40 / 95
雪の女王からの招待状
しおりを挟む
クローク国よりもさらに北に位置するグレイシャス国から女王の戴冠式の招待状が届いた。
王太子アルバートが参列するはずだったが身重の妻を同伴できず、出産も近いので参列をみおくることにした。第2王子のレオンも結婚式の準備などに追われ時間が取れない。レイモンドが赴くことになった。
季節は初冬、北の国には雪がちらつく。前王が急逝し、急ぎ戴冠式となった。
グレイシャスに近づくと空気が冷たくなってきた。馬車内は毛皮が敷き詰められ、厚着していてもレイは手をこすりあわせる。
グレイシャスとは友好的でも敵対もしていない。あまり関りの国だがお祝い事は行かねばならない。
「思っていた以上に寒い」
「ほら、これ飲めよ」
少し唇が青い。王宮や客人の前以外で口調の軽くなったエリオットから少し強めの酒が渡されるが、レイは口を付けない。
「眠くなるし、初めましてが酒気帯びじゃ我が国が笑われるよ」
もうすぐ着くからと震えながら我慢した。
王城につくと各国からの王族、使者が到着していて、見知った顔もある。
「あら、レオン様じゃないのね」
そこには今日も豪奢な黒をまとうリリア姫がいた。
「私では何か不都合でも」
「できればレオン様にサインいただきたかったわ」
帰国してから愛読書<騎士様わたしをさらって〉の作者がレオンと知り悔しがっていたのだ。
「お子様方はどちらに」
レイの後ろをチラチラとリリアが見る。
「今回は留守番です。悪い虫がつくといけませんから」
「もうすぐ婚約が調いますの。結婚式にはご家族をご招待しますわね」
自国に帰ると留学帰りの伯爵子息と意気投合した。子息は帝王学を叩きこまれ中で今回は同行していない。
「おめでとうございます。兄レオンが伺いますよ」
「それはそれで魅力的」
レオ兄様ごめん。かわいい甥のために犠牲になってください。
「ところでレイモンド様。今夜の晩餐会、エスコートをお願いできるかしら」
「仰せのままに」
レイはリリアの手をとり唇を寄せる。レイも貴族だ。他国の次期女王を蔑ろにはしない。
レイはグレースが持たせた華美すぎないグレーの上品な上下。雪の結晶を思わせる幾何学模様の刺繍が素晴らしく、リリアの黒いドレスとも合い、2人が並ぶととても華やかだった。
「あらドレス以外も似合うじゃない」
「それ褒めてるつもり? 君の物言いはドレスと品格があってないよ」
「誰にも聞こえなきゃ問題ないわ」
なんだかんだ言っても気安く話せる相手だ。慣れない地で楽に越したことはない。
「これはまた新鮮な組み合わせだね」
低音の耳心地の良い声がして振り向くと、ロマンスグレーのいわゆるイケオジが声をかけて来たのだ。着やせするタイプなのだろうか、細身だが服の上からでも鍛えているのがわかる。
「クライオス公爵閣下、この度は新女王の戴冠おめでとうございます」
「堅苦しいのは好きじゃない。気軽にクレバスと呼んで欲しい」
「クレバス様、お会いできて光栄ですわ」
「リリア様も大変お美しくなられて。ぜひ私も結婚式にはお祝いに駆けつけたいものだ」
「もちろんですわ。招待状送らせていただきますね」
「君はレイモンド・ウィステリア公爵だね。噂の銀のスミレ姫は本当に男前だ。見惚れるよ」
「初めまして。お褒めいただき有難く存じます」
「君とは1度じっくり話がしたかったのだよ。後ほど談話室で会おう」
「ありがとうございます」
クレバスはまた後でねと離れていった。
「ステキね。レイモンド様もあれ目指しなさいよ」
「無茶苦茶を言うね。まぁ、いぶし銀も悪くない」
晩餐会のあと男性陣はそれぞれ遊戯室、喫煙室、談話室へ移動する。
「それはとても興味深いです。もっと続きを…」
レイはクレバスの話に夢中になって聞いていた。
政治、経済、戦術、社交、医術と色々な話題で話が尽きない。こんなに幅広く知識豊富な者を兄レオン以外知らない。レオンと違うのはすべてクレバスが経験しているとういう点。だからこそ耳を傾けずにはいられない。それにクレバスも若い時に妻を亡くしたという。半身を失った者が知る哀しみも同情ではなく分かり合えた。
「スミレちゃんは貪欲だね。いい子だから続きは明日にしよう」
いつの間にかスミレちゃんと呼ばれていた。
レイにあてがわれた客室が、なぜか移動してほしいと言われかなり狭い部屋に変わった。客が多く何か不都合が起きたのだろうか。暖炉の火も弱々しい。出されたお茶も冷めていた。文句を言おうとベルを鳴らすが誰も来ない。ずいぶんな扱いだ。戴冠式でもなければ即帰国したい。
レイはエリオット達から今日の報告と明日の予定を聞いていた。エリオットとヴィンはレイの護衛として晩餐会には出ていたが、談話室にまでは行っていない。
「クレバス様と親しくなれたよ」
「ヘンリク様とはお話できたのか?」
「なんか避けられてる気がする」
忙しさに全員に構ってもいられないのだろう。気にしても仕方がない。
「ではごゆっくりとお休みください」
2人が退室しようとするとレイが引き留める。
「エリオット、あとでもう一度来て」
少し間をおいてエリオットがレイの客室に戻る。
「どうした?」
いつもより優しい声音でエリオットが聞く。
「この部屋寒くない? 一緒に寝よ」
「子どもか」
先ほどより顔色が悪い。
「そっちにつめろよ」
「ふふ、エリオット兄様暖かい。ここ真冬は来れないな」
他国の。それもあまり国交のない国で警戒もあるが、具合が悪いとは悟らせたくない。
「熱は?」
「まだ大丈夫。寒気と少し鼻が詰まる」
「薬は?」
「飲んだから明日には治るよ」
「それにしてもヴィンを呼ぶかと思ったのに」
「だってヴィンは僕の隣じゃ寝れないでしょ。ここは兄様に甘えます」
「まったく、世話がやける弟だよ」
「兄様が結婚して侯爵家を継いだらもう甘えないよ」
「それはそれで寂しいな」
もぞもぞとエリオットにすり寄って、レイは眠りにつく。
翌日調子を戻したレイは再びクレバスに誘われ親交を深める。特に医療面の話は知らないことも多く、この地でしか採れない薬草についてレイは興味深く聞いていた。
***
新女王アガーテは16歳。雪のように白い肌をした聡明な王女だったが、父王が病で急逝し、悲しむ間もなく即位した。それを支えるのは婚約者のヘンリク17歳、幼い頃から仲が良く春には結婚式を予定している。
人払いされた私室の暖炉の前で2人は体を寄せ合い声をひそめる。
「まだ足りないみたいだね」
「困ったわ。他に手立てはないかしら」
「悪いがあの作戦も行うとしよう」
「そうね。でも上手くいくかしら」
「2人を守るにはこれしかない」
「なら早くしないと」
互いの震える手をつなぎ直した。
王太子アルバートが参列するはずだったが身重の妻を同伴できず、出産も近いので参列をみおくることにした。第2王子のレオンも結婚式の準備などに追われ時間が取れない。レイモンドが赴くことになった。
季節は初冬、北の国には雪がちらつく。前王が急逝し、急ぎ戴冠式となった。
グレイシャスに近づくと空気が冷たくなってきた。馬車内は毛皮が敷き詰められ、厚着していてもレイは手をこすりあわせる。
グレイシャスとは友好的でも敵対もしていない。あまり関りの国だがお祝い事は行かねばならない。
「思っていた以上に寒い」
「ほら、これ飲めよ」
少し唇が青い。王宮や客人の前以外で口調の軽くなったエリオットから少し強めの酒が渡されるが、レイは口を付けない。
「眠くなるし、初めましてが酒気帯びじゃ我が国が笑われるよ」
もうすぐ着くからと震えながら我慢した。
王城につくと各国からの王族、使者が到着していて、見知った顔もある。
「あら、レオン様じゃないのね」
そこには今日も豪奢な黒をまとうリリア姫がいた。
「私では何か不都合でも」
「できればレオン様にサインいただきたかったわ」
帰国してから愛読書<騎士様わたしをさらって〉の作者がレオンと知り悔しがっていたのだ。
「お子様方はどちらに」
レイの後ろをチラチラとリリアが見る。
「今回は留守番です。悪い虫がつくといけませんから」
「もうすぐ婚約が調いますの。結婚式にはご家族をご招待しますわね」
自国に帰ると留学帰りの伯爵子息と意気投合した。子息は帝王学を叩きこまれ中で今回は同行していない。
「おめでとうございます。兄レオンが伺いますよ」
「それはそれで魅力的」
レオ兄様ごめん。かわいい甥のために犠牲になってください。
「ところでレイモンド様。今夜の晩餐会、エスコートをお願いできるかしら」
「仰せのままに」
レイはリリアの手をとり唇を寄せる。レイも貴族だ。他国の次期女王を蔑ろにはしない。
レイはグレースが持たせた華美すぎないグレーの上品な上下。雪の結晶を思わせる幾何学模様の刺繍が素晴らしく、リリアの黒いドレスとも合い、2人が並ぶととても華やかだった。
「あらドレス以外も似合うじゃない」
「それ褒めてるつもり? 君の物言いはドレスと品格があってないよ」
「誰にも聞こえなきゃ問題ないわ」
なんだかんだ言っても気安く話せる相手だ。慣れない地で楽に越したことはない。
「これはまた新鮮な組み合わせだね」
低音の耳心地の良い声がして振り向くと、ロマンスグレーのいわゆるイケオジが声をかけて来たのだ。着やせするタイプなのだろうか、細身だが服の上からでも鍛えているのがわかる。
「クライオス公爵閣下、この度は新女王の戴冠おめでとうございます」
「堅苦しいのは好きじゃない。気軽にクレバスと呼んで欲しい」
「クレバス様、お会いできて光栄ですわ」
「リリア様も大変お美しくなられて。ぜひ私も結婚式にはお祝いに駆けつけたいものだ」
「もちろんですわ。招待状送らせていただきますね」
「君はレイモンド・ウィステリア公爵だね。噂の銀のスミレ姫は本当に男前だ。見惚れるよ」
「初めまして。お褒めいただき有難く存じます」
「君とは1度じっくり話がしたかったのだよ。後ほど談話室で会おう」
「ありがとうございます」
クレバスはまた後でねと離れていった。
「ステキね。レイモンド様もあれ目指しなさいよ」
「無茶苦茶を言うね。まぁ、いぶし銀も悪くない」
晩餐会のあと男性陣はそれぞれ遊戯室、喫煙室、談話室へ移動する。
「それはとても興味深いです。もっと続きを…」
レイはクレバスの話に夢中になって聞いていた。
政治、経済、戦術、社交、医術と色々な話題で話が尽きない。こんなに幅広く知識豊富な者を兄レオン以外知らない。レオンと違うのはすべてクレバスが経験しているとういう点。だからこそ耳を傾けずにはいられない。それにクレバスも若い時に妻を亡くしたという。半身を失った者が知る哀しみも同情ではなく分かり合えた。
「スミレちゃんは貪欲だね。いい子だから続きは明日にしよう」
いつの間にかスミレちゃんと呼ばれていた。
レイにあてがわれた客室が、なぜか移動してほしいと言われかなり狭い部屋に変わった。客が多く何か不都合が起きたのだろうか。暖炉の火も弱々しい。出されたお茶も冷めていた。文句を言おうとベルを鳴らすが誰も来ない。ずいぶんな扱いだ。戴冠式でもなければ即帰国したい。
レイはエリオット達から今日の報告と明日の予定を聞いていた。エリオットとヴィンはレイの護衛として晩餐会には出ていたが、談話室にまでは行っていない。
「クレバス様と親しくなれたよ」
「ヘンリク様とはお話できたのか?」
「なんか避けられてる気がする」
忙しさに全員に構ってもいられないのだろう。気にしても仕方がない。
「ではごゆっくりとお休みください」
2人が退室しようとするとレイが引き留める。
「エリオット、あとでもう一度来て」
少し間をおいてエリオットがレイの客室に戻る。
「どうした?」
いつもより優しい声音でエリオットが聞く。
「この部屋寒くない? 一緒に寝よ」
「子どもか」
先ほどより顔色が悪い。
「そっちにつめろよ」
「ふふ、エリオット兄様暖かい。ここ真冬は来れないな」
他国の。それもあまり国交のない国で警戒もあるが、具合が悪いとは悟らせたくない。
「熱は?」
「まだ大丈夫。寒気と少し鼻が詰まる」
「薬は?」
「飲んだから明日には治るよ」
「それにしてもヴィンを呼ぶかと思ったのに」
「だってヴィンは僕の隣じゃ寝れないでしょ。ここは兄様に甘えます」
「まったく、世話がやける弟だよ」
「兄様が結婚して侯爵家を継いだらもう甘えないよ」
「それはそれで寂しいな」
もぞもぞとエリオットにすり寄って、レイは眠りにつく。
翌日調子を戻したレイは再びクレバスに誘われ親交を深める。特に医療面の話は知らないことも多く、この地でしか採れない薬草についてレイは興味深く聞いていた。
***
新女王アガーテは16歳。雪のように白い肌をした聡明な王女だったが、父王が病で急逝し、悲しむ間もなく即位した。それを支えるのは婚約者のヘンリク17歳、幼い頃から仲が良く春には結婚式を予定している。
人払いされた私室の暖炉の前で2人は体を寄せ合い声をひそめる。
「まだ足りないみたいだね」
「困ったわ。他に手立てはないかしら」
「悪いがあの作戦も行うとしよう」
「そうね。でも上手くいくかしら」
「2人を守るにはこれしかない」
「なら早くしないと」
互いの震える手をつなぎ直した。
9
あなたにおすすめの小説
【完結まで予約済み】雨に濡れた桜 ~能面課長と最後の恋を~
國樹田 樹
恋愛
心に傷を抱えた大人達の、最後の恋。
桜の季節。二十七歳のお局OL、白沢茜(しろさわあかね)はいつも面倒な仕事を回してくる「能面課長」本庄に頭を悩ませていた。
休憩時間のベルが鳴ると決まって呼び止められ、雑用を言いつけられるのである。
そして誰も居なくなった食堂で、離れた席に座る本庄と食事する事になるのだ。
けれどある日、その本庄課長と苦手な地下倉庫で二人きりになり、能面と呼ばれるほど表情の無い彼の意外な一面を知ることに。次の日にはまさかの食事に誘われて―――?
無表情な顔の裏に隠されていた優しさと激情に、茜は癒やされ絆され、翻弄されていく。
※他投稿サイトにも掲載しています。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった
海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。
ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。
そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。
主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。
ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。
それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。
ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。
ドラゴネット興隆記
椎井瑛弥
ファンタジー
ある世界、ある時代、ある国で、一人の若者が領地を取り上げられ、誰も人が住まない僻地に新しい領地を与えられた。その領地をいかに発展させるか。周囲を巻き込みつつ、周囲に巻き込まれつつ、それなりに領地を大きくしていく。
ざまぁっぽく見えて、意外とほのぼのです。『新米エルフとぶらり旅』と世界観は共通していますが、違う時代、違う場所でのお話です。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
寿明結未(旧・うどん五段)
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
元邪神って本当ですか!? 万能ギルド職員の業務日誌
紫南
ファンタジー
十二才の少年コウヤは、前世では病弱な少年だった。
それは、その更に前の生で邪神として倒されたからだ。
今世、その世界に再転生した彼は、元家族である神々に可愛がられ高い能力を持って人として生活している。
コウヤの現職は冒険者ギルドの職員。
日々仕事を押し付けられ、それらをこなしていくが……?
◆◆◆
「だって武器がペーパーナイフってなに!? あれは普通切れないよ!? 何切るものかわかってるよね!?」
「紙でしょ? ペーパーって言うし」
「そうだね。正解!」
◆◆◆
神としての力は健在。
ちょっと天然でお人好し。
自重知らずの少年が今日も元気にお仕事中!
◆気まぐれ投稿になります。
お暇潰しにどうぞ♪
訳アリおっさんが自衛隊を辞めてハンターになる話。
佐藤さん
ファンタジー
何事も中途半端にしてしまう島田直哉。かれは31歳という絶妙に転職しずらいタイミングで自衛隊を辞めてしまう。貯金額505円、29歳から2年間という月日を無駄にして外の世界に再び返り咲いき、意気揚々と地元に戻ることにした。
地元である大阪に降り立つと人は依然と比べて少なくなっていた。いったい何がどうなっているのかと散歩がてらに辺りを散策していると、女の子を見つけるが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる