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神同人作家は陸くんを溺愛する
またね
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デジャヴを覚えるほどの重さのトートバッグを肩にかけて高西先生のスペースに行くと、売り子さんが僕を見つけて後ろにいた先生に声をかけた。どうやら顔を覚えてくれたみたいだ。
「お疲れ様! あ、ネックレスしてくれてるんだ」
高西先生の言葉に一瞬、売り子さんは驚きつつも、そのままスルーして本の整理をしている。何か誤解されてしまいそうだけど、まあいいか。
「似合いますか?」
「うん、良き良き」
微笑みながら高西先生は新刊の【あかつきのソラ】を僕に手渡してくれた。久々の書き下ろし! 僕がまじまじと本を見ていると先生は少し微笑んだ。
「あげるよっていっても陸くんのことだから買ってくれるんでしょ」
「当たり前です!」
僕はお金を取り出し先生に渡す。先生は昨日書いていたサイン入りの名刺をくれた。
「感想聞かせてね」
「はい!」
それからしばらくするとお客さんが増えてきたので名残惜しいけど、僕はスペースを離れることにした。高西先生に会えるのはまた半年後。ああ寂しいな、もっと会いたいな。ネックレスのプレートを握っていると高西先生は小さな声でこう言った。
「今度はイベント抜きで会おうよ。また連絡するから」
会う約束は叶うか分からないけれど、高西先生も同じ気持ちでいたことが嬉しくて思わず口元が緩んだ。
それからは今まで以上に高西先生熱が昂りすぎて、先生の作品を読んでいると色々思い出して先が読めなくなるほどの重症。
【あかつきのソラ】だって即売会から二週間経過しているのに全部読めていない。いつもなら購入した翌日には一気読みしているというのに。早く感想を送らなければ、と思うつつも読むと思い出してしまう。
あの日頬を触れてきた指とか、半年前の限定品とか。僕に向けてくれた笑顔とか。
高西先生からのメールに返信しながらも日々想いが募っていく。こんな気持ち、もう一読者な訳がない。僕は先生が好きなんだ。
相変わらず高西先生のメールは修羅場になると途絶える。そしてある日突然復活するのがちょっと面白い。以前と変わったのは通話がプラスされるようになったんだ。
「お疲れ様! あ、ネックレスしてくれてるんだ」
高西先生の言葉に一瞬、売り子さんは驚きつつも、そのままスルーして本の整理をしている。何か誤解されてしまいそうだけど、まあいいか。
「似合いますか?」
「うん、良き良き」
微笑みながら高西先生は新刊の【あかつきのソラ】を僕に手渡してくれた。久々の書き下ろし! 僕がまじまじと本を見ていると先生は少し微笑んだ。
「あげるよっていっても陸くんのことだから買ってくれるんでしょ」
「当たり前です!」
僕はお金を取り出し先生に渡す。先生は昨日書いていたサイン入りの名刺をくれた。
「感想聞かせてね」
「はい!」
それからしばらくするとお客さんが増えてきたので名残惜しいけど、僕はスペースを離れることにした。高西先生に会えるのはまた半年後。ああ寂しいな、もっと会いたいな。ネックレスのプレートを握っていると高西先生は小さな声でこう言った。
「今度はイベント抜きで会おうよ。また連絡するから」
会う約束は叶うか分からないけれど、高西先生も同じ気持ちでいたことが嬉しくて思わず口元が緩んだ。
それからは今まで以上に高西先生熱が昂りすぎて、先生の作品を読んでいると色々思い出して先が読めなくなるほどの重症。
【あかつきのソラ】だって即売会から二週間経過しているのに全部読めていない。いつもなら購入した翌日には一気読みしているというのに。早く感想を送らなければ、と思うつつも読むと思い出してしまう。
あの日頬を触れてきた指とか、半年前の限定品とか。僕に向けてくれた笑顔とか。
高西先生からのメールに返信しながらも日々想いが募っていく。こんな気持ち、もう一読者な訳がない。僕は先生が好きなんだ。
相変わらず高西先生のメールは修羅場になると途絶える。そしてある日突然復活するのがちょっと面白い。以前と変わったのは通話がプラスされるようになったんだ。
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