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第7章|公爵の申し出
レイヴン公爵邸の応接間は、静けさがよく似合う。
壁に掛けられた絵は色数が少なく、暖炉の火も控えめで、香りは革と乾いた木の気配がするだけ。
そこで息をすると、言葉まで節制したくなる。
リリアーヌは、手袋の指先を膝の上で重ねた。
背筋を伸ばし、顎を上げすぎず、微笑を浅く。
いつもの“完璧”を装着する。
その隣に立つヴィオラが、視線だけで合図を寄こす。
——先にこちらから言いなさい。
言い出せないまま公爵の言葉を受けると、きっと崩れる。
リリアーヌは喉の奥を整えた。
扉が開き、アレクシスが入ってくる。
黒と銀の礼装、無駄のない骨格、黒に近い森色の瞳。
彼はいつも通り、表情を動かさずにリリアーヌを見た。
「来ていたか」
「お招きいただき、ありがとうございます」
挨拶を交わすだけで、胸が熱くなりそうで怖い。
リリアーヌは“礼”の形に感情を押し込めた。
公爵は席に着き、すぐに書類へ手を伸ばす。
いつもならその流れが安心だった。
今日は、その“いつも”が刃になる。
「舞踏会の寄進目録、確認した。ヴァルモン家の分も、助かる」
「当然の務めですわ」
会話は円滑に進む。
言葉は正しい。所作も正しい。
正しいものほど、心は息ができなくなる。
短い確認が終わり、公爵がペンを置いた。
静けさが一段、深くなる。
——来る。
次の一言が。
リリアーヌは先に口を開いた。
「公爵様、舞踏会の件で……お伝えしたいことがございます」
自分の声が、思ったより落ち着いていた。
怖いのは、声が震えることではない。
声が震えないまま、心だけが壊れていくことだ。
「言え」
短い返事。
彼は驚かない。促しもしない。
ただ待つ。待たれると、逃げられない。
「……エスコートの件ですが」
喉が痛い。
“エスコート”という単語が、胸骨の内側を叩く。
公爵は黙って聞いている。
森色の瞳が、リリアーヌを測るように静かだ。
リリアーヌは、微笑の角度を変えないまま言った。
「今回は、別の方にお願いすることにいたしました」
一瞬。
空気が止まった。
公爵の表情は動かない。
動かないのに、“止まった”のが分かる。
そのわずかな違和感が、リリアーヌの胸を締めつける。
「……誰だ」
声が低い。
いつもより少しだけ、硬い。
リリアーヌは頬の内側を噛んだ。
名前を言えば現実になる。
言わなければ失礼になる。
——だから、言うしかない。
「ブランシュ伯爵家の……ガブリエル卿です」
その瞬間、公爵の瞳がほんの僅かに揺れた。
驚きか、苛立ちか、理解か。
分からない。分からないのに、胸だけが痛む。
「……なぜ」
問いは短い。
“なぜ”の中に、怒りはない。
けれど、困惑がある。
困惑は、時に人を傷つける。
リリアーヌは答えを用意していた。
用意していたはずなのに、口にしようとすると喉が詰まる。
——あなたが片想いをしているから。
——私は隣に立てないから。
——あなたが誰かを選ぶ夜に、私が笑っていられる自信がないから。
どれも言えない。
言えないから、社交的な“正しさ”に逃げる。
「私の裁量ですわ。儀礼の範囲内で、正式な登録も済ませます」
丁寧な言葉。
けれどそれは、会話を終わらせる壁の言葉だ。
公爵は一拍置いた。
それから、まるで当然の確認をするように言った。
「……俺が、エスコートする」
リリアーヌの胸が、どくんと鳴った。
その一言が、嬉しい。
嬉しいのに、痛い。
嬉しいと思った自分が、痛い。
「恐れ入ります」
声が柔らかすぎないように、硬さを混ぜる。
礼節の盾。
「ですが、既にお願いしておりますので」
言い切った瞬間、心臓が冷えた。
戻れない。
公爵の“当然”を、私は折った。
公爵の指が、机の上でわずかに動いた。
手袋越しでも分かるほどの緊張が、空気に走る。
「……君は、俺が嫌か」
問われた瞬間、視界が一度だけ揺れた。
そんな聞き方をする人ではない。
短く、合理的で、感情を言葉にしない人なのに。
“嫌か”
その単語が、胸の奥の柔らかいところを一撃で叩く。
嫌なわけがない。
嫌なら、毎日会えることを宝物だなんて思わない。
嫌なら、あなたの沈黙に救われた気がするはずがない。
だから、答えは一つなのに——答えられない。
リリアーヌは、微笑のまま首を横に振った。
「いいえ。そうではございません」
嘘ではない。
ただし真実でもない。
真実は、その奥にある。
あなたが私を選ばないことが怖い——それだけだ。
公爵は、さらに一歩踏み込むように言った。
「なら、なぜだ」
その声が、少しだけ低くなる。
感情の形が、そこにある。
リリアーヌは、その感情に触れたら崩れる気がして、視線を落とした。
膝の上の手袋が、白い。
白すぎて、今の自分の心みたいだと思った。
汚れていないふりをしているだけで、内側はもう黒い。
「……公爵様」
呼びかけるだけで、声が掠れそうになる。
ヴィオラの気配が背中に触れた。
“言葉を選びなさい”という静かな支え。
リリアーヌは、息を吸った。
社交用の答えではなく、少しだけ本音に寄せた答えを選ぶ。
「舞踏会は、私にとって——少し、重いのです」
「重い?」
「はい。皆が見ていますから。
私は……恥をかきたくないのです」
恥。
その言葉なら、まだ言える。
“心が折れる”とは言えない。
“片想いを聞いた”とは言えない。
だから、恥という薄い言葉で包む。
公爵の沈黙が落ちる。
長い沈黙。
その間に、リリアーヌの心臓が暴れそうになる。
彼は何を考えている?
私の言葉を、どう解釈する?
“恥をかきたくない”は、彼にとって意味が分からないはずだ。
やがて公爵が言った。
「……恥をかかせない」
短い断言。
その言葉が優しすぎて、胸が壊れそうになった。
違う。
あなたは、私を恥から守りたいのではない。
あなたはいつも、正しいことを言うだけ。
私の痛みの正体には、触れてくれない。
リリアーヌは、微笑のまま言った。
「お気遣い、ありがとうございます」
そして、礼をする。
会話を終えるための礼。
これ以上、彼の優しさを受け取ったら、私はまた期待してしまう。
「……ですが、決めたことです」
言い切った瞬間、公爵の表情が——止まった。
目だけが、動かない。
息も、止まった気がした。
その“止まり方”が、初めて見る種類だった。
怒りでもない。軽蔑でもない。
——理解できないものを前にした、純粋な硬直。
リリアーヌは、その硬直が怖かった。
怖くて、丁寧に距離を作る。
「失礼いたします、公爵様。お時間を取らせてしまいました」
立ち上がり、ドレスの裾を整える。
ヴィオラが一礼し、後ろに続く。
「待て」
公爵の声が、背中に落ちた。
リリアーヌの足が止まる。
「……登録は、いつだ」
その問いが、追い縋る言葉に聞こえてしまう。
——やめて。
期待させないで。
期待したら、私は崩れる。
「三日後の正午までです」
答える声は静かだった。
公爵は何も言わない。
沈黙が返る。
扉の前で、リリアーヌは振り返らなかった。
振り返ったら、彼の顔を見てしまう。
彼の顔を見たら、私は本当のことを言ってしまうかもしれない。
廊下へ出ると、冷たい空気が頬を撫でた。
息がようやく入ってくる。
生きている、と思った。
ヴィオラが小さく言う。
「お嬢様。よく、お言いになりました」
褒める声ではない。確認の声だ。
リリアーヌは、微笑のまま頷いた。
「……うまく、笑えていた?」
「はい。……お上手でした」
その返事が、なぜか胸に刺さる。
上手。
私はこんな時まで上手に笑う。
レイヴン邸の扉が閉まる。
背後の静けさが、遠ざかる。
リリアーヌは一歩だけ踏み出して、ようやく息を吐いた。
吐いた息が白くなるほど冷たいのに、頬だけが熱かった。
——これで、終わった。
終わったはずなのに。
胸の奥に、嫌な予感が残る。
公爵の“止まった表情”が、頭から離れない。
壁に掛けられた絵は色数が少なく、暖炉の火も控えめで、香りは革と乾いた木の気配がするだけ。
そこで息をすると、言葉まで節制したくなる。
リリアーヌは、手袋の指先を膝の上で重ねた。
背筋を伸ばし、顎を上げすぎず、微笑を浅く。
いつもの“完璧”を装着する。
その隣に立つヴィオラが、視線だけで合図を寄こす。
——先にこちらから言いなさい。
言い出せないまま公爵の言葉を受けると、きっと崩れる。
リリアーヌは喉の奥を整えた。
扉が開き、アレクシスが入ってくる。
黒と銀の礼装、無駄のない骨格、黒に近い森色の瞳。
彼はいつも通り、表情を動かさずにリリアーヌを見た。
「来ていたか」
「お招きいただき、ありがとうございます」
挨拶を交わすだけで、胸が熱くなりそうで怖い。
リリアーヌは“礼”の形に感情を押し込めた。
公爵は席に着き、すぐに書類へ手を伸ばす。
いつもならその流れが安心だった。
今日は、その“いつも”が刃になる。
「舞踏会の寄進目録、確認した。ヴァルモン家の分も、助かる」
「当然の務めですわ」
会話は円滑に進む。
言葉は正しい。所作も正しい。
正しいものほど、心は息ができなくなる。
短い確認が終わり、公爵がペンを置いた。
静けさが一段、深くなる。
——来る。
次の一言が。
リリアーヌは先に口を開いた。
「公爵様、舞踏会の件で……お伝えしたいことがございます」
自分の声が、思ったより落ち着いていた。
怖いのは、声が震えることではない。
声が震えないまま、心だけが壊れていくことだ。
「言え」
短い返事。
彼は驚かない。促しもしない。
ただ待つ。待たれると、逃げられない。
「……エスコートの件ですが」
喉が痛い。
“エスコート”という単語が、胸骨の内側を叩く。
公爵は黙って聞いている。
森色の瞳が、リリアーヌを測るように静かだ。
リリアーヌは、微笑の角度を変えないまま言った。
「今回は、別の方にお願いすることにいたしました」
一瞬。
空気が止まった。
公爵の表情は動かない。
動かないのに、“止まった”のが分かる。
そのわずかな違和感が、リリアーヌの胸を締めつける。
「……誰だ」
声が低い。
いつもより少しだけ、硬い。
リリアーヌは頬の内側を噛んだ。
名前を言えば現実になる。
言わなければ失礼になる。
——だから、言うしかない。
「ブランシュ伯爵家の……ガブリエル卿です」
その瞬間、公爵の瞳がほんの僅かに揺れた。
驚きか、苛立ちか、理解か。
分からない。分からないのに、胸だけが痛む。
「……なぜ」
問いは短い。
“なぜ”の中に、怒りはない。
けれど、困惑がある。
困惑は、時に人を傷つける。
リリアーヌは答えを用意していた。
用意していたはずなのに、口にしようとすると喉が詰まる。
——あなたが片想いをしているから。
——私は隣に立てないから。
——あなたが誰かを選ぶ夜に、私が笑っていられる自信がないから。
どれも言えない。
言えないから、社交的な“正しさ”に逃げる。
「私の裁量ですわ。儀礼の範囲内で、正式な登録も済ませます」
丁寧な言葉。
けれどそれは、会話を終わらせる壁の言葉だ。
公爵は一拍置いた。
それから、まるで当然の確認をするように言った。
「……俺が、エスコートする」
リリアーヌの胸が、どくんと鳴った。
その一言が、嬉しい。
嬉しいのに、痛い。
嬉しいと思った自分が、痛い。
「恐れ入ります」
声が柔らかすぎないように、硬さを混ぜる。
礼節の盾。
「ですが、既にお願いしておりますので」
言い切った瞬間、心臓が冷えた。
戻れない。
公爵の“当然”を、私は折った。
公爵の指が、机の上でわずかに動いた。
手袋越しでも分かるほどの緊張が、空気に走る。
「……君は、俺が嫌か」
問われた瞬間、視界が一度だけ揺れた。
そんな聞き方をする人ではない。
短く、合理的で、感情を言葉にしない人なのに。
“嫌か”
その単語が、胸の奥の柔らかいところを一撃で叩く。
嫌なわけがない。
嫌なら、毎日会えることを宝物だなんて思わない。
嫌なら、あなたの沈黙に救われた気がするはずがない。
だから、答えは一つなのに——答えられない。
リリアーヌは、微笑のまま首を横に振った。
「いいえ。そうではございません」
嘘ではない。
ただし真実でもない。
真実は、その奥にある。
あなたが私を選ばないことが怖い——それだけだ。
公爵は、さらに一歩踏み込むように言った。
「なら、なぜだ」
その声が、少しだけ低くなる。
感情の形が、そこにある。
リリアーヌは、その感情に触れたら崩れる気がして、視線を落とした。
膝の上の手袋が、白い。
白すぎて、今の自分の心みたいだと思った。
汚れていないふりをしているだけで、内側はもう黒い。
「……公爵様」
呼びかけるだけで、声が掠れそうになる。
ヴィオラの気配が背中に触れた。
“言葉を選びなさい”という静かな支え。
リリアーヌは、息を吸った。
社交用の答えではなく、少しだけ本音に寄せた答えを選ぶ。
「舞踏会は、私にとって——少し、重いのです」
「重い?」
「はい。皆が見ていますから。
私は……恥をかきたくないのです」
恥。
その言葉なら、まだ言える。
“心が折れる”とは言えない。
“片想いを聞いた”とは言えない。
だから、恥という薄い言葉で包む。
公爵の沈黙が落ちる。
長い沈黙。
その間に、リリアーヌの心臓が暴れそうになる。
彼は何を考えている?
私の言葉を、どう解釈する?
“恥をかきたくない”は、彼にとって意味が分からないはずだ。
やがて公爵が言った。
「……恥をかかせない」
短い断言。
その言葉が優しすぎて、胸が壊れそうになった。
違う。
あなたは、私を恥から守りたいのではない。
あなたはいつも、正しいことを言うだけ。
私の痛みの正体には、触れてくれない。
リリアーヌは、微笑のまま言った。
「お気遣い、ありがとうございます」
そして、礼をする。
会話を終えるための礼。
これ以上、彼の優しさを受け取ったら、私はまた期待してしまう。
「……ですが、決めたことです」
言い切った瞬間、公爵の表情が——止まった。
目だけが、動かない。
息も、止まった気がした。
その“止まり方”が、初めて見る種類だった。
怒りでもない。軽蔑でもない。
——理解できないものを前にした、純粋な硬直。
リリアーヌは、その硬直が怖かった。
怖くて、丁寧に距離を作る。
「失礼いたします、公爵様。お時間を取らせてしまいました」
立ち上がり、ドレスの裾を整える。
ヴィオラが一礼し、後ろに続く。
「待て」
公爵の声が、背中に落ちた。
リリアーヌの足が止まる。
「……登録は、いつだ」
その問いが、追い縋る言葉に聞こえてしまう。
——やめて。
期待させないで。
期待したら、私は崩れる。
「三日後の正午までです」
答える声は静かだった。
公爵は何も言わない。
沈黙が返る。
扉の前で、リリアーヌは振り返らなかった。
振り返ったら、彼の顔を見てしまう。
彼の顔を見たら、私は本当のことを言ってしまうかもしれない。
廊下へ出ると、冷たい空気が頬を撫でた。
息がようやく入ってくる。
生きている、と思った。
ヴィオラが小さく言う。
「お嬢様。よく、お言いになりました」
褒める声ではない。確認の声だ。
リリアーヌは、微笑のまま頷いた。
「……うまく、笑えていた?」
「はい。……お上手でした」
その返事が、なぜか胸に刺さる。
上手。
私はこんな時まで上手に笑う。
レイヴン邸の扉が閉まる。
背後の静けさが、遠ざかる。
リリアーヌは一歩だけ踏み出して、ようやく息を吐いた。
吐いた息が白くなるほど冷たいのに、頬だけが熱かった。
——これで、終わった。
終わったはずなのに。
胸の奥に、嫌な予感が残る。
公爵の“止まった表情”が、頭から離れない。
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