飛竜誤誕顛末記

タクマ タク

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第四章 将軍様一局願います!

第38話 いい奴ら

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翌日、予定通り俺達は美味しいと噂のデカい鳥の狩りを決行した。
結論から言うと、あれは鳥じゃ無くて蛇だと思う。
事前情報でどんなヤツだって不安に思ってたけど、実際に見て何となく理解した。
あれだ、チョウチンアンコウみたいな感じ。
蛇の舌に、鳥にそっくりな部位が擬似餌的に付いてるんだ。
最初見た時は、川辺に広がる砂地に鶏みたいな鳥の群れが居るなって思った。
大きさは・・・豆柴くらいかな?
地球で見たことのある鶏に比べたら確かに大きいけど、何でもかんでも大きなこの世界では思ったよりも大したことないサイズだなってのが第一印象。
それはダイル達も同じだったみたいで、小さい~とあからさまにガッカリとした空気を出していた。
でも、イクファによく見ていろと言われて物陰から観察していたら、俺達とは違う方向から狼みたいな動物が数匹現れて、そいつらが一斉に鳥に襲いかかったんだ。
そして、俺たちはその鳥の正体を目撃する事になる。
1匹の狼が鳥に食らいついた瞬間だった。
その周辺の地面が一気に沈み、地中から現れた大きな口がバクンと狼を鳥ごと飲み込んだんだ。
目にも止まらぬ速さの、本当に一瞬の出来事。
イメージとしては巨大なトラバサミみたいな動き。
そして、それは周りにいた他の狼達にも起こった。
バクン、バクンと各所で巨大トラバサミが狼達を次々と飲み込んでいき、気が付けば砂地からは狼の姿が消えていた。
つまり、砂の中には巨大な蛇が口を開けて潜んでいて、鳥に見えたのは蛇の舌の先っぽに付いた擬似餌だったんだ。
こっわー・・・。
そして、デッケー・・・・。
こりゃ確かにデカいわ。
あの鳥の下には巨大な蛇が潜んでいるんだから。
目の前で起こった事に俺はビビったけど、ダイル達のテンションは急上昇だった。
デカかったのが嬉しかったらしい。
んで、そこからが俺達の狩りの始まりだ。
まずアントがツバメのようなハイスピードで空中を翔け、地表に出ている鳥擬きを刺激して蛇トラップを起動させていく。
流石なもので、閉じる蛇の口をアントは軽々と避けている。
そして蛇が口を閉じた瞬間を狙って、ダイル達が一斉に襲い掛かる。
皆で蛇の頭に噛みつき、地上に引っ張り出すんだ。
地中に逃げられそうになっても、穴掘りの得意なダイル達だ。
決して逃す事は無い。
暴れる大きな蛇と、3匹のワニの戦いは中々に迫力があった。
因みに俺はあんなデカい蛇とダイル達みたいに真っ向勝負とかそんな怖いことはできないから、エリーと協力プレイだよ。
まずエリーが眠らせ胞子を鳥に振りかけますー、それで鳥がぐにゃりと倒れますー、俺は長い棒でそれを遠くから突きますー、反応がなければ周りを掘って蛇の発掘作業をしますー、そんでエリーと一緒に大きなカブよろしく、うんとこしょどっこいしょと深く眠った蛇を引っこ抜くんだ。
もう、狩りってよりも収穫って感じ。
因みにイクファは手を出さずに、俺達の狩りを見守っているだけだ。
ヤバくなった時だけ助けてくれるって感じで、それ以外は手を出さない。
一応俺の狩りの練習っていう意味合いがあるからだと思う。

頑張って狩った蛇は、そのまま俺たちの朝ご飯になった。
ダイル達は皮も骨もまとめてバキバキと豪快に食べている。
俺は皮を引っぺがして、食べやすいように肉を適当な大きさに裂き分けて食べた。
ナイフとか無くても、鋭い竜の爪があれば簡単だ。
アントは俺がバラした肉をいくつか抱えて、エリーの傘の上で優雅なお食事だ。
本当にそこお気に入りなんだな。
エリーはそんなアントの邪魔をしないように、口の一部だけ開けて肉を突っ込んでた。
そしてその食事の最中に、俺は昨日ニギル達と一緒に話して決めた事を皆に伝える事にした。
『ってな訳で、俺もう一度バルギーと話をしたいなって思って』
蛇の肉を齧りながら、俺はまたバルギーの所へ戻るつもりな事を打ち明ける。
流石にダイル達にはバルギーとの間に何があったのか具体的には言わず、ザックリと喧嘩したんだと言うに留めておいた。
それで昨日の夜にニギル達と話をして、もう一度バルギーと話し合いたいと思った事を告げたらダイル達はすんなりと分かったと頷いた。
せっかく助けてもらったのにまた戻ると言う俺にダイル達がどんな反応をするのか、正直ちょっと心配していたけど、そんな俺の不安をよそにダイル達はあっさりと了承してくれた。
『なんか、ごめんな』
【なんで謝る?】
なんとなく罪悪感を感じて謝ったら、アリが心底不思議そうに首を傾げた。
ダイルとカイマンも肉を咥えたまま揃って首を傾げている。
『えー?だって、せっかく皆が頑張って助けてくれたのにさ、また戻りたいなんて俺のわがままじゃん?』
【?わがままなのか?】
【そうなの?】
【よく分からない】
トリオが顔を見合わせて困ったように唸る。
『わがままだろ?皆すごい苦労して俺をここに連れてきてくれたのにさ、その苦労を無駄にするかもしれないんだぞ』
【ケイタ、別にあのデカい人間のところに戻るのに罪悪感を感じなくても良いんだぞ】
ダイル達に俺の罪悪感の理由を説明すれば、エリーの傘の上からアントが軽い調子で口を開いた。
【確かに俺達は苦労してケイタをあそこから逃した。ケイタがそれを望んだからな】
『うん。それは本当に感謝してる。皆のおかげで今こうやって俺は笑っていられるんだ。だからこそさ・・・またバルギーに会いに行きたいって言うのは皆の苦労を無碍にするようでさ』
【そんな事ないぞ。前は前、今は今だからな。あの時ケイタが逃げたいと思ったのは本当の事だろ?】
『あぁ』
【なら良いじゃないか。あの時、俺たちはケイタをちゃんと助けれられた。俺もダイル達もそれで満足してる】
アントが食べ終わった後の骨をポイっと捨て、脇に置いていた新しい肉に齧りつき始める。
【あの時の事はそれでお終いだろ。今は今だ。ケイタの気持ちが変わったって別に俺達は責めたりしないぞ】
【よく分からないけれど・・】
アントの言葉の後に、カイマンが続く。
【気持ちが変わるのは別にいけない事じゃないと思う。気が変わるのはよくある事だ】
【そうだぞケイタ。俺達も朝は肉が食べたいと思ってたのに、昼には気持ちが魚になってるとかよくある。気持ちは変わるもんだぞ】
【そうそう。だから、その時の気持ちで動けばいいんだ。俺は今は果物が食べたい】
【俺も】
【俺は水飲みたい】
わー、凄いダイル達らしい例え話だぁ。
ちょっと深刻に考えてた自分が馬鹿みたいに思える。
【それになー】
トリオの言葉に少しほっこりしてたら、カイマンがアントの投げた骨をボリボリ齧りながら言う。
【仲直りするのは良い事だと思うぞ】
『え』
【ケイタはあのデカい人間と仲直りしたいんだろ?】
『・・・・うん』
【ケイタがアイツに何で意地悪されたのかは分かんないけど、喧嘩するのはよくある事だ】
【そうだぞ。俺達も時々喧嘩して離れてる時がある】
『え、そうなの?』
3匹はすごく仲が良いから、常に一緒なのかと思ってた。
【うん。でもすぐに寂しくなっちゃうから暫くしたら仲直りする】
【不思議だよねー。喧嘩した時は凄く嫌な気持ちになるし、もう嫌いだ、もう会いたくないって思うのに】
【ねー。その時は本当にそう思うのにー】
【でも暫くすると悲しくなっちゃうんだ。自分の方が向こうを嫌いだって思うのに、自分も嫌われたって思うと凄く悲しい】
喧嘩した時を思い出してるのか、トリオ達の顔が何処か泣き顔のようになる。
【嫌われるのが悲しいのは、嫌われたくないからだ】
【嫌われたくないのは、本当は相手の事が大好きだから】
【だから、仲直りするのー】
ダイル達の考え方はシンプルだけど、大切な事はちゃんと分かっているんだ。
嫌われたと思って悲しいのは、相手の事が好きだから。
そんな単純な事すら、俺は気付かなかったってのに。
【ケイタ、仲間は大切だぞ。仲直りしたい気持ちがあるならした方がいい】
【そうそう。ケイタがアイツと仲直りしたいなら、俺達は応援するぞ】
『お前達・・・・めっちゃいい奴~』
ダイル達の優しさに目頭が熱くなる。
思わず気持ちが昂って一番近くにいたアリに抱きついたら、くすぐったそうにしながらキャーと楽しそうな悲鳴をあげられた。
あぁ、癒される・・・。
『ありがとうな。なんか勇気出たわ』
アリを解放すれば、ダイルとカイマンが次は自分だと期待の眼差しで順番待ちしていた。
もちろんそれを拒む理由も無いから、俺は喜んでアリにしたのと同じようにダイルとカイマンにも力一杯抱きついて摩擦熱で火がつくんじゃという勢いで腹を撫でさすってやった。
それから、次はアントだと腕を広げたけど。
【俺はいい】
それはあっさり拒まれた。
うぅん、アントってばツレない~。
でも、広げた腕にはアントを乗っけたエリーが飛び込んできたから、俺は喜んでそのままギューっとビッグ茸ボディを抱きしめた。
キュムッと柔らかい・・・。
【仲直り出来るといいな】
抱きしめたエリーの上、俺の目の前に迫ったアントはそう言いながら俺の鼻をペロリと舐めてくれた。
『うん。まぁうまく行くかは怪しいけどな。俺は仲直りしたいけど、向こうは違うかもしれないし』
どちらかと言うと、上手くいかない可能性の方が高いと思ってるけど。
だってされた事を考えると、どう考えてもバルギーが俺に対して友好的な態度に出てくるとは思えないからな。
バルギーにとっての俺って、所詮ただの玩具な可能性が高い訳だから。
仲直りする以前に、そもそもその価値を見出してもらえないかもしれないんだ。
そう思うと、悲しみに胸が疼くけど。
でも。
昨日、ニギルとイクファに教えてもらった。
それはあくまでも俺が想像するバルギーの気持ちであって、事実は本人に確認するまでは分からないって事を。
だから自分の想像だけで落ち込むのは止めようと努力してる。
落ち込むのは、実際にバルギーの口からそれを肯定された時だ。
その時までは嫌な事はなるべく考えないようにしないと。
じゃないと、自分の想像で膨らんだ不安に押しつぶされてしまう。
【大丈夫だケイタ】
少しだけ不安に揺れた俺に気付いたのか、アントが明るく笑った。
【もし上手くいかなくて前と同じようにアイツがお前を虐めようとしてきたら、俺達がまた助けてやる!何度でも助けてやるぞ。友達だろ?】
【そうだぞケイタ。仲直り出来なかったら俺達と一緒にまた此処に戻ってくればいいし】
【俺達がアイツを倒してやる】
【それにイクファおじちゃんも居るからな!絶対大丈夫】
アントとトリオの視線が、食後の一眠りをしているイクファへと向く。
『確かに皆がいれば安心だな』
これ以上ない警備体制だもんな。
だからこそ、俺はまたバルギーに会いに行くという無謀な行動に出れたってところがあるし。
ま、どうなるかは分からないけれど、取り敢えず当たって砕けろ精神でいくか。
・・・・・・はーあ、あんな事されても仲直りしたいって思うとか、俺も大概狂ってるな。
でも、皆に背を押してもらえてバルギーと向き合う勇気が更に湧いてきたから、もう頑張るしかない。
後悔しない為に。

それから暫く、俺は飛竜への変化を習得すべく必死で擬態の特訓をした。
ひたすらイクファの姿を観察して、それを真似る。
最初は中々上手くいかなかった。
エリーの姿を真似するのはそんなに難しくなかったのに、飛竜の姿は凄く難しかった。
多分、見た目の複雑さだと思う。
エリーの見た目は、言ってしまえばエリンギだ。
ずっと一緒にいるし、馴染みのある形でイメージがし易いんだ。
だから擬態もそう苦労しなかった。
でも、飛竜の姿は複雑だ。
隅々までしっかりとイメージを保つのは難しいし、何よりも翼や尻尾という今までに自分にない部位を再現するのが難しかった。
四肢とは別にある翼は、もう腕が4本あるようなイメージで、そもそも感覚が分かんないし、何とか形を真似しても動かすのが難しい。
翼を動かすと、前足が動かなくなる。
前足を動かすと翼が動かなくなる。
同時に動かそうとすると、もう頭がしっちゃかめっちゃかになって、歩く事もままならず地面の上で溺れるようにダバダバとのたうち回る羽目になった。
やっぱりダイル達は大爆笑だったけど、そのダバダバの動きのまま後ろ足の力だけで気合いで追い回したらよっぽど気持ち悪かったのか悲鳴を上げて逃げていった。
楽しかった。
そんな感じで、皆でギャイギャイ騒ぎながらも頑張って特訓を続けた結果。
2回の満月を少し過ぎた頃、俺はついに飛竜への変化を習得した。
姿を保って居られる時間はやっぱり短いけれど、それでも姿は完璧に真似できている。
完全に、ミニイクファだ。
【凄いぞケイタ!完全に飛竜だ!】
【真似っこだなんて、全然分かんないー】
【小ちゃいイクファおじちゃんだー】
【頑張ったなケイタ】
自慢するように翼を広げ、ドヤ顔で皆に飛竜の姿を披露すれば、ダイル達が口々に褒めてくれた。
エリーも力一杯拍手してくれてる。
むふふん。
そんな褒められたら調子に乗っちゃうじゃん?
皆に褒められて、ついつい得意になって鼻先が上へ上へと上がっていく。
・・・・後でニギルとか大竜にも披露しに行こう。
なんて思っていたら、頭上からゴロゴロと雷のような低い音が轟いた。
え、こんなに晴れてるのに?
一瞬不思議に思ったけど、何て事は無い。
それはイクファの喉から出ている超ご機嫌なゴロゴロ音だった。
【うむ!うむ!上手いぞケイタ!まさに私と同じ姿だ!】
四方八方から俺を眺めまわすイクファは、とてもとても満足そうだ。
【・・・・あぁ、可愛い・・・私の弟】
『んがっ』
うっとりとした目をしてこちらを見つめていたと思えば、いきなり俺の体をガシリと掴み。
『ぎゃぁぁぁーー』
大きな舌で俺の体をベロベロと舐め始めた。
出たっ!イクファの舐めまわし攻撃!
母犬が子犬を舐め回すようなもんだけど、全身べっちょべちょになるのがちょっとなー・・・。
愛情表現なのは分かっているけど、元人間の俺としては中々慣れないんだ。

『とりあえずこれで下には連れて行ってくれるな』
【うむ、約束だからな。よく頑張ったケイタ、偉いぞ】
よし、これでバルギーの元へ戻るための課題はクリアだ。
【だが、お前が行きたい場所へはまだもう少しかかるぞ。どうする?その前に一度下に降りるか?】
『うーん・・・そうだな、折角だし久しぶりにまた街に行きたいな』
シラーブまでは多分まだあと1ヶ月くらいはかかると思う。
だけど、折角地上に行くのが解禁になったんだ。
また下に降りて、野生の茸達と走りたいし、異世界飯も食べたい。
【分かった、では連れて行ってやろう】
【俺達も行くー!】
頷いたイクファに、ダイル達も声をあげた。
【この前、島の端っこから下を見たら黒い森が見えた!あそこ行きたい!】
『黒い森?』
【そう!あそこは一度遊びに行ったことがある!美味い獲物がいっぱい居るんだ】
そう言えば、観光に出掛けていたダイル達のお土産話の中にそんな話があったな。
確か地竜と力比べして獲物を横取りしたとか何とか・・・・。
【黒い森・・・あぁ、あそこだな】
イクファはすぐに何処だか分かったらしい。
【ふむ、あそこは隠れやすいし獲物も豊富だ。確かに降りるには良い場所だな。人間の街も確か大きいのが近くにあった筈だ】
『走り茸はいるか?!』
【そんなものは何処にでもいるから安心しなさい】
【ケイタ、黒い森には大きい走り茸が多いぞ!】
『マジー!?』
アリの言葉にテンションがギュンっと上がる。
【あー確かに。あそこ行った時、大きい走り茸ちょいちょい見たな。エリーよりは小さいけれどな】
アントも前回行った時を思い出したのか、エリーにチラリと視線を向けた。
『マジかー、マジかー、見たかったんだ王様茸ー。えー、見れるかなー』
【探せばきっと見つけられると思うぞ】
『マジかーっ!うわ、絶対探そう。エリー、大っきい走り茸居るって!楽しみだなー』
ご機嫌でエリーに伝えれば、エリーも嬉しそうにうんうんと頷いてくれた。
【ではもう少し近くなったら下に降りよう】
『よっしゃ!ありがとうイクファ!』
嬉しくて飛竜の姿のまま兄竜を見上げれば、またまた頭上から雷のようなご機嫌な音が轟いた。
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