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鬼畜オオカミと蜂蜜ハニー
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ーーーやっぱり解んないや。
「ジンは世界を回る写真家よ? 前回のカメラマンが急に辞退してきて、ジンを推薦されたの。二人は親友みたいね」
「大丈夫なの? 僕の正体、前回のカメラマンは知っているんじゃ?」
「それは大丈夫。鈴が帰った後、『今までの女の子とは違う』って興奮してたもの」
「…ははは…」
ーーーう、嬉しくない。
女装した鈴は立て掛けてある鏡に映る自分を眺め、がっくりと項垂れた。
「そこのガキんちょ、早くスタンバイしろ」
「…やっぱり苦手だ」
ぼやく鈴の頭を撫でた上条貴博が、セットされたソファーに腰を下ろした。今日の撮影は、鈴を膝に乗せた上条が鈴を背後から抱きしめて、鈴を振り向かせて唇を指でなぞる。そこへ口紅が登場するシーン。今回はCM用らしいのだけれど…。
鈴をチラリと見て、ジンは溜息を吐き、小さな舌打ちをした。
撮影は六時間にも及んで漸く終わった。
「なんでこんなに時間がかかるの!?」
休憩用に置かれた飲み物が置かれたテーブルに、鈴はうんざりして突っ伏した。
目の前にはオレンジジュース。さっき上条のマネージャー、秋元さんが持って来てくれた物だ。
「お疲れ様。そういえばもうすぐ二学期だよね。宿題どう? 進んでる?」
秋元が訊く。
「もう全部やっちゃった」
「やっちゃった!?」
「うん」
秋元がすげ~と呟く。
「お前とは違うんだよ」
上条貴博が云うと、秋元がムッとした。
「そうゆう上条はどうだったんだよ?」
「あら、彼優秀だったわよ?」
鈴音がマックの袋を手にやって来て、鈴にそれを手渡すと、鈴はいただきますをして食べ始めた。
「成績学年トップで運動神経も良かったわよ」
「そうなの!?」
秋元がショックを受ける。鈴の運動神経の良さは上条に似た様だ。
「鈴、シャワー浴びてらっしゃい」
食事が終わったのを確認した鈴音が、鈴にバスタオルとデイバッグを寄越した。
「隣の部屋を借りているから、そこのシャワーを使って」
「はい」
鈴は手渡された物を受け取って、隣の部屋へ向かった。今回の撮影に使われたのは、某高級ホテルの最上階。普段なら入れないような所に鈴は来ていた。でも、隼人と恋人になってから、何だか生活面が変わってしまった気がする。
鈴はそのまま浴室へ向かうと、洗面台で化粧落としのクレイジングで顔を洗い、ウイッグを外し、服を脱いでシャワーブースへ入った。
「ふぅ。やっと終わった…帰ったら夕飯の材料買って…」
ふと、ガチャリとドアが開く音がし、シャワールームの背後のドアが開いた。
「ジンは世界を回る写真家よ? 前回のカメラマンが急に辞退してきて、ジンを推薦されたの。二人は親友みたいね」
「大丈夫なの? 僕の正体、前回のカメラマンは知っているんじゃ?」
「それは大丈夫。鈴が帰った後、『今までの女の子とは違う』って興奮してたもの」
「…ははは…」
ーーーう、嬉しくない。
女装した鈴は立て掛けてある鏡に映る自分を眺め、がっくりと項垂れた。
「そこのガキんちょ、早くスタンバイしろ」
「…やっぱり苦手だ」
ぼやく鈴の頭を撫でた上条貴博が、セットされたソファーに腰を下ろした。今日の撮影は、鈴を膝に乗せた上条が鈴を背後から抱きしめて、鈴を振り向かせて唇を指でなぞる。そこへ口紅が登場するシーン。今回はCM用らしいのだけれど…。
鈴をチラリと見て、ジンは溜息を吐き、小さな舌打ちをした。
撮影は六時間にも及んで漸く終わった。
「なんでこんなに時間がかかるの!?」
休憩用に置かれた飲み物が置かれたテーブルに、鈴はうんざりして突っ伏した。
目の前にはオレンジジュース。さっき上条のマネージャー、秋元さんが持って来てくれた物だ。
「お疲れ様。そういえばもうすぐ二学期だよね。宿題どう? 進んでる?」
秋元が訊く。
「もう全部やっちゃった」
「やっちゃった!?」
「うん」
秋元がすげ~と呟く。
「お前とは違うんだよ」
上条貴博が云うと、秋元がムッとした。
「そうゆう上条はどうだったんだよ?」
「あら、彼優秀だったわよ?」
鈴音がマックの袋を手にやって来て、鈴にそれを手渡すと、鈴はいただきますをして食べ始めた。
「成績学年トップで運動神経も良かったわよ」
「そうなの!?」
秋元がショックを受ける。鈴の運動神経の良さは上条に似た様だ。
「鈴、シャワー浴びてらっしゃい」
食事が終わったのを確認した鈴音が、鈴にバスタオルとデイバッグを寄越した。
「隣の部屋を借りているから、そこのシャワーを使って」
「はい」
鈴は手渡された物を受け取って、隣の部屋へ向かった。今回の撮影に使われたのは、某高級ホテルの最上階。普段なら入れないような所に鈴は来ていた。でも、隼人と恋人になってから、何だか生活面が変わってしまった気がする。
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「ふぅ。やっと終わった…帰ったら夕飯の材料買って…」
ふと、ガチャリとドアが開く音がし、シャワールームの背後のドアが開いた。
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