1 / 17
第一章 伝説の冒険者、登場
第一話 法皇登場
しおりを挟む
第一章 伝説の冒険者、登場
1 アルメリア王国救出
「…それで、状況は?」
現在、カイレデス大陸の南東に位置する王国、アルメリア王国は国家滅亡の危機に瀕していた。この世界、ファンタズラナは人族と魔族達が何度も戦争を起こしており、戦争が起きるたびに国が滅んだり、魔族が死んだりとイタチごっこの状態だった。しかし、魔族側に大魔王と呼ばれる存在が生まれてから、戦況が変わった。大魔王が率いる魔族の軍勢は次々と人の国を滅ぼしていった。そしてこのアルメリア王国は、魔族達から人族達を食い止める要。アルメリア王国が滅んだら、人族達は崩壊の道を進んでしまう。
「は!第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八軍が向かいましたが、全て全滅!結界を展開させている魔導具も破壊され、このままだとこの国は…滅びます!」
「…‥そうか。」
アルメリア王国が保有する王国騎士団は、周辺国家最強と謳われいる。その騎士団の8割を放ち、全て壊滅し、しかも結界を展開している魔導具まで破壊。まさに最悪の状況だった。
「王よ!お逃げ下さい!この国の指導者である王が生き残ってくだされば、魔族軍の事を残る人族達に知らせることが出来ます!」
「…しかし、民を置いて私が逃げることなど出来ない。」
「ですが!」
玉座にいる者たちは、一時は国を滅ぶのを受け入れようとしていたその時、奇跡が起きた。
「報告します!魔族軍、全滅を確認!」
「「「「「「「「……………は?」」」」」」」」
玉座にいる者たちは、一瞬自分達の耳を疑った。
「…それは、真なのか?」
「はい!突如やって来た冒険者の魔法によって、全滅しました!」
玉座にいる者たちは、再度自分達の耳を疑った。何せ数千もの軍を全て全滅した魔法など、人族には行使できるはずがないのだ。
「その冒険者を、ここへ読んでくれ。」
「は!」
報告に来た兵士は、攻めてきた魔族軍を全滅させた冒険者を呼びにいった。
ーカイル平野ー
兵士が王に攻めてきた魔族軍が全滅した事を報告する数分前、王国に向かって来る魔族軍を目の前に、一人の黒いローブを着た人間が向かっていった。魔族軍の中から、上位の魔物、オーガキングがその人間に向かっていった。
「ナンノヨウダ、ニンゲン。邪魔ヲスルノナラバ王国ノ人間タチと同ジ末路を辿ルコトニナルゾ。」
「…………………。」
「最後ノ言葉モ無シカ…、死ヌがいい!」
オーガキングは手に持っている武器を振り落とした。
「……《天から降り注ぐ神の怒》」
すると、その人間は“ある魔法”を展開した。その直後、空から光の雨が降り注ぎ、魔族達は悲鳴をあげる暇もなく光に貫かれ死んでいった。
「…………。」
人間は魔族達が全て死亡したのを確認すると、何も言わずに去ろうとしたが、
「おーーーい!!!待ってくださーーーい!!!!!」
遠くから兵士に呼び止められた。
「あの、魔族達を倒してくれてありがとうございます。王が貴方にお礼をしたいとの事です。」
「………………………………………。」
その人間は何も言わずに兵士に着いて行った。
1 アルメリア王国救出
「…それで、状況は?」
現在、カイレデス大陸の南東に位置する王国、アルメリア王国は国家滅亡の危機に瀕していた。この世界、ファンタズラナは人族と魔族達が何度も戦争を起こしており、戦争が起きるたびに国が滅んだり、魔族が死んだりとイタチごっこの状態だった。しかし、魔族側に大魔王と呼ばれる存在が生まれてから、戦況が変わった。大魔王が率いる魔族の軍勢は次々と人の国を滅ぼしていった。そしてこのアルメリア王国は、魔族達から人族達を食い止める要。アルメリア王国が滅んだら、人族達は崩壊の道を進んでしまう。
「は!第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八軍が向かいましたが、全て全滅!結界を展開させている魔導具も破壊され、このままだとこの国は…滅びます!」
「…‥そうか。」
アルメリア王国が保有する王国騎士団は、周辺国家最強と謳われいる。その騎士団の8割を放ち、全て壊滅し、しかも結界を展開している魔導具まで破壊。まさに最悪の状況だった。
「王よ!お逃げ下さい!この国の指導者である王が生き残ってくだされば、魔族軍の事を残る人族達に知らせることが出来ます!」
「…しかし、民を置いて私が逃げることなど出来ない。」
「ですが!」
玉座にいる者たちは、一時は国を滅ぶのを受け入れようとしていたその時、奇跡が起きた。
「報告します!魔族軍、全滅を確認!」
「「「「「「「「……………は?」」」」」」」」
玉座にいる者たちは、一瞬自分達の耳を疑った。
「…それは、真なのか?」
「はい!突如やって来た冒険者の魔法によって、全滅しました!」
玉座にいる者たちは、再度自分達の耳を疑った。何せ数千もの軍を全て全滅した魔法など、人族には行使できるはずがないのだ。
「その冒険者を、ここへ読んでくれ。」
「は!」
報告に来た兵士は、攻めてきた魔族軍を全滅させた冒険者を呼びにいった。
ーカイル平野ー
兵士が王に攻めてきた魔族軍が全滅した事を報告する数分前、王国に向かって来る魔族軍を目の前に、一人の黒いローブを着た人間が向かっていった。魔族軍の中から、上位の魔物、オーガキングがその人間に向かっていった。
「ナンノヨウダ、ニンゲン。邪魔ヲスルノナラバ王国ノ人間タチと同ジ末路を辿ルコトニナルゾ。」
「…………………。」
「最後ノ言葉モ無シカ…、死ヌがいい!」
オーガキングは手に持っている武器を振り落とした。
「……《天から降り注ぐ神の怒》」
すると、その人間は“ある魔法”を展開した。その直後、空から光の雨が降り注ぎ、魔族達は悲鳴をあげる暇もなく光に貫かれ死んでいった。
「…………。」
人間は魔族達が全て死亡したのを確認すると、何も言わずに去ろうとしたが、
「おーーーい!!!待ってくださーーーい!!!!!」
遠くから兵士に呼び止められた。
「あの、魔族達を倒してくれてありがとうございます。王が貴方にお礼をしたいとの事です。」
「………………………………………。」
その人間は何も言わずに兵士に着いて行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)
長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。
彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。
他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。
超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。
そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。
◆
「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」
「あらすじってそういうもんだろ?」
「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」
「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」
「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」
「ストレートすぎだろ、それ……」
「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」
◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる