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江実矢君が朝電車で変なことになってるという話を聞いて、こっそり後をつけるとタコ怪人が現れて江実矢君に絡みついてる。タコ怪人は本当に居たんだ。
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あらすじ
江実矢君が朝電車で変なことになってるという話を聞いて、こっそり後をつけるとタコ怪人が現れて江実矢君に絡みついてる。タコ怪人は本当に居たんだ。
江実矢君が朝電車で変なことになってるのが本当なら、実際に確かめて見るのが一番だ。翌朝有紀は彩香ちゃんとこっそり駅の前で江実矢君を待ち伏せした。江実矢君に判らないように、お姉ちゃんの長い髪のカツラを借りてきて服装も中学の制服じゃない地味な格好だ。
駅前で待っていると、江実矢君は真っ赤なジャンパーを着て目の前を通り過ぎた。少し離れて江実矢君の後からついていくと、江実矢君は地下鉄の駅のホームに降りて並んでる。電車が入ってくると江実矢くんが開いたドアから乗り込んでドアの横の隅に立った。二人は江実矢君から少し離れた車内の中央で江実矢君の様子を伺った。
電車が動き出してしばらくは何事も起こらなかった。だけど次の乗り換え駅で急に電車が混んでくると様子が変。早苗ちゃんちゃんが言ってたとおりに男の人が江実矢君の後ろにぴったりと寄り添ってる。やっぱり変な男の人らしい。江実矢君はうつむいたまま黙ってされるままになってる。
電車が立志館学院のある駅で止まったので二人は先にホームに降りた。ドアのすぐ横で待ってると江実矢君が電車から出てきた。なんか目がトロンとして変な感じ。それにズボンの前がなんだか変だ。男の子なら前が膨らんでるはずなのにぴったりしたズボンはまるで女の子がスラックスをはいてるみたい。
有紀が江実矢君の後からついて行こうとすると、彩香ちゃんが引き留めた。ドアの閉まる寸前に電車に戻って、さっきの変な男の様子を確かめた。見た感じは中年の男性だが、なんだか変な感じだ。グレーのジャンパーを着ていてサラリーマンには見えないし、体つきも太っていてお腹がでてる。
彩香ちゃんが男に少しづつ近づいて見ると、指先に変な物を着けてるのに気がついた。あのゴムのタコ人形みたいなのとそっくり同じ形だ。久美子ちゃんが言ってたのはこの事だったらしい。有紀も男の様子を横目で確かめてみたがどうみても怪しい感じがする。
次の駅で降りて着替えてから学校に戻ると、一時間目の授業が終わりかけた頃また江実矢君が教室に入ってきた。朝変な男に遭ったときの顔と同じ顔で、目がトロンとして宙に浮いてる。数学の先生はいつも江実矢君が一時間目の授業に遅れてくるので、不機嫌な顔だ。
江実矢君が席につくと数学の先生は黒板に書いてある問題を解くようにと、江実矢君を名指しした。今日習ったばかりの問題で誰も解けないけど、江実矢君は数学は得意だからいつもなら習って無くても解けるはず。黒板の前に立った江実矢君はしばらくチョークを掴んだまま立ちつくしてそのまま授業が終わってしまった。なんだか江実矢君の様子が変だと早苗ちゃんに言われて、彩香ちゃんもやっぱりという顔をした。
放課後に江実矢君が学校を出ると、いつもとは違う道を帰ろうとしてるのを彩香ちゃんが気がついた。早苗ちゃんの話では、最近いつも駅の方にわざと遠回りで帰ってるらしい。どうも変だと思って有紀は彩香ちゃんと江実矢君の後を付けてみることにした。
江実矢君は駅とは反対側の方角に歩いていく。どこに行くんだろうとこっそりついていくと、江実矢君が神社の鳥居をくぐった。ちょうど鳥居の裏手で江実矢君が水を飲もうと前屈みになった。
江実矢君のすぐ目の前には井戸水をくみ上げる手押しのポンプがある。ポンプの蛇口は普通の水道よりもずっと大きくて、江実矢君の手がすっぽりはいるくらいの大きさだ。ちょうど水が溜まってる水面を江実矢君がすくおうとしたとき、急に蛇口から何かするすると飛び出してきた。細くて黒い固まりは江実矢君の目の前で細長いタコの腕のように江実矢君の顔に絡みついた。
いったい何があったのか判らずに有紀は手押しポンプを遠くから見つめたまま動けなくなった。次の瞬間にするりと水道ポンプから巨大な固まりが江実矢君めがけて飛び出してきて江実矢君の背中を飛び越した。江実矢君は何事もなかったように水を両手で口に近づけてるけど、江実矢君の後ろにすっくりと立っているのはおっきなタコみたいな身体だ。手足を四方八方にくにゃりくにゃりと伸ばした格好は、あのテレビの魔界戦隊でやってたタコ怪人そのままだ。おまけにその手の先は、彩香ちゃんが見つけたあのゴム人形の先とそっくり。
あの魔界戦隊のタコ怪人は番組のなかの作り物なんかじゃなくて本当に本物のタコ怪人がいたんだ。有紀はびっくりして足ががたがた震えて思わず彩香ちゃんに抱きついた。いったいタコ怪人は江実矢君をどうするつもりなんだろう。きっと食べられちゃうのと思うともう怖くて震えが止まらない。
そのとき神社の鳥居の下をカップルが手を繋いで入ってきた。カップルがあのタコ怪人を見つけたら大変な騒ぎになるに違いないと思って見ていると、急にタコ怪人の身体が変身して、中年男風の背広姿になった。見た目は普通のサラリーマンで、ネクタイもしてるけど後ろから江実矢君を抱きかかえてる仕草はまるで朝の電車で出会った変な男そのまま。
それにタコ怪人は変身するとき慌てていたらしくて、手の指はタコの足のままだ。カップルは鳥居をくぐってタコ怪人のすぐ近くまで歩み寄った。だがカップルはタコ怪人には気がついた様子もなく、通り過ぎて神社の境内に入っていった。
変な男が江実矢君を後ろから抱きしめる格好でじっとしていると、急に江実矢君が小さく「ぁ、ぁ」と喘ぐような声をだした。変な男にどこかを触られているらしくて、江実矢君が泣き出しそうな顔で小刻みに身体を振るわせてる。助けに行かなきゃと思ったけど、相手はタコ怪人。変な男なら何とかなるけど、あのタコ怪人が相手ではどんなことになるのか判らない。
どうしようかと思ってると有紀は変なことに気がついた。タコ怪人の手が後ろから江実矢君の身体を抱きしめてる。江実矢君は男の子だから胸なんかぺったんこなはずだけど、目の前の江実矢君は女の子なみに胸が大きい。それに急に胸が大きくなってシャツを突き破りそうに揺れてる。
いったい何が起きてるのか判らない。しばらく様子を見ていると、後ろの方から「だめ」とまた別の女性の声が聞こえてきた。びっくりして後ろを振り返ると、境内のベンチにさっきのカップルが並んで座ってる。カップルの位置からは、彩香ちゃんと有紀が見えないらしくて二人きりで誰もいないと思ってるらしい。
「私ね、青レンジャーには捨てられたの、ホントなの」と女性が泣きながら呟く声をきいて有紀ははっとした。ピンク色のミニスカートはいつもあの桃色レンジャーがテレビドラマで着ていた衣装だ。顔も髪型もあの桃色レンジャーの女優さんそのままだ。
彩香ちゃんも女性があの桃色レンジャーだと気がついたらしい。顔まではよく見えないけど、桃色レンジャーと一緒の男性は緑色レンジャーらしい。
「ほんと酷いのよ、あの青色レンジャーは口先ばかりで言うことは嘘ばっかり」
「私にはあなたしかいないのホントよ」と桃色レンジャーが涙なら緑色レンジャーに打ち明けてる。
この桃色レンジャー、役者さんだとは思ってたけどきっと黒色レンジャーとも付き合ってるのに違いない。それに青色レンジャーとも付き合ってて、その上こんどはこの緑色レンジャーを誘惑してる。いったいなんて女なんだ。
「二人っきりになろう」と緑色レンジャーが囁くと、桃色レンジャーの手をとってベンチから立たせた。そのままさっきの水飲み場の前を通り過ぎたが、江実矢君の姿はもうない。彩香ちゃんは神社の境内を見回して、誰もいないのを確かめてほっとした顔で大きく息をついた。
いま目の前で起きた出来事はとても信じられない。
「ねえ、今の見た」と彩香ちゃんが有紀の顔をまじまじと見ながら大きな声で言った。有紀は返事に困って「見たって何のこと」と聞き返した。彩香ちゃんはやっぱり今見た出来事はなんかの間違いで夢でも見たのかと思ったらしくそれ以上はなにも言わなかった。
次の週の土曜日に、彩香ちゃんのお誕生会に幼なじみの女の子達が集まった。いつもは江実矢君も来てるけど、来ないのは今回が初めて。やっぱり他に付き合ってる女の子が居るに違いないと思ってても誰も口にしない。
小学校の時から毎年やってることだけど、彩香ちゃんの友達が彩香ちゃんにプレゼンとを贈ると、彩香ちゃんのお母さんが作ったケーキをみんなで食べてゲームをして、そのあと彩香ちゃんが得意のピアノを弾いた。
その後は内緒の話だけど、みんなで江実矢君に女の子の格好をさせてお化粧をして遊んでた。今年は江実矢君が居ないのですることがない、お開きにしようと彩香ちゃんが「みんな今日はどうもありがとう」と言いかけたとき久美子ちゃんが「ねえ、私面白いもの持ってきたの」と急に言い出した。久美子ちゃんが持ってきたのはUSBの小さなメモリーだ。
去年も誕生会の時久美子ちゃんが同じUSBメモリーを持ってきた。中身は内緒のちょっと危ないビデオだ。去年は初めてちょっと危ないビデオを見せられてびっくりしちゃったけど、今年はもっと凄いのを持ってきたに違いない。
さっそく彩香ちゃんのパソコンでビデオを見てみると、おっきな声が部屋に響いて、これじゃあお母さんにばれちゃいそう。慌てて声を小さくしたけど、もう遅い。彩香ちゃんのお母さんが様子を見に来たので彩香ちゃんは慌ててビデオを止めた。
江実矢君が朝電車で変なことになってるという話を聞いて、こっそり後をつけるとタコ怪人が現れて江実矢君に絡みついてる。タコ怪人は本当に居たんだ。
江実矢君が朝電車で変なことになってるのが本当なら、実際に確かめて見るのが一番だ。翌朝有紀は彩香ちゃんとこっそり駅の前で江実矢君を待ち伏せした。江実矢君に判らないように、お姉ちゃんの長い髪のカツラを借りてきて服装も中学の制服じゃない地味な格好だ。
駅前で待っていると、江実矢君は真っ赤なジャンパーを着て目の前を通り過ぎた。少し離れて江実矢君の後からついていくと、江実矢君は地下鉄の駅のホームに降りて並んでる。電車が入ってくると江実矢くんが開いたドアから乗り込んでドアの横の隅に立った。二人は江実矢君から少し離れた車内の中央で江実矢君の様子を伺った。
電車が動き出してしばらくは何事も起こらなかった。だけど次の乗り換え駅で急に電車が混んでくると様子が変。早苗ちゃんちゃんが言ってたとおりに男の人が江実矢君の後ろにぴったりと寄り添ってる。やっぱり変な男の人らしい。江実矢君はうつむいたまま黙ってされるままになってる。
電車が立志館学院のある駅で止まったので二人は先にホームに降りた。ドアのすぐ横で待ってると江実矢君が電車から出てきた。なんか目がトロンとして変な感じ。それにズボンの前がなんだか変だ。男の子なら前が膨らんでるはずなのにぴったりしたズボンはまるで女の子がスラックスをはいてるみたい。
有紀が江実矢君の後からついて行こうとすると、彩香ちゃんが引き留めた。ドアの閉まる寸前に電車に戻って、さっきの変な男の様子を確かめた。見た感じは中年の男性だが、なんだか変な感じだ。グレーのジャンパーを着ていてサラリーマンには見えないし、体つきも太っていてお腹がでてる。
彩香ちゃんが男に少しづつ近づいて見ると、指先に変な物を着けてるのに気がついた。あのゴムのタコ人形みたいなのとそっくり同じ形だ。久美子ちゃんが言ってたのはこの事だったらしい。有紀も男の様子を横目で確かめてみたがどうみても怪しい感じがする。
次の駅で降りて着替えてから学校に戻ると、一時間目の授業が終わりかけた頃また江実矢君が教室に入ってきた。朝変な男に遭ったときの顔と同じ顔で、目がトロンとして宙に浮いてる。数学の先生はいつも江実矢君が一時間目の授業に遅れてくるので、不機嫌な顔だ。
江実矢君が席につくと数学の先生は黒板に書いてある問題を解くようにと、江実矢君を名指しした。今日習ったばかりの問題で誰も解けないけど、江実矢君は数学は得意だからいつもなら習って無くても解けるはず。黒板の前に立った江実矢君はしばらくチョークを掴んだまま立ちつくしてそのまま授業が終わってしまった。なんだか江実矢君の様子が変だと早苗ちゃんに言われて、彩香ちゃんもやっぱりという顔をした。
放課後に江実矢君が学校を出ると、いつもとは違う道を帰ろうとしてるのを彩香ちゃんが気がついた。早苗ちゃんの話では、最近いつも駅の方にわざと遠回りで帰ってるらしい。どうも変だと思って有紀は彩香ちゃんと江実矢君の後を付けてみることにした。
江実矢君は駅とは反対側の方角に歩いていく。どこに行くんだろうとこっそりついていくと、江実矢君が神社の鳥居をくぐった。ちょうど鳥居の裏手で江実矢君が水を飲もうと前屈みになった。
江実矢君のすぐ目の前には井戸水をくみ上げる手押しのポンプがある。ポンプの蛇口は普通の水道よりもずっと大きくて、江実矢君の手がすっぽりはいるくらいの大きさだ。ちょうど水が溜まってる水面を江実矢君がすくおうとしたとき、急に蛇口から何かするすると飛び出してきた。細くて黒い固まりは江実矢君の目の前で細長いタコの腕のように江実矢君の顔に絡みついた。
いったい何があったのか判らずに有紀は手押しポンプを遠くから見つめたまま動けなくなった。次の瞬間にするりと水道ポンプから巨大な固まりが江実矢君めがけて飛び出してきて江実矢君の背中を飛び越した。江実矢君は何事もなかったように水を両手で口に近づけてるけど、江実矢君の後ろにすっくりと立っているのはおっきなタコみたいな身体だ。手足を四方八方にくにゃりくにゃりと伸ばした格好は、あのテレビの魔界戦隊でやってたタコ怪人そのままだ。おまけにその手の先は、彩香ちゃんが見つけたあのゴム人形の先とそっくり。
あの魔界戦隊のタコ怪人は番組のなかの作り物なんかじゃなくて本当に本物のタコ怪人がいたんだ。有紀はびっくりして足ががたがた震えて思わず彩香ちゃんに抱きついた。いったいタコ怪人は江実矢君をどうするつもりなんだろう。きっと食べられちゃうのと思うともう怖くて震えが止まらない。
そのとき神社の鳥居の下をカップルが手を繋いで入ってきた。カップルがあのタコ怪人を見つけたら大変な騒ぎになるに違いないと思って見ていると、急にタコ怪人の身体が変身して、中年男風の背広姿になった。見た目は普通のサラリーマンで、ネクタイもしてるけど後ろから江実矢君を抱きかかえてる仕草はまるで朝の電車で出会った変な男そのまま。
それにタコ怪人は変身するとき慌てていたらしくて、手の指はタコの足のままだ。カップルは鳥居をくぐってタコ怪人のすぐ近くまで歩み寄った。だがカップルはタコ怪人には気がついた様子もなく、通り過ぎて神社の境内に入っていった。
変な男が江実矢君を後ろから抱きしめる格好でじっとしていると、急に江実矢君が小さく「ぁ、ぁ」と喘ぐような声をだした。変な男にどこかを触られているらしくて、江実矢君が泣き出しそうな顔で小刻みに身体を振るわせてる。助けに行かなきゃと思ったけど、相手はタコ怪人。変な男なら何とかなるけど、あのタコ怪人が相手ではどんなことになるのか判らない。
どうしようかと思ってると有紀は変なことに気がついた。タコ怪人の手が後ろから江実矢君の身体を抱きしめてる。江実矢君は男の子だから胸なんかぺったんこなはずだけど、目の前の江実矢君は女の子なみに胸が大きい。それに急に胸が大きくなってシャツを突き破りそうに揺れてる。
いったい何が起きてるのか判らない。しばらく様子を見ていると、後ろの方から「だめ」とまた別の女性の声が聞こえてきた。びっくりして後ろを振り返ると、境内のベンチにさっきのカップルが並んで座ってる。カップルの位置からは、彩香ちゃんと有紀が見えないらしくて二人きりで誰もいないと思ってるらしい。
「私ね、青レンジャーには捨てられたの、ホントなの」と女性が泣きながら呟く声をきいて有紀ははっとした。ピンク色のミニスカートはいつもあの桃色レンジャーがテレビドラマで着ていた衣装だ。顔も髪型もあの桃色レンジャーの女優さんそのままだ。
彩香ちゃんも女性があの桃色レンジャーだと気がついたらしい。顔まではよく見えないけど、桃色レンジャーと一緒の男性は緑色レンジャーらしい。
「ほんと酷いのよ、あの青色レンジャーは口先ばかりで言うことは嘘ばっかり」
「私にはあなたしかいないのホントよ」と桃色レンジャーが涙なら緑色レンジャーに打ち明けてる。
この桃色レンジャー、役者さんだとは思ってたけどきっと黒色レンジャーとも付き合ってるのに違いない。それに青色レンジャーとも付き合ってて、その上こんどはこの緑色レンジャーを誘惑してる。いったいなんて女なんだ。
「二人っきりになろう」と緑色レンジャーが囁くと、桃色レンジャーの手をとってベンチから立たせた。そのままさっきの水飲み場の前を通り過ぎたが、江実矢君の姿はもうない。彩香ちゃんは神社の境内を見回して、誰もいないのを確かめてほっとした顔で大きく息をついた。
いま目の前で起きた出来事はとても信じられない。
「ねえ、今の見た」と彩香ちゃんが有紀の顔をまじまじと見ながら大きな声で言った。有紀は返事に困って「見たって何のこと」と聞き返した。彩香ちゃんはやっぱり今見た出来事はなんかの間違いで夢でも見たのかと思ったらしくそれ以上はなにも言わなかった。
次の週の土曜日に、彩香ちゃんのお誕生会に幼なじみの女の子達が集まった。いつもは江実矢君も来てるけど、来ないのは今回が初めて。やっぱり他に付き合ってる女の子が居るに違いないと思ってても誰も口にしない。
小学校の時から毎年やってることだけど、彩香ちゃんの友達が彩香ちゃんにプレゼンとを贈ると、彩香ちゃんのお母さんが作ったケーキをみんなで食べてゲームをして、そのあと彩香ちゃんが得意のピアノを弾いた。
その後は内緒の話だけど、みんなで江実矢君に女の子の格好をさせてお化粧をして遊んでた。今年は江実矢君が居ないのですることがない、お開きにしようと彩香ちゃんが「みんな今日はどうもありがとう」と言いかけたとき久美子ちゃんが「ねえ、私面白いもの持ってきたの」と急に言い出した。久美子ちゃんが持ってきたのはUSBの小さなメモリーだ。
去年も誕生会の時久美子ちゃんが同じUSBメモリーを持ってきた。中身は内緒のちょっと危ないビデオだ。去年は初めてちょっと危ないビデオを見せられてびっくりしちゃったけど、今年はもっと凄いのを持ってきたに違いない。
さっそく彩香ちゃんのパソコンでビデオを見てみると、おっきな声が部屋に響いて、これじゃあお母さんにばれちゃいそう。慌てて声を小さくしたけど、もう遅い。彩香ちゃんのお母さんが様子を見に来たので彩香ちゃんは慌ててビデオを止めた。
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