31 / 44
31:教え合い
しおりを挟む
待ち合わせの場所に指定されたギルドへと歩を進め、今し方到着するセリム。素材を売るために少し早めに来たから時間的にはまだ平気な筈だ。絡まれたり等と言った危ない目には遭っていないし、もちろん絡むなどという事はない。そんなこんなでギルドに到着。
ギルドに入り周りを見渡しキーラがいない事を確認する。確認を終ると今のうちに素材を売りに受付への元へと行く。その時にセリムはこちらを窺う周囲の視線が数日前に比べ減っていることに気付く。
が、視線の意味を理解していないセリムは生憎と無視すると言うしか選択肢しか持ち合わせていなかった。
素材を売りたいと受付嬢に話しかける。今日はフィーネは居ないようだったので違う人物に話しかける。黒髪ボブの人族受付嬢だ。
「はい、では売りたい素材を出してもらえますか?」
受付嬢はそういいながら笑顔を向けてくる。営業スマイルなのだろうがこうも笑顔を向けられると気持ちが和む。そんな一人勝手に和まされながら受付嬢の指示に従う。
素材を出していくと受付嬢の顔が少し引き攣っているというか驚きに染まっているのが見て取れた。
(何か変な事しただろうか?)
何故だと理由の考えてもさっぱり思い当たる節がないために答えは出ない。そこへ受付嬢が言葉を発する。
「えっと、これってミノタウロスの角ですよね?」
「ん? あぁ、そうですね」
驚いてはいたがそれで声を荒立てなかったのは受付嬢のスキルゆえか…セリムは何の問題があるのかとそれが何か問題が?といった視線で見返すと
「確か、セリムさんはまだDランクだったと思いますが…」
「よく知ってますね、それで何が問題なんです?」
受付嬢が自身のランクを知っていたことに多少なりとも驚く。して、色々覚えるの大変だろうなーとどうでもいい事をつい考えてしまった。
「いえ、特に問題があると言うわけではありません。ただ、Dランクの方がBランクの素材を持っているのが…」
そこまで言われセリムも「あぁ、なるほど」と受付嬢の言いたいことがやっと理解できた。要は何でお前みたいな初心者冒険者がこんな素材持ってんだ?お?何か不正取引でもしてんのか?といった所だろう。言葉遣いは適当だが、大方間違ってはいないはずだ。
「それは数日前に闘技のダンジョンでとってきたんですよ」
「え? 闘技のダンジョンをクリアしたんですか?」
今度は冷静ではいられなかったのか叫び声にも似た声を上げてしまう受付嬢。その声で周囲の冒険者の視線が一斉にこちらに集まる。
「おい、今聞こえたか? 闘技のダンジョンクリアだってよ」
「はぁ? 何言ってんだ、あいつって確かこの前Dに上がったっていう新人だろ」
「そんな奴がクリアできるわけねーよ。基本はCランク相当のモンスターだが、ボスはBだぞ。倒せるわけがねぇよ」
周囲からリサラちゃん、あいつに何かされたのか? だったら俺がガツンと言ってやると言った声が上がるが直ぐに止められていた。何でもあの小僧はオード達を倒したあとに装備などを全て盗っていく追剥屋だ、と。
酷い言われようだ。キーラとの試合では何も取ってないだろうが、と周囲へ文句を心の中だけで唱えていく。
「嬢ちゃん、セリムの言ってることは本当だ」
後ろを振り返るとそこにはここ数日一緒に居たアーサーがいた。
アーサーが黒髪ボブの受付嬢ーーリサラと言う名前らしい子に事情を説明してくれたおかげで事なきえた。リサラが精算を行っている最中にアーサーへ礼を述べる。
「助かった、あんたでも役に立つんだな」
助けた者へ対しての助けられた者が言うセリフではなかったが礼を受けたアーサーはそれを気にした様子もなく…と言うわけにはいかなかった。
「んだとぉ、この前だって聖剣について教えてやったり手配者について役に立つ情報言ってやっただろうがよ」
子供っぽく役に立たないと言う事を全力で否定しにかかっていた。上げている例がちょっと微妙なところではあったが…
「て言うか、何でアーサー、あんたががここにいんだ?」
アーサーも冒険者なのでいてもおかしくはないのだが、寧ろ今の言い方ではいるのがおかしいと言う意味以外捉え方がないだろう。何故セリムがこんな質問をしたかと言うとアーサー自身が「今日は休みにする」と言っていたからだ。
他意はない。
「大人は色々あんだよ、それよりキーラの事頼んだぞ」
それだけ言い二階へと上がっていくアーサー。ちょうど精算が終わり金を受け取る。
素材の売却も終わり後はキーラが来るのを待つだけなので依頼ボードを眺めて待っていることにした。
(やっぱBまでは雑魚ばっかだな)
Dランクから順に見ていくがA以上のモンスターでなければ今の自分の力を試せる奴はいないとミノタウロスと戦った時点で考えていたので自然とまだ自身では受けられないAランクの依頼を見ることになる。
冒険者のランクはEから始まりSSSまである。その内、街中の依頼しか受けられないEを除きC~SSは一つ上のランクまでの依頼を受けられるようになっている。ランクに関しても自身と同じランクの依頼をある一定数クリアするか、一つ上の依頼を一定数クリアするかランクアップできるらしい。ダンジョンの帰りに今更ながらこの事をキーラに聞いてみたらすごいドヤ顔で「しょうがないわね。知らないなら教えてあげるわ」と上から目線で教えられた。
Aランクの依頼には神獣や幻獣と言った獣系が多い。洞窟に潜むと言われるメドュ―サ。切り立った崖を巣を作るとされるグリフォン。火山地帯いるとされるケルベロスなどと言ったどれも個人討伐には向かないとされているモンスターばっかりだ。生息場所の問題もあるがやはり一番はその強さだろう。
そんな感じで依頼ボードを眺めついでに横にある手配者ボードに目を移す。特にこれと言って目新しい情報は公開されていなかった。見終わり酒場で待つかと身をひるがえそうとすると
「セリム、見つけたわよ」
そう言って近づいてきたのは今日の約束相手キーラだった。エルフなだけあり金髪に碧眼、美しい見た目と言った想像の通りのものだがちょっと言葉が遣いが上からなのでどうしても残念感がある。もう少し上品な感じがあればな…
本人に聞かれたら間違いなく怒るであろうことを考えながらキーラの方へと向かう。道中とは言ってもギルドの中たった数mの距離だが自身に向かって歩を進めていた男性冒険者がいた事に気付いた。がっつりこっち見てたし。
(何か用でもあったのか?)
そう思いはするもがっつりスルーするセリム。男は
えっ!? マジ そこ無視しますぅ普通!
そんな悲哀を滲ませた瞳を向けていた。そしてそのままセリムが立ち去るのを眺めるのだった。
ギルドを出て都市アルスの門の警備兵にギルドカードを見せ壁の外へと出る二人。
壁を出てから三十m位進んだ所で立ち止まる。さすがに森に入って教えるのはどうかと思ったので街道から外れた草原でやることにした。
「んじゃ、ここでやるか」
「そうね。それじゃ早く無詠唱の仕方を教えて」
着くなりそう急かしてくるキーラ。どんだけ知りたいんだか。そうは言いながらもここは自身にも見返りがるのでしっかりとやるセリム。
「無詠唱は、あれだな。イメージが重要だ。詠唱っていうのは多分発動のイメージを補助するものだろう」
セリムは詠唱に関しては全く知らないし無詠唱も魂喰って記憶が流れ込んでくるので感覚で出来ていた為に殆ど適当に言っている。もしくは、生前本で読んだ内容の知識でこうゆう事言ってたなと思い起こしながら話をしているのに過ぎない。人様に教えるような知識など持ち合わせていないのだ、残念なことに…
「だから、まずは詠唱をせずに魔力を手に集めたりする事からじゃないか」
ちょっと雑な感じが否めないが、セリムもやり方を知らないので仕方がない。キーラはそんな雑にやられているとは露知らず一生懸命に聞いている。話の途中でコクコクと頷いたり、なるほどと言いながら。
セリムが一先ずは説明を終えたので今度はキーラに説明を求める。まだ、若干渋っていたが、「もぉ!」と言いながらも教えてくれた。
「二重発動(ダブルキャスト)は簡単よ。普通魔法を発動させる為には魔力を一か所に集めなきゃいけないけど、それを枝分かれさせるのよ」
なるほどなと仕組みが分かれば大した事ないものだった。要は一つの魔法を発動するには魔力を一か所に集めなきゃだが、二つ発動するなら発動するのに必要な魔力の糸とでもいえばいいのか?とりあえず発動させたい数に合わせて数を変えると。
教えてくれる事から専用スキルではないことは分かっていたが簡単だな。そう言えばキーラのステータスを見れば分かったな。と今更ながらに気付く。相変わらずおっちょこちょいなのかもしれないセリムであった。
そうしてこの日からキーラは無詠唱の特訓を。セリムは二重発動の特訓を始めるのだった。
魔力操作を訓練していたセリムは然程苦労することも無く三日程度で習得することになるが、キーラは「何でよぉ~もぉー」とセリムに恨めしい視線を向けていた。ここからさらに一週間かけてようやく何とか形になったキーラだった。
名前 キーラ・ストレア
年齢 :16歳
種族 :エルフ族
ランク:D
1次職 :魔術師
2次職 :魔導師
レベル :36
体力 :2300
魔力 :3500
筋力 :1900
敏捷 :2000
耐性 :2400
スキル
筋力強化 Lv2
体力強化 Lv2
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv2
魔力強化 Lv4
魔法威力上昇 Lv3
火魔法 Lv4
水魔法 Lv3
風魔法 Lv6
雷魔法 Lv2
魔力操作 Lv5
二重発動 Lv4
無詠唱 Lv1
職業専用スキル
魔術領域 Lv3
摩天楼 Lv1
名前 セリム・ヴェルグ
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
種族 :人族
1次職 :異端者
2次職 :異端児
レベル :45
体力 :8100
魔力 :6700
筋力 :9200
敏捷 :7200
耐性 :7600
スキル
【神喰 LV4】
剣技 LV8
纏衣 LV10 max
【拳技 LV7】
【斧技 Lv4】
【筋力強化 LV10 】 max
【体力強化 Lv9】 up
【敏捷強化 Lv8】
【耐性強化 Lv3】
【魔力強化 Lv3】
【反射速度強化 Lv4】
【硬化 Lv6】
【気配遮断 Lv4】
【気配感知 Lv5】
【咆哮 Lv5】
【命中率上昇 Lv6】
【嗅覚上昇 Lv4】
【跳躍力上昇 Lv4】
【毒液 Lv3】
【火魔法 Lv5】
【水魔法 Lv4】
【風魔法 Lv3】
【白魔法 Lv4】
【暗黒魔法 Lv1】
【振動魔法 Lv5】
【鑑定 Lv6】
【短剣術 Lv4】
【夜目 Lv3】
【魔力操作 Lv6→7】 up
【受け流し Lv5】
【統率 Lv3】
【罠師 Lv3】
【重量装備時重量軽減 Lv4】
【見切り Lv5】
【闘魂 Lv4】
【二重発動 Lv2】 new
職業専用スキル
【呪印 Lv1】
【正統破壊 Lv1】
【強奪 Lv4】
【瞬滅 Lv4】
【鉄壁硬化 Lv3】
【重撃破 Lv5】
【乱魔の一撃 Lv2】
【空拳 Lv4】
魔道具効果
隠蔽 Lv10 max
【】の中身は隠蔽スキルにより視えません。
ギルドに入り周りを見渡しキーラがいない事を確認する。確認を終ると今のうちに素材を売りに受付への元へと行く。その時にセリムはこちらを窺う周囲の視線が数日前に比べ減っていることに気付く。
が、視線の意味を理解していないセリムは生憎と無視すると言うしか選択肢しか持ち合わせていなかった。
素材を売りたいと受付嬢に話しかける。今日はフィーネは居ないようだったので違う人物に話しかける。黒髪ボブの人族受付嬢だ。
「はい、では売りたい素材を出してもらえますか?」
受付嬢はそういいながら笑顔を向けてくる。営業スマイルなのだろうがこうも笑顔を向けられると気持ちが和む。そんな一人勝手に和まされながら受付嬢の指示に従う。
素材を出していくと受付嬢の顔が少し引き攣っているというか驚きに染まっているのが見て取れた。
(何か変な事しただろうか?)
何故だと理由の考えてもさっぱり思い当たる節がないために答えは出ない。そこへ受付嬢が言葉を発する。
「えっと、これってミノタウロスの角ですよね?」
「ん? あぁ、そうですね」
驚いてはいたがそれで声を荒立てなかったのは受付嬢のスキルゆえか…セリムは何の問題があるのかとそれが何か問題が?といった視線で見返すと
「確か、セリムさんはまだDランクだったと思いますが…」
「よく知ってますね、それで何が問題なんです?」
受付嬢が自身のランクを知っていたことに多少なりとも驚く。して、色々覚えるの大変だろうなーとどうでもいい事をつい考えてしまった。
「いえ、特に問題があると言うわけではありません。ただ、Dランクの方がBランクの素材を持っているのが…」
そこまで言われセリムも「あぁ、なるほど」と受付嬢の言いたいことがやっと理解できた。要は何でお前みたいな初心者冒険者がこんな素材持ってんだ?お?何か不正取引でもしてんのか?といった所だろう。言葉遣いは適当だが、大方間違ってはいないはずだ。
「それは数日前に闘技のダンジョンでとってきたんですよ」
「え? 闘技のダンジョンをクリアしたんですか?」
今度は冷静ではいられなかったのか叫び声にも似た声を上げてしまう受付嬢。その声で周囲の冒険者の視線が一斉にこちらに集まる。
「おい、今聞こえたか? 闘技のダンジョンクリアだってよ」
「はぁ? 何言ってんだ、あいつって確かこの前Dに上がったっていう新人だろ」
「そんな奴がクリアできるわけねーよ。基本はCランク相当のモンスターだが、ボスはBだぞ。倒せるわけがねぇよ」
周囲からリサラちゃん、あいつに何かされたのか? だったら俺がガツンと言ってやると言った声が上がるが直ぐに止められていた。何でもあの小僧はオード達を倒したあとに装備などを全て盗っていく追剥屋だ、と。
酷い言われようだ。キーラとの試合では何も取ってないだろうが、と周囲へ文句を心の中だけで唱えていく。
「嬢ちゃん、セリムの言ってることは本当だ」
後ろを振り返るとそこにはここ数日一緒に居たアーサーがいた。
アーサーが黒髪ボブの受付嬢ーーリサラと言う名前らしい子に事情を説明してくれたおかげで事なきえた。リサラが精算を行っている最中にアーサーへ礼を述べる。
「助かった、あんたでも役に立つんだな」
助けた者へ対しての助けられた者が言うセリフではなかったが礼を受けたアーサーはそれを気にした様子もなく…と言うわけにはいかなかった。
「んだとぉ、この前だって聖剣について教えてやったり手配者について役に立つ情報言ってやっただろうがよ」
子供っぽく役に立たないと言う事を全力で否定しにかかっていた。上げている例がちょっと微妙なところではあったが…
「て言うか、何でアーサー、あんたががここにいんだ?」
アーサーも冒険者なのでいてもおかしくはないのだが、寧ろ今の言い方ではいるのがおかしいと言う意味以外捉え方がないだろう。何故セリムがこんな質問をしたかと言うとアーサー自身が「今日は休みにする」と言っていたからだ。
他意はない。
「大人は色々あんだよ、それよりキーラの事頼んだぞ」
それだけ言い二階へと上がっていくアーサー。ちょうど精算が終わり金を受け取る。
素材の売却も終わり後はキーラが来るのを待つだけなので依頼ボードを眺めて待っていることにした。
(やっぱBまでは雑魚ばっかだな)
Dランクから順に見ていくがA以上のモンスターでなければ今の自分の力を試せる奴はいないとミノタウロスと戦った時点で考えていたので自然とまだ自身では受けられないAランクの依頼を見ることになる。
冒険者のランクはEから始まりSSSまである。その内、街中の依頼しか受けられないEを除きC~SSは一つ上のランクまでの依頼を受けられるようになっている。ランクに関しても自身と同じランクの依頼をある一定数クリアするか、一つ上の依頼を一定数クリアするかランクアップできるらしい。ダンジョンの帰りに今更ながらこの事をキーラに聞いてみたらすごいドヤ顔で「しょうがないわね。知らないなら教えてあげるわ」と上から目線で教えられた。
Aランクの依頼には神獣や幻獣と言った獣系が多い。洞窟に潜むと言われるメドュ―サ。切り立った崖を巣を作るとされるグリフォン。火山地帯いるとされるケルベロスなどと言ったどれも個人討伐には向かないとされているモンスターばっかりだ。生息場所の問題もあるがやはり一番はその強さだろう。
そんな感じで依頼ボードを眺めついでに横にある手配者ボードに目を移す。特にこれと言って目新しい情報は公開されていなかった。見終わり酒場で待つかと身をひるがえそうとすると
「セリム、見つけたわよ」
そう言って近づいてきたのは今日の約束相手キーラだった。エルフなだけあり金髪に碧眼、美しい見た目と言った想像の通りのものだがちょっと言葉が遣いが上からなのでどうしても残念感がある。もう少し上品な感じがあればな…
本人に聞かれたら間違いなく怒るであろうことを考えながらキーラの方へと向かう。道中とは言ってもギルドの中たった数mの距離だが自身に向かって歩を進めていた男性冒険者がいた事に気付いた。がっつりこっち見てたし。
(何か用でもあったのか?)
そう思いはするもがっつりスルーするセリム。男は
えっ!? マジ そこ無視しますぅ普通!
そんな悲哀を滲ませた瞳を向けていた。そしてそのままセリムが立ち去るのを眺めるのだった。
ギルドを出て都市アルスの門の警備兵にギルドカードを見せ壁の外へと出る二人。
壁を出てから三十m位進んだ所で立ち止まる。さすがに森に入って教えるのはどうかと思ったので街道から外れた草原でやることにした。
「んじゃ、ここでやるか」
「そうね。それじゃ早く無詠唱の仕方を教えて」
着くなりそう急かしてくるキーラ。どんだけ知りたいんだか。そうは言いながらもここは自身にも見返りがるのでしっかりとやるセリム。
「無詠唱は、あれだな。イメージが重要だ。詠唱っていうのは多分発動のイメージを補助するものだろう」
セリムは詠唱に関しては全く知らないし無詠唱も魂喰って記憶が流れ込んでくるので感覚で出来ていた為に殆ど適当に言っている。もしくは、生前本で読んだ内容の知識でこうゆう事言ってたなと思い起こしながら話をしているのに過ぎない。人様に教えるような知識など持ち合わせていないのだ、残念なことに…
「だから、まずは詠唱をせずに魔力を手に集めたりする事からじゃないか」
ちょっと雑な感じが否めないが、セリムもやり方を知らないので仕方がない。キーラはそんな雑にやられているとは露知らず一生懸命に聞いている。話の途中でコクコクと頷いたり、なるほどと言いながら。
セリムが一先ずは説明を終えたので今度はキーラに説明を求める。まだ、若干渋っていたが、「もぉ!」と言いながらも教えてくれた。
「二重発動(ダブルキャスト)は簡単よ。普通魔法を発動させる為には魔力を一か所に集めなきゃいけないけど、それを枝分かれさせるのよ」
なるほどなと仕組みが分かれば大した事ないものだった。要は一つの魔法を発動するには魔力を一か所に集めなきゃだが、二つ発動するなら発動するのに必要な魔力の糸とでもいえばいいのか?とりあえず発動させたい数に合わせて数を変えると。
教えてくれる事から専用スキルではないことは分かっていたが簡単だな。そう言えばキーラのステータスを見れば分かったな。と今更ながらに気付く。相変わらずおっちょこちょいなのかもしれないセリムであった。
そうしてこの日からキーラは無詠唱の特訓を。セリムは二重発動の特訓を始めるのだった。
魔力操作を訓練していたセリムは然程苦労することも無く三日程度で習得することになるが、キーラは「何でよぉ~もぉー」とセリムに恨めしい視線を向けていた。ここからさらに一週間かけてようやく何とか形になったキーラだった。
名前 キーラ・ストレア
年齢 :16歳
種族 :エルフ族
ランク:D
1次職 :魔術師
2次職 :魔導師
レベル :36
体力 :2300
魔力 :3500
筋力 :1900
敏捷 :2000
耐性 :2400
スキル
筋力強化 Lv2
体力強化 Lv2
敏捷強化 Lv2
耐性強化 Lv2
魔力強化 Lv4
魔法威力上昇 Lv3
火魔法 Lv4
水魔法 Lv3
風魔法 Lv6
雷魔法 Lv2
魔力操作 Lv5
二重発動 Lv4
無詠唱 Lv1
職業専用スキル
魔術領域 Lv3
摩天楼 Lv1
名前 セリム・ヴェルグ
年齢 :7歳≪見た目精神年齢ともに15歳≫
種族 :人族
1次職 :異端者
2次職 :異端児
レベル :45
体力 :8100
魔力 :6700
筋力 :9200
敏捷 :7200
耐性 :7600
スキル
【神喰 LV4】
剣技 LV8
纏衣 LV10 max
【拳技 LV7】
【斧技 Lv4】
【筋力強化 LV10 】 max
【体力強化 Lv9】 up
【敏捷強化 Lv8】
【耐性強化 Lv3】
【魔力強化 Lv3】
【反射速度強化 Lv4】
【硬化 Lv6】
【気配遮断 Lv4】
【気配感知 Lv5】
【咆哮 Lv5】
【命中率上昇 Lv6】
【嗅覚上昇 Lv4】
【跳躍力上昇 Lv4】
【毒液 Lv3】
【火魔法 Lv5】
【水魔法 Lv4】
【風魔法 Lv3】
【白魔法 Lv4】
【暗黒魔法 Lv1】
【振動魔法 Lv5】
【鑑定 Lv6】
【短剣術 Lv4】
【夜目 Lv3】
【魔力操作 Lv6→7】 up
【受け流し Lv5】
【統率 Lv3】
【罠師 Lv3】
【重量装備時重量軽減 Lv4】
【見切り Lv5】
【闘魂 Lv4】
【二重発動 Lv2】 new
職業専用スキル
【呪印 Lv1】
【正統破壊 Lv1】
【強奪 Lv4】
【瞬滅 Lv4】
【鉄壁硬化 Lv3】
【重撃破 Lv5】
【乱魔の一撃 Lv2】
【空拳 Lv4】
魔道具効果
隠蔽 Lv10 max
【】の中身は隠蔽スキルにより視えません。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。
そのまま半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。
だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。
凛人はその命令を、拒否する。
不死であっても無敵ではない。
戦いでは英雄王に殴り倒される始末。しかし一つ選択を誤れば国が滅びる危うい存在。
それでも彼は、星を守るために戦う道を選んだ。
女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。
これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる