17 / 40
17_十年といえば
しおりを挟む
「どうした、ヴェルナー。さっきから溜息ばかりついて」
「はぁぁ……」
困ったように笑いながら、ヴェルナーに尋ねるのは第二王子のルーズベルトである。
少女誘拐未遂の翌日、ヴェルナーは文官務めのために王城に来ていた。
ヴェルナーの溜息の理由、それは一つしかない。
昨日、お酒が回ったアイビスはそれはそれは可愛くて扇状的で、本人は気付いていなかったが露出した鎖骨がほんのり桜色に色付いていて、それはもう、堪らなかった。
酒に強いヴェルナーも、アイビスの天然色香に酔いが回り、いつもよりも過度なスキンシップに興じてしまった。
アイビスも嫌がることなく受け入れてくれて、か細く張り詰めていた理性の糸がぶちんと切れそうになった時――アイビスが規則正しい寝息を立てていることに気が付いた。
『………………アイビス?』
『スー……スー……むにゃ、ううん』
『……………………はぁぁぁあ』
がくりと肩を落としたヴェルナーは、残念なような、ホッとしたような複雑な心境だった。
アイビスの気持ちが伴ってから関係を深めていきたいと考えていたため、酒に呑まれて一線を超えずに済んだことは僥倖だった。このまま勢いで結ばれてしまっていたら、きっと一生後悔しただろう。
ヴェルナーは軽く自身の頬を拳で殴って酔いを醒ますと、スヤスヤ気持ちよさそうに眠るアイビスをベッドまで運んだ。
案の定、今朝のアイビスは昨夜の途中から記憶が混濁していると言い、自らキスをしたことまでは覚えているらしく朝から顔を真っ赤にして詫びてきた。
覚えていないかもとは思っていたため少し落胆はしたが、茹蛸のような顔をしてペコペコ頭を下げて謝るアイビスが愛らしかったため、笑って許した。というより、理性が吹き飛びそうになったヴェルナーこそ詫びねばならなかったのだが、昨日の仔細を話してしまったらアイビスは卒倒してしまうかもしれないと思うと、心の内に秘めておくことが最善だと判断した。
「妻が可愛過ぎて辛い」
「ぶっ!」
溜息と共に漏らした惚気に、ルーズベルトは飲んでいた紅茶を吹き出した。慌てて執務机を拭きながら、ヴェルナーの顔を覗き見る。
憂いを帯びたその顔は、冗談を言っている訳ではなく心からの言葉だと語っている。
ルーズベルトは自分が思っていたよりもこの男は拗らせているのだなと一人納得した。
「ああ、ところで…君の愛しの奥方が、昨日助けた少女についてだが――」
ルーズベルトは、昨日捉えた犯人たちを尋問し、組織の詳細や首謀者を割り出そうとしていること、攫われかけた少女に大事はなく、今朝退院したことなどを教えてくれた。
「それで、やっぱりあの子はどこかのご令嬢だったのか?」
「え?ヴェルナー、あの子が誰の妹か気付いていなかったのか?」
この後、何気なく尋ねた問いへの回答に、ルーズベルト以上に驚かされたのはヴェルナーであった。
(まさかあの子が……)
「改めてアイビス嬢にお礼をしたいと言っていたぞ?特にあの子の姉がな、必ず礼をと熱心に嘆願していたな」
「ああ……気にしなくていいのだが。まあ、今度の夜会で顔を合わせるだろう。その時にでも話してみるか」
これは賑やかな夜会になりそうだと、ヴェルナーとルーズベルトは顔を合わせて苦笑した。
「それにしても、元からその子が狙われていたのか、偶然あの場に居合わせたのか……」
「そこだ、ヴェルナー」
ルーズベルトは途端に深刻な顔をして机の上で腕を組んだ。ピリッと空気が引き締まり、ヴェルナーもつられて姿勢を正す。ルーズベルトはどこか王の威厳のような風格を見せる時がある。
「アイビス嬢が誘拐未遂に遭ってから、デューク殿が王都中に目を光らせていたためか、十年前は誰も被害者を出すことはなかった。それにその後十年間、類似した事件も起こっていなかった。それがなぜ、今になって?しかもアイビス嬢の勘が正しければ、今回の犯人たちは十年前の犯人と通じているかもしれない」
ルーズベルトの疑問は、ヴェルナーも昨日からずっと抱いたものだ。
この国の治安はとてもいい。
それでも犯罪の種はあるもので、王都を守る警備隊が隅々まで目を光らせ、犯罪を未然に防いでいる。小さな諍いは起こるものの、誘拐といった大犯罪を企てる者はいなかった。
「十年……十年か。十年前といえば、あの日はアステラス帝国との国交樹立を祝したパレードが行われていたな」
「アステラス帝国、か」
ヴェルナーの呟きに、唸るルーズベルト。
アステラス帝国は、大陸屈指の大国だ。
内陸に位置し、その領土も広大である。
近々王太子が即位し、王位を継ぐと言われているが、そんなアステラス帝国には、とある噂があった。
大陸の大国はある人物の傀儡国家となっている、という噂である。
その人物とは、帝国一の大公爵であるサルバン・アストリアルという老年の男で、現国王の即位に尽力した。その後意のままに国王を操り、税率や自らの事業に有利な法律を整えたという。国王の遠縁にあたるため、他の貴族はあまり強く出られないのだとか。
どこまでが本当かは分からないが、欲深い人間はとことん欲深い。国王が入れ替わる期に何か動きを見せる可能性がある。
「そういえば、十年前に帝国の代表として訪れたのもアストリアル大公爵だったな」
「ああ、腹の内を見せない狸だったよ。兄上はうまく取り入って気に入られていたけどな。流石だよ。今でもたまに連絡を取り合ってるんじゃないか?」
王子として大公爵に会ったことがあるルーズベルトは、苦虫を噛み潰したような顔をしている。よっぽど食えない人物だったようだ。
「そういえば、国交樹立十周年を祝して、その噂の大公爵が十年ぶりに訪問することになっている」
「なんだと?」
十年前と今回と、誘拐事件が起こったタイミングで訪問する異国の要人。
ヴェルナーにはどうもこの事件と、かの人物の間に繋がりがあるように思えてならなかった。
「はぁぁ……」
困ったように笑いながら、ヴェルナーに尋ねるのは第二王子のルーズベルトである。
少女誘拐未遂の翌日、ヴェルナーは文官務めのために王城に来ていた。
ヴェルナーの溜息の理由、それは一つしかない。
昨日、お酒が回ったアイビスはそれはそれは可愛くて扇状的で、本人は気付いていなかったが露出した鎖骨がほんのり桜色に色付いていて、それはもう、堪らなかった。
酒に強いヴェルナーも、アイビスの天然色香に酔いが回り、いつもよりも過度なスキンシップに興じてしまった。
アイビスも嫌がることなく受け入れてくれて、か細く張り詰めていた理性の糸がぶちんと切れそうになった時――アイビスが規則正しい寝息を立てていることに気が付いた。
『………………アイビス?』
『スー……スー……むにゃ、ううん』
『……………………はぁぁぁあ』
がくりと肩を落としたヴェルナーは、残念なような、ホッとしたような複雑な心境だった。
アイビスの気持ちが伴ってから関係を深めていきたいと考えていたため、酒に呑まれて一線を超えずに済んだことは僥倖だった。このまま勢いで結ばれてしまっていたら、きっと一生後悔しただろう。
ヴェルナーは軽く自身の頬を拳で殴って酔いを醒ますと、スヤスヤ気持ちよさそうに眠るアイビスをベッドまで運んだ。
案の定、今朝のアイビスは昨夜の途中から記憶が混濁していると言い、自らキスをしたことまでは覚えているらしく朝から顔を真っ赤にして詫びてきた。
覚えていないかもとは思っていたため少し落胆はしたが、茹蛸のような顔をしてペコペコ頭を下げて謝るアイビスが愛らしかったため、笑って許した。というより、理性が吹き飛びそうになったヴェルナーこそ詫びねばならなかったのだが、昨日の仔細を話してしまったらアイビスは卒倒してしまうかもしれないと思うと、心の内に秘めておくことが最善だと判断した。
「妻が可愛過ぎて辛い」
「ぶっ!」
溜息と共に漏らした惚気に、ルーズベルトは飲んでいた紅茶を吹き出した。慌てて執務机を拭きながら、ヴェルナーの顔を覗き見る。
憂いを帯びたその顔は、冗談を言っている訳ではなく心からの言葉だと語っている。
ルーズベルトは自分が思っていたよりもこの男は拗らせているのだなと一人納得した。
「ああ、ところで…君の愛しの奥方が、昨日助けた少女についてだが――」
ルーズベルトは、昨日捉えた犯人たちを尋問し、組織の詳細や首謀者を割り出そうとしていること、攫われかけた少女に大事はなく、今朝退院したことなどを教えてくれた。
「それで、やっぱりあの子はどこかのご令嬢だったのか?」
「え?ヴェルナー、あの子が誰の妹か気付いていなかったのか?」
この後、何気なく尋ねた問いへの回答に、ルーズベルト以上に驚かされたのはヴェルナーであった。
(まさかあの子が……)
「改めてアイビス嬢にお礼をしたいと言っていたぞ?特にあの子の姉がな、必ず礼をと熱心に嘆願していたな」
「ああ……気にしなくていいのだが。まあ、今度の夜会で顔を合わせるだろう。その時にでも話してみるか」
これは賑やかな夜会になりそうだと、ヴェルナーとルーズベルトは顔を合わせて苦笑した。
「それにしても、元からその子が狙われていたのか、偶然あの場に居合わせたのか……」
「そこだ、ヴェルナー」
ルーズベルトは途端に深刻な顔をして机の上で腕を組んだ。ピリッと空気が引き締まり、ヴェルナーもつられて姿勢を正す。ルーズベルトはどこか王の威厳のような風格を見せる時がある。
「アイビス嬢が誘拐未遂に遭ってから、デューク殿が王都中に目を光らせていたためか、十年前は誰も被害者を出すことはなかった。それにその後十年間、類似した事件も起こっていなかった。それがなぜ、今になって?しかもアイビス嬢の勘が正しければ、今回の犯人たちは十年前の犯人と通じているかもしれない」
ルーズベルトの疑問は、ヴェルナーも昨日からずっと抱いたものだ。
この国の治安はとてもいい。
それでも犯罪の種はあるもので、王都を守る警備隊が隅々まで目を光らせ、犯罪を未然に防いでいる。小さな諍いは起こるものの、誘拐といった大犯罪を企てる者はいなかった。
「十年……十年か。十年前といえば、あの日はアステラス帝国との国交樹立を祝したパレードが行われていたな」
「アステラス帝国、か」
ヴェルナーの呟きに、唸るルーズベルト。
アステラス帝国は、大陸屈指の大国だ。
内陸に位置し、その領土も広大である。
近々王太子が即位し、王位を継ぐと言われているが、そんなアステラス帝国には、とある噂があった。
大陸の大国はある人物の傀儡国家となっている、という噂である。
その人物とは、帝国一の大公爵であるサルバン・アストリアルという老年の男で、現国王の即位に尽力した。その後意のままに国王を操り、税率や自らの事業に有利な法律を整えたという。国王の遠縁にあたるため、他の貴族はあまり強く出られないのだとか。
どこまでが本当かは分からないが、欲深い人間はとことん欲深い。国王が入れ替わる期に何か動きを見せる可能性がある。
「そういえば、十年前に帝国の代表として訪れたのもアストリアル大公爵だったな」
「ああ、腹の内を見せない狸だったよ。兄上はうまく取り入って気に入られていたけどな。流石だよ。今でもたまに連絡を取り合ってるんじゃないか?」
王子として大公爵に会ったことがあるルーズベルトは、苦虫を噛み潰したような顔をしている。よっぽど食えない人物だったようだ。
「そういえば、国交樹立十周年を祝して、その噂の大公爵が十年ぶりに訪問することになっている」
「なんだと?」
十年前と今回と、誘拐事件が起こったタイミングで訪問する異国の要人。
ヴェルナーにはどうもこの事件と、かの人物の間に繋がりがあるように思えてならなかった。
31
あなたにおすすめの小説
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた
鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。
エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。
※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副隊長が過保護です~
百門一新
恋愛
幼い頃に両親を失ったラビィは、男装の獣師だ。実は、動物と話せる能力を持っている。この能力と、他の人間には見えない『黒大狼のノエル』という友達がいることは秘密だ。
放っておかないしむしろ意識してもらいたいのに幼馴染枠、の彼女を守りたいし溺愛したい副団長のセドリックに頼まれて、彼の想いに気付かないまま、ラビは渋々「少年」として獣師の仕事で騎士団に協力することに。そうしたところ『依頼』は予想外な存在に結び付き――えっ、ノエルは妖獣と呼ばれるモノだった!?
大切にしたすぎてどう手を出していいか分からない幼馴染の副団長とチビ獣師のラブ。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ」「カクヨム」にも掲載しています。
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる