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急性睾丸不全という難病で女体化した俺。バスケットボールの大会で優勝して映画監督にホテルに誘われて主演女優の面接を受ける。
(1)
朝起きて朝食を食べた後に学校に行こうとしたとき急にお腹が痛くなった。
俺は必死で「お母さん、来て」と大声をだした。
お母さんが慌てて部屋に来ると俺の様子を見てすぐに救急車を呼んでくれた。
救急車が来るまでの間お母さんが俺のお腹をさすってくれたが痛みは増すばかりだった。
サイレンの音が聞こえてきて救急車が来たのが判った。
救急車に載せられたとき俺は痛みで意識が遠くなった。
目が覚めたとき俺は病室でベッドで寝ていた。
医者の話では急性睾丸不全とかの難病らしい。
最近開発された新薬があってそれを使えば直る可能性があると言われた。
他に治療法がないのならその薬を使うしかない。
だが一つだけ重要な副作用があると医者に言われた。
身体が女体化するという副作用だ。
死ぬか女体化するかどちらかを選ばなければいけないと医者に言われて俺は女体化を選ぶしかなかった。
一週間ほど毎日注射を打つことになった。
注射を打った最初の日から身体に変化が現れた。
睾丸が小さくなって、そのかわりに胸が大きくなった。
俺は自分の体に起こった変化にとまどうだけだった。
毎日注射を打つたびに身体の変化は進んで身体が女体化していった。
オXンXンも小さくなってしまいには消えてしまった。
立ちションベンができないので、トイレでは女の子みたいに座って小便をするようになった。
俺は将来の事や学校のことが心配になって夜もなかなか寝つけなかった。
(2)
一週間たって退院の日が来たとき、俺の身体はどこから見ても女の身体だった。
お母さんが着替えを持ってきてくれたが女物の服だった。
下着も女物のパンティーとブラジャーだった。
ブラジャーは初めてなので着け方が分からなかったがお母さんに教えてもらってなんとか付けた。
家に戻って自分の部屋のベッドで寝ているとやっと気持ちが楽になった。
翌日学校に行こうと思って制服を着ようとすると女物のセーラー服を渡された。
俺は学園祭の余興で女装したときにセーラー服を来たことがあるがまさか本当にセーラー服を着て学校に行くとは思わなかった。
学校に着いて教室に入るとき俺は友達がどんな顔をして俺がセーラー服を着ているのをみるのか不安な気持ちだった。
友達はみな俺の変化に気がつかないふりをしてくれた。
授業のあと幼稚園の時に仲良しだった真理絵ちゃんが俺の教室にやってきた。
「芳雄ちゃん病気で女の子になっちゃったんだってね。芳雄ちゃんは幼稚園の時から可愛くてよく女の子に間違えられてたわよね」と俺の気にしてることをずけずけと言う。
「私は今は芳子なんだから芳子と呼んでもらえないかな」と俺は真理絵ちゃんに言い返した。
「あごめんなさい。それはそうとねえ芳子ちゃん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」と真理絵ちゃんに言われて俺は「どんな頼みなの」と聞き返した。
「芳子ちゃんバスケットボール得意だったわよね。バスケットボール部で部員が足りなくて困ってるのよ。もともと部員が少ない上に盲腸で一人入院しちゃってね、どうしても人数が足りないの」
「もうすぐ全国高校バスケットボール大会があるのよ、人数がたりないと困るのよ」
「芳子ちゃん今は女の子なんだから、出てくれるわよね。私が頼んでるんだからやってもらえるわよね」と真理絵ちゃんに強く言われて俺は断れなかった。
さっとく体育館に案内されるとバスケットボール部の女の子たちが練習をしている。
「じゃあこれに着替えてね」と真理絵ちゃんが俺に体操着を渡した。
更衣室で着替えようと思って広げてみるとブルマーとTシャツだ。
俺は元々男だから女の子がブルマーをはいてるのをみるとドキドキしちゃうがまさか自分がブルマーを履くことになるとは思わなかった。
ブルマーを履くには抵抗感があるが、すぐに練習に加わらなければいけないのでそんな事を言っている暇はない。
急いでブルマーに着替えて体育館に戻ると練習に加わった。
バスケットボールをやってる女の子たちは俺よりもみな体格がよくて一緒に練習していても体で押されて負けそうになったがロングシュートは俺が一番上手かった。
(3)
一週間程たって代々木体育館で開催される全国高校バスケットボール大会に出場することになった。
当日に引率の先生と一緒に体育館に朝早く行くと大勢の選手たちが集まっている。
開会式のあとさっそく試合が始まった。
俺のチームはそれほど強くはなかったが、俺のロングシュートがいいところで決まってなんとか決勝まで勝ち抜いた。
決勝の相手はかなり強くてとてもかなわない。
前半で大差をつけられたが、後半に俺のロングシュートでなんとか追いついた。
終了間際に俺は失敗してもいいと思ってコートの半分くらいの距離から超ロングシュートを放った。
終了の笛と同時にシュートが入って逆転の大勝利だ。
真理絵ちゃんが俺に抱きついてきたので俺はびっくりしてしまった。
真理絵ちゃんの大きな胸が俺の胸に押しつけられてつぶれそうになった。
俺はどうしていいのか判らずにぎゅっと真理絵ちゃんの体を抱き寄せた。
俺の胸と真理絵ちゃんの胸がつぶれ遭った瞬間に真理絵ちゃんははっとした様子で俺の体を離した。
俺は一瞬まずいことをしてしまったらしいと思ったが、次の瞬間には別の女の子が抱きついてきて今度は唇を重ねてきた。
どうやら女の子同士で抱き合うのは普通の事らしい。
女同士ならお互いの胸がつぶれあっても全然気にしないらしいと気がついて俺は女の子をギュッと抱きしめた。
すると女の子はさらに強く俺抱きついてきた。
試合のあとに表彰式があり俺は代表して優勝カップをもらった。
表彰のあと来賓の挨拶があった。
最初に登場したのは有名な映画監督の黒沢監督だ。
なんで世界的に有名な映画監督の黒沢監督が全国高校バスケットボール大会の来賓に呼ばれたのか理由は分からない。
(4)
一通り来賓の挨拶も終わって、表彰式も終わり着替えて帰ろうとすると運営の職員らしい男に呼び止められた。
来賓の黒沢監督が俺に大事な話があるから来て欲しいとの事だった。
引率の先生に相談すると、相手は有名な映画監督だし大事な話しというのは断らない方がいいと言われた。
職員の男に案内されて控室にいくと黒沢監督がちょうど帰り支度をしている所だった。
「やあ、芳子ちゃん初めまして、実は大事な話があるんだ、ここでは話せないから一緒に来てもらえるよね」と黒沢監督に言われた。
どうして俺の名前をしっているんだろうと不思議な気がしたが、さっき表彰式で一緒に居た女の子たちが俺の事を芳子ちゃんと呼んでいたのを聞いていたらしい。
控室をでて駐車場に案内されると見たこともない立派な車が止まっていて運転席には運転手が座っている。
車に載せられてしばらく走ると大きなホテルに案内された。
歩いてすぐの距離だが黒沢監督ほど偉い映画監督になるとちょっと移動するだけにも車を使うらしい。
「とりあえずお茶でも飲もうか、それとも軽く食事でもした方がいいかな」と黒沢監督に聞かれたので俺は「私おなかすいてるんです」と素直に答えた。
「このホテルに美味しいスペイン料理の店があるんだが、そこでいいかな」と黒沢監督に聞かれたがどう答えていいのか分からない。
「おまかせします」と俺が答えると黒沢監督にスペイン料理のレストランに案内された。
二人で食事をしながら家族の事とか友達の事とかをいろいろ聞かれた。
俺は病気のせいで女の子になったことは話さない方がいいと思って適当に話を作って答えた。
「実はこんどバスケットボールの選手をテーマにした映画を作る事になってね」と黒沢監督が話を切り出した。
黒沢監督が全国高校バスケットボール大会の来賓に選ばれたのもそれが理由だったらしい。
「是非今度の映画の主役をやって欲しいんだ、やって貰えるよね」と黒沢監督に言われて私はびっくりしてしまった。
ついちょっと前に病気で女の子になったばかりなのに今度は映画の主演女優の話だ。
俺は夢でも見ているように有頂天になった。
「本当ですか」と俺が聞くと「もちろん本当だよ、僕が映画の監督なんだから主演女優は僕が決めるんだ」と黒沢監督は自信たっぷりに答えた。
「だが今度の映画はバスケットボールの選手の練習のシーンだけじゃないんだ、ラブシーンもあるんだ」と黒沢監督が話を続けた。
「それも結構大胆なラブシーンでね、裸になるのも覚悟して欲しいんだ」と黒沢監督に言われて俺は戸惑った。
俺はもともと男だから上手に男優さんを相手にラブシーンをする自信はない。
「ラブシーンですか、私にもできるんでしょうか」と俺は黒沢監督に聞いてみた。
「出来るかどうか実際に演技してもらえればすぐ分かるよ、大丈夫きっと出来るから」と黒沢監督が言ってくれた。
「演技力のテストをするからこれから一緒に来てもらえるかな。このホテルに部屋を取ってあるんだ。大丈夫普段から事務室代りに使ってる部屋なんだ」と黒沢監督に言われて俺は断れなかった。
スペイン料理店を出てエレベーターに乗って部屋に案内されると、中はかなり広い。
壁に映画のポスターが張ってあって机の上には書類がいっぱい積み上げてある。
黒沢監督は「じゃあまず身体を見せてもらおうか、裸になって貰えるよね」と言い出した。
俺は今は女の子だがついさっきまで男の身体だった。
身体を見てもらえればきっと女優には向いていないと言われると思ったが裸になるしかしょうがない。
私がセーラー服を脱いで下着だけの姿になると「全部脱いでもらえるかな、そうしないと身体の線がよくわからないからね」と黒沢監督に言われてしまった。
俺は女の子になってからは男性の前で裸になるのは初めてだったが黒沢監督に逆らうわけにはいかない。
ブラジャーとパンティーを脱いで全裸になると恥ずかしくて身体が熱くなった。
「いい身体してるじゃないか、女らしくてとても素敵だよ」と黒沢監督が言ってくれたので俺は一安心した。
「いま大好きな男の子の前で全裸になっているって想像してご覧。そのときなんて言いたくなるのか考えてご覧。一番言いたい事はなにかな」と黒沢監督に言われた。
俺はもともと男だから男の子を好きになったことなんかない。
全裸で大好きな男の子の前に立って言う言葉なんて思いつかない。
なんでもいいから言ってみるしかない。
「私あなたが大好きなんです。私の身体も心もあなたの物です。あなたの好きにして下さい」と俺は思いつく言葉を並べてみた。
「そうだね、女の子が男の子を好きになったら言いたいことは決まってるよね。その気持ちを身体全体で表現するんだ」と黒沢監督に言われたが俺はどうしていいのか分からなかった。
急に黒沢監督の携帯が鳴ると、黒沢監督が誰かと話を始めた。
「衣装の手配は何とかしろ、撮影は今日中にしないと間に合わないって分かってるのか。それなら、予定を買えて明日の撮影を今日やるんだ」と黒沢監督が怒った口調で話をしている。
どうやら映画の撮影がトラブっているらしい。
「芳子ちゃん悪いけどちょっと待っててくれるかな、すぐ戻るから。それまでは演技の練習をしていてくれるかな」と黒沢監督に言われた。
俺が「はい」と返事をすると黒沢監督はすぐに部屋からでていってしまった。
俺はしかたなく黒沢監督に言われた通りに大きな声で演技の練習を続けた。
しばらくしてドアをノックする音がして、黒沢監督が帰って来たと思って俺は裸のままドアを開けた
ドアの前にはホテルの制服を着た男が立っていた。
ケータリングの料理を運んできたらしい。
「お待たせしました、ご注文のウィーン風シュニッツエルで御座います」と男が丁寧な口調で口を開いたが俺が全裸なのに気がついてびっくりして目を丸くしている。
俺は慌ててドアを閉じようとしたが男はドアをこじ開けて部屋の中に入ってきた。
「ごめんなさい、許してください」と俺が男に言い訳をしようとしたがそれがかえって男の欲望に火をつけてしまったらしい。
男は俺をベッドに押し倒すと足首をもって俺の体を押さえ込んだ。
俺の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさだった。
俺に抵抗する余裕を与えて、俺を征服するのを楽しむかのように、男はゆっくりと俺の身体を開いてきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こした。
激しい渦の流れに俺の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなった。
俺の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めた。
天高くまで舞い上がった俺の身体は、燃え尽きそうになりながら宙をさまよい続けた。
廃墟となって燃え続ける俺の身体を、男は最後の一撃きで貫いた。
朝起きて朝食を食べた後に学校に行こうとしたとき急にお腹が痛くなった。
俺は必死で「お母さん、来て」と大声をだした。
お母さんが慌てて部屋に来ると俺の様子を見てすぐに救急車を呼んでくれた。
救急車が来るまでの間お母さんが俺のお腹をさすってくれたが痛みは増すばかりだった。
サイレンの音が聞こえてきて救急車が来たのが判った。
救急車に載せられたとき俺は痛みで意識が遠くなった。
目が覚めたとき俺は病室でベッドで寝ていた。
医者の話では急性睾丸不全とかの難病らしい。
最近開発された新薬があってそれを使えば直る可能性があると言われた。
他に治療法がないのならその薬を使うしかない。
だが一つだけ重要な副作用があると医者に言われた。
身体が女体化するという副作用だ。
死ぬか女体化するかどちらかを選ばなければいけないと医者に言われて俺は女体化を選ぶしかなかった。
一週間ほど毎日注射を打つことになった。
注射を打った最初の日から身体に変化が現れた。
睾丸が小さくなって、そのかわりに胸が大きくなった。
俺は自分の体に起こった変化にとまどうだけだった。
毎日注射を打つたびに身体の変化は進んで身体が女体化していった。
オXンXンも小さくなってしまいには消えてしまった。
立ちションベンができないので、トイレでは女の子みたいに座って小便をするようになった。
俺は将来の事や学校のことが心配になって夜もなかなか寝つけなかった。
(2)
一週間たって退院の日が来たとき、俺の身体はどこから見ても女の身体だった。
お母さんが着替えを持ってきてくれたが女物の服だった。
下着も女物のパンティーとブラジャーだった。
ブラジャーは初めてなので着け方が分からなかったがお母さんに教えてもらってなんとか付けた。
家に戻って自分の部屋のベッドで寝ているとやっと気持ちが楽になった。
翌日学校に行こうと思って制服を着ようとすると女物のセーラー服を渡された。
俺は学園祭の余興で女装したときにセーラー服を来たことがあるがまさか本当にセーラー服を着て学校に行くとは思わなかった。
学校に着いて教室に入るとき俺は友達がどんな顔をして俺がセーラー服を着ているのをみるのか不安な気持ちだった。
友達はみな俺の変化に気がつかないふりをしてくれた。
授業のあと幼稚園の時に仲良しだった真理絵ちゃんが俺の教室にやってきた。
「芳雄ちゃん病気で女の子になっちゃったんだってね。芳雄ちゃんは幼稚園の時から可愛くてよく女の子に間違えられてたわよね」と俺の気にしてることをずけずけと言う。
「私は今は芳子なんだから芳子と呼んでもらえないかな」と俺は真理絵ちゃんに言い返した。
「あごめんなさい。それはそうとねえ芳子ちゃん、ちょっと頼みたいことがあるんだけど」と真理絵ちゃんに言われて俺は「どんな頼みなの」と聞き返した。
「芳子ちゃんバスケットボール得意だったわよね。バスケットボール部で部員が足りなくて困ってるのよ。もともと部員が少ない上に盲腸で一人入院しちゃってね、どうしても人数が足りないの」
「もうすぐ全国高校バスケットボール大会があるのよ、人数がたりないと困るのよ」
「芳子ちゃん今は女の子なんだから、出てくれるわよね。私が頼んでるんだからやってもらえるわよね」と真理絵ちゃんに強く言われて俺は断れなかった。
さっとく体育館に案内されるとバスケットボール部の女の子たちが練習をしている。
「じゃあこれに着替えてね」と真理絵ちゃんが俺に体操着を渡した。
更衣室で着替えようと思って広げてみるとブルマーとTシャツだ。
俺は元々男だから女の子がブルマーをはいてるのをみるとドキドキしちゃうがまさか自分がブルマーを履くことになるとは思わなかった。
ブルマーを履くには抵抗感があるが、すぐに練習に加わらなければいけないのでそんな事を言っている暇はない。
急いでブルマーに着替えて体育館に戻ると練習に加わった。
バスケットボールをやってる女の子たちは俺よりもみな体格がよくて一緒に練習していても体で押されて負けそうになったがロングシュートは俺が一番上手かった。
(3)
一週間程たって代々木体育館で開催される全国高校バスケットボール大会に出場することになった。
当日に引率の先生と一緒に体育館に朝早く行くと大勢の選手たちが集まっている。
開会式のあとさっそく試合が始まった。
俺のチームはそれほど強くはなかったが、俺のロングシュートがいいところで決まってなんとか決勝まで勝ち抜いた。
決勝の相手はかなり強くてとてもかなわない。
前半で大差をつけられたが、後半に俺のロングシュートでなんとか追いついた。
終了間際に俺は失敗してもいいと思ってコートの半分くらいの距離から超ロングシュートを放った。
終了の笛と同時にシュートが入って逆転の大勝利だ。
真理絵ちゃんが俺に抱きついてきたので俺はびっくりしてしまった。
真理絵ちゃんの大きな胸が俺の胸に押しつけられてつぶれそうになった。
俺はどうしていいのか判らずにぎゅっと真理絵ちゃんの体を抱き寄せた。
俺の胸と真理絵ちゃんの胸がつぶれ遭った瞬間に真理絵ちゃんははっとした様子で俺の体を離した。
俺は一瞬まずいことをしてしまったらしいと思ったが、次の瞬間には別の女の子が抱きついてきて今度は唇を重ねてきた。
どうやら女の子同士で抱き合うのは普通の事らしい。
女同士ならお互いの胸がつぶれあっても全然気にしないらしいと気がついて俺は女の子をギュッと抱きしめた。
すると女の子はさらに強く俺抱きついてきた。
試合のあとに表彰式があり俺は代表して優勝カップをもらった。
表彰のあと来賓の挨拶があった。
最初に登場したのは有名な映画監督の黒沢監督だ。
なんで世界的に有名な映画監督の黒沢監督が全国高校バスケットボール大会の来賓に呼ばれたのか理由は分からない。
(4)
一通り来賓の挨拶も終わって、表彰式も終わり着替えて帰ろうとすると運営の職員らしい男に呼び止められた。
来賓の黒沢監督が俺に大事な話があるから来て欲しいとの事だった。
引率の先生に相談すると、相手は有名な映画監督だし大事な話しというのは断らない方がいいと言われた。
職員の男に案内されて控室にいくと黒沢監督がちょうど帰り支度をしている所だった。
「やあ、芳子ちゃん初めまして、実は大事な話があるんだ、ここでは話せないから一緒に来てもらえるよね」と黒沢監督に言われた。
どうして俺の名前をしっているんだろうと不思議な気がしたが、さっき表彰式で一緒に居た女の子たちが俺の事を芳子ちゃんと呼んでいたのを聞いていたらしい。
控室をでて駐車場に案内されると見たこともない立派な車が止まっていて運転席には運転手が座っている。
車に載せられてしばらく走ると大きなホテルに案内された。
歩いてすぐの距離だが黒沢監督ほど偉い映画監督になるとちょっと移動するだけにも車を使うらしい。
「とりあえずお茶でも飲もうか、それとも軽く食事でもした方がいいかな」と黒沢監督に聞かれたので俺は「私おなかすいてるんです」と素直に答えた。
「このホテルに美味しいスペイン料理の店があるんだが、そこでいいかな」と黒沢監督に聞かれたがどう答えていいのか分からない。
「おまかせします」と俺が答えると黒沢監督にスペイン料理のレストランに案内された。
二人で食事をしながら家族の事とか友達の事とかをいろいろ聞かれた。
俺は病気のせいで女の子になったことは話さない方がいいと思って適当に話を作って答えた。
「実はこんどバスケットボールの選手をテーマにした映画を作る事になってね」と黒沢監督が話を切り出した。
黒沢監督が全国高校バスケットボール大会の来賓に選ばれたのもそれが理由だったらしい。
「是非今度の映画の主役をやって欲しいんだ、やって貰えるよね」と黒沢監督に言われて私はびっくりしてしまった。
ついちょっと前に病気で女の子になったばかりなのに今度は映画の主演女優の話だ。
俺は夢でも見ているように有頂天になった。
「本当ですか」と俺が聞くと「もちろん本当だよ、僕が映画の監督なんだから主演女優は僕が決めるんだ」と黒沢監督は自信たっぷりに答えた。
「だが今度の映画はバスケットボールの選手の練習のシーンだけじゃないんだ、ラブシーンもあるんだ」と黒沢監督が話を続けた。
「それも結構大胆なラブシーンでね、裸になるのも覚悟して欲しいんだ」と黒沢監督に言われて俺は戸惑った。
俺はもともと男だから上手に男優さんを相手にラブシーンをする自信はない。
「ラブシーンですか、私にもできるんでしょうか」と俺は黒沢監督に聞いてみた。
「出来るかどうか実際に演技してもらえればすぐ分かるよ、大丈夫きっと出来るから」と黒沢監督が言ってくれた。
「演技力のテストをするからこれから一緒に来てもらえるかな。このホテルに部屋を取ってあるんだ。大丈夫普段から事務室代りに使ってる部屋なんだ」と黒沢監督に言われて俺は断れなかった。
スペイン料理店を出てエレベーターに乗って部屋に案内されると、中はかなり広い。
壁に映画のポスターが張ってあって机の上には書類がいっぱい積み上げてある。
黒沢監督は「じゃあまず身体を見せてもらおうか、裸になって貰えるよね」と言い出した。
俺は今は女の子だがついさっきまで男の身体だった。
身体を見てもらえればきっと女優には向いていないと言われると思ったが裸になるしかしょうがない。
私がセーラー服を脱いで下着だけの姿になると「全部脱いでもらえるかな、そうしないと身体の線がよくわからないからね」と黒沢監督に言われてしまった。
俺は女の子になってからは男性の前で裸になるのは初めてだったが黒沢監督に逆らうわけにはいかない。
ブラジャーとパンティーを脱いで全裸になると恥ずかしくて身体が熱くなった。
「いい身体してるじゃないか、女らしくてとても素敵だよ」と黒沢監督が言ってくれたので俺は一安心した。
「いま大好きな男の子の前で全裸になっているって想像してご覧。そのときなんて言いたくなるのか考えてご覧。一番言いたい事はなにかな」と黒沢監督に言われた。
俺はもともと男だから男の子を好きになったことなんかない。
全裸で大好きな男の子の前に立って言う言葉なんて思いつかない。
なんでもいいから言ってみるしかない。
「私あなたが大好きなんです。私の身体も心もあなたの物です。あなたの好きにして下さい」と俺は思いつく言葉を並べてみた。
「そうだね、女の子が男の子を好きになったら言いたいことは決まってるよね。その気持ちを身体全体で表現するんだ」と黒沢監督に言われたが俺はどうしていいのか分からなかった。
急に黒沢監督の携帯が鳴ると、黒沢監督が誰かと話を始めた。
「衣装の手配は何とかしろ、撮影は今日中にしないと間に合わないって分かってるのか。それなら、予定を買えて明日の撮影を今日やるんだ」と黒沢監督が怒った口調で話をしている。
どうやら映画の撮影がトラブっているらしい。
「芳子ちゃん悪いけどちょっと待っててくれるかな、すぐ戻るから。それまでは演技の練習をしていてくれるかな」と黒沢監督に言われた。
俺が「はい」と返事をすると黒沢監督はすぐに部屋からでていってしまった。
俺はしかたなく黒沢監督に言われた通りに大きな声で演技の練習を続けた。
しばらくしてドアをノックする音がして、黒沢監督が帰って来たと思って俺は裸のままドアを開けた
ドアの前にはホテルの制服を着た男が立っていた。
ケータリングの料理を運んできたらしい。
「お待たせしました、ご注文のウィーン風シュニッツエルで御座います」と男が丁寧な口調で口を開いたが俺が全裸なのに気がついてびっくりして目を丸くしている。
俺は慌ててドアを閉じようとしたが男はドアをこじ開けて部屋の中に入ってきた。
「ごめんなさい、許してください」と俺が男に言い訳をしようとしたがそれがかえって男の欲望に火をつけてしまったらしい。
男は俺をベッドに押し倒すと足首をもって俺の体を押さえ込んだ。
俺の身体を襲う欲望は、嵐のような激しさだった。
俺に抵抗する余裕を与えて、俺を征服するのを楽しむかのように、男はゆっくりと俺の身体を開いてきた。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがあった。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こした。
激しい渦の流れに俺の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくなった。
俺の体中に欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めた。
天高くまで舞い上がった俺の身体は、燃え尽きそうになりながら宙をさまよい続けた。
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