2 / 5
第二章
しおりを挟む
一年前。砂塵の吹き荒れる戦場で、軽やかに駆け抜ける少女の姿があった。リノである。
この日。第一軍団第二班は、総督より指令を受けていた。
砂漠にあらわれた泥人形の討伐である。
数十体もの泥人形を、リノ一人で片付けると感嘆をこぼす男がいた。同僚カノアだ。
「あいかわらず、戦闘人形なみに強いな」
あたりに残党がいないか確認しながら、リノに話しかけた。
泥人形に突き立てていた槍を引き抜いて、リノはわずかに眉根を寄せる。
「怒るなよ。ほめてるんだぜ」
同じ部隊のひとびとは、尊敬と嫉妬が混じった視線をリノに投げている。普通に話しかけてくるのは、物好きなカノアだけだ。
「……怒っているわけではありません。ただ破壊する前に、泥人形が人語を話した気がしたのです」
カノアは目を見開いて、「まさか」とつぶやく。
「幕舎の準備をはじめるぞ」
軍団長の声がとどろいて、話はそこで中断してしまった。
砂漠から離れた平地に、天幕を張ると夕食となる。
いつものとおり、気立てのよい軍団長は一人一人に話しかけていた。
「昼間の話、聞かせてくれよ」
カノアがリノのとなりに座ってきた。「コロサナイデクレ」と聞こえた事実を、素直に述べる。
「気のせいじゃないのか」
腑に落ちない表情で、リノはスープを飲み込んだ。
こたびの戦では、戦闘人形はいない状態で始まった。急に泥人形が大量に製造され、城郭都市めがけて進軍してきたからである。
戦闘人形を使うにも申請が必要だ。しかし許可がおりるまで、時間がかかる。だから、さきに第一軍団が向かうと決定が下されたのである。
場所は砂漠。人であれば不可能な砂漠横断も、人ではないから可能な戦略なのであろう。
翌日も戦闘が開始される。考えないようにして、少女は破壊の限りをつくしていく。
戦闘人形が到着する前に、戦は終わるだろう。思われたとき。
「ニゲロ、ニゲロ」
一体、取り逃がしてしまった。素早い身のこなしで、泥人形を追っていく。
「おい、隊から離れるなよ」
遠くからカノアが声をかけるが、とどいていない。
「まったく、しょうがないな」
槍を持ち直して、うしろから追いかけた。
足を砂にとられ、幾度かつまずいてしまう。反対に泥人形はつたない足取りながらも、一定の距離を保たれている。慣れているのか。
「マダオッテクル。シツコイ、シツコイ」
追いかけるのをわずらわしく感じて、カノアが槍をはなつ。しかし切っ先は、地面に突き刺さっただけだ。軽快に避けられる。
「いつまで追いかけっこするつもりだよ」
一瞥しただけでリノは、あとを追っていく。これ以上の深追いは無意味か。そう考え始めたとき。
軍から支給されている端末が、複数の泥人形反応を探知した。同時に取り逃がした泥人形が、隘路に滑り込む。
軍人としての責務よりも、「好奇心」が勝った。二人はうなづき合うと、こわごわ隘路に入った。一歩、一歩。踏みしめながら進んでいく。
泥人形反応が強くなる。岩に姿を隠し、そっと目だけをのぞかせた。すると複数の泥人形が、忙しげにしゃべりながらぱたぱたと動いている。
砂で衣服を洗う者。衣服を干している者。石を包丁で切って、鍋にほうりこんでいる者。小さめの泥人形をあやしている者。
「なんだ、これは?」
唖然として、カノアが独り言ちた。集落といっても過言ではない。泥人形たちが、そこで生活をしていたのだ。信じられない光景に、二人して息を飲む。
衣服を洗っていた一体が、こちらを見た。背筋が凍りつく。
しかし攻撃を仕掛けてはこなかった。確実にこちらを見ていたにも関わらず、衣服を洗う手を止めない。知らぬ存ぜぬを、つらぬくつもりであろうか。
しばらく二人して息をひそめていると、とつぜん、平和だった集落が阿鼻叫喚となった。泥人形たちが悲鳴をあげ、逃げ惑っている。
おどろいて飛び出すと、槍を持った一人の男が立っていた。
全身黒一色のよそおいで、髪は白と黒のまだら模様。
戦闘人形に似た格好であるが、目元は“布”でおおわれてはいなかった。
男の灰色の瞳が、こちらを見た。しかしすぐに槍を持ち直し、泥人形に切りかかる。
戦闘人形にも劣らぬ強さだ。否、それ以上かもしれない。
「おい、おい! お前、何者なんだ」
カノアの問いかけに、ようやく動きを止めた。足元にはブリキの破片や歯車が散らばっている。
「あんたら、兵士だろ。なんだって、破壊せずにいたんだ」
男の疑問はもっともだ。
「訊いているのは、俺だぞ」
カノアの言い分も、もっともである。どちらも互いの疑問が解消されるまで、答えようとしない。砂の流れる音だけが、鼓膜を満たしていた。
地の底から、重たい音がひびく。得たいの知れない恐怖に、疑念が一時的に脳から立ち去った。
二人と男が立っている場所の、ちょうど真ん中。砂が噴水のように吹き出す。カノアはとっさにリノを庇いながら、数歩あとずさる。
砂の雨がやみ、視界が開けると。
「……!」
絶句した。十五メートルほどの高さがある巨体な“兵器”が、地面から姿をあらわしたのだ。
巨体な泥人形の胸に、ロケットランチャー。口には火炎放射器が装備されている。
端末がするどい音をたてて、危険を報せている。
『リノ、カノア! 二人とも一緒にいるのか』
端末から男性の声が聞こえてきた。副司令官シルヴェリオだ。
「こちら、リノ。大型兵器を確認。援軍を要請します」
「リノっ!」
応答している間に、巨大な腕が降りてきた。カノアが寸でのところで、飛び込む。二人して、隆起の上へ転がった。
地面が砂であるからか。背中を負傷したようすはない。リノは少し、ほっとした。
「ひとまず、逃げるぞ」
うなづくと、二人して隘路に滑り込んだ。しかし男は槍一本で、応戦している。
「なにしている! 逃げろ」
カノアが大声を張り上げた。男は逃げるそぶりを見せない。泥人形の両目が赤くひかり、二人の姿を見つけてしまう。
腕が飛んできて、頭上にある岩を砕きわった。あわてて二人は、隘路から飛び出す。けっきょく、戦いの場へ引きずり出されてしまった。
勝ち目などない。だが無謀だとしても、戦うしか道は残されていない。
リノは対泥人形戦闘用の剣を引き抜くと、振り下ろされた腕を伝って頭部へたどりつく。
兵器は振り落とそうと、大きく頭を振る。落とされまいとしがみつき、リノは“左の眼球部”に剣を突き立てた。同時に振り落とされる。
砂の上と言えど、生身の躰では生きておれぬかもしれない。走馬灯が駆け巡った瞬間。地面に到達する前に、空中で抱き止めた者がいた。
戦闘人形「ルカ」である。足には、無重力機能が搭載された靴を履いていた。
「ご無事ですか」
ゆっくりと地面におろされて、見上げてみる。“兵器”は目から光をうしない、煙をはいている。戦闘人形によって、無事に破壊されたようだった。男は姿を消していた。
*
基地にもどって、リノとカノアはしごかれた。勝手な行動はするな、と、副司令官じきじきに怒られてしまったのである。
リノがカノアをかばうが、「行動にうつしたのは本人だ」と言われてしまう。
話が終わってカノアが退室するが、リノは残った。
「なにか用でもあるのか」
「副司令官。本当に泥人形に意思はないのでしょうか」
襲ってこなかった泥人形。行動とともなう言動。リノは疑念を、副司令官に紡いだ。有耶無耶に誤魔化されてしまい、腑に落ちないながらも退室した。
数日後。リノは十二軍団に、異動を命じられた……。
この日。第一軍団第二班は、総督より指令を受けていた。
砂漠にあらわれた泥人形の討伐である。
数十体もの泥人形を、リノ一人で片付けると感嘆をこぼす男がいた。同僚カノアだ。
「あいかわらず、戦闘人形なみに強いな」
あたりに残党がいないか確認しながら、リノに話しかけた。
泥人形に突き立てていた槍を引き抜いて、リノはわずかに眉根を寄せる。
「怒るなよ。ほめてるんだぜ」
同じ部隊のひとびとは、尊敬と嫉妬が混じった視線をリノに投げている。普通に話しかけてくるのは、物好きなカノアだけだ。
「……怒っているわけではありません。ただ破壊する前に、泥人形が人語を話した気がしたのです」
カノアは目を見開いて、「まさか」とつぶやく。
「幕舎の準備をはじめるぞ」
軍団長の声がとどろいて、話はそこで中断してしまった。
砂漠から離れた平地に、天幕を張ると夕食となる。
いつものとおり、気立てのよい軍団長は一人一人に話しかけていた。
「昼間の話、聞かせてくれよ」
カノアがリノのとなりに座ってきた。「コロサナイデクレ」と聞こえた事実を、素直に述べる。
「気のせいじゃないのか」
腑に落ちない表情で、リノはスープを飲み込んだ。
こたびの戦では、戦闘人形はいない状態で始まった。急に泥人形が大量に製造され、城郭都市めがけて進軍してきたからである。
戦闘人形を使うにも申請が必要だ。しかし許可がおりるまで、時間がかかる。だから、さきに第一軍団が向かうと決定が下されたのである。
場所は砂漠。人であれば不可能な砂漠横断も、人ではないから可能な戦略なのであろう。
翌日も戦闘が開始される。考えないようにして、少女は破壊の限りをつくしていく。
戦闘人形が到着する前に、戦は終わるだろう。思われたとき。
「ニゲロ、ニゲロ」
一体、取り逃がしてしまった。素早い身のこなしで、泥人形を追っていく。
「おい、隊から離れるなよ」
遠くからカノアが声をかけるが、とどいていない。
「まったく、しょうがないな」
槍を持ち直して、うしろから追いかけた。
足を砂にとられ、幾度かつまずいてしまう。反対に泥人形はつたない足取りながらも、一定の距離を保たれている。慣れているのか。
「マダオッテクル。シツコイ、シツコイ」
追いかけるのをわずらわしく感じて、カノアが槍をはなつ。しかし切っ先は、地面に突き刺さっただけだ。軽快に避けられる。
「いつまで追いかけっこするつもりだよ」
一瞥しただけでリノは、あとを追っていく。これ以上の深追いは無意味か。そう考え始めたとき。
軍から支給されている端末が、複数の泥人形反応を探知した。同時に取り逃がした泥人形が、隘路に滑り込む。
軍人としての責務よりも、「好奇心」が勝った。二人はうなづき合うと、こわごわ隘路に入った。一歩、一歩。踏みしめながら進んでいく。
泥人形反応が強くなる。岩に姿を隠し、そっと目だけをのぞかせた。すると複数の泥人形が、忙しげにしゃべりながらぱたぱたと動いている。
砂で衣服を洗う者。衣服を干している者。石を包丁で切って、鍋にほうりこんでいる者。小さめの泥人形をあやしている者。
「なんだ、これは?」
唖然として、カノアが独り言ちた。集落といっても過言ではない。泥人形たちが、そこで生活をしていたのだ。信じられない光景に、二人して息を飲む。
衣服を洗っていた一体が、こちらを見た。背筋が凍りつく。
しかし攻撃を仕掛けてはこなかった。確実にこちらを見ていたにも関わらず、衣服を洗う手を止めない。知らぬ存ぜぬを、つらぬくつもりであろうか。
しばらく二人して息をひそめていると、とつぜん、平和だった集落が阿鼻叫喚となった。泥人形たちが悲鳴をあげ、逃げ惑っている。
おどろいて飛び出すと、槍を持った一人の男が立っていた。
全身黒一色のよそおいで、髪は白と黒のまだら模様。
戦闘人形に似た格好であるが、目元は“布”でおおわれてはいなかった。
男の灰色の瞳が、こちらを見た。しかしすぐに槍を持ち直し、泥人形に切りかかる。
戦闘人形にも劣らぬ強さだ。否、それ以上かもしれない。
「おい、おい! お前、何者なんだ」
カノアの問いかけに、ようやく動きを止めた。足元にはブリキの破片や歯車が散らばっている。
「あんたら、兵士だろ。なんだって、破壊せずにいたんだ」
男の疑問はもっともだ。
「訊いているのは、俺だぞ」
カノアの言い分も、もっともである。どちらも互いの疑問が解消されるまで、答えようとしない。砂の流れる音だけが、鼓膜を満たしていた。
地の底から、重たい音がひびく。得たいの知れない恐怖に、疑念が一時的に脳から立ち去った。
二人と男が立っている場所の、ちょうど真ん中。砂が噴水のように吹き出す。カノアはとっさにリノを庇いながら、数歩あとずさる。
砂の雨がやみ、視界が開けると。
「……!」
絶句した。十五メートルほどの高さがある巨体な“兵器”が、地面から姿をあらわしたのだ。
巨体な泥人形の胸に、ロケットランチャー。口には火炎放射器が装備されている。
端末がするどい音をたてて、危険を報せている。
『リノ、カノア! 二人とも一緒にいるのか』
端末から男性の声が聞こえてきた。副司令官シルヴェリオだ。
「こちら、リノ。大型兵器を確認。援軍を要請します」
「リノっ!」
応答している間に、巨大な腕が降りてきた。カノアが寸でのところで、飛び込む。二人して、隆起の上へ転がった。
地面が砂であるからか。背中を負傷したようすはない。リノは少し、ほっとした。
「ひとまず、逃げるぞ」
うなづくと、二人して隘路に滑り込んだ。しかし男は槍一本で、応戦している。
「なにしている! 逃げろ」
カノアが大声を張り上げた。男は逃げるそぶりを見せない。泥人形の両目が赤くひかり、二人の姿を見つけてしまう。
腕が飛んできて、頭上にある岩を砕きわった。あわてて二人は、隘路から飛び出す。けっきょく、戦いの場へ引きずり出されてしまった。
勝ち目などない。だが無謀だとしても、戦うしか道は残されていない。
リノは対泥人形戦闘用の剣を引き抜くと、振り下ろされた腕を伝って頭部へたどりつく。
兵器は振り落とそうと、大きく頭を振る。落とされまいとしがみつき、リノは“左の眼球部”に剣を突き立てた。同時に振り落とされる。
砂の上と言えど、生身の躰では生きておれぬかもしれない。走馬灯が駆け巡った瞬間。地面に到達する前に、空中で抱き止めた者がいた。
戦闘人形「ルカ」である。足には、無重力機能が搭載された靴を履いていた。
「ご無事ですか」
ゆっくりと地面におろされて、見上げてみる。“兵器”は目から光をうしない、煙をはいている。戦闘人形によって、無事に破壊されたようだった。男は姿を消していた。
*
基地にもどって、リノとカノアはしごかれた。勝手な行動はするな、と、副司令官じきじきに怒られてしまったのである。
リノがカノアをかばうが、「行動にうつしたのは本人だ」と言われてしまう。
話が終わってカノアが退室するが、リノは残った。
「なにか用でもあるのか」
「副司令官。本当に泥人形に意思はないのでしょうか」
襲ってこなかった泥人形。行動とともなう言動。リノは疑念を、副司令官に紡いだ。有耶無耶に誤魔化されてしまい、腑に落ちないながらも退室した。
数日後。リノは十二軍団に、異動を命じられた……。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる