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神同人作家と陸くんは嫉妬する
フクミチ先生
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永田くんのメッセージには、いままで同人誌を出さなくて最近ようやく委託のみで発刊していたBL商業作家のフクミチ先生がとうとう直参(委託ではなく本人がサークル参加すること)されると書いてあったからだ。
前回の【Jパーク】で初めて委託での参加をしたフクミチ先生の同人誌は大勢の人が買っていた。僕もその一人。今までダークな異世界転移ものを中心に商業で書かれているのに、この時の新刊は職業ものだったから、みんな驚いていたけれどめちゃくちゃ良くて!
大人気のフクミチ先生だが、リアルサイン会は開催されたことがない。つまり今まで表に出たことのない人なのだ。
そんな先生の姿が見られるんだから、そりゃファンはいくだろう。永田くんはフクミチ先生の大ファンだから、僕以上にテンションが上がっているはずだ。
『すごいよね! フクミチ先生に会いたくない?』
永田くんからのメールが来て僕は慌てて返事をした。
『行く!』
『へぇ、フクミチ先生が参加するんだ』
電話先の由宇さんが少し驚いた声を出す。会える頻度が落ちてきてから由宇さんはよく電話をしてきてくれる。きっと気を遣ってくれてるのだろう。
『うん! 永田くんわざわざ仙台から参加するって』
『へぇ。でも次の【Jパーク】にフクミチ先生スペースとってたよね? その時に会えるんじゃないの』
『今回のイベントは本人が参加するってSNSに書いてたらしいけど【Jパーク】は分からないみたいで』
『なるほど、【Jパーク】は売り子だけの可能性があるのか』
僕は永田くんの気持ちがよく分かる。もし【Jパーク】に先生が出るのが決まってても今回の即売会に行くだろう。だって、一日も早く会いたいもん。
『でも陸がフクミチ先生に会いに行くなんて、妬けちゃうな』
由宇さんの言葉に思わず笑う。他の作家さんにヤキモチだなんて、らしくない。胸がキューンとして僕は宣言した。
「安心してよ、僕の一番の推しは高西ユウ先生!」
それを聞いて由宇さんはありがとう、と呟いた。
前回の【Jパーク】で初めて委託での参加をしたフクミチ先生の同人誌は大勢の人が買っていた。僕もその一人。今までダークな異世界転移ものを中心に商業で書かれているのに、この時の新刊は職業ものだったから、みんな驚いていたけれどめちゃくちゃ良くて!
大人気のフクミチ先生だが、リアルサイン会は開催されたことがない。つまり今まで表に出たことのない人なのだ。
そんな先生の姿が見られるんだから、そりゃファンはいくだろう。永田くんはフクミチ先生の大ファンだから、僕以上にテンションが上がっているはずだ。
『すごいよね! フクミチ先生に会いたくない?』
永田くんからのメールが来て僕は慌てて返事をした。
『行く!』
『へぇ、フクミチ先生が参加するんだ』
電話先の由宇さんが少し驚いた声を出す。会える頻度が落ちてきてから由宇さんはよく電話をしてきてくれる。きっと気を遣ってくれてるのだろう。
『うん! 永田くんわざわざ仙台から参加するって』
『へぇ。でも次の【Jパーク】にフクミチ先生スペースとってたよね? その時に会えるんじゃないの』
『今回のイベントは本人が参加するってSNSに書いてたらしいけど【Jパーク】は分からないみたいで』
『なるほど、【Jパーク】は売り子だけの可能性があるのか』
僕は永田くんの気持ちがよく分かる。もし【Jパーク】に先生が出るのが決まってても今回の即売会に行くだろう。だって、一日も早く会いたいもん。
『でも陸がフクミチ先生に会いに行くなんて、妬けちゃうな』
由宇さんの言葉に思わず笑う。他の作家さんにヤキモチだなんて、らしくない。胸がキューンとして僕は宣言した。
「安心してよ、僕の一番の推しは高西ユウ先生!」
それを聞いて由宇さんはありがとう、と呟いた。
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