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第一章 伝説の冒険者、登場
第一話 法皇登場
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第一章 伝説の冒険者、登場
1 アルメリア王国救出
「…それで、状況は?」
現在、カイレデス大陸の南東に位置する王国、アルメリア王国は国家滅亡の危機に瀕していた。この世界、ファンタズラナは人族と魔族達が何度も戦争を起こしており、戦争が起きるたびに国が滅んだり、魔族が死んだりとイタチごっこの状態だった。しかし、魔族側に大魔王と呼ばれる存在が生まれてから、戦況が変わった。大魔王が率いる魔族の軍勢は次々と人の国を滅ぼしていった。そしてこのアルメリア王国は、魔族達から人族達を食い止める要。アルメリア王国が滅んだら、人族達は崩壊の道を進んでしまう。
「は!第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八軍が向かいましたが、全て全滅!結界を展開させている魔導具も破壊され、このままだとこの国は…滅びます!」
「…‥そうか。」
アルメリア王国が保有する王国騎士団は、周辺国家最強と謳われいる。その騎士団の8割を放ち、全て壊滅し、しかも結界を展開している魔導具まで破壊。まさに最悪の状況だった。
「王よ!お逃げ下さい!この国の指導者である王が生き残ってくだされば、魔族軍の事を残る人族達に知らせることが出来ます!」
「…しかし、民を置いて私が逃げることなど出来ない。」
「ですが!」
玉座にいる者たちは、一時は国を滅ぶのを受け入れようとしていたその時、奇跡が起きた。
「報告します!魔族軍、全滅を確認!」
「「「「「「「「……………は?」」」」」」」」
玉座にいる者たちは、一瞬自分達の耳を疑った。
「…それは、真なのか?」
「はい!突如やって来た冒険者の魔法によって、全滅しました!」
玉座にいる者たちは、再度自分達の耳を疑った。何せ数千もの軍を全て全滅した魔法など、人族には行使できるはずがないのだ。
「その冒険者を、ここへ読んでくれ。」
「は!」
報告に来た兵士は、攻めてきた魔族軍を全滅させた冒険者を呼びにいった。
ーカイル平野ー
兵士が王に攻めてきた魔族軍が全滅した事を報告する数分前、王国に向かって来る魔族軍を目の前に、一人の黒いローブを着た人間が向かっていった。魔族軍の中から、上位の魔物、オーガキングがその人間に向かっていった。
「ナンノヨウダ、ニンゲン。邪魔ヲスルノナラバ王国ノ人間タチと同ジ末路を辿ルコトニナルゾ。」
「…………………。」
「最後ノ言葉モ無シカ…、死ヌがいい!」
オーガキングは手に持っている武器を振り落とした。
「……《天から降り注ぐ神の怒》」
すると、その人間は“ある魔法”を展開した。その直後、空から光の雨が降り注ぎ、魔族達は悲鳴をあげる暇もなく光に貫かれ死んでいった。
「…………。」
人間は魔族達が全て死亡したのを確認すると、何も言わずに去ろうとしたが、
「おーーーい!!!待ってくださーーーい!!!!!」
遠くから兵士に呼び止められた。
「あの、魔族達を倒してくれてありがとうございます。王が貴方にお礼をしたいとの事です。」
「………………………………………。」
その人間は何も言わずに兵士に着いて行った。
1 アルメリア王国救出
「…それで、状況は?」
現在、カイレデス大陸の南東に位置する王国、アルメリア王国は国家滅亡の危機に瀕していた。この世界、ファンタズラナは人族と魔族達が何度も戦争を起こしており、戦争が起きるたびに国が滅んだり、魔族が死んだりとイタチごっこの状態だった。しかし、魔族側に大魔王と呼ばれる存在が生まれてから、戦況が変わった。大魔王が率いる魔族の軍勢は次々と人の国を滅ぼしていった。そしてこのアルメリア王国は、魔族達から人族達を食い止める要。アルメリア王国が滅んだら、人族達は崩壊の道を進んでしまう。
「は!第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八軍が向かいましたが、全て全滅!結界を展開させている魔導具も破壊され、このままだとこの国は…滅びます!」
「…‥そうか。」
アルメリア王国が保有する王国騎士団は、周辺国家最強と謳われいる。その騎士団の8割を放ち、全て壊滅し、しかも結界を展開している魔導具まで破壊。まさに最悪の状況だった。
「王よ!お逃げ下さい!この国の指導者である王が生き残ってくだされば、魔族軍の事を残る人族達に知らせることが出来ます!」
「…しかし、民を置いて私が逃げることなど出来ない。」
「ですが!」
玉座にいる者たちは、一時は国を滅ぶのを受け入れようとしていたその時、奇跡が起きた。
「報告します!魔族軍、全滅を確認!」
「「「「「「「「……………は?」」」」」」」」
玉座にいる者たちは、一瞬自分達の耳を疑った。
「…それは、真なのか?」
「はい!突如やって来た冒険者の魔法によって、全滅しました!」
玉座にいる者たちは、再度自分達の耳を疑った。何せ数千もの軍を全て全滅した魔法など、人族には行使できるはずがないのだ。
「その冒険者を、ここへ読んでくれ。」
「は!」
報告に来た兵士は、攻めてきた魔族軍を全滅させた冒険者を呼びにいった。
ーカイル平野ー
兵士が王に攻めてきた魔族軍が全滅した事を報告する数分前、王国に向かって来る魔族軍を目の前に、一人の黒いローブを着た人間が向かっていった。魔族軍の中から、上位の魔物、オーガキングがその人間に向かっていった。
「ナンノヨウダ、ニンゲン。邪魔ヲスルノナラバ王国ノ人間タチと同ジ末路を辿ルコトニナルゾ。」
「…………………。」
「最後ノ言葉モ無シカ…、死ヌがいい!」
オーガキングは手に持っている武器を振り落とした。
「……《天から降り注ぐ神の怒》」
すると、その人間は“ある魔法”を展開した。その直後、空から光の雨が降り注ぎ、魔族達は悲鳴をあげる暇もなく光に貫かれ死んでいった。
「…………。」
人間は魔族達が全て死亡したのを確認すると、何も言わずに去ろうとしたが、
「おーーーい!!!待ってくださーーーい!!!!!」
遠くから兵士に呼び止められた。
「あの、魔族達を倒してくれてありがとうございます。王が貴方にお礼をしたいとの事です。」
「………………………………………。」
その人間は何も言わずに兵士に着いて行った。
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