【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜

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第1章 幕開けは復讐から

18 各種族の寿命

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「……で、どうして誘拐なんてされたのですか?」
「その前に、あの五人と黒幕はどうなったー?」
「ちゃんと騎士団に突き出しましたよ。証拠もあるので問題なしでした。それで、何でですか?」

 宮に帰って暇つぶしにでもと、書庫の方に向かって歩いていると途中で待ち構えていたルーに捕まってしまった。いやー、ご立腹だねぇ……

「なんとなく、気分だよ。面白そうだったからねぇ」
「だからといってわざわざ首を突っ込まなくても良いでしょうに」

 別に俺の自由だし、と開き直ってそのまま廊下を走って逃げた。うしろではルーが溜め息をついているのが気配で分かる。

 ガラス窓より透明度が高く仕切りや柱もないから、廊下に出れば海中が綺麗に見える。この宮って、日本の昔話に出てきた竜宮城みたいな雰囲気なんだよね。たぶんこちらの方が全然大きいけどね。イメージはそんな感じ。
 それより、気が付いたらかなり時間が経過していたらしく今はもう夜なんだよね。すごく長く感じた一日だったよ。精霊は眠る必要がないけど、やっぱり寝たいから……せっかく書庫に向かってるんだし、書庫で寝よっかなー? 俺は読書も寝るのも好きだからちょっと改造して書庫に寝るスペースを作ってあるんだよねぇ。

 読書と寝るのが好きな人にとって夢の空間だよね。贅沢でしかない。この紙とインクの匂いが落ち着くから大好き。

「転生してから書庫に来たのは初めてだね。だから桜井渚としてここに来たのは初めてだー」

 広いね。ちゃんと書庫だけど宮の雰囲気が壊れないように造られてる。蔵書は場所にもよるけど大体五千万冊くらいはどこもある。初代精霊王の時代からずっとある宮だからね。ジャンルも幅広く、物語とかはどの宮にも置いてるけど水の精霊に関する資料とか、水にまつわるものはこの宮にしか置いてない。他の宮も同じ感じ。

「何の本を読もうか。……あ」

 呪いのことについて調べよ。精霊殺しによる呪いは過去にもあったけど、数は限りなく少ない。精霊が殺されるような状況になることがまず異常だからね。無理矢理捕まえようとすれば精霊に殺される可能性もあるし、魔族やエルフはともかく人間が簡単に出来ることではない。それでもたまーに、精霊を倒せるくらいの実力者が現れて、別の所に使えば良いであろうその実力を精霊殺しのために使う人も存在した。

 今回の件は人間じゃなくてエルフや魔族が殺した可能性もあるけどね。エルフや魔族、精霊と共存してるからかこの国の人間の平均寿命は二百歳くらいだけど、魔族やエルフはもっと長生きでそれぞれの特性もあるから武器なしだと人間より強い。

 長生きな順に言うと精霊王、大精霊、中位精霊、下位精霊、魔族やエルフ、そして人間。魔族とエルフは同じくらいだったはずだよ。つまりこの世界では俺が一番長生きなんだよね。もう三、四百歳くらいだったはずだけど、まだ千年くらいは生きるよ。寿命まで生きられたらだけどねー。精霊王が殺されるっていうのは前例がないから、この先果てしなく長い人生を歩むことになるだろうけど。
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