上 下
9 / 14

第1章 第9話 〜リスタート〜

しおりを挟む
 エミリアさんと別れてから、数日が立った日のこと。俺とルーガスは、神都と王都の中心部である魔王城に足を運ぶ事となった。

 目的は2つ。
①普通に挨拶。

②エミリアさんにさせた憤怒の罪に1発ぶん殴る事。

 ただ、それだけだ。

「アリス!!  準備は出来たか?!」

 と、ルーガスに急かされた俺は言った。

「あぁ、出来たよ。
じゃ、アルファ達よ。
暫くの間、留守にするが……
この街を守ってくれ。」

 と言うと寂しそうだけど我慢しなくてはみたいな顔をしてアルファ達は言った。

「はい!  お任せ下さい!!」

 そうして、ルーガスは空を物凄い勢いで飛び……俺も空浮者スカイ風操者テンペストで、着いて行っている。

 移動してから、3時間が経ってようやく着いた。

「ルーガス様とヘルフリート様ですね。
お待ちしておりました。では、中へどうぞ……」

 俺は、ここで閃いてメイドさんにとあるお願いをした。そして、俺はとある姿になる。

「ゴーダ様。ルーガス様とエミリア様が帰ってこられました。」

「そうかぁ、そうかぁ~。
いやぁ、実にご苦労だったね~。
なぁ、エミリア?」

 そう。今、俺は……スキル 『卍 邪神化 卍』でエミリアさんの姿になって登場していた。

「……。」

 ……敢えて、無言にした。

「おや? 主人に向かって……
無言ですか、大した自身ですね。
いつまで、そうしてられるかなぁ~?」

 すると、ゴーダと言う奴の目が赤く光った。
なるほど、あれで操ってたって事か。

 ちなみに、なんでヨグ=ソトースに効かないかと言うと……

「フッハハハ!!  これで、お終いじゃ!!」

 と、言って龍覇王様は、カードゲームを私としながら私に向けてダイレクトアタックをして龍覇王様は勝ちを喜んでいた。

「お上手ですね。龍覇王様!!」

「じゃろ?  じゃろ?
上手いじゃろ?  フッハハハハハハハハ!!」

 楽しい。1人よりも楽しい。
私は、そう思った。それもこれも……
アリス様と……龍覇王様のお陰です。

 と、話を戻すとして……
こうして効いていないのだ……。

「何!?  何故だ!!
何故、効いてない!!」

 と、俺の方に近づいてきた。
そして、俺は……

「ふん!!」

  ゴーダの顔面を思いっきしパンチした。

「がはぁぁぁぁぁあ!!」

 と、弱者のようなセリフを言いながら倒れる。
ルーガス以外の周りの奴らは……唖然としていた。

「くそ、エミリア!!!!
僕は主人だぞ!!  そんな事をしていいと」

「エミリアさんは死んだ。
お前のせいでな?  そして、
誰が、お前"なんか"を主人と言うか。
ボケ。」

「そ、その声は!!」

「ふん。」

 俺は、スキル  『卍 蛇化 卍』を発動した。
すると、ルーガス以外の奴らは恐怖する。

「ヘルフリート・アリス!!」

「いいや、俺はエミリアさんと統合し……
進化した……ヘルフリート・エミリア=アリスだ。」

 ……と・・・・・・。
しおりを挟む

処理中です...