彩香スペシャル~タコ怪人の秘密 小説自動生成ソフト七度文庫が自動生成したシナリオを元に書き下ろした長編小説

七度柚希

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江実矢君がチアリーディング部の朝練に参加するようになるとクラスの男の子に苛められる。彩香ちゃんが江実矢君を助けると変なゴム人形を見つけた。

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あらすじ
 江実矢君がチアリーディング部の朝練に参加するようになるとクラスの男の子に苛められる。彩香ちゃんが江実矢君を助けると変なゴム人形を見つけた。

 次の日の朝、一時間目の数学の時間がもう終わりかけた頃教室のドアが開いて、真っ赤なジャンパーを着た女の子が入ってきた。見かけない顔だし、真っ赤なジャンパーなんて中学校に着てくる女の子なんているはずない。いったい誰だろうと思って、顔をよく確かめると江実矢君だ。ジャンパーには背中に「LOVE FIGHTERS」と大きな文字で書いてあり、チアリーディング部のジャンパーらしい。顔にはおしろいを塗って、口紅も付けて目の周りには青紫のアイシャドーも付けてる。
 彩香ちゃんが慌てて洗面所に連れて行ってお化粧を落としたが、今度は数学の先生にしかられちゃった。もうすぐ全日本チアリーディング選手権が間近なので、練習は本番通りにお化粧してやってるらしい。他の女の子にお化粧をしてもらったらしいけど、江実矢君は男の子だからお化粧の落とし方なんか知らない。だから江実矢君お化粧を落とさずに学校に来ちゃったんだ。
 チアリーディングのチームの女の子達は早朝練習で登校するとき、おそろいのチームのジャンパーを着ていく決まりになっていて、それで江実矢君も他の女の子達と同じジャンパーを着せられちゃってるんだ。翌日にお昼の給食もすんで、彩香ちゃんがトイレに行こうといって有紀の手をひっぱった。トイレの前まで来ると、江実矢君が泣きながら男子トイレから駆け出してきた。
 彩香ちゃんが江実矢君に声を掛けようとしたけど、江実矢君は彩香ちゃんに気がつかなかったみたいで目の前を駆けだして体育館の裏に逃げ込んだ。すぐに男の子が数人トイレからでてきて、なにやら江実矢君の事を噂してる。
「ちょっとあんたたち江実矢君になにしたのよ」と彩香ちゃんが男の子達の目の前に立ちはだかって大声で怒鳴りつけた。男の子達はどの顔も見覚えがある。
 小学校の時にみんなで江実矢君を虐めていた連中だ。
「あいつ、トイレにいくとき、個室にしか入らないんだぜ」
「おしっこするのも個室なんだ、まるで女みたいだぜ」と男の子の一人が笑った。
「ちょっとあんた達」と彩香ちゃんが急に胸を張って大きな声で怒鳴った。
 まだ身体つきは中学生だけど、胸だけはFカップの迫力を目の前にして男の子達は視線が宙に浮いたまま震え上がった。小学校の時は江実矢君を虐めると彩香ちゃんが怒って止めさせていた。
 それでも止めないで虐めを続けるとあの彩香スペシャルという恐怖の技が男の子達の運命だ。彩香スペシャルは、電気アンマを彩香ちゃんが工夫して改良した技ですごい威力。一度この技を食らったら、とても彩香ちゃんになんか逆らえない。男の子達はまだ彩香ちゃんの事を怖がっているらしくてそろって怯えた顔。
 彩香ちゃんが次の言葉を口にする前に男の子達は慌てて言い訳を始めた。
「あ、最近はみんな男もしゃがんでおしっこするんだってママが言ってた」と男の子の一人が誤魔化すと「俺も家のトイレじゃいつもしゃがんでおしっこしてるんだ」他の男の子も調子を合わせた。
「そうだそうだ、いまじゃ立っておしっこする奴なんていないぜ」と慌てて他の男のも調子を合わせてなんとか逃げだそうと歩き始めた。
「ちょっとあんた達」と彩香ちゃんがもう一度大声を張り上げると、男の子達は一斉に駆けだして逃げていってしまった。男の子達が立ち去った後トイレに入ろうとして有紀は、男子トイレの入り口になにか変な形をしたものが落ちてるのを見つけた。しゃがんで指先でつっついて見ると、ゴムでできた小さな人形みたいな感じ。
 彩香ちゃんが拾い上げて確かめてみると、ちっちゃいタコみたいな形をしたゴムの人形だ。だけどタコにしては、頭が変な形に潰れていて小さなイボがいっぱいついてる。
「きっと、あの男の子達江実矢君のパンツのなかにこれを入れようとしたのよ」と彩香ちゃんが言い出した。たしかにこの形、言われてみれば男の子がパンツの中に入れるというのもありそうな話し。江実矢君をからかうには成るほど男の子達が思いつきそうなイタズラだ。
 だけどこの人形どっかで見たことがある気がしてこの間の魔界戦隊のドラマを思い出した。由美ちゃんがタコ怪人をやっつけようとしたとき、最後に小さくなって由美ちゃんの指に吸い付いた人形もちょうどこれと同じ形だった。なんであのタコ怪人の人形を男の子達が持ってたのか見当もつかない。
 有紀が彩香ちゃんんとトイレから戻ると他の女の子達が心配そうな顔。トイレの前での出来事を見ていたらしい。彩香ちゃんは急に思い立ったように「そうだ、恵美ちゃんきっとチアリィーディングのアンダースコート履いてるからトイレは個室しか入れないのよ」と言い出した。確かにチアリーディングの朝練は、グランド集合だから着替えてる場所なんか無い。江実矢君が男の子だからって変な格好はみせられないから、きっと他の女の子達と同じアンダースコートを江実矢君もはかせられてるに違いない。朝練で着替えもせずにこっちの中学にもどったら、そのまま着替えてる暇なんてないはず。
 江実矢君がトイレの個室にしか入らない謎は解けたけど、さっきのゴムの人形はまだ謎のままだ。彩香ちゃんが同級生の早苗ちゃんに「これ落ちての」とこっそりさっきのゴムの人形をみせた。
「消しゴムじゃないの、きっと縁日にクジで引いたのよ」と早苗ちゃんがいいながら人形を他の女の子達にもみせた。すると久美子ちゃんが「あたし、これれ知ってる」と小さい声で呟いた。彩香ちゃんがすぐに大きな声で「これ、なんなの」と聞くと久美子ちゃんは慌てて小さい声で「だめそんなおっきな声だしちゃ」と止めた。
 彩香ちゃんはすぐには理由が判らなくてもう一度小さい声で「これなんなの」と久美子ちゃんに聞き返した。学校ではとてもできない事らしい。教室で続ける訳にもいかずに、そのまま話しは終わってしまった。
 放課後に教室の掃除も済んだ後に久美子ちゃんが彩香ちゃんに「そう言えばもうすぐ彩香ちゃんのお誕生会よね」と声を掛けた。
「今年もあれやるの」と久美子ちゃんが彩香ちゃんの耳元で囁いて彩香ちゃんははっとした。毎年彩香ちゃんの誕生会には女の子ばかり集まるが、一人だけ男の子は江実矢君もいつも呼ばれてる。江実矢君は幼稚園の頃からよく女の子に間違えられて、それでお誕生会にはいつも女の子達がドレスやカチューシャを持ち寄って江実矢君をお人形の替わりに着せ替え遊びをしてた。江実矢君は嫌がる様子もなく女の子達の遊び相手になってたけど、それは幼稚園や小学校の時のこと。もう中学一年生にもなれば、女の子のドレスを着せられてお化粧までさせられるなんて嫌だと言い出してもおかしくない年頃だ。
 下駄箱を出た後、彩香ちゃんはさっきのゴムの人形をポケットから取りだして不思議そうな顔で指にはめてみた。ちょうど彩香ちゃんの親指にすっぽりとはまったタコのゴム人形は、イボイボがついてて周りに足がついてるけど、やっぱり消しゴムにしてはちょっと変だ。だけどこのタコ人形を使って何をするのかは、どう考えても判らない。
 校門を少し出た先で彩香ちゃんは江実矢君の姿を見つけて小走りに駆け寄った。
「ねえ、江実矢君、来週は私のお誕生会だけど、来てくれるわよね」と彩香ちゃんが声をかけた。江実矢君はぷいと横を向いたまま知らん顔で先に歩き出した。
 彩香ちゃんがびっくりして「ねえ、恵美ちゃん」と呼びかけると江実矢君は「悪いけど、用事があるから行けないよ、漢字検定の試験があるんだ」と言ってそのまま急ぎ足で走りだしそうになった。あわてて彩香ちゃんが江実矢君の後ろから駆け寄ると、後ろから江実矢君に抱きついて引き留めようとした。彩香ちゃんの親指にはめたゴム人形の頭が、ちょうど江実矢君の腰のあたりに押しつけられたとき江実矢君は急にからだが震え上がって身体ごと飛び上がった。あっと思う間もなく江実矢君はそのまま駆けだして逃げていってしまった。
 すぐに後ろから有紀は「いったいどうしたの」と早苗ちゃんに呼び止められた。さっきから様子を見ていたらしい。
「江実矢君ね、私の誕生会に来ないって言うの」と彩香ちゃんが今にも泣き出しそうな顔で呟いた。
「きっと、他に女の子と付き合ってるのよ、だいたいあの立志館学院のチアリーダーの女の子達どうゆうつもりなのよ」と早苗ちゃんが怒り出した。
「練習の時ね、他の女の子達と同じ格好させられてるんだって」と早苗ちゃんに言われて彩香ちゃんもやっと事情に気がついた。
 男の子なのに女の子の格好をさせられてチアリーディングの練習をさせられてるらしい。たしかに江実矢君にお化粧させたり、アンダースコートをはかせたりとかするのはいくらなんでも酷すぎる話しだ。それに練習の時は、お互いに身体を押しつけ合ったり抱き合ったりすることだってしょっちゅうだ。江実矢君がチアリーダーの女の子の誰かに誘惑されて付き合ってるなんてのもありそうな話しだ。
 だけど一番怪しいのはあの幼稚園のとき一緒だった希美ちゃんだ。早苗ちゃんの友達があの立志館学院に通ってるというので、噂話でもいいからなにか聞きだしてもらうことにした。夕方早苗ちゃんから電話があって「江実矢君と付き合ってるというのはやっぱり希美ちゃんらしいんだけど、それだけじゃないのよ」
「あの江実矢君、毎朝電車で変なことになってるらしいの」と早苗ちゃんに言われてもうびっくりしてしまった。電車の中で変なことになるってことは大体は見当がつく。男の子の江実矢君が変なことになってるなんてどう考えても変だ。朝練で立志館学園に通うとき、あのLOVE FIGHTERSの名前のはいった真っ赤なジャンパーを着てるからそれで狙われてるのかもしれない。それでもやっぱり毎朝変な事になってるなんてどう考えてもあり得ない。
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