを見ていて、偶然目に留まったのだけれど……十年前の私が重なって見えた気がしたの。ざわざわ胸騒ぎがして、気が付いたらテラスから飛び降りていたわ」
アイビスの言葉に、ヴェルナーは深く息を吐いた。僅かにワインの芳醇な香りがする。
「まず、二階から飛び降りないこと。お見合いから逃げた時もだが、危ないからやめてくれ」
「でも、ちゃんと着地出来るし怪我だってしてな……」
「怪我をしてからじゃ遅い。もし階下に通行人がいたらどうする。アイビスだけでなく、相手を怪我させるかもしれない。もっと周りを見てくれ」
「う……ごめんなさい」
ヴェルナーの言うことは尤もだ。
アイビスは身体能力の高さを自負しているし、周りに人がいてもうまく躱す自信があったのは確かだ。
けれど、世の中に絶対はない。
少し着地の位置がズレたら?
急に誰かが飛び出して来たら?
人の往来の中、あまりに無責任な行為だったとようやく思い至った。
しゅん、と肩を落とすアイビスをヴェルナーは優しく抱き寄せる。
「だが、アイビスの機転のおかげであの子は助かった。もしあのまま人知れず攫われていたらどうなっていたか……好色家に売られて酷い扱いを受けていたかもしれないし、過酷な環境で強制労働させられていたかもしれない。あの子を救ったのは間違いなくアイビスだ」
「ヴェル……」
そっと見上げると、ヴェルナーはいつもの優しい笑みで見つめ返してくれる。
緊迫する犯罪現場に遭遇したからだろうか、それとも十年前の記憶をまざまざと思い出したからだろうか――今日はいつも以上にヴェルナーの優しさが胸に染み入る。
(なにかしら……なんだか、無性に……)
アイビスはそっと瞼を落とすと、自らヴェルナーに唇を寄せていった。
「っ!?」
ほんの僅か、掠るようなキスだったが、自分からキスをするというのはこうも恥ずかしいのか。
パッと離れて誤魔化すように、アイビスはグラスのワインを煽った。身体が火照るのはきっとアルコールのせい、そう言い訳をするために。
「……アイビスっ」
切羽詰まったような、掠れた声で名前を呼ばれるが、アイビスは恥ずかしくて顔を上げられない。グラスを置いて、膝上でドレスをギュッと握りしめていると、骨ばった手が伸びてきてグイッと顎を掬われた。
半ば強引に合わされた視線の先には、いつにも増して潤んだ熱っぽい瞳が揺れていた。その瞳に映る自分も見たことがないような乙女の顔をしている。
ドキドキといつも以上に心臓が騒がしい。耳の奥まで迫り上がってきているのかと思うほどに鼓膜を揺らしている。
「ん……」
存在を確かめるように、唇が触れ合う。いつの間にか腰を抱き寄せられており、ピッタリと身体が密着する。ヴェルナーの身体もとても熱くて驚くが、それ以上に壊れそうなほど心臓が脈打っていることに気が付いた。
「はあ……ふふっ」
「……なんだ」
唇が離れ、吐息と共に思わず笑みを漏らすと、怪訝な顔をしたヴェルナーが首をもたげた。
「ううん、ごめんなさい。いつもヴェルは余裕たっぷりで、私ばっかりドキドキさせられて悔しかったのだけれど……ヴェルの心臓もすごいわね」
そっとヴェルナーの胸に手を当て、耳を寄せる。とくんとくんとアイビスに負けず劣らず早鐘のように心音が鳴り響いていてなんだか嬉しい。
「はぁ、当たり前だろう。ずっと、ずっと好きだったんだ。毎晩触れる度に心臓が破裂しそうになってる。余裕なんて微塵もないよ」
いつも涼しい顔でなんでもサラリとやってのけるヴェルナーが、バツが悪そうに唇を尖らせている。
(……可愛いかも)
アイビスは無性にヴェルが愛おしく感じて、きゅーっと胸が締め付けられた。気が付けば彼の頬に唇を寄せていた。さっきから、こんな大胆なことばかりして、アルコールで気が大きくなっているのかもしれない。
ちろりと表情を伺うと、目をまんまるに見開くヴェルナーと視線が絡んだ。
ポケっと口が開いていてそれもまた可愛い、なんて、調子に乗って思わずくすくす笑ってしまったのがいけなかった。
少し怒ったような顔で、ヴェルナーはアイビスの両手首を掴むと、「さっきはなけなしの理性で手加減したのに、これはアイビスが悪い」と低い声で囁いて噛み付くように唇を重ねてきた。
「ん、んんんっ」
呼吸もできないような激しいキスにチカチカと頭がショートしそうになる。手首を掴む力が緩んだ隙に、縋り付くようにヴェルナーの首に腕を絡めれば、呆気なくアイビスの身体はソファに沈められてしまう。
ヴェルナーの熱い吐息が絡みつき、口内を熱いものに侵されて頭が真っ白になっていく。
薄く開いていた目を、アイビスはゆっくりと閉じた。
32
あなたにおすすめの小説
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
【完結】賭けから始まった偽りの結婚~愛する旦那様を解放したのになぜか辺境まで押しかけて来て愛息子ごと溺愛されてます~
Tubling@書籍化&コミカライズ
恋愛
無事完結しました^^
読んでくださった皆様に感謝です!
ルシェンテ王国の末の王女カタリナは、姉たちから凄惨な嫌がらせをされる日々に王女とは名ばかりの惨めな生活を送っていた。
両親は自分に無関心、兄にも煙たがられ、いっそ透明人間になれたらと思う日々。
そんな中、隣国ジグマリン王国の建国祭に国賓として訪れた際、「鬼神」と恐れられている騎士公爵レブランドと出会う。
しかし鬼とは程遠い公爵の素顔に触れたカタリナは、彼に惹かれていく。
やがて想い人から縁談の話が舞い込み、夢見心地で嫁いでいったカタリナを待っていたのは悲しい現実で…?
旦那様の為に邸を去ったけれど、お腹には天使が――――
息子の為に生きよう。
そう決意して生活する私と息子のもとへ、あの人がやってくるなんて。
再会した彼には絶対に帰らないと伝えたはずなのに、2人とも連れて帰ると言ってきかないんですけど?
私が邪魔者だったはずなのに、なんだか彼の態度がおかしくて…
愛された事のない王女がただ一つの宝物(息子)を授かり、愛し愛される喜びを知るロマンスファンタジーです。
●近世ヨーロッパ風ですが空想のお話です。史実ではありませんので近世ヨーロッパはこうだというこだわりがある方はブラウザバックをお願いします。
●本編は10万字ほどで完結予定。
●最初こそシリアスですが、だんだんとほのぼのになっていきます^^
●最後はハッピーエンドです。
おひとりさまの準備してます! ……見合いですか?まぁ一度だけなら……
松ノ木るな
恋愛
ストラウド子爵家の長女・エレーゼ18歳はお父様が大好きだ。このままお父様と同じ屋敷で暮らし、いつかお父様を私が看取る、そんな将来設計があるので結婚はしたくない。だがこれでも貴族令嬢、そういうわけにもいかなくて。
ある日、仕方なく見合いに赴くことになったのだが。
見合い相手はプラチナブロンド煌めくひたすら優美な王子様、いや辺境伯の跡取り息子。
見た目も家柄もファビュラスなのに、彼は今までことごとく見合い相手に断られ、挙句エレーゼのところに話が回ってきたという訳あり物件。
この話、断る? 断られるよう仕向ける?
しかし彼は言ったのだ。「こちらの条件のんでくれたら、結婚後、自由にしていい」と。つまり、実家暮らしの妻でOKだと!
名を貸し借りする程度の結婚でいいなんて。オイシイじゃない? で、条件とは何ですの?
お父様だけがもつ“私への無限の愛”しか信じない令嬢エレーゼが、何を考えているのだかよく分からない婚約者エイリークと少しずつ絆を深めていく、日常みじみじラブストーリーです。
※第4話④⑤、最終話⑧⑨は視点を切り替えてヒーローサイドでお送りしております。
完璧な政略結婚のはずでしたが、宰相閣下の“私の妻”扱いが甘すぎます
星乃和花
恋愛
政略結婚のはずでした。
家同士の利も、立場の釣り合いも、全部きちんと整った、完璧に合理的な結婚。
……なのに、夫となった冷徹宰相は、なぜか人前で私を「最高の妻」と紹介し、暮らしを完璧に整え、他人に近づかれると不機嫌になってしまいます。
“天使”と噂される穏やかな令嬢フィオナもまた、
そんな不器用な優しさに少しずつ心をほどかれて――。
これは、条件で選ばれたはずの夫婦が、
いつの間にかお互いを“ただ一人”として欲しくなるまでの、甘くてやさしい政略結婚物語。
(毎日21:50更新ー全8話)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる