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第45話 「インガオホー」
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「……ん」
「……ん」
目が覚めると、見知った天井だった。多分、ここは学生寮の自分の部屋だろう。
横を見ると、同じように目が覚めったぽいノワールが居た。
きょろきょろと周りを見た後で俺と目が合う。
向こうも同じように状況を察したみたいだった。
その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「――と、いうわけでの。」
「そうなんですか。お二人は仲がとても良いように見えたのですが……」
「かかかっ。メルよ。その認識で当たっておる。これもスキンシップの一環じゃて」
どうやら、ナイアとメルがリビングで話しているようだった。
内容は俺たちが倒れた経緯だろうか。
……ううむ。
なんだか、寝ている時に自分の話をされていると、ついつい続きが聞きたくなるのはなんなんだろうか。
「良かったぁ! やっぱり、そうなんですね。……そうですよね。昨日も仲良く歌ってましたし」
「うむ? そう言えば、朝もそんなことを言っておったの」
「ええ。とっても楽しくなる歌でした」
「ふむふむ。興味が沸いてくるのぅ。どんな歌だったんじゃ?」
「ええっと、確か最初は……」
「いやぁ!! 良く寝たぜー!!」
「ええっ!! スカッとさわやかな気分ですね!! ご主人!!」
俺たちは続きを聞かないために全力で行動した。
……誰だって、自作の即席ラップを人の口から聞きたくはないのだ。
「おお。起きたか。おはようじゃ、ノゾム、ノワール」
「おはようございます」
「ああ、おはよう。ナイア、メル」
「おはようございます。二人とも」
計画通り……!
俺たちが起きればナイアは確実に挨拶をするからな。
「そう言えば、どうして俺たちはここに居るんだ?」
「ええ。覚えている限り、私たちは教室にいたはずですが……」
後はノワールと協力して、話を逸らすだけの簡単なお仕事だ。
ふっ。今回のミッションは赤子の手を捻るくらい簡単だったな。
「ああ、それなら儂が運んだんじゃよ。」
――その時、ナイアでもメルでもない声が聞こえてきた。
「なっ! 理事長!!」
「なぜっ、ここにっ!?」
声の方向を見れば、そこには理事長が立っていた。
「儂もあの教室にはおったからのぅ。ナイア君が二人を運ぶのを見て、儂が転移魔法で手伝ったという訳じゃ」
「あ、そうなんですか。ありがとうございます」
「助かりました」
理由を聞いた俺たちはとりあえず、お礼を言っておくことにした。
転移魔法でということは、きっとここまで直接飛ばしてくれたんだろう。
うん……本当にお礼を言いたい。
二日連続で少女に運ばれていたら、俺はかなりの鬼畜としてこの学生寮に認識されていただろう。
「ほっほっほっ。まぁ、今の儂らは級友じゃからな。気にすることはないわい」
「そう言っていただけると助かります。……でも、あれ? 確かクラスにはナンバも残ってましたよね?理事長は正体を見られても良かったんですか?」
俺の記憶が確かなら、理事長は俺の監視とフォローをする上で、リッジという名前の生徒として正体を隠しながらクラスに潜入していたはずだ。
姿だって今みたいな老人ではなく、俺と同い年くらいの男の子の姿になっていたはずだが……。
「ああ、それなら大丈夫じゃ。リッジの姿のまま学生寮まで一緒に転移してきたからのぅ。ナンバ君なら自分の部屋に居るはずじゃ」
「ああ、そうなんですね。」
なるほど、それなら納得である。
――ん? ちょっと待て少し気になることが出来たな。
今、理事長は『学生寮』に転移したって言ったか?
「……理事長。つかぬことをお伺いしますが、転移魔法で直接この部屋に飛んできたのではないのですか?」
「心外じゃのぅ。儂は許可も取っておらん部屋にいきなり入り込むほど礼儀知らずでは無いぞい。まずは学生寮の入り口に転移し、そこからナイア君に許可を貰って、初めてこの部屋に入ったのじゃ」
「……この部屋までは?」
「それはナイア君が運んだぞい。自分の仕事だと言ってのぅ」
「……」
ああ。そうか。もう手遅れだったのか。
時すでに時間切れ。もう勝負はついていたのだ。
「ご主人。大丈夫ですよ。印象なんて落ちるところまで落ちたら、後は上がるだけです」
「ノワール。落ちるところまで落ちたことを前提に話を進めるんじゃない」
などと俺がノワールと話していると――
「さて、ノゾムらも起きたことじゃし、理事長よ。そろそろよかろ?」
「そうじゃのぅ。本題に入るとするかの」
――突然のナイアの言葉に理事長は同意を返し、こちらを見てきた。
「ノゾム君。ちょっとお願いがあるんじゃが……ダンジョンに潜ってくれんかの?」
「……へっ?」
そうして理事長から飛び出した言葉は、俺には意味が分からないものだった。
「あの、すいませんが『ダンジョン』とはなんでしょうか?」
「うむ。ダンジョンというのはのぅ……」
そう言うと、理事長は『ダンジョン』について説明してくれた。
曰くダンジョンとは、高密度な魔力の吹き溜まりに発生する不可思議な迷宮のことであり、その中ではモンスターが多く発生するらしかった。
「……あの、聞くからに危ない場所なんですが?」
明らかに危険が危ない場所だ。
どうしてそんな所に行かせようとするのか。
……え、なにこの理事長。俺に死ねって言ってる?
俺が理事長に本意を確認しようとした時に――
「いや、ノゾム。これは悪い話ではないぞ?」
――ナイアからそう言う言葉が出た。
「え? そうなのか? 俺には危険しか見えないんだが……」
「ノゾムよ。モンスターが居るということはレベルを上げるチャンスでもある、ということじゃ」
……ああ。
言われてみれば、そう言う考えもあるのか。
実際、今の俺のLVは2.だもんな。
上げれるなら上げた方が良いだろう。今のままでは物理で殴ることも厳しいし。
「うむ。実は儂の目的もそこにあっての。正直、ノゾム君は儂の護衛対象でもあるんじゃが……昨日の模擬戦闘を見る限り、今のノゾム君では流れ弾一発で死にかねんからのぅ。もう少し、強くなってほしいんじゃ。ダンジョンとて、浅い階層ならそれほど強いモンスターは出ないしのぅ。ナイア君と一緒なら安全に潜れるはずじゃ」
なるほど。
まぁ、理事長がそう言うなら危険はないんだろうし俺はこの話を受けることにした。
……しかし、理事長から見ても、やっぱり俺は流れ弾一発で死ぬのか。
こんなに魔法が蔓延る世界で、魔法の全てが黄金銃とか……異世界厳しすぎィ!
「分かりました。それじゃあ、ダンジョンに潜ろうと思います」
「おおっ! そうか。それじゃあ、これが許可証じゃ。ダンジョンの入り口では確認されるからの」
とりあえず、俺がダンジョンへ潜ることを了承すると、理事長は俺に白いカードのようなものを渡してきた。
「さて、では儂はそろそろお暇するかのぅ。……お邪魔したの」
「あ、お帰りになるんですか? お疲れ様です」
「ありがとうございます」
「じゃあのぅ」
そうして、俺たちの挨拶を受けながら、理事長は転移で帰って行った。
「さて、あ奴は帰ったことじゃし……メル、さっき話してたノゾムたちの歌の件じゃが……」
「「お許し下さい!! Dr・ヘルっ!!」」
――当たり前だが、魔王は赤子より強かった。
忘れてなかったのかよ。
「むぅ。なんじゃ、ノゾム、ノワール。メルには良くて妾には駄目なのかのぅ?」
「いや、そう言う訳じゃないんだが……」
「ええ。なんというか恥ずかしいのですよ。ナイア」
だが、俺たちは諦めなかった。
実際、もう一度歌えと言われても恥ずかしくて歌えないくらいの出来なのだ。
そんな俺たちの説得を受けてナイアは――
「なるほどのぅ。……つまり、妾は二人に信じてもらえてないということじゃな?」
――にやりと笑いながらそう言った。
なっ。この言葉は、俺たちがナイアの秘密を無理やり聞いた時の……。
「……そ、そんなことはないぞ? なぁノワール?」
「ええ。ナイア。私たちは貴方を信じていますよ?」
俺たちは慌てながら、そう言葉をかける。マズイ。一気に形勢がナイアに傾いた
過去の経緯がある以上、俺たちもナイアに隠し事をするのは不義理になる。
それでも俺たちが足掻いていると――
「悲しいのじゃー。メル。妾はこんなにもノゾムとノワールを信じておるのに……」
「ああ!! ナイアさん。泣いてはいけませんよ。……ノゾムさん、ノワールさん」
ナイアはメルに泣きついた。
それは明らかな演技なのだが、対人経験のないメルはこれを完璧に信じたようで、今にも泣きそうな目でこちらを見てきた。
……俺たちに逃げ場は無かった。
そして、この後、ナイアとメルの間でラップが流行った。
「これが運命石の扉の選択か」
「ええ。ご主人。……この世界線では私たちにこの流れを止めることは出来ませんでした」
「そうか。……ならば」
「ええ。……だから」
「「エル・プサイ・コングルゥ」」
俺とノワールは耐え切れず、全てを無かったことにして、眠りについた。
「……ん」
目が覚めると、見知った天井だった。多分、ここは学生寮の自分の部屋だろう。
横を見ると、同じように目が覚めったぽいノワールが居た。
きょろきょろと周りを見た後で俺と目が合う。
向こうも同じように状況を察したみたいだった。
その時、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「――と、いうわけでの。」
「そうなんですか。お二人は仲がとても良いように見えたのですが……」
「かかかっ。メルよ。その認識で当たっておる。これもスキンシップの一環じゃて」
どうやら、ナイアとメルがリビングで話しているようだった。
内容は俺たちが倒れた経緯だろうか。
……ううむ。
なんだか、寝ている時に自分の話をされていると、ついつい続きが聞きたくなるのはなんなんだろうか。
「良かったぁ! やっぱり、そうなんですね。……そうですよね。昨日も仲良く歌ってましたし」
「うむ? そう言えば、朝もそんなことを言っておったの」
「ええ。とっても楽しくなる歌でした」
「ふむふむ。興味が沸いてくるのぅ。どんな歌だったんじゃ?」
「ええっと、確か最初は……」
「いやぁ!! 良く寝たぜー!!」
「ええっ!! スカッとさわやかな気分ですね!! ご主人!!」
俺たちは続きを聞かないために全力で行動した。
……誰だって、自作の即席ラップを人の口から聞きたくはないのだ。
「おお。起きたか。おはようじゃ、ノゾム、ノワール」
「おはようございます」
「ああ、おはよう。ナイア、メル」
「おはようございます。二人とも」
計画通り……!
俺たちが起きればナイアは確実に挨拶をするからな。
「そう言えば、どうして俺たちはここに居るんだ?」
「ええ。覚えている限り、私たちは教室にいたはずですが……」
後はノワールと協力して、話を逸らすだけの簡単なお仕事だ。
ふっ。今回のミッションは赤子の手を捻るくらい簡単だったな。
「ああ、それなら儂が運んだんじゃよ。」
――その時、ナイアでもメルでもない声が聞こえてきた。
「なっ! 理事長!!」
「なぜっ、ここにっ!?」
声の方向を見れば、そこには理事長が立っていた。
「儂もあの教室にはおったからのぅ。ナイア君が二人を運ぶのを見て、儂が転移魔法で手伝ったという訳じゃ」
「あ、そうなんですか。ありがとうございます」
「助かりました」
理由を聞いた俺たちはとりあえず、お礼を言っておくことにした。
転移魔法でということは、きっとここまで直接飛ばしてくれたんだろう。
うん……本当にお礼を言いたい。
二日連続で少女に運ばれていたら、俺はかなりの鬼畜としてこの学生寮に認識されていただろう。
「ほっほっほっ。まぁ、今の儂らは級友じゃからな。気にすることはないわい」
「そう言っていただけると助かります。……でも、あれ? 確かクラスにはナンバも残ってましたよね?理事長は正体を見られても良かったんですか?」
俺の記憶が確かなら、理事長は俺の監視とフォローをする上で、リッジという名前の生徒として正体を隠しながらクラスに潜入していたはずだ。
姿だって今みたいな老人ではなく、俺と同い年くらいの男の子の姿になっていたはずだが……。
「ああ、それなら大丈夫じゃ。リッジの姿のまま学生寮まで一緒に転移してきたからのぅ。ナンバ君なら自分の部屋に居るはずじゃ」
「ああ、そうなんですね。」
なるほど、それなら納得である。
――ん? ちょっと待て少し気になることが出来たな。
今、理事長は『学生寮』に転移したって言ったか?
「……理事長。つかぬことをお伺いしますが、転移魔法で直接この部屋に飛んできたのではないのですか?」
「心外じゃのぅ。儂は許可も取っておらん部屋にいきなり入り込むほど礼儀知らずでは無いぞい。まずは学生寮の入り口に転移し、そこからナイア君に許可を貰って、初めてこの部屋に入ったのじゃ」
「……この部屋までは?」
「それはナイア君が運んだぞい。自分の仕事だと言ってのぅ」
「……」
ああ。そうか。もう手遅れだったのか。
時すでに時間切れ。もう勝負はついていたのだ。
「ご主人。大丈夫ですよ。印象なんて落ちるところまで落ちたら、後は上がるだけです」
「ノワール。落ちるところまで落ちたことを前提に話を進めるんじゃない」
などと俺がノワールと話していると――
「さて、ノゾムらも起きたことじゃし、理事長よ。そろそろよかろ?」
「そうじゃのぅ。本題に入るとするかの」
――突然のナイアの言葉に理事長は同意を返し、こちらを見てきた。
「ノゾム君。ちょっとお願いがあるんじゃが……ダンジョンに潜ってくれんかの?」
「……へっ?」
そうして理事長から飛び出した言葉は、俺には意味が分からないものだった。
「あの、すいませんが『ダンジョン』とはなんでしょうか?」
「うむ。ダンジョンというのはのぅ……」
そう言うと、理事長は『ダンジョン』について説明してくれた。
曰くダンジョンとは、高密度な魔力の吹き溜まりに発生する不可思議な迷宮のことであり、その中ではモンスターが多く発生するらしかった。
「……あの、聞くからに危ない場所なんですが?」
明らかに危険が危ない場所だ。
どうしてそんな所に行かせようとするのか。
……え、なにこの理事長。俺に死ねって言ってる?
俺が理事長に本意を確認しようとした時に――
「いや、ノゾム。これは悪い話ではないぞ?」
――ナイアからそう言う言葉が出た。
「え? そうなのか? 俺には危険しか見えないんだが……」
「ノゾムよ。モンスターが居るということはレベルを上げるチャンスでもある、ということじゃ」
……ああ。
言われてみれば、そう言う考えもあるのか。
実際、今の俺のLVは2.だもんな。
上げれるなら上げた方が良いだろう。今のままでは物理で殴ることも厳しいし。
「うむ。実は儂の目的もそこにあっての。正直、ノゾム君は儂の護衛対象でもあるんじゃが……昨日の模擬戦闘を見る限り、今のノゾム君では流れ弾一発で死にかねんからのぅ。もう少し、強くなってほしいんじゃ。ダンジョンとて、浅い階層ならそれほど強いモンスターは出ないしのぅ。ナイア君と一緒なら安全に潜れるはずじゃ」
なるほど。
まぁ、理事長がそう言うなら危険はないんだろうし俺はこの話を受けることにした。
……しかし、理事長から見ても、やっぱり俺は流れ弾一発で死ぬのか。
こんなに魔法が蔓延る世界で、魔法の全てが黄金銃とか……異世界厳しすぎィ!
「分かりました。それじゃあ、ダンジョンに潜ろうと思います」
「おおっ! そうか。それじゃあ、これが許可証じゃ。ダンジョンの入り口では確認されるからの」
とりあえず、俺がダンジョンへ潜ることを了承すると、理事長は俺に白いカードのようなものを渡してきた。
「さて、では儂はそろそろお暇するかのぅ。……お邪魔したの」
「あ、お帰りになるんですか? お疲れ様です」
「ありがとうございます」
「じゃあのぅ」
そうして、俺たちの挨拶を受けながら、理事長は転移で帰って行った。
「さて、あ奴は帰ったことじゃし……メル、さっき話してたノゾムたちの歌の件じゃが……」
「「お許し下さい!! Dr・ヘルっ!!」」
――当たり前だが、魔王は赤子より強かった。
忘れてなかったのかよ。
「むぅ。なんじゃ、ノゾム、ノワール。メルには良くて妾には駄目なのかのぅ?」
「いや、そう言う訳じゃないんだが……」
「ええ。なんというか恥ずかしいのですよ。ナイア」
だが、俺たちは諦めなかった。
実際、もう一度歌えと言われても恥ずかしくて歌えないくらいの出来なのだ。
そんな俺たちの説得を受けてナイアは――
「なるほどのぅ。……つまり、妾は二人に信じてもらえてないということじゃな?」
――にやりと笑いながらそう言った。
なっ。この言葉は、俺たちがナイアの秘密を無理やり聞いた時の……。
「……そ、そんなことはないぞ? なぁノワール?」
「ええ。ナイア。私たちは貴方を信じていますよ?」
俺たちは慌てながら、そう言葉をかける。マズイ。一気に形勢がナイアに傾いた
過去の経緯がある以上、俺たちもナイアに隠し事をするのは不義理になる。
それでも俺たちが足掻いていると――
「悲しいのじゃー。メル。妾はこんなにもノゾムとノワールを信じておるのに……」
「ああ!! ナイアさん。泣いてはいけませんよ。……ノゾムさん、ノワールさん」
ナイアはメルに泣きついた。
それは明らかな演技なのだが、対人経験のないメルはこれを完璧に信じたようで、今にも泣きそうな目でこちらを見てきた。
……俺たちに逃げ場は無かった。
そして、この後、ナイアとメルの間でラップが流行った。
「これが運命石の扉の選択か」
「ええ。ご主人。……この世界線では私たちにこの流れを止めることは出来ませんでした」
「そうか。……ならば」
「ええ。……だから」
「「エル・プサイ・コングルゥ」」
俺とノワールは耐え切れず、全てを無かったことにして、眠りについた。
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