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13:3つの勢力と己の立ち位置
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村から逃げて一日が経過した。カルラに告げた通り出ていくことにした。
魔法に関してはある程度汎用性が高い物を優先的に教えてもらい、少ないが幾つか習得に漕ぎつけた。とは言え、まだ扱える魔法は少なく今後モンスター等に期待することにし出発の準備をする。
名前 セリム・ヴェルグ
種族 :人族
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
レベル :30
体力 :1200→2500
魔力 :1100→2000
筋力 :1600→3000
敏捷 :890→1950
耐性 :1200→2700
スキル
【神喰 LV2】
剣技 LV6
纏衣 LV9
筋力強化 LV7
拳技 LV5→6 up
命中率上昇 Lv5→6 up
体力強化 Lv3
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv1
魔力強化 Lv1→2 up
硬化 Lv3
気配遮断 Lv3
気配感知 Lv1
火魔法 Lv2
水魔法 Lv1 new
風魔法 Lv1 new
白魔法 Lv1 new
【暗黒魔法 Lv1】 new
隠蔽 Lv10 max≪魔道具≫
身体を無理矢理成長させられたことで今までよりも動きが良くなりその分かなり扱かれた。カルラと戦ってみたがまったく勝てなかった。
正直カルラの事はバケモノだと思えた。いきなり魔法を数百同時展開するし、バカなんじゃねーかコイツと思ったのは内緒だ。それでもカルラには色々と教えてもらったので感謝はしている。
たった一日で魔法をこんなには覚えられないと驚かれたが、カルラの魂の欠片を喰ったからじゃ?と答えるとそうよね、私は優秀な魔術師ですものね、と聞いてもいない自慢をされイラっとした。魂の欠片のおかげかは分からないが、短期間でこれだけお力が付けられたのは間違いなくカルラの優秀さがあってのものだろう。決して口にはしないが。
「もう行くのね、忘れ物は無い?」
「あんたは俺の親かよ。 寂しいのか夜とか」
別れが寂しくならないように冗談の一つでも言っておく。と言ってもそこまで親しくはないので寂しくはないのだが…
「ある意味では私はあなたの母親ね、あなたの中にはあたしの魂があるのだから」
「さいで。んじゃお世話になった」
無理矢理の成長のせいで言葉使いや仕草がすこし雑な感じになったのはまぁ男だし、いずれはそうなっていたのだからもとに戻すこともないだろう。お礼を言ってログハウス風の家を出ていく。
「昨日話した事はくれぐれも忘れないようにしなさい。確実に起こりうる事なんだから」
昨夜魔法を教えてもらったあとにこの世界の大まかな勢力などについて教えてもらった。それの事を言っているのだろう
「また機会があったら寄らせてもらうよ」
軽く頭を下げ足早に立ち去る。
カルラの所を発ってから半日と少し経過した。
現在はニック村と言うところに来ている。時刻は夕方の数時間前と言うところだ。
身体の成長により今までよりも全てにおいて性能が上がっている。お陰で速くつくことが出来、現在は都市アルスまで行くための手段を探している最中だ。
聞いて回っていると、商人がちょうど来ているらしくアルスまでお金を払い乗せて行ってもらうことにした。ちなみにこの世界でのお金は銅貨、銀貨、金貨で銅貨十枚で銀貨、銀貨百枚で金貨である。
その日のうちに出発。
商人のおじさんが馬車を御し、周りには護衛が付いている。冒険者らしいく周囲を警戒しながら付いてきている。
「兄ちゃんはアルスまで何をしに行くんだい?」
突然話しかけてくる商人のおじさん。おじさんも暇だったのだろうか。
「冒険者になりに」
「そうかそうか、冒険者は危険の仕事だ。身体には気を付けることだ。それに、今は物騒な事が起こってるからそっちにも注意した方がいい」
気遣いの言葉をかけてもらい会話は途切れた。
それから特にすることも無いので今朝言われ注意するべき事に付いて考える。
この世界にはどうやら神敵スキル保持者を利用したい国と捕縛もしくは殺害したい派に分かれているらしい。
クロント王国ーーセリムの村などが属する国ーーは後者らしく、王国と並んで人族を代表する国、ルぺリア帝国は前者であるのだそうだ。この二国は関係が悪いらしい。
そしてこの二つのどちらにも属していない国と言うのは他種族の国を含め一つも無いのだそうだ。
だが、何事にも例外はある。
ごく少数の人数しか居ないにも拘わらず国一つと正面切って戦える組織があり、その組織はどちらにも属していない。名をグラムールと言う組織らしい。グラムールは神敵スキル保持者が集まって神に敵対する為に創設された組織と聞いた。平気で人を殺し争いを起こす危険な集団らしい。
このいずれかには、必ず力を求められてか、害されるかで接触があるから気を付けてと言われた。
それとあまり魂を喰らうなとも…
「今更だが、神敵なんてのはどいつもこいつもやばい連中なんだろうな」
自身もその一人なのだか、自分は棚上げだ。独り言を呟きながら今後の事に付いて思いを馳せるセリムであった。
魔法に関してはある程度汎用性が高い物を優先的に教えてもらい、少ないが幾つか習得に漕ぎつけた。とは言え、まだ扱える魔法は少なく今後モンスター等に期待することにし出発の準備をする。
名前 セリム・ヴェルグ
種族 :人族
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
レベル :30
体力 :1200→2500
魔力 :1100→2000
筋力 :1600→3000
敏捷 :890→1950
耐性 :1200→2700
スキル
【神喰 LV2】
剣技 LV6
纏衣 LV9
筋力強化 LV7
拳技 LV5→6 up
命中率上昇 Lv5→6 up
体力強化 Lv3
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv1
魔力強化 Lv1→2 up
硬化 Lv3
気配遮断 Lv3
気配感知 Lv1
火魔法 Lv2
水魔法 Lv1 new
風魔法 Lv1 new
白魔法 Lv1 new
【暗黒魔法 Lv1】 new
隠蔽 Lv10 max≪魔道具≫
身体を無理矢理成長させられたことで今までよりも動きが良くなりその分かなり扱かれた。カルラと戦ってみたがまったく勝てなかった。
正直カルラの事はバケモノだと思えた。いきなり魔法を数百同時展開するし、バカなんじゃねーかコイツと思ったのは内緒だ。それでもカルラには色々と教えてもらったので感謝はしている。
たった一日で魔法をこんなには覚えられないと驚かれたが、カルラの魂の欠片を喰ったからじゃ?と答えるとそうよね、私は優秀な魔術師ですものね、と聞いてもいない自慢をされイラっとした。魂の欠片のおかげかは分からないが、短期間でこれだけお力が付けられたのは間違いなくカルラの優秀さがあってのものだろう。決して口にはしないが。
「もう行くのね、忘れ物は無い?」
「あんたは俺の親かよ。 寂しいのか夜とか」
別れが寂しくならないように冗談の一つでも言っておく。と言ってもそこまで親しくはないので寂しくはないのだが…
「ある意味では私はあなたの母親ね、あなたの中にはあたしの魂があるのだから」
「さいで。んじゃお世話になった」
無理矢理の成長のせいで言葉使いや仕草がすこし雑な感じになったのはまぁ男だし、いずれはそうなっていたのだからもとに戻すこともないだろう。お礼を言ってログハウス風の家を出ていく。
「昨日話した事はくれぐれも忘れないようにしなさい。確実に起こりうる事なんだから」
昨夜魔法を教えてもらったあとにこの世界の大まかな勢力などについて教えてもらった。それの事を言っているのだろう
「また機会があったら寄らせてもらうよ」
軽く頭を下げ足早に立ち去る。
カルラの所を発ってから半日と少し経過した。
現在はニック村と言うところに来ている。時刻は夕方の数時間前と言うところだ。
身体の成長により今までよりも全てにおいて性能が上がっている。お陰で速くつくことが出来、現在は都市アルスまで行くための手段を探している最中だ。
聞いて回っていると、商人がちょうど来ているらしくアルスまでお金を払い乗せて行ってもらうことにした。ちなみにこの世界でのお金は銅貨、銀貨、金貨で銅貨十枚で銀貨、銀貨百枚で金貨である。
その日のうちに出発。
商人のおじさんが馬車を御し、周りには護衛が付いている。冒険者らしいく周囲を警戒しながら付いてきている。
「兄ちゃんはアルスまで何をしに行くんだい?」
突然話しかけてくる商人のおじさん。おじさんも暇だったのだろうか。
「冒険者になりに」
「そうかそうか、冒険者は危険の仕事だ。身体には気を付けることだ。それに、今は物騒な事が起こってるからそっちにも注意した方がいい」
気遣いの言葉をかけてもらい会話は途切れた。
それから特にすることも無いので今朝言われ注意するべき事に付いて考える。
この世界にはどうやら神敵スキル保持者を利用したい国と捕縛もしくは殺害したい派に分かれているらしい。
クロント王国ーーセリムの村などが属する国ーーは後者らしく、王国と並んで人族を代表する国、ルぺリア帝国は前者であるのだそうだ。この二国は関係が悪いらしい。
そしてこの二つのどちらにも属していない国と言うのは他種族の国を含め一つも無いのだそうだ。
だが、何事にも例外はある。
ごく少数の人数しか居ないにも拘わらず国一つと正面切って戦える組織があり、その組織はどちらにも属していない。名をグラムールと言う組織らしい。グラムールは神敵スキル保持者が集まって神に敵対する為に創設された組織と聞いた。平気で人を殺し争いを起こす危険な集団らしい。
このいずれかには、必ず力を求められてか、害されるかで接触があるから気を付けてと言われた。
それとあまり魂を喰らうなとも…
「今更だが、神敵なんてのはどいつもこいつもやばい連中なんだろうな」
自身もその一人なのだか、自分は棚上げだ。独り言を呟きながら今後の事に付いて思いを馳せるセリムであった。
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