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31:教え合い
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待ち合わせの場所に指定されたギルドへと歩を進め、今し方到着するセリム。素材を売るために少し早めに来たから時間的にはまだ平気な筈だ。絡まれたり等と言った危ない目には遭っていないし、もちろん絡むなどという事はない。そんなこんなでギルドに到着。
ギルドに入り周りを見渡しキーラがいない事を確認する。確認を終ると今のうちに素材を売りに受付への元へと行く。その時にセリムはこちらを窺う周囲の視線が数日前に比べ減っていることに気付く。
が、視線の意味を理解していないセリムは生憎と無視すると言うしか選択肢しか持ち合わせていなかった。
素材を売りたいと受付嬢に話しかける。今日はフィーネは居ないようだったので違う人物に話しかける。黒髪ボブの人族受付嬢だ。
「はい、では売りたい素材を出してもらえますか?」
受付嬢はそういいながら笑顔を向けてくる。営業スマイルなのだろうがこうも笑顔を向けられると気持ちが和む。そんな一人勝手に和まされながら受付嬢の指示に従う。
素材を出していくと受付嬢の顔が少し引き攣っているというか驚きに染まっているのが見て取れた。
(何か変な事しただろうか?)
何故だと理由の考えてもさっぱり思い当たる節がないために答えは出ない。そこへ受付嬢が言葉を発する。
「えっと、これってミノタウロスの角ですよね?」
「ん? あぁ、そうですね」
驚いてはいたがそれで声を荒立てなかったのは受付嬢のスキルゆえか…セリムは何の問題があるのかとそれが何か問題が?といった視線で見返すと
「確か、セリムさんはまだDランクだったと思いますが…」
「よく知ってますね、それで何が問題なんです?」
受付嬢が自身のランクを知っていたことに多少なりとも驚く。して、色々覚えるの大変だろうなーとどうでもいい事をつい考えてしまった。
「いえ、特に問題があると言うわけではありません。ただ、Dランクの方がBランクの素材を持っているのが…」
そこまで言われセリムも「あぁ、なるほど」と受付嬢の言いたいことがやっと理解できた。要は何でお前みたいな初心者冒険者がこんな素材持ってんだ?お?何か不正取引でもしてんのか?といった所だろう。言葉遣いは適当だが、大方間違ってはいないはずだ。
「それは数日前に闘技のダンジョンでとってきたんですよ」
「え? 闘技のダンジョンをクリアしたんですか?」
今度は冷静ではいられなかったのか叫び声にも似た声を上げてしまう受付嬢。その声で周囲の冒険者の視線が一斉にこちらに集まる。
「おい、今聞こえたか? 闘技のダンジョンクリアだってよ」
「はぁ? 何言ってんだ、あいつって確かこの前Dに上がったっていう新人だろ」
「そんな奴がクリアできるわけねーよ。基本はCランク相当のモンスターだが、ボスはBだぞ。倒せるわけがねぇよ」
周囲からリサラちゃん、あいつに何かされたのか? だったら俺がガツンと言ってやると言った声が上がるが直ぐに止められていた。何でもあの小僧はオード達を倒したあとに装備などを全て盗っていく追剥屋だ、と。
酷い言われようだ。キーラとの試合では何も取ってないだろうが、と周囲へ文句を心の中だけで唱えていく。
「嬢ちゃん、セリムの言ってることは本当だ」
後ろを振り返るとそこにはここ数日一緒に居たアーサーがいた。
アーサーが黒髪ボブの受付嬢ーーリサラと言う名前らしい子に事情を説明してくれたおかげで事なきえた。リサラが精算を行っている最中にアーサーへ礼を述べる。
「助かった、あんたでも役に立つんだな」
助けた者へ対しての助けられた者が言うセリフではなかったが礼を受けたアーサーはそれを気にした様子もなく…と言うわけにはいかなかった。
「んだとぉ、この前だって聖剣について教えてやったり手配者について役に立つ情報言ってやっただろうがよ」
子供っぽく役に立たないと言う事を全力で否定しにかかっていた。上げている例がちょっと微妙なところではあったが…
「て言うか、何でアーサー、あんたががここにいんだ?」
アーサーも冒険者なのでいてもおかしくはないのだが、寧ろ今の言い方ではいるのがおかしいと言う意味以外捉え方がないだろう。何故セリムがこんな質問をしたかと言うとアーサー自身が「今日は休みにする」と言っていたからだ。
他意はない。
「大人は色々あんだよ、それよりキーラの事頼んだぞ」
それだけ言い二階へと上がっていくアーサー。ちょうど精算が終わり金を受け取る。
素材の売却も終わり後はキーラが来るのを待つだけなので依頼ボードを眺めて待っていることにした。
(やっぱBまでは雑魚ばっかだな)
Dランクから順に見ていくがA以上のモンスターでなければ今の自分の力を試せる奴はいないとミノタウロスと戦った時点で考えていたので自然とまだ自身では受けられないAランクの依頼を見ることになる。
冒険者のランクはEから始まりSSSまである。その内、街中の依頼しか受けられないEを除きC~SSは一つ上のランクまでの依頼を受けられるようになっている。ランクに関しても自身と同じランクの依頼をある一定数クリアするか、一つ上の依頼を一定数クリアするかランクアップできるらしい。ダンジョンの帰りに今更ながらこの事をキーラに聞いてみたらすごいドヤ顔で「しょうがないわね。知らないなら教えてあげるわ」と上から目線で教えられた。
Aランクの依頼には神獣や幻獣と言った獣系が多い。洞窟に潜むと言われるメドュ―サ。切り立った崖を巣を作るとされるグリフォン。火山地帯いるとされるケルベロスなどと言ったどれも個人討伐には向かないとされているモンスターばっかりだ。生息場所の問題もあるがやはり一番はその強さだろう。
そんな感じで依頼ボードを眺めついでに横にある手配者ボードに目を移す。特にこれと言って目新しい情報は公開されていなかった。見終わり酒場で待つかと身をひるがえそうとすると
「セリム、見つけたわよ」
そう言って近づいてきたのは今日の約束相手キーラだった。エルフなだけあり金髪に碧眼、美しい見た目と言った想像の通りのものだがちょっと言葉が遣いが上からなのでどうしても残念感がある。もう少し上品な感じがあればな…
本人に聞かれたら間違いなく怒るであろうことを考えながらキーラの方へと向かう。道中とは言ってもギルドの中たった数mの距離だが自身に向かって歩を進めていた男性冒険者がいた事に気付いた。がっつりこっち見てたし。
(何か用でもあったのか?)
そう思いはするもがっつりスルーするセリム。男は
えっ!? マジ そこ無視しますぅ普通!
そんな悲哀を滲ませた瞳を向けていた。そしてそのままセリムが立ち去るのを眺めるのだった。
ギルドを出て都市アルスの門の警備兵にギルドカードを見せ壁の外へと出る二人。
壁を出てから三十m位進んだ所で立ち止まる。さすがに森に入って教えるのはどうかと思ったので街道から外れた草原でやることにした。
「んじゃ、ここでやるか」
「そうね。それじゃ早く無詠唱の仕方を教えて」
着くなりそう急かしてくるキーラ。どんだけ知りたいんだか。そうは言いながらもここは自身にも見返りがるのでしっかりとやるセリム。
「無詠唱は、あれだな。イメージが重要だ。詠唱っていうのは多分発動のイメージを補助するものだろう」
セリムは詠唱に関しては全く知らないし無詠唱も魂喰って記憶が流れ込んでくるので感覚で出来ていた為に殆ど適当に言っている。もしくは、生前本で読んだ内容の知識でこうゆう事言ってたなと思い起こしながら話をしているのに過ぎない。人様に教えるような知識など持ち合わせていないのだ、残念なことに…
「だから、まずは詠唱をせずに魔力を手に集めたりする事からじゃないか」
ちょっと雑な感じが否めないが、セリムもやり方を知らないので仕方がない。キーラはそんな雑にやられているとは露知らず一生懸命に聞いている。話の途中でコクコクと頷いたり、なるほどと言いながら。
セリムが一先ずは説明を終えたので今度はキーラに説明を求める。まだ、若干渋っていたが、「もぉ!」と言いながらも教えてくれた。
「二重発動(ダブルキャスト)は簡単よ。普通魔法を発動させる為には魔力を一か所に集めなきゃいけないけど、それを枝分かれさせるのよ」
なるほどなと仕組みが分かれば大した事ないものだった。要は一つの魔法を発動するには魔力を一か所に集めなきゃだが、二つ発動するなら発動するのに必要な魔力の糸とでもいえばいいのか?とりあえず発動させたい数に合わせて数を変えると。
教えてくれる事から専用スキルではないことは分かっていたが簡単だな。そう言えばキーラのステータスを見れば分かったな。と今更ながらに気付く。相変わらずおっちょこちょいなのかもしれないセリムであった。
そうしてこの日からキーラは無詠唱の特訓を。セリムは二重発動の特訓を始めるのだった。
魔力操作を訓練していたセリムは然程苦労することも無く三日程度で習得することになるが、キーラは「何でよぉ~もぉー」とセリムに恨めしい視線を向けていた。ここからさらに一週間かけてようやく何とか形になったキーラだった。
名前 キーラ・ストレア
年齢 :16歳
種族 :エルフ族
ランク:D
1次職 :魔術師
2次職 :魔導師
レベル :36
体力 :2300
魔力 :3500
筋力 :1900
敏捷 :2000
耐性 :2400
スキル
筋力強化 Lv2
体力強化 Lv2
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv2
魔力強化 Lv4
魔法威力上昇 Lv3
火魔法 Lv4
水魔法 Lv3
風魔法 Lv6
雷魔法 Lv2
魔力操作 Lv5
二重発動 Lv4
無詠唱 Lv1
職業専用スキル
魔術領域 Lv3
摩天楼 Lv1
名前 セリム・ヴェルグ
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
種族 :人族
1次職 :異端者
2次職 :異端児
レベル :45
体力 :8100
魔力 :6700
筋力 :9200
敏捷 :7200
耐性 :7600
スキル
【神喰 LV4】
剣技 LV8
纏衣 LV10 max
【拳技 LV7】
【斧技 Lv4】
【筋力強化 LV10 】 max
【体力強化 Lv9】 up
【敏捷強化 Lv8】
【耐性強化 Lv3】
【魔力強化 Lv3】
【反射速度強化 Lv4】
【硬化 Lv6】
【気配遮断 Lv4】
【気配感知 Lv5】
【咆哮 Lv5】
【命中率上昇 Lv6】
【嗅覚上昇 Lv4】
【跳躍力上昇 Lv4】
【毒液 Lv3】
【火魔法 Lv5】
【水魔法 Lv4】
【風魔法 Lv3】
【白魔法 Lv4】
【暗黒魔法 Lv1】
【振動魔法 Lv5】
【鑑定 Lv6】
【短剣術 Lv4】
【夜目 Lv3】
【魔力操作 Lv6→7】 up
【受け流し Lv5】
【統率 Lv3】
【罠師 Lv3】
【重量装備時重量軽減 Lv4】
【見切り Lv5】
【闘魂 Lv4】
【二重発動 Lv2】 new
職業専用スキル
【呪印 Lv1】
【正統破壊 Lv1】
【強奪 Lv4】
【瞬滅 Lv4】
【鉄壁硬化 Lv3】
【重撃破 Lv5】
【乱魔の一撃 Lv2】
【空拳 Lv4】
魔道具効果
隠蔽 Lv10 max
【】の中身は隠蔽スキルにより視えません。
ギルドに入り周りを見渡しキーラがいない事を確認する。確認を終ると今のうちに素材を売りに受付への元へと行く。その時にセリムはこちらを窺う周囲の視線が数日前に比べ減っていることに気付く。
が、視線の意味を理解していないセリムは生憎と無視すると言うしか選択肢しか持ち合わせていなかった。
素材を売りたいと受付嬢に話しかける。今日はフィーネは居ないようだったので違う人物に話しかける。黒髪ボブの人族受付嬢だ。
「はい、では売りたい素材を出してもらえますか?」
受付嬢はそういいながら笑顔を向けてくる。営業スマイルなのだろうがこうも笑顔を向けられると気持ちが和む。そんな一人勝手に和まされながら受付嬢の指示に従う。
素材を出していくと受付嬢の顔が少し引き攣っているというか驚きに染まっているのが見て取れた。
(何か変な事しただろうか?)
何故だと理由の考えてもさっぱり思い当たる節がないために答えは出ない。そこへ受付嬢が言葉を発する。
「えっと、これってミノタウロスの角ですよね?」
「ん? あぁ、そうですね」
驚いてはいたがそれで声を荒立てなかったのは受付嬢のスキルゆえか…セリムは何の問題があるのかとそれが何か問題が?といった視線で見返すと
「確か、セリムさんはまだDランクだったと思いますが…」
「よく知ってますね、それで何が問題なんです?」
受付嬢が自身のランクを知っていたことに多少なりとも驚く。して、色々覚えるの大変だろうなーとどうでもいい事をつい考えてしまった。
「いえ、特に問題があると言うわけではありません。ただ、Dランクの方がBランクの素材を持っているのが…」
そこまで言われセリムも「あぁ、なるほど」と受付嬢の言いたいことがやっと理解できた。要は何でお前みたいな初心者冒険者がこんな素材持ってんだ?お?何か不正取引でもしてんのか?といった所だろう。言葉遣いは適当だが、大方間違ってはいないはずだ。
「それは数日前に闘技のダンジョンでとってきたんですよ」
「え? 闘技のダンジョンをクリアしたんですか?」
今度は冷静ではいられなかったのか叫び声にも似た声を上げてしまう受付嬢。その声で周囲の冒険者の視線が一斉にこちらに集まる。
「おい、今聞こえたか? 闘技のダンジョンクリアだってよ」
「はぁ? 何言ってんだ、あいつって確かこの前Dに上がったっていう新人だろ」
「そんな奴がクリアできるわけねーよ。基本はCランク相当のモンスターだが、ボスはBだぞ。倒せるわけがねぇよ」
周囲からリサラちゃん、あいつに何かされたのか? だったら俺がガツンと言ってやると言った声が上がるが直ぐに止められていた。何でもあの小僧はオード達を倒したあとに装備などを全て盗っていく追剥屋だ、と。
酷い言われようだ。キーラとの試合では何も取ってないだろうが、と周囲へ文句を心の中だけで唱えていく。
「嬢ちゃん、セリムの言ってることは本当だ」
後ろを振り返るとそこにはここ数日一緒に居たアーサーがいた。
アーサーが黒髪ボブの受付嬢ーーリサラと言う名前らしい子に事情を説明してくれたおかげで事なきえた。リサラが精算を行っている最中にアーサーへ礼を述べる。
「助かった、あんたでも役に立つんだな」
助けた者へ対しての助けられた者が言うセリフではなかったが礼を受けたアーサーはそれを気にした様子もなく…と言うわけにはいかなかった。
「んだとぉ、この前だって聖剣について教えてやったり手配者について役に立つ情報言ってやっただろうがよ」
子供っぽく役に立たないと言う事を全力で否定しにかかっていた。上げている例がちょっと微妙なところではあったが…
「て言うか、何でアーサー、あんたががここにいんだ?」
アーサーも冒険者なのでいてもおかしくはないのだが、寧ろ今の言い方ではいるのがおかしいと言う意味以外捉え方がないだろう。何故セリムがこんな質問をしたかと言うとアーサー自身が「今日は休みにする」と言っていたからだ。
他意はない。
「大人は色々あんだよ、それよりキーラの事頼んだぞ」
それだけ言い二階へと上がっていくアーサー。ちょうど精算が終わり金を受け取る。
素材の売却も終わり後はキーラが来るのを待つだけなので依頼ボードを眺めて待っていることにした。
(やっぱBまでは雑魚ばっかだな)
Dランクから順に見ていくがA以上のモンスターでなければ今の自分の力を試せる奴はいないとミノタウロスと戦った時点で考えていたので自然とまだ自身では受けられないAランクの依頼を見ることになる。
冒険者のランクはEから始まりSSSまである。その内、街中の依頼しか受けられないEを除きC~SSは一つ上のランクまでの依頼を受けられるようになっている。ランクに関しても自身と同じランクの依頼をある一定数クリアするか、一つ上の依頼を一定数クリアするかランクアップできるらしい。ダンジョンの帰りに今更ながらこの事をキーラに聞いてみたらすごいドヤ顔で「しょうがないわね。知らないなら教えてあげるわ」と上から目線で教えられた。
Aランクの依頼には神獣や幻獣と言った獣系が多い。洞窟に潜むと言われるメドュ―サ。切り立った崖を巣を作るとされるグリフォン。火山地帯いるとされるケルベロスなどと言ったどれも個人討伐には向かないとされているモンスターばっかりだ。生息場所の問題もあるがやはり一番はその強さだろう。
そんな感じで依頼ボードを眺めついでに横にある手配者ボードに目を移す。特にこれと言って目新しい情報は公開されていなかった。見終わり酒場で待つかと身をひるがえそうとすると
「セリム、見つけたわよ」
そう言って近づいてきたのは今日の約束相手キーラだった。エルフなだけあり金髪に碧眼、美しい見た目と言った想像の通りのものだがちょっと言葉が遣いが上からなのでどうしても残念感がある。もう少し上品な感じがあればな…
本人に聞かれたら間違いなく怒るであろうことを考えながらキーラの方へと向かう。道中とは言ってもギルドの中たった数mの距離だが自身に向かって歩を進めていた男性冒険者がいた事に気付いた。がっつりこっち見てたし。
(何か用でもあったのか?)
そう思いはするもがっつりスルーするセリム。男は
えっ!? マジ そこ無視しますぅ普通!
そんな悲哀を滲ませた瞳を向けていた。そしてそのままセリムが立ち去るのを眺めるのだった。
ギルドを出て都市アルスの門の警備兵にギルドカードを見せ壁の外へと出る二人。
壁を出てから三十m位進んだ所で立ち止まる。さすがに森に入って教えるのはどうかと思ったので街道から外れた草原でやることにした。
「んじゃ、ここでやるか」
「そうね。それじゃ早く無詠唱の仕方を教えて」
着くなりそう急かしてくるキーラ。どんだけ知りたいんだか。そうは言いながらもここは自身にも見返りがるのでしっかりとやるセリム。
「無詠唱は、あれだな。イメージが重要だ。詠唱っていうのは多分発動のイメージを補助するものだろう」
セリムは詠唱に関しては全く知らないし無詠唱も魂喰って記憶が流れ込んでくるので感覚で出来ていた為に殆ど適当に言っている。もしくは、生前本で読んだ内容の知識でこうゆう事言ってたなと思い起こしながら話をしているのに過ぎない。人様に教えるような知識など持ち合わせていないのだ、残念なことに…
「だから、まずは詠唱をせずに魔力を手に集めたりする事からじゃないか」
ちょっと雑な感じが否めないが、セリムもやり方を知らないので仕方がない。キーラはそんな雑にやられているとは露知らず一生懸命に聞いている。話の途中でコクコクと頷いたり、なるほどと言いながら。
セリムが一先ずは説明を終えたので今度はキーラに説明を求める。まだ、若干渋っていたが、「もぉ!」と言いながらも教えてくれた。
「二重発動(ダブルキャスト)は簡単よ。普通魔法を発動させる為には魔力を一か所に集めなきゃいけないけど、それを枝分かれさせるのよ」
なるほどなと仕組みが分かれば大した事ないものだった。要は一つの魔法を発動するには魔力を一か所に集めなきゃだが、二つ発動するなら発動するのに必要な魔力の糸とでもいえばいいのか?とりあえず発動させたい数に合わせて数を変えると。
教えてくれる事から専用スキルではないことは分かっていたが簡単だな。そう言えばキーラのステータスを見れば分かったな。と今更ながらに気付く。相変わらずおっちょこちょいなのかもしれないセリムであった。
そうしてこの日からキーラは無詠唱の特訓を。セリムは二重発動の特訓を始めるのだった。
魔力操作を訓練していたセリムは然程苦労することも無く三日程度で習得することになるが、キーラは「何でよぉ~もぉー」とセリムに恨めしい視線を向けていた。ここからさらに一週間かけてようやく何とか形になったキーラだった。
名前 キーラ・ストレア
年齢 :16歳
種族 :エルフ族
ランク:D
1次職 :魔術師
2次職 :魔導師
レベル :36
体力 :2300
魔力 :3500
筋力 :1900
敏捷 :2000
耐性 :2400
スキル
筋力強化 Lv2
体力強化 Lv2
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv2
魔力強化 Lv4
魔法威力上昇 Lv3
火魔法 Lv4
水魔法 Lv3
風魔法 Lv6
雷魔法 Lv2
魔力操作 Lv5
二重発動 Lv4
無詠唱 Lv1
職業専用スキル
魔術領域 Lv3
摩天楼 Lv1
名前 セリム・ヴェルグ
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
種族 :人族
1次職 :異端者
2次職 :異端児
レベル :45
体力 :8100
魔力 :6700
筋力 :9200
敏捷 :7200
耐性 :7600
スキル
【神喰 LV4】
剣技 LV8
纏衣 LV10 max
【拳技 LV7】
【斧技 Lv4】
【筋力強化 LV10 】 max
【体力強化 Lv9】 up
【敏捷強化 Lv8】
【耐性強化 Lv3】
【魔力強化 Lv3】
【反射速度強化 Lv4】
【硬化 Lv6】
【気配遮断 Lv4】
【気配感知 Lv5】
【咆哮 Lv5】
【命中率上昇 Lv6】
【嗅覚上昇 Lv4】
【跳躍力上昇 Lv4】
【毒液 Lv3】
【火魔法 Lv5】
【水魔法 Lv4】
【風魔法 Lv3】
【白魔法 Lv4】
【暗黒魔法 Lv1】
【振動魔法 Lv5】
【鑑定 Lv6】
【短剣術 Lv4】
【夜目 Lv3】
【魔力操作 Lv6→7】 up
【受け流し Lv5】
【統率 Lv3】
【罠師 Lv3】
【重量装備時重量軽減 Lv4】
【見切り Lv5】
【闘魂 Lv4】
【二重発動 Lv2】 new
職業専用スキル
【呪印 Lv1】
【正統破壊 Lv1】
【強奪 Lv4】
【瞬滅 Lv4】
【鉄壁硬化 Lv3】
【重撃破 Lv5】
【乱魔の一撃 Lv2】
【空拳 Lv4】
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隠蔽 Lv10 max
【】の中身は隠蔽スキルにより視えません。
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