彩香スペシャル~タコ怪人の秘密 小説自動生成ソフト七度文庫が自動生成したシナリオを元に書き下ろした長編小説

七度柚希

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ディズニーランドで魔界戦隊の撮影がある。希美ちゃんの代役は江実矢君だ。イカ怪人に江実矢君がさらわれそうになる場面を撮影した。

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あらすじ

 ディズニーランドで魔界戦隊の撮影がある。希美ちゃんの代役は江実矢君だ。イカ怪人に江実矢君がさらわれそうになる場面を撮影した。

 撮影の当日は、有紀は彩香ちゃんと一緒に撮影の見学に行かせてもらえることになった。江実矢君は撮影の準備があるので、朝早くにタイムキーパーの芳恵さんが車で迎えに来た。
 有紀は彩香ちゃんと一緒に撮影の始まる昼前にディズニーランドに出かけた。入り口を入ってシンデラレ城の前まで行くと、噴水の前にテレビ局の車が並んでる。すぐ横にはテントも作ってあって、役者さんの控え室になってるらしい。撮影はディズニーランドのシンデレラ城の前の噴水の池に、魔物がでて来て女の子をさらうという設定。魔物は魔界を破門されて地上にでてきたという。
 タイムキーパーの芳恵さんがでてきて、通行人の役がたりないからと有紀は彩香ちゃんと一緒に噴水の近くで歩いてと指示された。噴水の前でしばらくふらふらと歩きながら待ってると、撮影が始まったらしい。スタッフが緊張した顔であちこちの持ち場に散ると、噴水の近くには誰もいなくなった。
 少し遠くからカメラの前を二人ずれの女の子が歩いてくるのが見えた。一人は魔界戦隊の桃レンジャー役の由美ちゃんでもう一人は遠くからではよく分からないけど立志館学園の制服を着てるので希美ちゃんらしい。
 二人が噴水のすぐ目の前まで近づいてくると、立志館学園の制服を着た女の子は希美ちゃんでなくな江実矢君なので彩香ちゃんはびっくりしてしまった。恥ずかしそうにスカートの裾を揺らしながら歩く姿は、まだ大人になりきらない子供っぽい雰囲気の少女みたいな感じ。ちょうど噴水の前まで来ると、噴水の裏手で待ちかまえていたイカ怪人が噴水を飛び越して二人の目の前に立ちはだかった。
 スタッフがバケツで水をぶちまけたらしくて、噴水の裏からは水しぶきと一緒に水の固まりが宙を飛んできた。すくっと立ち上がって頭を上げたイカ怪人は不気味な格好で中に人が入ってるとはとても思えないほどよく出来てる。細身の身体は平べったくて、くねくねと曲がったかと思うとすくっとまっすぐになって立ち上がった。三角に尖った頭は、二メートル近くあって、すべすべの身体は白くて半分透き通ってる。足にはイボイボが並んで沢山ついてて、立ってる足の他にも長い手が何本も宙に浮いてる。
 いったいどんな仕掛けになってるのだろうと有紀は彩香ちゃんの隣でどきどきしながら撮影を見守ったと。イカ怪人の足が江実矢君の身体に絡みつくと江実矢君のスカートがめくり上がって下のパンツが丸見えになった。今度もタカハシミチヨのデザインしたパンツらしいけど、真っ赤なレースの模様の随分と派手なパンツだ。いくら衣装とはいえ江実矢君は女物のパンツまで履かされて随分な目にあってる。
 江実矢君が巧みに身体を捻ると見事にカメラの前で宙返りをして、イカ怪人の足を振り切った。さすがに江実矢君は身が軽くて見ている彩香ちゃんも得意顔だ。江実矢君を希美ちゃんの代役に使うのは、この宙返りのシーンを撮りたかったかららしい。
 江実矢君が逃げて駆け出そうとすると、イカ怪人がシンデレラ城の正面に立ちはだかった。左右に足を伸ばすと、足の先がぐーんと広がって宙に浮いた。スタッフが紐でひっぱってるらしいけど、まるで本物みたいに長い足が宙で踊るように動いてる。
 一杯に広がった足は、一斉に今度は江実矢君にめがけてするっと引き寄せられるように飛んできた。すると今度は由美ちゃんが江実矢君の前に立ちふさがって変身のポーズを取った。イカ怪人の足が届く寸前に由美ちゃんはすばやく桃色レンジャーに変身した。
 だがイカ怪人の長い足が地面をするっと這うと由美ちゃんの足首に絡んだ。目の前を飛んできた足に気を取られて、足元を這って襲いかかってきた足には気がつかなかったんだ。
 イカ怪人はそのまま由美ちゃんの足ををつかんで引きずりながら倒してしまった。由美ちゃんは倒れ込んで気を失ったみたいで動けない。イカ怪人が地面を這いながら、江実矢君に襲いかかるとイカ怪人の長い足が江実矢君の両手と両足にしっかり絡まっちゃってる。
 イカ怪人は何を思ったのか、すぐ目の前の観覧車に江実矢君をつかんだまま登り始めた。いったい何が起きてるのかさっぱり判らないけど、観覧車のてっぺんから上空に高く係留された気球に飛び移るつもりらしい。こうなるともうとても江実矢君を助けるなんて出来る訳がない。
 由美ちゃんが意識を取り戻して江実矢君を捜して辺りを見回したけど見つからない。頭の上を見上げて、観覧車の頂上に江実矢君がイカ怪人の足に吊されてるのを見て顔が真っ青になった。
 すぐに胸元のポケットから小さな鏡を取り出すと池の前で呪文を唱え始めた。由美ちゃんは今は桃色レンジャーだけど魔界戦隊に加わる前は魔界の住人だ。
 何度も繰り返して呪文を唱えると、いきなり空が真っ暗になって目の前に不気味な魔界大王が姿を現した。真昼なのに空には星が一杯に輝いて、大きな満月の光が辺りを照らしている。
 魔界大王が由美ちゃんの望みを叶える変わりに由美ちゃんも魔界大王の望みを一つ叶えるという取引を申し出た。由美ちゃんが承諾すると、すぐに魔界大王がタコ怪人を呼び出して観覧車の上に登らせた。タコ怪人はあっというまにイカ怪人の足を捕まえるが、イカ怪人は気球に飛び移って逃げようとする。タコ怪人とイカ怪人が絡み合って、池に落ちると大きく水しぶきが飛んだ。
 タコ怪人がイカ怪人から江実矢君を取り戻すと、今度はタコ怪人の腕が江実矢君の身体に巻き付いて離れない。江実矢君を掴んだままタコ怪人が噴水の中に姿を消そうとしたとき、由美ちゃんが「王女様を帰して」と大声で叫んだ。
 すると魔界大王は「ほうほう、この女があのイカスミル国の王女様か」と腹に響くような大声で怒鳴り散らした。由美ちゃんはうっかりして大事な秘密を魔界大王にばらしてしまったと気がついたがもう遅い。
「助けるとは約束したが、返すなんて約束はしてないからな」と今度は魔界大王が由美ちゃんを脅しにかかった。
「返して欲しければ、もう一つやってもらうことがある、どうするのか今すぐ決めるんだ」と魔界大王が由美ちゃんに迫ったとき、すぐ彩香ちゃんが見てるすぐ後ろから「そうはさせないぞ、魔界大王」大きな声が聞こえた。彩香ちゃんが振り返ってみると声の主はあの義信さんだ。今ごろになって気がついたけど立志館学院の学園祭で撮影していたテレビドラマは希美ちゃんが主演だときいてたけど、実はこの魔界戦隊のドラマだったらしい。
 義信さんがすばやく変身すると青色レンジャーに成った。桃色レンジャーの由美ちゃんと青色レンジャーの義信さんが二人で魔界大王の前に立ちはだかって「イカスミル国の王女を返せ」と詰め寄るシーンを見て成るほどと彩香ちゃんは気がついた。江実矢君は体つきも希美ちゃんと同じくらいの背格好だし、お化粧して髪を結えば女の子にも見える。身が軽くて宙返りくらいなんか平気でこなす江実矢君は代役にはぴったしだ。
 青色レンジャーが駆け寄ってタコ怪人の足をつかんで引っ張ろうとすると、タコ怪人の足が鞭のようにしなって、青色レンジャーが宙返りしてやっとのことでよけて逃げた。もう一度青色レンジャーがタコ怪人に近寄って足をつかもうとしたがやはり同じ。
 タコ怪人がわざと青レンジャーに足をつかませてるのに気がついて青色レンジャーは宙返りしてタコ怪人の頭を狙った。うまくタコ怪人の頭を両足でキックしたと思ったら、今度はタコ怪人がしっかりと捕まえていたはずのイカ怪人が逃げ出してぴょんと飛び上がって注に浮いた。このイカ怪人は空も飛べるらしくて、タコ怪人が足を伸ばしてももう届かない。
 イカ怪人は魔界大王に破門されたはずだから、魔界戦隊に味方のはず。だがイカ怪人は急に向きを変えると、青色レンジャーに飛びかかってきた。青色レンジャーが殴り飛ばすと、イカ怪人は以外と弱くてすぐに跳ね返された。だけど、イカ怪人の足の一本がするりと伸びて青色レンジャーの足をつかんだ。桃色レンジャーが慌ててイカ怪人の足を掴んだが、引っ張ってもすぐには離れない。大きなナイフで足を切ろうとした時にあたりが真っ暗になった。イカ怪人がスミを吐いたらしい。こうなると目の前は真っ暗で真夜中よりももっと暗くて何も見えない。
 いったいどうなってるのかしらと思ったけど、どこをどう見ても真っ暗で何も見えない。息を沈めて辺りの様子を伺っていると、彩香ちゃんが手探りで有紀の手をたぐり寄せた。有紀が彩香ちゃんに身体を寄せると、彩香ちゃんの鼓動が有紀の胸にも伝わってきた。不意にすぐ耳元で「ああ、ん、だめ」とか言う小さな声が聞こえてきた。
 なんだか判らないけどすぐ側に女の子が居るらしい。彩香ちゃんの声でもないし、息苦しそうに吐き出す喘ぎ声と一緒に「だめ、」と変な声が繰り返し聞こえてくる。きっとお腹が痛くて、それでうめき声を上げてるに違いないと有紀は思った。
「ふふ、、ぁぁぁ」とまたお腹のそこから絞り上げるような声が聞こえてきて彩香ちゃんがぎゅっと有紀の手を握った。そう言えばこの声と同じ声、彩香ちゃんの誕生会を開いたときに聞いたことがある。同級生の久美子ちゃんが、家庭教師の大学生にもらったといって変なビデオを持ってきたときとビデオから聞こえて来たのと同じ声だ。
 彩香ちゃんのお母さんに見つからないようにと久美子ちゃんがこっそりUSBメモリーに入れてもってきたので変だと思ったけど、やっぱりあの時のビデオは中学生が見るような代物じゃならしい。
 なんでこんな声がすぐ目の前から聞こえてくるのか有紀は不安になって、彩香ちゃんの手を握り替えした。急に足元が少しだけ明るくなると、黒い暗幕が頭の上からつり下げてあるらしいと気がついた。彩香ちゃんが手を伸ばして暗幕をひっぱり上げると足元が明るくなった。
 彩香ちゃんが暗幕を手で持ち上げる横で、有紀が腰を屈めて辺りを見回した。ちょうどテレビカメラの周囲には暗幕が上から掛けてあってそれで目の前が真っ暗になったらしい。江実矢君の姿はどこにも見あたらないが、ちょうどカメラの真下で義信さんが地面に寝ころんでるのが見えた。
 義信さんはの上には立志館学院の制服を着た女の子が重なっていて、スカートがめくれ上がってる。さっき変な声をだしてたのはこの女の子らしくて義信さんの手が女の子のお尻を撫で回してる。
 なんだか変だと思ったけどすぐに「カット」というディレクターの大きな声が聞こえた。急に目の前が明るくなると、カメラの上から芳恵さんが両手で竹の棒を使って大きな暗幕を持ち上げたのが見えた。真っ暗になったのは芳恵さんがカメラの上から暗幕を被せたかららしい。
 暗幕が義信さんの上半身から持ち上げられると、義信さんの上にしゃがみ込むような格好で身体を載せていた女の子の身体が見えた。
 めくり上がったスカートの下からはスケスケの真っ赤なパイティーが丸見える。まだ胸の小さい体つきからして、江実矢くんの幼なじみの希美ちゃんらしい。そう言えば希美ちゃんは義信さんと結婚するとか前に出会ったとき言ってたけどドラマの話しだけでもなさそう。もしかして本当に仲が良くて、撮影の合間に抱き合ったりしててもおかしくない。
 だいたい真っ赤なスケスケのパンティーなんか履いてる中学生なんて、男を誘惑したくてたまらない女に違いない。女の子が顔を上げて、立ち上がると彩香ちゃんに気がついた様子で横を向いた。変だと思って彩香ちゃんが駆け寄って肩を掴むと希美ちゃんだとばかり思ってた立志館学院の制服姿の女の子は江実矢君だ。
 男の子の癖に義信さんの上に身体を重ねて、その上お尻まで撫でられてるなんていくら撮影だからってやっぱり変だ。周りの撮影のスタッフに何か言おうと彩香ちゃんが周囲を見回したがみんな何事もないかのような雰囲気で平気な顔で撮影の準備をしてる。
 もう次の場面の撮影が始まったらしくて、今度は義信さんが魔界大王と対決する場面だ。いつの間にか由美ちゃんがタコ怪人に捕まっちゃってるけど義信さんは魔界大王との対戦に夢中で気がつかない。
 タコ怪人の足が由美ちゃんの身体に巻き付いて、喉を塞いでるので声も出せない。タコ怪人の長い足が由美ちゃんの手首に絡まって、由美ちゃんの手首にはまったアメジストリングを外そうとしたとき急にタコ怪人が電気に触れたように感電してしまった。アメジストリングには魔力があるから、魔界の魔物が取り上げようとしても簡単には奪えないのだ。
 由美ちゃんが今度は義信さんに加勢して魔界大王と対決すると、これはまずいと思ったのか魔界大王は噴水の中に消えてしまった。急にスタッフがあちこちから集まってくるとこれで撮影が終了したみたい。随分と長い撮影で、まるで目の前で実際に起きてる見たいな出来事の連続だった。だけど撮影が終わると、シンデラレ城の前は何事もなかったように静まりかえってる。スタッフはさっさと後かたづけを済ませるともう次の撮影のために他の場所に行ってしまった。
 ディズニーランドでの収録はこれで終了で、通行人の役は済んだと言うことで有紀は彩香ちゃんと一緒に帰ることにした。
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