6 / 7
第1章 異世界転生した後編
第5話 新たな仲間……と、無能な……振り……?
しおりを挟む
とりあえず、俺たちのパーティにドラゴンが仲間になった。名は、「ルミリオン」と名付けた。
すると、あら不思議な事にドラゴンから龍人へと進化をしていた。
ルミリオンは人間化をして喋った。
「助けた事もそうですが、名付けまでしてくれて助かりました!! ありがとうございます!! この恩は、肉体的でも精神的にも……返させて欲しく存じます。なんなりと、ご命令を……マスター。」
マスター=俺の事だろう。困ったなぁ~。
俺が、考えていると……未来虹はいい案を思いついたらしい。
「だったら、私たちのサポート役になって? 私と未来で……前衛やるから。」
そう言うと、ルミナリエは……目をキラキラしながら言う。
「是非とも、そうさせてください!! わたくしは、そう言うのが得意なのです!!」
得意ねぇ……正直言って、不安しかないのだが……。
━━━━こうして、俺らはまた旅を再開した。
色んな地を転々と歩いていた。
「ねぇ? 未来? 聞きたい事があるんだけど。」
そう言ってくる未来虹……。
俺は「なんだ?」と言って返す。
「なんで、あなたは強いステータスを持っているのに……行く先々に魔導書を全て買ってるの?」
そう聞かれた俺は……少し考えながら言う。
「うーん。趣味として?」
そう言った俺に対し、未来虹は……「ふーん。変なの……。」と言って興味をなくしてしまった。
「マスター!! 私からもいいですか?」
今度は、ルミナリエが聞いてきた。
「━━━━━━━なんだ?」
「何故、マスター達は……無能を演じるのですか?」
その問いに関しては、触れないで欲しかったのだが……まぁ、いいか。仲間だし言っても構わんだろう。
「俺と未来虹は、モブを演じたいのさ。」
「…………もぶ?」
「そう、モブだ。」
ルミナリエは、意味がわからないと言う顔で見つめてきた。
「あー、分かった!! 説明するから!!」
俺は、主人公とそのモブの定義を教えた。
「と、言うことだ。俺らは、主人公を目指してる訳じゃなく……モブとして生きたいのだよ。」
「なるほど……? って事は、陰として行きたいわけですね!!」
「まぁ、実質そんなようなもんやな。」
━━━━━━俺はもう、諦めていた。
こいつにモブの定義を教えても理解しないと分かってしまったから……。
そして、俺は「ユーロード」と言う街から出ようとした瞬間……事件は起きる。
何も変哲もない平和だった少女はいきなり、襲われていた。
━━━━━それを見た奴らは、誰も止めない。
どうやら、この国は掟で……何者かに襲われた少女は眠り人として封印しないと、厄災が起こるらしい。
それを俺らは……。
「バーン!!」
━━━━━━止めていた。
銃で心臓を撃ち抜くと言う弱点を知った俺は、魔法で銃を錬金し、心臓に向けて撃ち……殺した。
「なんて、、、事をするんだ!!」
「悪魔よ……。」
「ひとでなし!!」
街中に色んな……罵倒を聞いた。
それを散々、聞いた後に……俺は言う。
「罪のない人間を、眠り人として送るのは……どうかと思うぞ? 少なくても……俺はそう思う。あんな平和だった少女の未来を奪ってまで……街を守りたいなら……俺を倒してからにするんだな。」
この街も……この世界も……全てが腐っている。
それを正すのは……この魔王である俺だ。
「う、うぉぉぉぉぉ!!」
『バーン!!』
冒険者らしき者は勇気を振り絞り……剣を振るった……だが、それを銃で返り討ちにした。
「まずは、一人目……次、居ないのか……?」
「掛かったな!! あいつは、犠牲になったのさ!!」
「っ……!!」
『スパーン!!』
俺は眼を発光させた瞬間……。
後ろに居た男の首と体が真っ二つに切り裂かれ、
血が大量に流れていた。
「ああなったら、もう止められないね。ルミナリエ、観戦してようか。」
「あ、、、はい!!」
━━━━━━━未来虹は知っていた。こうなることを……。だからこそ、狙われていた少女を人質にしないように遠くで、観戦することを選んだ。
本来ならば、俺は争うことなんてしたくない。
人を傷つくのが嫌なのだから……だが、いざとなると戦闘狂のように、狂った人を殺す事が快感となる。
それが、俺として……一番嫌いな性格なのだ。
すると、後ろから声が聞こえる。
「ねぇ……? 貴方は強いのかしら?」
「来てくれた!! 私たちの救世主!!」
救世主か……。なるほどな。
「強いかどうかは……知らねぇよ。試したいのであれば……試せばいい。」
「そうね……。そうしようかしら……?」
すると、彼女は詠唱を始めた。
途端に、未来虹が苦しみ始める。
「なるほど、運命掌握だな。また厄介な事を……。」
俺は、盾魔法で……未来虹の掌握を防いだ。
「がはぁ……はぁ……はぁ……。死ぬかと思った……。」
そして、スキルで……相手の魔法を分析した結果……。
「なるほどな……完全に理解した。魔法の理論はこういう事か。じゃ、お返しだ……。」
━━━━━━━俺は、相手の運命魔法の理論を完全に習得して目の前にいるやつに"無詠唱"で唱えるのであった……。
すると、あら不思議な事にドラゴンから龍人へと進化をしていた。
ルミリオンは人間化をして喋った。
「助けた事もそうですが、名付けまでしてくれて助かりました!! ありがとうございます!! この恩は、肉体的でも精神的にも……返させて欲しく存じます。なんなりと、ご命令を……マスター。」
マスター=俺の事だろう。困ったなぁ~。
俺が、考えていると……未来虹はいい案を思いついたらしい。
「だったら、私たちのサポート役になって? 私と未来で……前衛やるから。」
そう言うと、ルミナリエは……目をキラキラしながら言う。
「是非とも、そうさせてください!! わたくしは、そう言うのが得意なのです!!」
得意ねぇ……正直言って、不安しかないのだが……。
━━━━こうして、俺らはまた旅を再開した。
色んな地を転々と歩いていた。
「ねぇ? 未来? 聞きたい事があるんだけど。」
そう言ってくる未来虹……。
俺は「なんだ?」と言って返す。
「なんで、あなたは強いステータスを持っているのに……行く先々に魔導書を全て買ってるの?」
そう聞かれた俺は……少し考えながら言う。
「うーん。趣味として?」
そう言った俺に対し、未来虹は……「ふーん。変なの……。」と言って興味をなくしてしまった。
「マスター!! 私からもいいですか?」
今度は、ルミナリエが聞いてきた。
「━━━━━━━なんだ?」
「何故、マスター達は……無能を演じるのですか?」
その問いに関しては、触れないで欲しかったのだが……まぁ、いいか。仲間だし言っても構わんだろう。
「俺と未来虹は、モブを演じたいのさ。」
「…………もぶ?」
「そう、モブだ。」
ルミナリエは、意味がわからないと言う顔で見つめてきた。
「あー、分かった!! 説明するから!!」
俺は、主人公とそのモブの定義を教えた。
「と、言うことだ。俺らは、主人公を目指してる訳じゃなく……モブとして生きたいのだよ。」
「なるほど……? って事は、陰として行きたいわけですね!!」
「まぁ、実質そんなようなもんやな。」
━━━━━━俺はもう、諦めていた。
こいつにモブの定義を教えても理解しないと分かってしまったから……。
そして、俺は「ユーロード」と言う街から出ようとした瞬間……事件は起きる。
何も変哲もない平和だった少女はいきなり、襲われていた。
━━━━━それを見た奴らは、誰も止めない。
どうやら、この国は掟で……何者かに襲われた少女は眠り人として封印しないと、厄災が起こるらしい。
それを俺らは……。
「バーン!!」
━━━━━━止めていた。
銃で心臓を撃ち抜くと言う弱点を知った俺は、魔法で銃を錬金し、心臓に向けて撃ち……殺した。
「なんて、、、事をするんだ!!」
「悪魔よ……。」
「ひとでなし!!」
街中に色んな……罵倒を聞いた。
それを散々、聞いた後に……俺は言う。
「罪のない人間を、眠り人として送るのは……どうかと思うぞ? 少なくても……俺はそう思う。あんな平和だった少女の未来を奪ってまで……街を守りたいなら……俺を倒してからにするんだな。」
この街も……この世界も……全てが腐っている。
それを正すのは……この魔王である俺だ。
「う、うぉぉぉぉぉ!!」
『バーン!!』
冒険者らしき者は勇気を振り絞り……剣を振るった……だが、それを銃で返り討ちにした。
「まずは、一人目……次、居ないのか……?」
「掛かったな!! あいつは、犠牲になったのさ!!」
「っ……!!」
『スパーン!!』
俺は眼を発光させた瞬間……。
後ろに居た男の首と体が真っ二つに切り裂かれ、
血が大量に流れていた。
「ああなったら、もう止められないね。ルミナリエ、観戦してようか。」
「あ、、、はい!!」
━━━━━━━未来虹は知っていた。こうなることを……。だからこそ、狙われていた少女を人質にしないように遠くで、観戦することを選んだ。
本来ならば、俺は争うことなんてしたくない。
人を傷つくのが嫌なのだから……だが、いざとなると戦闘狂のように、狂った人を殺す事が快感となる。
それが、俺として……一番嫌いな性格なのだ。
すると、後ろから声が聞こえる。
「ねぇ……? 貴方は強いのかしら?」
「来てくれた!! 私たちの救世主!!」
救世主か……。なるほどな。
「強いかどうかは……知らねぇよ。試したいのであれば……試せばいい。」
「そうね……。そうしようかしら……?」
すると、彼女は詠唱を始めた。
途端に、未来虹が苦しみ始める。
「なるほど、運命掌握だな。また厄介な事を……。」
俺は、盾魔法で……未来虹の掌握を防いだ。
「がはぁ……はぁ……はぁ……。死ぬかと思った……。」
そして、スキルで……相手の魔法を分析した結果……。
「なるほどな……完全に理解した。魔法の理論はこういう事か。じゃ、お返しだ……。」
━━━━━━━俺は、相手の運命魔法の理論を完全に習得して目の前にいるやつに"無詠唱"で唱えるのであった……。
0
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる