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4:親は息子より娘の方が可愛いもんだ
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ロー師匠の下で剣を学び始めてから早一月が過ぎた。
正直毎日筋肉痛でキツい。泣きそう。
余談だが、剣を習う内に色々とローについて知ったことがあった。娘がいるという話だったのでそのことについて聞いてみたら…
「娘の事? そうだな… 今は王都で騎士をしている筈だ」
「随分と優秀なんですね」
娘が褒められたのが余程嬉しかったのか、ニヤニヤと笑いながらひたすらに娘ーー名前はストラと言うらしいーーの事も何度も何度もウザイ位に可愛いんだんぞ~と言った挙句、俺が娘の事を狙っているとでも思ったのか娘はやらん。欲しければ儂の屍を超えて行けっ!などと意味不明な事を言う始末だった。
親バカだな、とその日の内にローに関係する事を二つ知ることになった。
一つだは娘のこと。もう一つはローが親バカだったことだ。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1
体力 :10→15
魔力 :4→8
筋力 :3→10
敏捷 :1→3
耐性 :3
スキル
神喰 LV1
剣技 LV1 new
纏衣 LV1 new
一ヶ月にしては結構上がったと思う。神喰は使ってみても何も変化がなかった。というかどうやっても反応がなかった。
文字からして何かを喰らうことだとは思うけど…纏衣は、ステータス強化術だ。一種のドーピングである。
今日は修行が思ったよりも早く終わったで、久々に隣の家のルナの所に行こうと思い、家を訪れていた。
このところ放置だったから怒ってないといいのだけど。
「すいません。セリムですけど、ルナちゃんいますかー」
ルナを家の前でそう叫ぶ。子供とは不思議なもので、何故か大声で呼んでしまうものなのだ。
「セリー、何の用?」
ドアを開けて、開口一番あまり友好的とは思えない口調で出てきたのは、一つ年上の女の子ルナだ。最近はかまってあげれなかったから仕方のないことだとは思いつつも、仕方ないよね。だって修行してたんだもん。護りたいものがあるからね、と自分自身に言い聞かせる。
「えっとね、遊ばない?」
「遊ぶ! 遊ぶ!」
さっきまでのつっけんどんな態度とは打って変わって笑顔になるルナ。一気に華が咲いたような満面の笑みになり、ドアの前だというのにピョンピョン跳ねる。白金色の髪がフワッと舞い上がる。
一つしか変わらないが、年上なのにそうしてはしゃぐ姿は自身よりも幼く思えてしまう。まぁ、実際年齢だけ見れば地球に居たときのセリムのほうが高いので、子供っぽく見えても仕方ないだろう。
そんなこんなで遊ぶ事になった訳だが、何して遊ぶか考えてなっかった。が、やはり女の子はどこの世界でもやりたいことは変わらないのかもしれない。
オママゴトがやりたいと言うので、森に近いところまで来ることになった。木の実などを集めたいのだそうだ。
道中、手をつなぎながら来たのだが、結構心拍が上がってしまった。村の人たちにからかわれ、結構恥ずかし思いをしたがルナが嬉しそうだった為放す気にはなれなかった。
「セリー、集まったー?」
「うん。ていうかあまり森に近い所行くとお母さん達に怒られるよ。それよりもオママゴトしないの?」
この世界には魔物がいる。特に森などの身を隠しやすい場所には結構いるとされている。その為、本来なら森に近寄るなと親に言われているが、今回は付近で木の実を集めることにしただけなので、平気だろうと思っていた。
木の実程度ならすぐ集まるだろうと油断にも似た思いがあったと思う。
「きゃぁぁぁぁーーー」
背後から聞こえる悲鳴。拾っていた木の実を捨て、悲鳴の聞こえた方へ走る。多少距離はあったが直ぐにその声の主を見つけることが出来た。
そこではルナが、緑色をした子鬼、ゴブリンに今にも襲われそうになっている所だった。悩む間もなく一気に駆けると、途中で木の棒を拾いそれを武器にしてゴブリンとルナの間に割り込む。
「ルナ、大丈夫か? 立てる?」
声を掛けるがよほど怖かったのか、途切れ途切れの声が返ってくるだけだ。チラリと見れば、立とうしているが上手く力が入らずにペタンと尻餅をついていた。
ルナが動けない以上は戦うしかないだろう。腹を括る。正直怖かったが、ここで逃げればルナが…と思うと助けないわけにはいかなかった。
女の人は弱いのだろうと改めて認識した瞬間だった。そんな事を考えているとゴブリンが襲い掛かってきた。
「ギャギャァ」
ゴブリンが右拳で殴り掛かってくる。纏衣を使いステータスを上昇させる。
ステータスのおそよ全てが二倍近くになり、攻撃に素早く反応できるようになる。
ゴブリンの攻撃を見極め避け、棒で拳を叩き落す。それを繰り返し注意をこちらに向けさせる。
少しも手を緩めることは出来ない。万が一にもルナを狙わせるわけにはいかないのだ。
「グギャ」
奇怪な悲鳴らしきものを上げるが、それには構わず、ひたすらヒット&アウェイ。避けるのに失敗し肩に一撃もらうがお構いなく殴り続ける。
それの繰り返し。今はそれが最善の手だと信じて。
数十分後。
何とか倒すことに成功すると同時に身体に何かが流れ込んでくるのを感じた。
頭の中には悲鳴のようなものが木霊している。何かを喰らうような咀嚼音。
≪魂を消化、 …魂に付随する情報の取得。開示しますか?≫
脳内にそのようなアナウンスが流れる。
訳が分からなかったが、とりあえず、開示してみることにする。
何かが分かるかもと思いたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・ゴブリン
レベル:2
体力 :23
魔力 :1
筋力 :18
敏捷 :3
耐性 :2
スキル
筋力強化 LV1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこには先程戦ったであろうモンスターの事が記載されていた。
≪魂を喰らった事によりその全ての権利が譲渡されます≫
その声を機に、身体に力がみなぎるのを感じられた。
いきなり力が湧くという現象に状態異常か?とステータスを見ると変化が表れていた。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1→3
体力 :15→40
魔力 :8→15
筋力 :10→28
敏捷 :3→7
耐性 :3→5
スキル
神喰 LV1
剣技 LV1
纏衣 LV2 up
筋力強化 LV1 new
先程の声を信じるならゴブリンの魂の情報を受け継いだのだろうか…だが、ステータスは受け継いでいるのか分からなかった。思考の迷路に迷いそうになった所でルナの事を思い出した。
かなり怖かったようでセリムが駆けつけるなり、抱き着き、わんわんと泣いてしまっていた。
セリムは、どうするか…と考えながらも泣き止むのをひたすら待つことしか出来ないのだった。
家に帰ったら両親とルナの親にかなり怒られた。
(頑張ったというのになんかやるせないな…)
正直毎日筋肉痛でキツい。泣きそう。
余談だが、剣を習う内に色々とローについて知ったことがあった。娘がいるという話だったのでそのことについて聞いてみたら…
「娘の事? そうだな… 今は王都で騎士をしている筈だ」
「随分と優秀なんですね」
娘が褒められたのが余程嬉しかったのか、ニヤニヤと笑いながらひたすらに娘ーー名前はストラと言うらしいーーの事も何度も何度もウザイ位に可愛いんだんぞ~と言った挙句、俺が娘の事を狙っているとでも思ったのか娘はやらん。欲しければ儂の屍を超えて行けっ!などと意味不明な事を言う始末だった。
親バカだな、とその日の内にローに関係する事を二つ知ることになった。
一つだは娘のこと。もう一つはローが親バカだったことだ。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1
体力 :10→15
魔力 :4→8
筋力 :3→10
敏捷 :1→3
耐性 :3
スキル
神喰 LV1
剣技 LV1 new
纏衣 LV1 new
一ヶ月にしては結構上がったと思う。神喰は使ってみても何も変化がなかった。というかどうやっても反応がなかった。
文字からして何かを喰らうことだとは思うけど…纏衣は、ステータス強化術だ。一種のドーピングである。
今日は修行が思ったよりも早く終わったで、久々に隣の家のルナの所に行こうと思い、家を訪れていた。
このところ放置だったから怒ってないといいのだけど。
「すいません。セリムですけど、ルナちゃんいますかー」
ルナを家の前でそう叫ぶ。子供とは不思議なもので、何故か大声で呼んでしまうものなのだ。
「セリー、何の用?」
ドアを開けて、開口一番あまり友好的とは思えない口調で出てきたのは、一つ年上の女の子ルナだ。最近はかまってあげれなかったから仕方のないことだとは思いつつも、仕方ないよね。だって修行してたんだもん。護りたいものがあるからね、と自分自身に言い聞かせる。
「えっとね、遊ばない?」
「遊ぶ! 遊ぶ!」
さっきまでのつっけんどんな態度とは打って変わって笑顔になるルナ。一気に華が咲いたような満面の笑みになり、ドアの前だというのにピョンピョン跳ねる。白金色の髪がフワッと舞い上がる。
一つしか変わらないが、年上なのにそうしてはしゃぐ姿は自身よりも幼く思えてしまう。まぁ、実際年齢だけ見れば地球に居たときのセリムのほうが高いので、子供っぽく見えても仕方ないだろう。
そんなこんなで遊ぶ事になった訳だが、何して遊ぶか考えてなっかった。が、やはり女の子はどこの世界でもやりたいことは変わらないのかもしれない。
オママゴトがやりたいと言うので、森に近いところまで来ることになった。木の実などを集めたいのだそうだ。
道中、手をつなぎながら来たのだが、結構心拍が上がってしまった。村の人たちにからかわれ、結構恥ずかし思いをしたがルナが嬉しそうだった為放す気にはなれなかった。
「セリー、集まったー?」
「うん。ていうかあまり森に近い所行くとお母さん達に怒られるよ。それよりもオママゴトしないの?」
この世界には魔物がいる。特に森などの身を隠しやすい場所には結構いるとされている。その為、本来なら森に近寄るなと親に言われているが、今回は付近で木の実を集めることにしただけなので、平気だろうと思っていた。
木の実程度ならすぐ集まるだろうと油断にも似た思いがあったと思う。
「きゃぁぁぁぁーーー」
背後から聞こえる悲鳴。拾っていた木の実を捨て、悲鳴の聞こえた方へ走る。多少距離はあったが直ぐにその声の主を見つけることが出来た。
そこではルナが、緑色をした子鬼、ゴブリンに今にも襲われそうになっている所だった。悩む間もなく一気に駆けると、途中で木の棒を拾いそれを武器にしてゴブリンとルナの間に割り込む。
「ルナ、大丈夫か? 立てる?」
声を掛けるがよほど怖かったのか、途切れ途切れの声が返ってくるだけだ。チラリと見れば、立とうしているが上手く力が入らずにペタンと尻餅をついていた。
ルナが動けない以上は戦うしかないだろう。腹を括る。正直怖かったが、ここで逃げればルナが…と思うと助けないわけにはいかなかった。
女の人は弱いのだろうと改めて認識した瞬間だった。そんな事を考えているとゴブリンが襲い掛かってきた。
「ギャギャァ」
ゴブリンが右拳で殴り掛かってくる。纏衣を使いステータスを上昇させる。
ステータスのおそよ全てが二倍近くになり、攻撃に素早く反応できるようになる。
ゴブリンの攻撃を見極め避け、棒で拳を叩き落す。それを繰り返し注意をこちらに向けさせる。
少しも手を緩めることは出来ない。万が一にもルナを狙わせるわけにはいかないのだ。
「グギャ」
奇怪な悲鳴らしきものを上げるが、それには構わず、ひたすらヒット&アウェイ。避けるのに失敗し肩に一撃もらうがお構いなく殴り続ける。
それの繰り返し。今はそれが最善の手だと信じて。
数十分後。
何とか倒すことに成功すると同時に身体に何かが流れ込んでくるのを感じた。
頭の中には悲鳴のようなものが木霊している。何かを喰らうような咀嚼音。
≪魂を消化、 …魂に付随する情報の取得。開示しますか?≫
脳内にそのようなアナウンスが流れる。
訳が分からなかったが、とりあえず、開示してみることにする。
何かが分かるかもと思いたい。
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・ゴブリン
レベル:2
体力 :23
魔力 :1
筋力 :18
敏捷 :3
耐性 :2
スキル
筋力強化 LV1
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そこには先程戦ったであろうモンスターの事が記載されていた。
≪魂を喰らった事によりその全ての権利が譲渡されます≫
その声を機に、身体に力がみなぎるのを感じられた。
いきなり力が湧くという現象に状態異常か?とステータスを見ると変化が表れていた。
名前 セリム・ヴェルグ
種族:人族
年齢:5歳
レベル:1→3
体力 :15→40
魔力 :8→15
筋力 :10→28
敏捷 :3→7
耐性 :3→5
スキル
神喰 LV1
剣技 LV1
纏衣 LV2 up
筋力強化 LV1 new
先程の声を信じるならゴブリンの魂の情報を受け継いだのだろうか…だが、ステータスは受け継いでいるのか分からなかった。思考の迷路に迷いそうになった所でルナの事を思い出した。
かなり怖かったようでセリムが駆けつけるなり、抱き着き、わんわんと泣いてしまっていた。
セリムは、どうするか…と考えながらも泣き止むのをひたすら待つことしか出来ないのだった。
家に帰ったら両親とルナの親にかなり怒られた。
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