異世界ガンスミス!

書記係K君

文字の大きさ
14 / 20

第11話【出逢い】

しおりを挟む
 

「あ、いえ…その…腰が抜けちゃって…起き上がれません……」

「……ぷっ。あははーそうなのぉ? 可愛いねぇー君ぃー♪」


 女冒険者ハンターのお姉さんが、けらけらと明るく笑います。うぅ…恥ずかしいです…。
 芝生に倒れたまま、僕が赤面していると――スッと僕の顔に影が差しました。


「……ふーん。その様子なら大丈夫だったみたいね、ベティ?」

「やっほーフェラちゃん。ウチもこの子も無事だよー」


 ふと見上げると、僕の傍らにもうひとり女冒険者ハンターのお姉さんが来ていました。
 こちらの女冒険者ハンターさんも、僕より少し年上な【女子高校生】という感じですね。
 幾房のメッシュ 金髪が混じる艶やかな黒髪と白雪肌が…その…とても綺麗なカッコイイお姉さんです。

 会話の雰囲気的に、どうやら『ふたりのお姉さん』は冒険者ハンター仲間みたいですね。
 黒髪のお姉さんも【弓師】 アーチャー のようで、こちらは背中に十字弓クロスボウを提げています。

 ふとその時。地面に横たわる僕のことを両側から覗き込んでくる『ふたりのお姉さん』を見上げながら……僕はあることを思いました。

 多くの冒険者ハンターは、魔獣との肉弾戦を想定して、全身を魔獣素材の鎧装備でガチガチに防御するのが一般的でして。ゴツゴツの全身鎧と大剣を装備するのが、子供たちの憧れる『冒険者ハンター理想像イメージ』と言えます。
 でも『ふたりのお姉さん』は、弓術の速射性を損なわず、且つ、魔獣との間合いを保持できる『身軽さ』を重視したのか……かなり『軽装』ですね。

 ふたりとも上半身には、首筋を守るための『襟付きの白シャツ』と、魔獣素材製の『毛糸編みカーディガン外装鎧』ローブアーマーを着こなし。下半身には軽量で頑丈な魔獣鱗製の『縦ひだプリーツ付き腰布鎧スカート』で…その…機動性を高めるためか…すごく裾丈が短い ミニスカート です。えっちです…。ちなみに足元の装備は、魔獣革製の『革靴』 ローファー に『紺色の靴下鎧』ハイソックス ですね。


 はい…そうですよね。ここまで見た目が似ていると――、
 前世の知識に引っ張られて【女子高生の制服姿】に見えちゃいます……。


 しかも、ふたりの胸元には『ネクタイ』が締められています。
 この異世界だと『ネクタイ』は剣を模した縁起物として貴族が敬重する品でして。アレは王都の武芸大会で成績優秀者に贈呈する褒章品ですね。それだけで、ふたりが凄腕の【弓師】 アーチャー であることが伺い知れます。ただ、その…狩りで熱くなったのか……ふたりとも格式高い『ネクタイ』をダラリと緩めに締めてまして……あの…胸元が…かなり見えています。不良のお姉さんです…えっちです…。

 こちらの異世界だと、婦女子は肌の露出を抑えるのが『礼節マナー』とされてますが…。
 ふたりとも夜街の娼婦もビックリの肌の露出度です。よ…よくないと思います…!

 なんだか【女子高生の制服姿】も相まって……。
 明るくて元気な、金髪&褐色肌の【黒ギャル】のお姉さんに――、
 カッコイイ系で、黒髪&白雪肌の【白ギャル】のお姉さん……という感じですね。


 おっと…いけません、それよりも御礼を言わないと……。


「あの、えっと…危ないところを助けていただき、ありがとうございました…。」

「あぁ~別に気にしなくて良いよぉー。ウチら【冒険者ハンター】は助け合いだからねぇー」
「へぇ…この少年。ちゃんと御礼を言えて偉いじゃないか……腰は抜かしてるけど」
「ぷふっ。この子…可愛いよねぇー♪」
「ふふ…あの状況で、咄嗟に回避できるのは大したものだ。褒めてあげよう」


 僕が御礼を述べると、機嫌が良くなった『ふたりのお姉さん』たちは――、
 地面に倒れている僕の両側にしゃがみ込むと、僕の髪をなでなでイジり始めました…。あの…そんな裾丈の短い腰布ミニスカートでしゃがむと…目のやり場に困りますよぉ…。


「もう~やっと追いついたぁ……。おねえたち、急に駆け出さないでよぉー」


 とその時でした。
 なにか『動物の足音』と『荷車の車輪が転がる音』が近づいてくると――、
 三人目の女冒険者ハンターさんが、僕の頭上に立ってました。あの…見えちゃいますよ…?

 こちらの女冒険者ハンターさんは、僕より少し年上の【女子中学生】という感じですね。
 服装は『ふたりのお姉さん』と同じ雰囲気ですが、襟元には『リボン』を締めて。
 上着は『頭巾フード付きの外套鎧』 パーカーアーマーを着ています。その…やっぱり…裾丈は短い ミニスカート です……。

 蜜柑色オレンジの短髪 ボブヘアと健康的な潤肌で、どこか子猫っぽい雰囲気のある可愛らしいお姉さんなのですが……。えっと…なぜか僕のことを…ジト目で見下ろしてきます……あれ?


「やっぱり、あんた『っコルト』じゃない!」

「わっ。もしかして……ロアナ姉ちゃんですか?」


 そこに立っていたのは――、
 数年ぶりに再会した、幼馴染のお姉ちゃんでした。


  ◆◇ ◆◇◆ ◇◆

しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件

おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。 最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する! しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。

処理中です...