32 / 40
32_孤児院と公爵
しおりを挟む
「師範、何かいいことでもありましたか?」
「うえっ!?な、何で……?」
ある日の集団クラスの後、着替えを済ませた門下生たちと世間話に花を咲かせていると、不意にミーアに尋ねられた。
急な問いかけに思わずたじろぐアイビスに、ミーアは他の門下生たちと顔を見合わせてくすくすと笑みを漏らした。
「だって、なんだかとても幸せそうで。表情もすごく柔らかくなって、まるで恋する乙女のようで素敵よねって話していたんですよ」
「こっ!?ええっ!?」
アイビスは途端に顔を真っ赤に染め上げて、両手で熱くなった頬を押さえた。
確かにヴェルナーと想いを通わせてから、より一層甘く幸せな日々を過ごしているのだが……そんなに分かりやすかっただろうか?
恥じらうアイビスを温かく見守るように五人の門下生たちは一様に目を細めている。
「ふふっ、それでも腕が鈍ることなく冴え渡っているのが師範らしいですけど」
「そ、そう。それはよかったわ」
生まれて初めての恋に感けて、仕事に支障をきたしては道場の看板を掲げるものとして失格である。
アイビスはミーアの言葉にほっと息を吐くと、彼女たちを門の前まで見送った。
「ふぅ、顔に出るなんて私もまだまだね。明日は孤児院に行く日だし気を引き締めないと!」
よし!と軽く頬を叩いたアイビスは、明日の準備のため、道場に戻ってもうひと鍛錬に精を出した。
◇◇◇
「今日もありがとうございました」
「いえ、こちらこそ。楽しい時間を過ごせました」
翌日、アイビスは予定通り孤児院を訪れた。
もちろん月に一回の護身術指導のためである。
つつがなく稽古を終えて一息ついた後、ロベルタと翌月の日程調整を済ませたアイビスは、ロベルタと並んで正門に向かって歩いていた。
「では、私はこの後来客がございますので、ここで失礼いたします」
「ええ、お見送り感謝します」
ロベルタは正面の門までアイビスを見送ると、足早に孤児院の建物に戻って行った。
門を出ると、ロテスキュー家の馬車が既に到着していた。
御者に礼を言い、馬車に乗り込もうとした時、ふと行きより荷物が少ないことに気が付いた。
「やだ、私ったら道着を更衣室に置いて来てしまったのね」
御者に忘れ物をしたことを詫び、急いで施設に戻る。
(そういえば、来客があるって言っていたけれど、正門には他に馬車は停まっていなかったわね。遅れていらっしゃるのかしら)
着替えの場所として借りている更衣室に入ると、部屋の真ん中にある椅子の上に、綺麗に畳まれた道着が置いたままになっていた。
「あったわ。まったく、気を付けないとね」
アイビスは素早く道着を袋に入れて更衣室を出た。ちょうど更衣室は正門の対面側、つまり裏門の近くに位置している。
(あら?あれは……馬車かしら)
外に出ると、裏門の前に落ち着いた装いの馬車が停まっていることに気が付いた。どうやら来客は裏門からやって来たようだ。
なぜ裏門から?と少し疑問に感じるが、ともかく急いで帰ろうと足を速める。
「――はい、いつもありがとうございます」
「いやいや――」
「――も元気そうで良かったわ」
「ははは、――」
建物に沿って早足で歩いていると、開いた窓から誰かが話す声が聞こえて来た。思わずチラリと建物の中に視線を投げたアイビスは驚いた。
(ロリスタン公爵様に、チャーノだわ!)
ロベルタとにこやかに話をしているのはロリスタン公爵であった。その傍にはキョロキョロ辺りを見回すチャーノの姿があった。久々に育った孤児院にやって来て感傷に浸っているのだろうか。少し距離があるのでその表情までは窺えない。
アイビスが思わず足を止めてチャーノを見つめていると、くるんとチャーノの首がこちらを向いてバチンと視線が絡んでしまった。
覗いていたことに後ろめたさを感じるアイビスは、苦笑いをして軽く手を振った。そして早く立ち去ろうと再び歩き始めた。何となく公爵と顔を合わせるのは良くないと思ったからである。
(ともかく、チャーノが元気そうでよかったわ。何を話していたのかしら?孤児院の支援のこと?それとも身請けのこと?)
考え込みながら足速に正門を目指していると、タタタッと小さな足音が近づいてきて、「あのっ!」と声をかけられた。
驚いて振り返ると、そこには息を切らしたチャーノの姿があった。
「チャーノ!?どうしたの?」
アイビスはチャーノの目線に合わせるようにしゃがみ込み、素早く辺りを見回した。ロリスタン公爵の姿も、ロベルタの姿もない。一人でアイビスを追ってきたのか。
「あ……その、お手洗いに行くって言ってきたの」
「ああ、なるほど」
そこまでしてアイビスを引き止めて伝えたいことは何なのだろうか。
じっと目を見つめて紡がれる言葉を待っていると、チャーノは何度も瞳を忙しなく泳がせて、意を決したように口を開いた。
「えっと、私、妹がいて……ティアっていうの。二人で、お義父様…に引き取られたのに、屋敷に着いて以来ティアと会っていないの!元々屋敷にいた子たちもどんどん居なくなっていったし、私、ティアのことが心配で……」
「まぁ……そうだったの。よく伝えてくれたわね。あなたは勇気があるのね」
目に涙をいっぱい浮かべて必死に訴えかけるチャーノの小さな身体を、アイビスは包み込むように抱きしめた。
親を亡くしてたった二人の家族となり、長らく育った孤児院から公爵家に引き取られたチャーノたち。
きっとお互いの存在が支えになっていただろうに、幼い二人を引き裂いてまで、ロリスタン公爵は一体何をしようというのか。
「ありがとう。私にできることなら何だってするわ。不安だと思うけど、しっかり勉強して力をつけるのよ」
「お姉ちゃん……うん、うんっ」
チャーノはポロリと一粒の涙を溢すと、何度も頷いてから愛らしい笑顔を見せてくれた。
「さ、そろそろお戻りなさい。公爵様があなたを探しに来る前に」
「うん……」
優しい笑顔を携えて、安心させるようにチャーノの頭を撫でたアイビスは、そっとその背中を押した。
チャーノは心細そうに数度振り返りつつも、拳をギュッと握りしめて去って行った。
チャーノが見えなくなると、アイビスは見送りのために振っていた手をゆっくりと下ろした。
(ロリスタン公爵は何をしようとしているの?ヴェルにも相談してみるしかないわね…)
チャーノを見送ったアイビスの表情は険しかった。
「やあ、こんなところで会うなんて、奇遇だね」
「あ、あなたは……!」
眉間に皺を寄せながら正門に向かおうとしたアイビスの前に現れたのは、予想外の人物であった。
「うえっ!?な、何で……?」
ある日の集団クラスの後、着替えを済ませた門下生たちと世間話に花を咲かせていると、不意にミーアに尋ねられた。
急な問いかけに思わずたじろぐアイビスに、ミーアは他の門下生たちと顔を見合わせてくすくすと笑みを漏らした。
「だって、なんだかとても幸せそうで。表情もすごく柔らかくなって、まるで恋する乙女のようで素敵よねって話していたんですよ」
「こっ!?ええっ!?」
アイビスは途端に顔を真っ赤に染め上げて、両手で熱くなった頬を押さえた。
確かにヴェルナーと想いを通わせてから、より一層甘く幸せな日々を過ごしているのだが……そんなに分かりやすかっただろうか?
恥じらうアイビスを温かく見守るように五人の門下生たちは一様に目を細めている。
「ふふっ、それでも腕が鈍ることなく冴え渡っているのが師範らしいですけど」
「そ、そう。それはよかったわ」
生まれて初めての恋に感けて、仕事に支障をきたしては道場の看板を掲げるものとして失格である。
アイビスはミーアの言葉にほっと息を吐くと、彼女たちを門の前まで見送った。
「ふぅ、顔に出るなんて私もまだまだね。明日は孤児院に行く日だし気を引き締めないと!」
よし!と軽く頬を叩いたアイビスは、明日の準備のため、道場に戻ってもうひと鍛錬に精を出した。
◇◇◇
「今日もありがとうございました」
「いえ、こちらこそ。楽しい時間を過ごせました」
翌日、アイビスは予定通り孤児院を訪れた。
もちろん月に一回の護身術指導のためである。
つつがなく稽古を終えて一息ついた後、ロベルタと翌月の日程調整を済ませたアイビスは、ロベルタと並んで正門に向かって歩いていた。
「では、私はこの後来客がございますので、ここで失礼いたします」
「ええ、お見送り感謝します」
ロベルタは正面の門までアイビスを見送ると、足早に孤児院の建物に戻って行った。
門を出ると、ロテスキュー家の馬車が既に到着していた。
御者に礼を言い、馬車に乗り込もうとした時、ふと行きより荷物が少ないことに気が付いた。
「やだ、私ったら道着を更衣室に置いて来てしまったのね」
御者に忘れ物をしたことを詫び、急いで施設に戻る。
(そういえば、来客があるって言っていたけれど、正門には他に馬車は停まっていなかったわね。遅れていらっしゃるのかしら)
着替えの場所として借りている更衣室に入ると、部屋の真ん中にある椅子の上に、綺麗に畳まれた道着が置いたままになっていた。
「あったわ。まったく、気を付けないとね」
アイビスは素早く道着を袋に入れて更衣室を出た。ちょうど更衣室は正門の対面側、つまり裏門の近くに位置している。
(あら?あれは……馬車かしら)
外に出ると、裏門の前に落ち着いた装いの馬車が停まっていることに気が付いた。どうやら来客は裏門からやって来たようだ。
なぜ裏門から?と少し疑問に感じるが、ともかく急いで帰ろうと足を速める。
「――はい、いつもありがとうございます」
「いやいや――」
「――も元気そうで良かったわ」
「ははは、――」
建物に沿って早足で歩いていると、開いた窓から誰かが話す声が聞こえて来た。思わずチラリと建物の中に視線を投げたアイビスは驚いた。
(ロリスタン公爵様に、チャーノだわ!)
ロベルタとにこやかに話をしているのはロリスタン公爵であった。その傍にはキョロキョロ辺りを見回すチャーノの姿があった。久々に育った孤児院にやって来て感傷に浸っているのだろうか。少し距離があるのでその表情までは窺えない。
アイビスが思わず足を止めてチャーノを見つめていると、くるんとチャーノの首がこちらを向いてバチンと視線が絡んでしまった。
覗いていたことに後ろめたさを感じるアイビスは、苦笑いをして軽く手を振った。そして早く立ち去ろうと再び歩き始めた。何となく公爵と顔を合わせるのは良くないと思ったからである。
(ともかく、チャーノが元気そうでよかったわ。何を話していたのかしら?孤児院の支援のこと?それとも身請けのこと?)
考え込みながら足速に正門を目指していると、タタタッと小さな足音が近づいてきて、「あのっ!」と声をかけられた。
驚いて振り返ると、そこには息を切らしたチャーノの姿があった。
「チャーノ!?どうしたの?」
アイビスはチャーノの目線に合わせるようにしゃがみ込み、素早く辺りを見回した。ロリスタン公爵の姿も、ロベルタの姿もない。一人でアイビスを追ってきたのか。
「あ……その、お手洗いに行くって言ってきたの」
「ああ、なるほど」
そこまでしてアイビスを引き止めて伝えたいことは何なのだろうか。
じっと目を見つめて紡がれる言葉を待っていると、チャーノは何度も瞳を忙しなく泳がせて、意を決したように口を開いた。
「えっと、私、妹がいて……ティアっていうの。二人で、お義父様…に引き取られたのに、屋敷に着いて以来ティアと会っていないの!元々屋敷にいた子たちもどんどん居なくなっていったし、私、ティアのことが心配で……」
「まぁ……そうだったの。よく伝えてくれたわね。あなたは勇気があるのね」
目に涙をいっぱい浮かべて必死に訴えかけるチャーノの小さな身体を、アイビスは包み込むように抱きしめた。
親を亡くしてたった二人の家族となり、長らく育った孤児院から公爵家に引き取られたチャーノたち。
きっとお互いの存在が支えになっていただろうに、幼い二人を引き裂いてまで、ロリスタン公爵は一体何をしようというのか。
「ありがとう。私にできることなら何だってするわ。不安だと思うけど、しっかり勉強して力をつけるのよ」
「お姉ちゃん……うん、うんっ」
チャーノはポロリと一粒の涙を溢すと、何度も頷いてから愛らしい笑顔を見せてくれた。
「さ、そろそろお戻りなさい。公爵様があなたを探しに来る前に」
「うん……」
優しい笑顔を携えて、安心させるようにチャーノの頭を撫でたアイビスは、そっとその背中を押した。
チャーノは心細そうに数度振り返りつつも、拳をギュッと握りしめて去って行った。
チャーノが見えなくなると、アイビスは見送りのために振っていた手をゆっくりと下ろした。
(ロリスタン公爵は何をしようとしているの?ヴェルにも相談してみるしかないわね…)
チャーノを見送ったアイビスの表情は険しかった。
「やあ、こんなところで会うなんて、奇遇だね」
「あ、あなたは……!」
眉間に皺を寄せながら正門に向かおうとしたアイビスの前に現れたのは、予想外の人物であった。
31
あなたにおすすめの小説
白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される
風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。
しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。
そんな時、隣国から王太子がやって来た。
王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。
すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。
アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。
そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。
アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。
そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
【完結】賭けから始まった偽りの結婚~愛する旦那様を解放したのになぜか辺境まで押しかけて来て愛息子ごと溺愛されてます~
Tubling@書籍化&コミカライズ
恋愛
無事完結しました^^
読んでくださった皆様に感謝です!
ルシェンテ王国の末の王女カタリナは、姉たちから凄惨な嫌がらせをされる日々に王女とは名ばかりの惨めな生活を送っていた。
両親は自分に無関心、兄にも煙たがられ、いっそ透明人間になれたらと思う日々。
そんな中、隣国ジグマリン王国の建国祭に国賓として訪れた際、「鬼神」と恐れられている騎士公爵レブランドと出会う。
しかし鬼とは程遠い公爵の素顔に触れたカタリナは、彼に惹かれていく。
やがて想い人から縁談の話が舞い込み、夢見心地で嫁いでいったカタリナを待っていたのは悲しい現実で…?
旦那様の為に邸を去ったけれど、お腹には天使が――――
息子の為に生きよう。
そう決意して生活する私と息子のもとへ、あの人がやってくるなんて。
再会した彼には絶対に帰らないと伝えたはずなのに、2人とも連れて帰ると言ってきかないんですけど?
私が邪魔者だったはずなのに、なんだか彼の態度がおかしくて…
愛された事のない王女がただ一つの宝物(息子)を授かり、愛し愛される喜びを知るロマンスファンタジーです。
●近世ヨーロッパ風ですが空想のお話です。史実ではありませんので近世ヨーロッパはこうだというこだわりがある方はブラウザバックをお願いします。
●本編は10万字ほどで完結予定。
●最初こそシリアスですが、だんだんとほのぼのになっていきます^^
●最後はハッピーエンドです。
おひとりさまの準備してます! ……見合いですか?まぁ一度だけなら……
松ノ木るな
恋愛
ストラウド子爵家の長女・エレーゼ18歳はお父様が大好きだ。このままお父様と同じ屋敷で暮らし、いつかお父様を私が看取る、そんな将来設計があるので結婚はしたくない。だがこれでも貴族令嬢、そういうわけにもいかなくて。
ある日、仕方なく見合いに赴くことになったのだが。
見合い相手はプラチナブロンド煌めくひたすら優美な王子様、いや辺境伯の跡取り息子。
見た目も家柄もファビュラスなのに、彼は今までことごとく見合い相手に断られ、挙句エレーゼのところに話が回ってきたという訳あり物件。
この話、断る? 断られるよう仕向ける?
しかし彼は言ったのだ。「こちらの条件のんでくれたら、結婚後、自由にしていい」と。つまり、実家暮らしの妻でOKだと!
名を貸し借りする程度の結婚でいいなんて。オイシイじゃない? で、条件とは何ですの?
お父様だけがもつ“私への無限の愛”しか信じない令嬢エレーゼが、何を考えているのだかよく分からない婚約者エイリークと少しずつ絆を深めていく、日常みじみじラブストーリーです。
※第4話④⑤、最終話⑧⑨は視点を切り替えてヒーローサイドでお送りしております。
完璧な政略結婚のはずでしたが、宰相閣下の“私の妻”扱いが甘すぎます
星乃和花
恋愛
政略結婚のはずでした。
家同士の利も、立場の釣り合いも、全部きちんと整った、完璧に合理的な結婚。
……なのに、夫となった冷徹宰相は、なぜか人前で私を「最高の妻」と紹介し、暮らしを完璧に整え、他人に近づかれると不機嫌になってしまいます。
“天使”と噂される穏やかな令嬢フィオナもまた、
そんな不器用な優しさに少しずつ心をほどかれて――。
これは、条件で選ばれたはずの夫婦が、
いつの間にかお互いを“ただ一人”として欲しくなるまでの、甘くてやさしい政略結婚物語。
(毎日21:50更新ー全8話)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる