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第一章 伝説の冒険者、登場
第九話 特殊討伐個体“九頭災厄竜”
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第一章 伝説の冒険者、登場
9 特殊討伐個体その2
サイクロプスを討伐し終えてから更に数分、最初の時と比べるとなかなか見つからなかった。なので少し休憩しようとしたが、タイミング悪く次の討伐対象が現れた。討伐対象の正体はSSSランク魔物、アジ・ダカーハだった。
『ギャオオオオオオオオオオ!!!!』
アジ・ダカーハはこちらに気がつくとそれぞれの首からあらゆる属性の魔法を放ってきたが、カインは神聖魔法で防御した。しかし周りの地形やら環境やらメチャクチャになってしまった。
「《魔を縛る聖なる茨》」
アジ・ダカーハの足元から白色の茨が何本も伸びてきて、体を拘束した。
『グゥゥゥゥゥガァァァァァァァ!!!!』
しかし、アジ・ダカーハの九本ある首のうち、黒色の首が何か魔法を発動すると、茨が破られてしまった。すると、青色と赤色の首が火属性と水属性のブレスを放ってきた。カインはブレスが直撃するまでの時間、思考を巡らせた。このまま防御もできるが、そうするとまた地形やら環境やら木っ端微塵になってしまう。かといってこのまま直撃したらタダじゃ済まない。そこでカインは、ある事を思い付いた。そしてカインはとある魔法を発動した。
「《魔を反する超空間》」
すると、ブレスがたちまち金色の粉に変わり、そして粉が集まって沢山の光の槍となり、アジ・ダカーハを貫いた。
『グギャァァァァァァァァァ!!!!』
カインが発動した《魔を反する超空間》は、相手の魔法攻撃を術者の魔力に変換し、さらに攻撃魔法へと変換し、敵に放つ対魔法攻撃の魔法である。これなら被害をゼロへ抑えつつ、さらに相手に攻撃も出来るという、この状況では効果抜群だ。しかし、先ほどの攻撃で瀕死の状態まで追い込んだ傷が、何と徐々に塞ぎ始めていた。魔法を使った様子が無かったことから、突然変異した時に入手したスキルの効果だろう。
「《聖なる槍》×1000」
カインはすかさず攻撃魔法を発動し、再生する隙を与えなかった。魔法の攻撃が終わると、アジ・ダカーハはもう原型をとどめていないとてもグロい見た目になっていた。しかし、また再生が始まった。どうやら肉体が残っていれば、たとえ肉片でも再生できるようだ。するとカインは、ある対抗策を思い付いた。そして彼は召喚魔法を発動した。
「《眷属召喚 火焔霊女神エリア》」
そして召喚されたのは、炎の精霊王エリアだ。
「ふふん!ようやく私の出番ってわけね!」
エリアは召喚された事でとても上機嫌の様だった。
「…………………。」
「ふむふむ、成程…。あいつを燃やし尽くしたらいいのね!任せなさい!」
「……………………。」
「わっ分かってるわよ、周りの被害はゼロに抑えるから!」
カインは若干不安ながらも、エリアに任せた。
「いくわよ~~、《天さえ焦がす灰燼の焔》!!」
エリアは魔法を発動すると、アジ・ダカーハの周りに超高温の炎が集まると、それは巨大な炎の柱になり、空まで伸びた。そして魔法が発動し終えると、そこには生物らしきものは何も残っていないかった。エリアの炎は、原子さえ残さず燃やし尽くす程の威力を誇る為、いくら再生能力を持っていたとしても、エリアの前では等しく塵と化すのだ。
9 特殊討伐個体その2
サイクロプスを討伐し終えてから更に数分、最初の時と比べるとなかなか見つからなかった。なので少し休憩しようとしたが、タイミング悪く次の討伐対象が現れた。討伐対象の正体はSSSランク魔物、アジ・ダカーハだった。
『ギャオオオオオオオオオオ!!!!』
アジ・ダカーハはこちらに気がつくとそれぞれの首からあらゆる属性の魔法を放ってきたが、カインは神聖魔法で防御した。しかし周りの地形やら環境やらメチャクチャになってしまった。
「《魔を縛る聖なる茨》」
アジ・ダカーハの足元から白色の茨が何本も伸びてきて、体を拘束した。
『グゥゥゥゥゥガァァァァァァァ!!!!』
しかし、アジ・ダカーハの九本ある首のうち、黒色の首が何か魔法を発動すると、茨が破られてしまった。すると、青色と赤色の首が火属性と水属性のブレスを放ってきた。カインはブレスが直撃するまでの時間、思考を巡らせた。このまま防御もできるが、そうするとまた地形やら環境やら木っ端微塵になってしまう。かといってこのまま直撃したらタダじゃ済まない。そこでカインは、ある事を思い付いた。そしてカインはとある魔法を発動した。
「《魔を反する超空間》」
すると、ブレスがたちまち金色の粉に変わり、そして粉が集まって沢山の光の槍となり、アジ・ダカーハを貫いた。
『グギャァァァァァァァァァ!!!!』
カインが発動した《魔を反する超空間》は、相手の魔法攻撃を術者の魔力に変換し、さらに攻撃魔法へと変換し、敵に放つ対魔法攻撃の魔法である。これなら被害をゼロへ抑えつつ、さらに相手に攻撃も出来るという、この状況では効果抜群だ。しかし、先ほどの攻撃で瀕死の状態まで追い込んだ傷が、何と徐々に塞ぎ始めていた。魔法を使った様子が無かったことから、突然変異した時に入手したスキルの効果だろう。
「《聖なる槍》×1000」
カインはすかさず攻撃魔法を発動し、再生する隙を与えなかった。魔法の攻撃が終わると、アジ・ダカーハはもう原型をとどめていないとてもグロい見た目になっていた。しかし、また再生が始まった。どうやら肉体が残っていれば、たとえ肉片でも再生できるようだ。するとカインは、ある対抗策を思い付いた。そして彼は召喚魔法を発動した。
「《眷属召喚 火焔霊女神エリア》」
そして召喚されたのは、炎の精霊王エリアだ。
「ふふん!ようやく私の出番ってわけね!」
エリアは召喚された事でとても上機嫌の様だった。
「…………………。」
「ふむふむ、成程…。あいつを燃やし尽くしたらいいのね!任せなさい!」
「……………………。」
「わっ分かってるわよ、周りの被害はゼロに抑えるから!」
カインは若干不安ながらも、エリアに任せた。
「いくわよ~~、《天さえ焦がす灰燼の焔》!!」
エリアは魔法を発動すると、アジ・ダカーハの周りに超高温の炎が集まると、それは巨大な炎の柱になり、空まで伸びた。そして魔法が発動し終えると、そこには生物らしきものは何も残っていないかった。エリアの炎は、原子さえ残さず燃やし尽くす程の威力を誇る為、いくら再生能力を持っていたとしても、エリアの前では等しく塵と化すのだ。
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