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一(立花視点)
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私の人生において、悪いことはだいたい金曜日に起こった。
八菱銀行に就職して五年が経ち、ここ渋谷支店に異動を命じられたのも金曜日だった。着任して二か月後に、大口運用先である渋谷区から「悪いんだけど、預金口座を他行にさせてもらうよ」と 言われたのも金曜日だった。すべては前任のせいなのだが、銀行でそんな言い訳は通用しない。他に大口運用ができる体力のある取引先もない。そしてまた、忌々しい金曜日がやってきた。私は首から広尾小学校PTAのネームホルダーを下げ( PTAのお母様から「名前が記入されていませんよ」と叱られ、立花と名前を記入した)、小学校地下二階で、悪魔と対峙していた。
場所は給食室のはずだ。記憶の最後、廊下で注射をされた時に目に入った文字が『給食室』だったからだ。調理実習に来ているわけではない。小学校は十五年前に卒業して以来、足を踏み入れていなかった。私は調理される側だった。今こうして、まな板の上に置かれている。
「さて。どう、さばこうか?」
板前の恰好をした女性が、片手で包丁をくるくるとまわしている。包丁は牛を一頭さばけそうな程の大きさだった。人間も易々と切れるだろう。私は叫ぼうとした。しかし口が動かない。全身も動かない。首元にされた注射のせいだろう。目も自由に動かすことができず、私はただ女性を見つめるしかできなかった。
「今まで愚直に働いてきて良かったよ。出てくるもんだ、都会には。昔は十年皿洗いをしないと厨房に立てなかったけど、時代は変わったね。変化が一番先に起こる東京ってのは、やっぱり良い街だよ」
確かに彼女は素敵だった。切れ長の目、艶やかで白い肌、高身長で、すらっと伸びた手足。薄暗い給食室で寿司職人の格好をしているのは、何かの間違いだと思いたい。彼女は幸運の女神が残した後ろ髪をしっかり掴んだらしい。彼女の爪を垢を煎じて、住宅ローンの返済に追われている銀行員たちに飲ませてやりたい。 唯一いただけないのは『人肉寿司』というメニューを看板料理にしようとしていることだった。
「もうあんたに言ってもしょうがないか。死んでるもんね」
生きている、と声に出したかった。しかし全身が動かない今、彼女にとっては死んでいるように見えるのだろう。取引先の葬儀業者から聞いた話を思い出した。人は死んだときに目を閉じると思われている。しかし実際は目を開けたまま亡くなることの方が多い。だから七万円という高価な死化粧のオプションが追加される。葬式の時に目を開けた故人と対面するのが恐ろしいからだ。まったくもって不愉快だった。こうして調理台で横になり、寿司職人のネタになるきっかけである、数日前の区役所に入って行った。
・・・
あの日も雨が降っていた。梅雨特有の嫌な天気で、降ったり止んだりを繰り返す日が続いていた。天気予報の『〇時から雨』は当てにならず、区庁舎に到着した時も、パンツスーツの裾が濡れていることに不快感を覚えていた。私は第一庁舎に入り、受付の女性に名前を告げた。
「しばらくお待ちください」
表情のない声で言い、内線で会話を始めた。彼女は人形のような冷たい美しさを放っていた。肩につくかつかないかの茶髪、事務職の制服、何がそうさせているか分からないが、どこか機械と話しているような印象を与える娘だった。
案内された八階の会議室に入ると、不快指数はいくぶんか和らいだ。冷房が効いていたこともあるが、中に座っていたのが好青年だったのだ。
「あ、立花さんですか。八菱銀行の担当者さんですね」
彼は立ち上がった。ぱりっとした白いワイシャツの上からは、細いが程よく鍛え上げられた身体が見て取れる。大きな茶色い目が、眼鏡の奥で輝いていた。興味津々といった表情だ。何者にもこの手の表情を向ける種類の人間がいる。相手の懐に飛び込むことに長けた性格、は、それだけで人生がイージーモードになる。目の前の爽やかイケメンも、その類のようだ。
「はい。黒崎の後任です。ご挨拶が遅れて、すみません」
名刺を渡しながら、もっと早く引継ぎの挨拶に来ればよかったな、と心で思った。しかし着任後にトラブルが発生し、後回しになっていたのだ。法人営業は結婚生活と似ている。相手が静かにしている時は安泰だと思っていたら、陰でとんでもないことをしていたりする。
「いえいえ。僕は高宮です。課長も同席をと思ったのですが、不在にしておりまして」
「構いませんよ。急にお伺いしたのは、こちらですから」
私は椅子に座り、彼から受け取った名刺を机に置いた。そうして、すぐさま本題に入った。
「他行さんに乗り換えされるという話ですが」
「ずいぶんと性急ですね」
向かいに座る彼は、驚いた表情をした。通常の銀行員は雑談から入るからだろう。九割が雑談、最後の一割で取引の話、回答は後日というのが定石だった。これを覆したのは、こちらも本気で交渉をしようとしているという決意を示すつもりでもあった。
「はい。お電話では、東京信金が書類の手続きをすべてやってくれる、と仰っていましたね」
「そんなものは建前ですよ。課長が前から愚痴っていたんです。八菱さんは支店長代理を担当者につけてくれるけど、全く来ない。信金さんの担当は新入行員だけど、一生懸命で健気だって。しかもその子、新垣結衣に似ているんですよ。課長のお気に入りです」
「私のような二十七歳は減価償却が進んでいますからね。指導を担当している水瀬を連れてきましょうか? 二十二歳ですよ。男だけど」
彼は軽く笑った。しかし瞳は、冷ややかな光を宿したままだった。
「立花さんは北川景子と深川京子を足して二で割った感じかな。素敵ですよ」
「でも他行の付け替えを防ぐまでには至らないってわけだ」
控えめなノックの音がして、先程の受付の女性が入って来た。彼女はペットボトルのお茶をテーブルに二つ置き、彼にメモ用紙を見せた。彼はため息を付き、「後でかけなおすって言っておいて」と彼女に言った。彼女は無言でうなずいた。口を開くのは一日に四回と決めているのかもしれない。扉から消えていく彼女の姿を見つめながら、彼は言った。
「広尾小学校で、怪奇事件が起きているんです」
私はアホかと思った。信金に接待漬けにされて脳みそがふやけているんですか、と舌の先まで出かかったが、なんとか別の言葉を引き出すことに成功した。
「広尾? あの高級住宅街の」
「ええ。渋谷区の住民税にもっとも貢献している地域ですよ。我が区の給料はご存知だと思いますが、うちの職員でそんなところに住んでいる人はいません」
彼は微笑んだ。柔和で心安らぐ笑みだ。しかし紡がれる言葉は穏やかではなかった。
「先生が次々と辞めていってしまうんです。担任がころころ変わると、小学生のクラスって荒れるんです。五年生なんて、親が交替でクラスを見張っているくらいですよ。渋谷の共働き世帯は七割を越える。仕事にならないって苦情が、親から殺到しているんです」
先生は人手不足だと聞く。かつてなりたい職業にランクインしていたが 今ではユーチューバーや プロゲーマーなどがランキングランクインしているらしい。私はお茶を飲んだ。よく冷えている。それは蒸し暑さで乾いた喉を潤し、交渉への活力を与えてくれた。
「その事件とやらを解決すれば、乗り換えをしないでくれるんですか」
「考えてあげても良い。あ、課長の言葉ですよ」
太い声は、課長の物まねだろうか。心が優しい彼に、悪役は似合わない。
「これでもだいぶ食い止めているんですよ。いくら何でも担当が変わったばかりにかわいそうだ、って。でも東京信金さんは、記入まで全部やってくれるって言うから」
メガバンクと違い、地銀や信金は手続きがゆるい。それは金融庁にとっては敵であるが、顧客にとっては利益でしかない。私はまだ、お客様サービス課のパートのおばちゃんたちとは人間関係が出来ていない。その中でこんな無茶を言っては、今後の銀行員人生に差し支えるだろう。私は言った。
「分かりました。でも日中は仕事があるから、動けるのは夕方から閉門までですよ」
「広尾小学校のPTAの方に伝えておきますね。詳細は、現地で教えてもらえると思います」
天使のように見事な笑みが、彼の顔に浮かんだ。目じりは下がり、歯並びは端正で、鼻のかたちも良い。この笑顔を見られたなら、怪奇事件でもなんでも解決できる気がした。
「あ。行かれるのって立花さん一人ですか?」
「指導担の水瀬も連れて行こうと思います。どうしてそんなことを聞くんですか」
「警察の方は、必ず二人一組で行動しますから」
彼はそれが当然とばかりに言った。高級住宅街の小学校に似つかわしくない物騒な単語が出てきて、私は驚いた。
彼は何かを知っている顔つきをしていた。役所の人間が黙るときは二パターンしかない 。何も考えていない時か( 今日の夜ご飯どうしようとか、洗濯物を取り入れたかなとか、LINEを返信したかな)、 やばい人種だからあまり関わらないでおこうというときか。彼の沈黙は、間違いなく後者だった
「前任の方が言っていたのですよ」
彼は沈黙になれていなかったらしく、口を開いた
「後任の立花って奴はやばいから。不動産屋に見せかけてアダルトビデオの店をやっていた取引先に乗り込んで、監禁されたけど、無傷で帰ってきたって。あと引きが強いから気をつけなって。何かあったら絶対彼女に言え。そうすれば絶対に解決するからって」
私は鼻を鳴らした 美少年に褒められて悪い気分にはならない。しかし、だからと言って「最後なのでお願いします」と言って仕組債を買わせたこと、その値下がりがすごいこと、「付け替えは僕が異動してからにしてください」と言っていたことは、許せたわけではない。
八菱銀行に就職して五年が経ち、ここ渋谷支店に異動を命じられたのも金曜日だった。着任して二か月後に、大口運用先である渋谷区から「悪いんだけど、預金口座を他行にさせてもらうよ」と 言われたのも金曜日だった。すべては前任のせいなのだが、銀行でそんな言い訳は通用しない。他に大口運用ができる体力のある取引先もない。そしてまた、忌々しい金曜日がやってきた。私は首から広尾小学校PTAのネームホルダーを下げ( PTAのお母様から「名前が記入されていませんよ」と叱られ、立花と名前を記入した)、小学校地下二階で、悪魔と対峙していた。
場所は給食室のはずだ。記憶の最後、廊下で注射をされた時に目に入った文字が『給食室』だったからだ。調理実習に来ているわけではない。小学校は十五年前に卒業して以来、足を踏み入れていなかった。私は調理される側だった。今こうして、まな板の上に置かれている。
「さて。どう、さばこうか?」
板前の恰好をした女性が、片手で包丁をくるくるとまわしている。包丁は牛を一頭さばけそうな程の大きさだった。人間も易々と切れるだろう。私は叫ぼうとした。しかし口が動かない。全身も動かない。首元にされた注射のせいだろう。目も自由に動かすことができず、私はただ女性を見つめるしかできなかった。
「今まで愚直に働いてきて良かったよ。出てくるもんだ、都会には。昔は十年皿洗いをしないと厨房に立てなかったけど、時代は変わったね。変化が一番先に起こる東京ってのは、やっぱり良い街だよ」
確かに彼女は素敵だった。切れ長の目、艶やかで白い肌、高身長で、すらっと伸びた手足。薄暗い給食室で寿司職人の格好をしているのは、何かの間違いだと思いたい。彼女は幸運の女神が残した後ろ髪をしっかり掴んだらしい。彼女の爪を垢を煎じて、住宅ローンの返済に追われている銀行員たちに飲ませてやりたい。 唯一いただけないのは『人肉寿司』というメニューを看板料理にしようとしていることだった。
「もうあんたに言ってもしょうがないか。死んでるもんね」
生きている、と声に出したかった。しかし全身が動かない今、彼女にとっては死んでいるように見えるのだろう。取引先の葬儀業者から聞いた話を思い出した。人は死んだときに目を閉じると思われている。しかし実際は目を開けたまま亡くなることの方が多い。だから七万円という高価な死化粧のオプションが追加される。葬式の時に目を開けた故人と対面するのが恐ろしいからだ。まったくもって不愉快だった。こうして調理台で横になり、寿司職人のネタになるきっかけである、数日前の区役所に入って行った。
・・・
あの日も雨が降っていた。梅雨特有の嫌な天気で、降ったり止んだりを繰り返す日が続いていた。天気予報の『〇時から雨』は当てにならず、区庁舎に到着した時も、パンツスーツの裾が濡れていることに不快感を覚えていた。私は第一庁舎に入り、受付の女性に名前を告げた。
「しばらくお待ちください」
表情のない声で言い、内線で会話を始めた。彼女は人形のような冷たい美しさを放っていた。肩につくかつかないかの茶髪、事務職の制服、何がそうさせているか分からないが、どこか機械と話しているような印象を与える娘だった。
案内された八階の会議室に入ると、不快指数はいくぶんか和らいだ。冷房が効いていたこともあるが、中に座っていたのが好青年だったのだ。
「あ、立花さんですか。八菱銀行の担当者さんですね」
彼は立ち上がった。ぱりっとした白いワイシャツの上からは、細いが程よく鍛え上げられた身体が見て取れる。大きな茶色い目が、眼鏡の奥で輝いていた。興味津々といった表情だ。何者にもこの手の表情を向ける種類の人間がいる。相手の懐に飛び込むことに長けた性格、は、それだけで人生がイージーモードになる。目の前の爽やかイケメンも、その類のようだ。
「はい。黒崎の後任です。ご挨拶が遅れて、すみません」
名刺を渡しながら、もっと早く引継ぎの挨拶に来ればよかったな、と心で思った。しかし着任後にトラブルが発生し、後回しになっていたのだ。法人営業は結婚生活と似ている。相手が静かにしている時は安泰だと思っていたら、陰でとんでもないことをしていたりする。
「いえいえ。僕は高宮です。課長も同席をと思ったのですが、不在にしておりまして」
「構いませんよ。急にお伺いしたのは、こちらですから」
私は椅子に座り、彼から受け取った名刺を机に置いた。そうして、すぐさま本題に入った。
「他行さんに乗り換えされるという話ですが」
「ずいぶんと性急ですね」
向かいに座る彼は、驚いた表情をした。通常の銀行員は雑談から入るからだろう。九割が雑談、最後の一割で取引の話、回答は後日というのが定石だった。これを覆したのは、こちらも本気で交渉をしようとしているという決意を示すつもりでもあった。
「はい。お電話では、東京信金が書類の手続きをすべてやってくれる、と仰っていましたね」
「そんなものは建前ですよ。課長が前から愚痴っていたんです。八菱さんは支店長代理を担当者につけてくれるけど、全く来ない。信金さんの担当は新入行員だけど、一生懸命で健気だって。しかもその子、新垣結衣に似ているんですよ。課長のお気に入りです」
「私のような二十七歳は減価償却が進んでいますからね。指導を担当している水瀬を連れてきましょうか? 二十二歳ですよ。男だけど」
彼は軽く笑った。しかし瞳は、冷ややかな光を宿したままだった。
「立花さんは北川景子と深川京子を足して二で割った感じかな。素敵ですよ」
「でも他行の付け替えを防ぐまでには至らないってわけだ」
控えめなノックの音がして、先程の受付の女性が入って来た。彼女はペットボトルのお茶をテーブルに二つ置き、彼にメモ用紙を見せた。彼はため息を付き、「後でかけなおすって言っておいて」と彼女に言った。彼女は無言でうなずいた。口を開くのは一日に四回と決めているのかもしれない。扉から消えていく彼女の姿を見つめながら、彼は言った。
「広尾小学校で、怪奇事件が起きているんです」
私はアホかと思った。信金に接待漬けにされて脳みそがふやけているんですか、と舌の先まで出かかったが、なんとか別の言葉を引き出すことに成功した。
「広尾? あの高級住宅街の」
「ええ。渋谷区の住民税にもっとも貢献している地域ですよ。我が区の給料はご存知だと思いますが、うちの職員でそんなところに住んでいる人はいません」
彼は微笑んだ。柔和で心安らぐ笑みだ。しかし紡がれる言葉は穏やかではなかった。
「先生が次々と辞めていってしまうんです。担任がころころ変わると、小学生のクラスって荒れるんです。五年生なんて、親が交替でクラスを見張っているくらいですよ。渋谷の共働き世帯は七割を越える。仕事にならないって苦情が、親から殺到しているんです」
先生は人手不足だと聞く。かつてなりたい職業にランクインしていたが 今ではユーチューバーや プロゲーマーなどがランキングランクインしているらしい。私はお茶を飲んだ。よく冷えている。それは蒸し暑さで乾いた喉を潤し、交渉への活力を与えてくれた。
「その事件とやらを解決すれば、乗り換えをしないでくれるんですか」
「考えてあげても良い。あ、課長の言葉ですよ」
太い声は、課長の物まねだろうか。心が優しい彼に、悪役は似合わない。
「これでもだいぶ食い止めているんですよ。いくら何でも担当が変わったばかりにかわいそうだ、って。でも東京信金さんは、記入まで全部やってくれるって言うから」
メガバンクと違い、地銀や信金は手続きがゆるい。それは金融庁にとっては敵であるが、顧客にとっては利益でしかない。私はまだ、お客様サービス課のパートのおばちゃんたちとは人間関係が出来ていない。その中でこんな無茶を言っては、今後の銀行員人生に差し支えるだろう。私は言った。
「分かりました。でも日中は仕事があるから、動けるのは夕方から閉門までですよ」
「広尾小学校のPTAの方に伝えておきますね。詳細は、現地で教えてもらえると思います」
天使のように見事な笑みが、彼の顔に浮かんだ。目じりは下がり、歯並びは端正で、鼻のかたちも良い。この笑顔を見られたなら、怪奇事件でもなんでも解決できる気がした。
「あ。行かれるのって立花さん一人ですか?」
「指導担の水瀬も連れて行こうと思います。どうしてそんなことを聞くんですか」
「警察の方は、必ず二人一組で行動しますから」
彼はそれが当然とばかりに言った。高級住宅街の小学校に似つかわしくない物騒な単語が出てきて、私は驚いた。
彼は何かを知っている顔つきをしていた。役所の人間が黙るときは二パターンしかない 。何も考えていない時か( 今日の夜ご飯どうしようとか、洗濯物を取り入れたかなとか、LINEを返信したかな)、 やばい人種だからあまり関わらないでおこうというときか。彼の沈黙は、間違いなく後者だった
「前任の方が言っていたのですよ」
彼は沈黙になれていなかったらしく、口を開いた
「後任の立花って奴はやばいから。不動産屋に見せかけてアダルトビデオの店をやっていた取引先に乗り込んで、監禁されたけど、無傷で帰ってきたって。あと引きが強いから気をつけなって。何かあったら絶対彼女に言え。そうすれば絶対に解決するからって」
私は鼻を鳴らした 美少年に褒められて悪い気分にはならない。しかし、だからと言って「最後なのでお願いします」と言って仕組債を買わせたこと、その値下がりがすごいこと、「付け替えは僕が異動してからにしてください」と言っていたことは、許せたわけではない。
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