戦国武将異世界転生冒険記

詩雪

文字の大きさ
130 / 200
第五章 ホワイトリム編

第126話 授けられた神

しおりを挟む


 ――――ルイにあいたい つれていってほしい


 コハクのこの言葉で、俺は女王ルイの救出を改めて決意した。

 雪山を出て2日。地面に雪が無くなった頃、3人と1匹は獣王国ラクリに入っていた。ラクリとホワイトリムの国境に広がる森の木々は、この辺り独自の植生である。葉は固く尖り、安易に触れれば怪我をしそうだ。木にる実も表面が尖っており、投げつければある種武器にもなりそうだが、そんな勿体ない事はしない。トリアという果物で、中の果肉はかなり匂いがキツいが、クリーミーで甘く、手ごろな大きさで食べやすいのだ。

 俺達はトリアを片手に森の中を進んでいる。アイレは臭いが無理だというが、コハクは初めて食べたその実が気に入ったようで、『みつけたらとってたべる』と頭の中でマーナと話していた。こうして少しずつ採取の知識も身につけていけばいいと思う。

 そして地味に有難い事がここで一つ。アイレと共にホワイトリムに向かった際にこの森を通った時は魔獣がそこそこ寄って来たのだが、今は全く寄ってこない。

 原因は明らかで、コハクが傍に居るからである。

「ルイとコハクと歩くといつもこんな感じよ」

 とアイレは言った。彼女がルイから聞いた話によると、『私たちは種として恐れられている』との事らしい。俺もアイレも、この辺りの魔獣と戦ったとしても決して後れを取る事は無い。だが、魔獣はどれだけ自分より強い人間だろうが風人エルフだろうが、その種自体を恐れる事は無いのである。

 半面、ルイとコハクは違う。2人の場合は、存在そのものが魔獣達にとって恐ろしいのだ。そこに強さは関係ない。もちろん例外も存在するみたいだが、少なくともコハクに襲い掛かる魔獣はこの森には居ないようだ。

 因みに魔物はこの範疇には入らない。強かろうが弱かろうが、魔物は関係なく襲ってくる。

「見た目はただの女の子なんだがなぁ…」
「私もコハクが戦うとこは見たことないんだけどね」

 そんな事を話す俺とアイレを横目に、満足そうにトリアをはむはむと食べているコハク。彼女の頭にはマーナが乗っかり、同じくトリアを食べている。マーナの食べこぼしがコハクの頭に散らばっているが、当の本人はまったく気にしていない。

 仲いいね、君たち。

 ◇

 しばらく森を行くと、探知魔法サーチに魔力反応が5つ。すぐさま遠視魔法ディヴィジョンに切り替えて探ってみると、反応はゴブリンだった。

「1時の方向、ゴブリン5匹だ。向かって来る」
「相変わらず便利よねぇ、その魔法。羨ましい。とりあえず私が払うわ」

 アイレの右手に風が収束する。相手がゴブリン程度だと、彼女の風魔法では吹き飛ばずにバラバラになってしまう。さらば、哀れなゴブリン。

 アイレに『頼んだ』と言いかけて、俺はふと思い立った。

「いや、ここはコハクにやってみてもらおう」
「え?」
「一緒に行動するんだ。どんな感じで危険と対峙するのか、見ておきたいと思わないか?」
「まぁ…思わなくはないけど…」
「んじゃ、そういう事で。コハク」

 リンと鈴が鳴る。

「あっちからゴブリンっていう魔物が5匹来るんだが、倒してみないか?」

 俺の指差す方を見て、マーナを頭に乗せたままコクリと頷いた。少しするとゴブリンの鳴き声が近づいて来るが、コハクは何の躊躇いもなく声のする方にペタペタと歩み寄り、茂みの前で立ち止まった。念のため、俺とアイレは魔法発動の準備をしている。

『キッ、キーッ!』
『ケラケラケラ!』

 茂みから予定通り飛び出してきたゴブリン5匹。相変わらず気持ちの悪い表情と鳴き声だ。
 さぁ会敵、と思った瞬間、コハクが小さな拳を振り上げた。


 バキッ ドゴン グシャ ドギャ ズガン


 獲物を見つけ喜び勇んで飛び掛かって来たゴブリンを、コハクは個々に一撃ずつ入れて殴り飛ばた。目にも留まらぬ速さの攻撃に、驚くしかない俺とアイレ。

 フワーッと消えていくゴブリン達を見届けることなく、ひと仕事終えたコハクが俺の傍に寄って来た。

 ハッと我に返り、慌ててマーナを押しのけてコハクの頭を撫でてやる。

「…す、すごいじゃないかコハク! ありがとう!」

 リンと鈴が鳴り、ちょっと嬉しそうに見えた彼女は、その小さな口で再度トリアを頬張った。

 片や俺とアイレは先に歩みを進めつつも、引き続き狼狽うろたえたままである。

「ま、まさか殴るとは…」
「さすがに予想外ねぇ…」
『るぉん(弱すぎてつまんないよ)』

 守らなければ! とか思ってた自分がちょっと恥ずかしい。

 俺の中ではコハクは雪人ニクスだし、過去の出来事からも攻撃手段は氷魔法を想像していたのだが、大いに裏切られ、ほとんど戦いの参考にならなかった。

「さすがに相手が弱すぎたか」
「魔法…のはずなんだけど」
「まぁ、身体能力がある事は分かった」
「あ、思い出した。コハクが付けてる首飾りなんだけど」

 そう言われてコハクの首元にある物に目をやる。勾玉の形をした不思議な首飾りだ。

「あれって獣王国の秘宝なんだって。なんでも魔力を抑える効果があるらしいわ。ルイがコハクにあげたのよ」
「ほう、魔力を抑える…」
「その効果があるから、首飾りを付けてたら魔法は使えない、もしくは弱まっちゃうのかもしれないわ」

 しかし魔力を抑える首飾りと言っても、俺の探知魔法サーチにはコハクはしっかりと反応を示している。もしかしたら魔力を抑えるのではなく、不意の暴走を抑える物なのかもしれない。

「コハクに与えたのは例の事件がきっかけか」

 例の事件とはコハクが不意に人を氷漬けにしてしまった出来事である。

 元々コハクは獣王国の首都イシスにルイと共に居たらしく、その氷漬けにされた人は獣人だったのだ。だがその事件がきっかけとなってコハクは獣人達から恐れられ、ルイはその立場もあって、泣く泣くコハクをホワイトリムへ送った。当のコハクも人の多いイシスよりホワイトリムを好み、自身の能力の関係からホワイトリムの気候も全く苦にならなかったので、定住に至ったという。

「ルイがコハクをホワイトリムまで送り届けた日に、たまたまエンペラープラントが暴れてたからルイがコハクに倒させたのよ。それがある意味、コハクがホワイトリムに居る理由になったのは間違いないわね」

 続いて話を聞くと、雪人ニクスにコハクの正体を知る者はいないし、その姿を見た者も居ないらしい。エンペラープラントを倒したのは少女の姿をした山神様であると、女王ルイが雪人ニクスに伝え、今後危険な魔獣が出ても山神様が居るから大丈夫だと言って、ホワイトリムの民を安心させたのだそうだ。

「授けられた神…か。月日が経つにつれ、雪人ニクスにとって山神様が恐れの対象となってしまったのは皮肉な話だが、女王ルイは自国の民とホワイトリムの民の為に出来る事をした、という事だな」

「そうね。ルイにとってホワイトリムが隣国だったのは、不幸中の幸いだったのよ。何かあってもすぐに駆け付けられるから。ちなみに、コハクの服を作ったのはツクヨさん。かんざしを送ったのはギンジさんよ」

「…ギンジさんとツクヨさんは神がかってるな」

 色々とコハクの事が分かって何よりだ。そんな彼女の為にも、女王ルイを助け出さねばな。

 しかし当初から気になっていたのは、コハクがずっと裸足でいる事だ。雪道は足が埋もれてそんなに気にならなかったが、雪が無くなるとどうしても裸足で歩かせている感が強くなる。

 ここは一つ、俺の出番だろう。

「よし、ここらで休憩しよう」

 折よく腰掛けるのにちょうどいい大岩が目の前に現れたので休憩にし、辺りを見てくると言って一人森に入る。

 よさげな木は無いものかと辺りを見回し、木の幹を片っ端から殴る。しばらく殴る作業を続けていると、いい感じに柔らかい木を発見。早速太めの枝を頂戴し、大岩の元へ戻って作業開始だ。

「今度は何するつもり?」
「そいつは見てのお楽しみだ。コハク、ちょっとこっち来てくれ」

 ちょこんと横に座ったコハクの足の大きさを確認し、舶刀を強化してガリガリと木を削っていく。木を3cm程の板にしてかかととつま先に丸みを帯びさせていく。つま先に向かって少し板を薄くし、板の中央付近を大きく削る。

 コハクの足の大きさを見たと思ったら、急に木を削り出した俺にアイレとコハク、マーナも興味津々の様子だった。

「もう少し丸い方がいいな…」

 ブツブツ言いながら作業を進め、ようやく完成。形が決まったので二つ目の作業は比較的早く終わった。

「うーむ、なかなかの出来だな。よし、アイレ。この印の部分に、印と同じ大きさの穴を開けてくれ」
「また私の細剣レイピアを穴開けに使うわけ!?」
「それもこれもコハクの為なんだ」
「くっ…私は何をさせられているのかしら…」

 やってやるわよと言い、細剣を抜き構える。板を持ってる俺を貫かんとする気迫だ。

「ちょっ、俺を刺さないでくれよ?」
「じっとしてないとそうなるかもね」

 シュパパパン!

 目にもとまらぬ速さで板に3つの穴が開く。『さすがだ』と一応褒めておき、もう一枚も同様に穴を開けてもらう。これで土台は完成だ。次に収納魔法スクエアガーデンからアヴィオール鉱糸で編まれた布を取り出す。ジェンキンス総合商店で作ってもらった予備である。

 この布は簡単には切れないので、舶刀ではなく夜桜で切る。刀を抜いた途端に大仕事に思えてきたが、とにかく作業を続けようとしたところで、意外にもコハクが反応した。

「…これこわい。あぶない」
「ん、この刀かい?」

 コクリと頷くコハク。

 そりゃあ武器だからなと言いかけたが、そんな事を言っているのでは無いと思い直す。恐らくコハクは素材を見て言っているのだろう。元が黒王竜ティアマットの鱗と国宝級素材の星刻石である。不思議な力を持つコハクには、本能的にこの刀の危険度が分かるのかもしれない。

《 気を付けなよ~? このおっかない剣、私達も切れるから 》
「きをつける」

 マーナとコハクの会話もアイレはもう慣れていて、突然コハクが喋りだしても最早驚かない。刀の危険を知らせた所で、引き続き布を切っていく。適当に同じ大きさに切って帯状にし、よじって板の3つの穴に通す。それを抜けないように結んで、同じ2か所の穴に捩った布をもう一本通し、両端を結べるようにすれば完成だ。

 歯のある木の板に鼻緒、諸君ももうお分かりだろう。

「出来た。俺謹製、その名も『脱げにくい下駄』だ」
「ナニコレ」
「……」
『わぉん(全然わからないよ)』

「ほれ、足を借りるよ」

 大岩を降り、コハクを岩に座らせた状態で両足に下駄を履かせた。

 リンと鈴を鳴らし、俺の顔を見るコハク。

「歩いてみてくれ」

 そう言うと大岩の上に立ち、コハクが歩くたびに『カランコロン』と前世でよく聞いた、下駄特有の小気味よい音が鳴る。

「下駄って言うんだっけ、これ」
「ああ。即席だが裸足よりいいと思ってな」
「あんた…笛といい料理といい、色々器用よね」
『くぉん(ジンはおもしろいなぁ)』
「ちょっとかかとはみ出てるんだけど」
「わざとだ。その方が粋だと思わないか?」
「女の子に粋ってどうなのよ…まぁ、可愛いんじゃない?」
「そうだろうそうだろう」

 こういう時アイレは正直である。可愛いという感覚がいまいちわからないが、そうならそれでいい。
 岩の上で歩き回るコハクに具合を聞いてみる。

「痛いところはあるか?」

 フルフルと首を横に振る。

「よかった。どこかで靴を手に入れるまでそれを履いておいてくれ。さすがに裸足で歩かせるのは忍びな―――おわっ!」

 コハクがカラコロと駆け寄り、大岩から飛んでそのまま俺に抱きついた。

「…じん。ありがとう」

 ほんの少し顔を赤らめ、耳元で小さくそう呟いた。
 その言葉で十分。気に入ってくれたようで何よりだ。

「ねぇ」
「ん?」
「私のは?」
「ふざけろ」

 『ナニコレ』とか血の通わん感想を言ったくせに、欲しがるとはナニゴトだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

タイム連打ってなんだよ(困惑)

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
「リオ、お前をパーティから追放する。お前のようなハズレスキルのザコは足手まといなんだよ」  王都の冒険者ギルドにて、若手冒険者のリオは、リーダーの身勝手な都合によってパーティから追い出されてしまい、同時に後宮では、聖女の降臨や第一王子の婚約破棄などが話題になっていた。  パーティを追放されたリオは、ある日商隊の護衛依頼を受けた際、野盗に襲われる可憐な少女を助けることになるのだが、彼女は第一王子から婚約破棄された上に濡れ衣を着せられて迫害された元公爵令嬢こと、アイリスだった。  アイリスとの出会いから始まる冒険の旅、行く先々で様々な思惑によって爪弾きにされてしまった者達を受け入れていく内に、彼はある決意をする。 「作ろう。誰もが幸せに過ごせる、そんな居場所を」  目指すべき理想、突き動かされる世界、そしてハズレスキル【タイム連打】に隠されたリオの本当の力とは?    ※安心安全安定安泰の四安揃った、ハピエン確定のハズレスキル無双です。 『エ○ーマンが倒せない』は関係ありません。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

転生したら王族だった

みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。 レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~

楠富 つかさ
ファンタジー
 ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。  そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。 「やばい……これ、動けない……」  怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。 「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」  異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!

処理中です...