15 / 29
第14章|施しの帳簿に“穴”
しおりを挟む
離宮の控えの間には、冬の匂いで溢れていた。
毛布の羊毛、乾いた薬草、麻袋の穀物、そして蝋燭の甘い煙。命を温めるものが並んでいるのに、空気は冷たい。王宮の冷たさは、物の温度では埋まらない。
長机の上に積まれた帳簿は、紙の山というより、罪の山に見えた。
“王妃の名で動くもの”は、“王妃の名で裁かれるもの”でもあるからだ。
「王妃陛下、こちらが本日の出庫帳でございます」
会計係の文官が、恭しく紙束を差し出した。
紙は上質で、墨は濃く、文字は整っている。整いすぎているものは、時に嘘を隠す。
リーシャは微笑を作った。
王妃の微笑。
心が疲れているほど、口元だけは美しく整える。
「ありがとう。確認するわ」
白い手袋の指先で紙を受け取る。
紙が冷たい。冷たいのに、指先は熱い。熱いのは、焦りだ。
施しの品――毛布、薬、靴、外套。
冬の施しは、数字が命になる。
数字がずれれば、誰かが凍える。誰かが凍えれば、王妃の名が責められる。
リーシャは目を走らせた。
毛布:二百。
薬草:八十。
靴:百二十。
子ども用外套:六十。
(……違う)
多いのではない。
“昨日決めた数”と違う。
リーシャは瞬きをひとつ。
瞬きで動揺を飲み込む癖がついてしまった。
「昨日の打ち合わせでは、毛布は百六十のはずだったわ」
声は平坦に出た。
平坦にしないと、疑っている顔になる。疑っている顔になれば、王宮は「疑われる妃」を作る。
文官が柔らかく微笑む。
「はい。今朝、追加の要請が入りまして。民の状況が想定以上で――」
「追加の要請は、どこから?」
リーシャは遮らず、ただ問いを重ねた。
問いは刃にもなるが、刃を持たなければ守れない。
文官は一瞬だけ視線を泳がせた。
その一瞬で、リーシャは確信した。
(用意した答えじゃない)
「……宰相府より、調整が」
宰相府。
その名が落ちた瞬間、部屋の温度がさらに下がった気がした。
宰相府の調整は、正しさの顔をしている。
正しさの顔をしたまま、誰かを踏み潰せる。
リーシャは紙束を閉じ、別の帳簿を求めた。
「納入帳も見せて」
侍女長アグネスがすぐに動き、別の紙束を置いた。
アグネスの動きは速い。速いほど、彼女も危険を感じている。
リーシャは二冊を並べ、指先で数字を辿った。
出庫量。納入量。現地受領の署名。
(……一致しない)
毛布は二百出ている。
なのに納入は百六十のまま。
不足の四十は、どこへ消えたのか。
消えた、という言葉が脳裏に浮かんだ瞬間、胸の奥がひやりとした。
(横領の形)
形だけでいい。
王宮は、形さえあれば罪を作れる。
リーシャは息を吸い、吐いた。
呼吸の音を殺す。音を殺せば、心も殺せる気がした。
「この受領の署名は……誰?」
アグネスが紙を覗き、眉を寄せる。
「……昨日までと違う名です。宰相府から派遣された監査官の名が入っています」
監査官。
監査官が受領を握る。受領を握る者は、数字を握る。数字を握る者は、罪を握る。
扉の外がざわついた。
足音が近づき、止まり、扉が開いた。
「失礼いたします」
入ってきたのは、宰相府の監査官だった。
黒い外套、金の飾り、穏やかな目。穏やかな目ほど、人を切るのが上手い。
「王妃陛下。施しの件で、確認がございます」
確認。
その一言が、裁きの前奏だ。
リーシャは立ち上がり、礼儀の角度で頷いた。
「どうぞ」
監査官は紙を広げ、淡々と言った。
「現地から報告が入りました。配布された毛布の数が、帳簿より少ないと」
少ない。
言葉が落ちた瞬間、部屋の空気が変わった。
“誰かが抜いた”
“誰かが盗んだ”
“誰かが――”
誰か、という曖昧な言葉が、最後は必ず王妃に辿り着く。
監査官はさらに穏やかに続ける。
「王妃陛下のお名で動いた施しです。
混乱が続けば、民心に影響いたします」
民心。
王妃を殺すには十分な刃。
リーシャは胸の奥で静かに理解した。
(これは“穴”じゃない。罠だ)
穴があるのではない。
穴を“作っている”。
リーシャは声を落とした。
「不足分の内訳を出して」
監査官は紙を差し出す。
数は具体的で、覚えやすく、燃えやすい。
四十枚。
たった四十。
されど冬の四十は、命の四十だ。
リーシャはその数字を見つめ、言った。
「補填するわ」
監査官の目が、ほんの僅か光った。
“予定通り”の光。
アグネスが息を呑む。
止めたいのが伝わる。けれど止めれば、王妃が“見捨てた”ことになる。
リーシャは言葉を続けた。
「私の私財で。今日中に現地へ送って」
私財。
この王宮では、善意が罪にもなる。
監査官は深く礼をした。
「賢明でございます、王妃陛下」
賢明。
その言葉が一番冷たい。
賢明と言われた瞬間、リーシャは悟った。
補填することすら、罠の一部になる。
“穴を埋めた妃”は、“穴を作った妃”にもできる。
監査官が去ったあと、部屋は静かになった。
静かになったはずなのに、視線だけが残る。
文官たちの視線。侍女たちの視線。
そしてどこかで噂屋が笑う気配。
リーシャは帳簿を胸に抱えた。
これを国王に見せればいい。
国王が動けば、宰相府の手は止まる。
国王が「違う」と言えば、少なくとも“形”は壊せる。
(会えば、言える)
そう思ってしまう自分が、情けない。
期待は毒だと分かっているのに、まだ期待が息をしている。
リーシャは執務棟へ向かった。
回廊の石は冷え、蝋燭の煙が薄く漂い、足音だけがやけに大きく響く。
執務室の扉の前で、侍従長ルーファスが礼をした。
完璧な礼。完璧すぎて、壁みたいだった。
「王妃陛下」
リーシャは微笑を作った。
崩れたら終わる微笑。
「陛下に、お目通りを。……施しの帳簿の件で」
ルーファスの目が、ほんの僅か揺れた。
揺れたのは驚きではない。
“またか”という疲れにも似ていた。
「恐れながら……陛下はご政務中でございます」
政務中。
この城で一番便利な拒絶。
リーシャは紙の端を指先で押さえた。
手袋の下で爪が皮膚に食い込む。痛みで涙を止める。
「少しでいいの。数字が合わない。監査官が受領を握っている」
言葉を重ねるほど喉が渇く。
焦っていると思われたくないのに、心が焦っている。
ルーファスは目を伏せた。
伏せた目の奥に、言えないものがある。
言えないものがあるのに、扉は開かない。
「……本日は難しく」
難しい。
リーシャの胸の奥が、きゅっと縮む。
泣きそうになる。
泣けば負ける。
アグネスの声が骨の内側で鳴る。
リーシャは帳簿を抱え直し、ゆっくり礼をした。
「承知しました。……お邪魔いたしました」
背を向けると、扉の冷たさが背中に張り付く気がした。
一歩、二歩。
歩くたび、胸の奥が重くなる。
(会う気がないんだ)
理由があるのかもしれない。
宰相が止めているのかもしれない。
刺客を警戒しているのかもしれない。
――でも結局は同じだ。
扉は閉じている。
私に会うために開かれることはない。
リーシャは回廊の窓の外を見た。
白い空。白い薔薇。
白さが、ひどく眩しい。
(どうせ)
言葉にしたくない言葉が、心の底から浮かぶ。
どうせ私のせいになる。
帳簿の穴は誰かが作った。
それでも証明できない。
証明できないなら、王宮は一番簡単な結論を選ぶ。
――王妃が悪い。
責任者だから。
名で動いたから。
外から来たから。
そして国王は、その結論を否定してくれない。
否定するために扉を開けない。
リーシャは微笑を貼りつけたまま歩き続けた。
帳簿の重さを胸に抱え、扉の冷たさを背中に残しながら。
守るなら、話してほしい。
味方なら、扉を開けてほしい。
――でも、国王は言葉をくれない。
だからきっと、帳簿の件も。
どうせ、私のせいになるのだろう。
その確信が胸の奥で形になった時、
リーシャははっきりと聞いた。
信頼が欠ける、乾いた音を。
毛布の羊毛、乾いた薬草、麻袋の穀物、そして蝋燭の甘い煙。命を温めるものが並んでいるのに、空気は冷たい。王宮の冷たさは、物の温度では埋まらない。
長机の上に積まれた帳簿は、紙の山というより、罪の山に見えた。
“王妃の名で動くもの”は、“王妃の名で裁かれるもの”でもあるからだ。
「王妃陛下、こちらが本日の出庫帳でございます」
会計係の文官が、恭しく紙束を差し出した。
紙は上質で、墨は濃く、文字は整っている。整いすぎているものは、時に嘘を隠す。
リーシャは微笑を作った。
王妃の微笑。
心が疲れているほど、口元だけは美しく整える。
「ありがとう。確認するわ」
白い手袋の指先で紙を受け取る。
紙が冷たい。冷たいのに、指先は熱い。熱いのは、焦りだ。
施しの品――毛布、薬、靴、外套。
冬の施しは、数字が命になる。
数字がずれれば、誰かが凍える。誰かが凍えれば、王妃の名が責められる。
リーシャは目を走らせた。
毛布:二百。
薬草:八十。
靴:百二十。
子ども用外套:六十。
(……違う)
多いのではない。
“昨日決めた数”と違う。
リーシャは瞬きをひとつ。
瞬きで動揺を飲み込む癖がついてしまった。
「昨日の打ち合わせでは、毛布は百六十のはずだったわ」
声は平坦に出た。
平坦にしないと、疑っている顔になる。疑っている顔になれば、王宮は「疑われる妃」を作る。
文官が柔らかく微笑む。
「はい。今朝、追加の要請が入りまして。民の状況が想定以上で――」
「追加の要請は、どこから?」
リーシャは遮らず、ただ問いを重ねた。
問いは刃にもなるが、刃を持たなければ守れない。
文官は一瞬だけ視線を泳がせた。
その一瞬で、リーシャは確信した。
(用意した答えじゃない)
「……宰相府より、調整が」
宰相府。
その名が落ちた瞬間、部屋の温度がさらに下がった気がした。
宰相府の調整は、正しさの顔をしている。
正しさの顔をしたまま、誰かを踏み潰せる。
リーシャは紙束を閉じ、別の帳簿を求めた。
「納入帳も見せて」
侍女長アグネスがすぐに動き、別の紙束を置いた。
アグネスの動きは速い。速いほど、彼女も危険を感じている。
リーシャは二冊を並べ、指先で数字を辿った。
出庫量。納入量。現地受領の署名。
(……一致しない)
毛布は二百出ている。
なのに納入は百六十のまま。
不足の四十は、どこへ消えたのか。
消えた、という言葉が脳裏に浮かんだ瞬間、胸の奥がひやりとした。
(横領の形)
形だけでいい。
王宮は、形さえあれば罪を作れる。
リーシャは息を吸い、吐いた。
呼吸の音を殺す。音を殺せば、心も殺せる気がした。
「この受領の署名は……誰?」
アグネスが紙を覗き、眉を寄せる。
「……昨日までと違う名です。宰相府から派遣された監査官の名が入っています」
監査官。
監査官が受領を握る。受領を握る者は、数字を握る。数字を握る者は、罪を握る。
扉の外がざわついた。
足音が近づき、止まり、扉が開いた。
「失礼いたします」
入ってきたのは、宰相府の監査官だった。
黒い外套、金の飾り、穏やかな目。穏やかな目ほど、人を切るのが上手い。
「王妃陛下。施しの件で、確認がございます」
確認。
その一言が、裁きの前奏だ。
リーシャは立ち上がり、礼儀の角度で頷いた。
「どうぞ」
監査官は紙を広げ、淡々と言った。
「現地から報告が入りました。配布された毛布の数が、帳簿より少ないと」
少ない。
言葉が落ちた瞬間、部屋の空気が変わった。
“誰かが抜いた”
“誰かが盗んだ”
“誰かが――”
誰か、という曖昧な言葉が、最後は必ず王妃に辿り着く。
監査官はさらに穏やかに続ける。
「王妃陛下のお名で動いた施しです。
混乱が続けば、民心に影響いたします」
民心。
王妃を殺すには十分な刃。
リーシャは胸の奥で静かに理解した。
(これは“穴”じゃない。罠だ)
穴があるのではない。
穴を“作っている”。
リーシャは声を落とした。
「不足分の内訳を出して」
監査官は紙を差し出す。
数は具体的で、覚えやすく、燃えやすい。
四十枚。
たった四十。
されど冬の四十は、命の四十だ。
リーシャはその数字を見つめ、言った。
「補填するわ」
監査官の目が、ほんの僅か光った。
“予定通り”の光。
アグネスが息を呑む。
止めたいのが伝わる。けれど止めれば、王妃が“見捨てた”ことになる。
リーシャは言葉を続けた。
「私の私財で。今日中に現地へ送って」
私財。
この王宮では、善意が罪にもなる。
監査官は深く礼をした。
「賢明でございます、王妃陛下」
賢明。
その言葉が一番冷たい。
賢明と言われた瞬間、リーシャは悟った。
補填することすら、罠の一部になる。
“穴を埋めた妃”は、“穴を作った妃”にもできる。
監査官が去ったあと、部屋は静かになった。
静かになったはずなのに、視線だけが残る。
文官たちの視線。侍女たちの視線。
そしてどこかで噂屋が笑う気配。
リーシャは帳簿を胸に抱えた。
これを国王に見せればいい。
国王が動けば、宰相府の手は止まる。
国王が「違う」と言えば、少なくとも“形”は壊せる。
(会えば、言える)
そう思ってしまう自分が、情けない。
期待は毒だと分かっているのに、まだ期待が息をしている。
リーシャは執務棟へ向かった。
回廊の石は冷え、蝋燭の煙が薄く漂い、足音だけがやけに大きく響く。
執務室の扉の前で、侍従長ルーファスが礼をした。
完璧な礼。完璧すぎて、壁みたいだった。
「王妃陛下」
リーシャは微笑を作った。
崩れたら終わる微笑。
「陛下に、お目通りを。……施しの帳簿の件で」
ルーファスの目が、ほんの僅か揺れた。
揺れたのは驚きではない。
“またか”という疲れにも似ていた。
「恐れながら……陛下はご政務中でございます」
政務中。
この城で一番便利な拒絶。
リーシャは紙の端を指先で押さえた。
手袋の下で爪が皮膚に食い込む。痛みで涙を止める。
「少しでいいの。数字が合わない。監査官が受領を握っている」
言葉を重ねるほど喉が渇く。
焦っていると思われたくないのに、心が焦っている。
ルーファスは目を伏せた。
伏せた目の奥に、言えないものがある。
言えないものがあるのに、扉は開かない。
「……本日は難しく」
難しい。
リーシャの胸の奥が、きゅっと縮む。
泣きそうになる。
泣けば負ける。
アグネスの声が骨の内側で鳴る。
リーシャは帳簿を抱え直し、ゆっくり礼をした。
「承知しました。……お邪魔いたしました」
背を向けると、扉の冷たさが背中に張り付く気がした。
一歩、二歩。
歩くたび、胸の奥が重くなる。
(会う気がないんだ)
理由があるのかもしれない。
宰相が止めているのかもしれない。
刺客を警戒しているのかもしれない。
――でも結局は同じだ。
扉は閉じている。
私に会うために開かれることはない。
リーシャは回廊の窓の外を見た。
白い空。白い薔薇。
白さが、ひどく眩しい。
(どうせ)
言葉にしたくない言葉が、心の底から浮かぶ。
どうせ私のせいになる。
帳簿の穴は誰かが作った。
それでも証明できない。
証明できないなら、王宮は一番簡単な結論を選ぶ。
――王妃が悪い。
責任者だから。
名で動いたから。
外から来たから。
そして国王は、その結論を否定してくれない。
否定するために扉を開けない。
リーシャは微笑を貼りつけたまま歩き続けた。
帳簿の重さを胸に抱え、扉の冷たさを背中に残しながら。
守るなら、話してほしい。
味方なら、扉を開けてほしい。
――でも、国王は言葉をくれない。
だからきっと、帳簿の件も。
どうせ、私のせいになるのだろう。
その確信が胸の奥で形になった時、
リーシャははっきりと聞いた。
信頼が欠ける、乾いた音を。
137
あなたにおすすめの小説
貴方が私を嫌う理由
柴田はつみ
恋愛
リリー――本名リリアーヌは、夫であるカイル侯爵から公然と冷遇されていた。
その関係はすでに修復不能なほどに歪み、夫婦としての実態は完全に失われている。
カイルは、彼女の類まれな美貌と、完璧すぎる立ち居振る舞いを「傲慢さの表れ」と決めつけ、意図的に距離を取った。リリーが何を語ろうとも、その声が届くことはない。
――けれど、リリーの心が向いているのは、夫ではなかった。
幼馴染であり、次期公爵であるクリス。
二人は人目を忍び、密やかな逢瀬を重ねてきた。その愛情に、疑いの余地はなかった。少なくとも、リリーはそう信じていた。
長年にわたり、リリーはカイル侯爵家が抱える深刻な財政難を、誰にも気づかれぬよう支え続けていた。
実家の財力を水面下で用い、侯爵家の体裁と存続を守る――それはすべて、未来のクリスを守るためだった。
もし自分が、破綻した結婚を理由に離縁や醜聞を残せば。
クリスが公爵位を継ぐその時、彼の足を引く「過去」になってしまう。
だからリリーは、耐えた。
未亡人という立場に甘んじる未来すら覚悟しながら、沈黙を選んだ。
しかし、その献身は――最も愛する相手に、歪んだ形で届いてしまう。
クリスは、彼女の行動を別の意味で受け取っていた。
リリーが社交の場でカイルと並び、毅然とした態度を崩さぬ姿を見て、彼は思ってしまったのだ。
――それは、形式的な夫婦関係を「完璧に保つ」ための努力。
――愛する夫を守るための、健気な妻の姿なのだと。
真実を知らぬまま、クリスの胸に芽生えたのは、理解ではなく――諦めだった。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
婚約破棄された公爵令嬢は心を閉ざして生きていく
おいどん
恋愛
「アメリアには申し訳ないが…婚約を破棄させてほしい」
私はグランシエール公爵家の令嬢、アメリア・グランシエール。
決して誰かを恨んだり、憎んだりしてはいけない。
苦しみを胸の奥に閉じ込めて生きるアメリアの前に、元婚約者の従兄、レオナールが現れる。
「俺は、アメリアの味方だ」
「では、残された私は何のためにいるのですか!?」
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
【完結】婚約者は自称サバサバ系の幼馴染に随分とご執心らしい
冬月光輝
恋愛
「ジーナとはそんな関係じゃないから、昔から男友達と同じ感覚で付き合ってるんだ」
婚約者で侯爵家の嫡男であるニッグには幼馴染のジーナがいる。
ジーナとニッグは私の前でも仲睦まじく、肩を組んだり、お互いにボディタッチをしたり、していたので私はそれに苦言を呈していた。
しかし、ニッグは彼女とは仲は良いがあくまでも友人で同性の友人と同じ感覚だと譲らない。
「あはは、私とニッグ? ないない、それはないわよ。私もこんな性格だから女として見られてなくて」
ジーナもジーナでニッグとの関係を否定しており、全ては私の邪推だと笑われてしまった。
しかし、ある日のこと見てしまう。
二人がキスをしているところを。
そのとき、私の中で何かが壊れた……。
【完結】冤罪で殺された王太子の婚約者は100年後に生まれ変わりました。今世では愛し愛される相手を見つけたいと思っています。
金峯蓮華
恋愛
どうやら私は階段から突き落とされ落下する間に前世の記憶を思い出していたらしい。
前世は冤罪を着せられて殺害されたのだった。それにしても酷い。その後あの国はどうなったのだろう?
私の願い通り滅びたのだろうか?
前世で冤罪を着せられ殺害された王太子の婚約者だった令嬢が生まれ変わった今世で愛し愛される相手とめぐりあい幸せになるお話。
緩い世界観の緩いお話しです。
ご都合主義です。
*タイトル変更しました。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる