【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜

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第2章 亜麻色の光

1 国民的アイドル

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 感動の再会。それはどのような場面に当てはまるのか俺は知らない。だってそんな再会したことがないから。死別した家族との再会? 喧嘩別れしたカップル? 十年ぶりに再会した幼馴染? 色々あるだろうね。

 実際に体験したことはない。そんなものは所詮物語の世界の話だと思ってた。でももし、この世界には存在していない人でも一人だけ会うことができると言われたら。
 そしたら俺が選ぶのはきっと、親でも兄弟でも友人でもなくて───

 ◇

「おはようございます、ナギサ様」
「随分と眠そうだな?」
「二人が元気なだけじゃないの? 今日の俺は寝不足なんだよ……」
「はよ。新学期早々寝不足で登校するとは相変わらずマイペースなやつだな」
「うるさーい」

 昨夜の夏祭り、たくさん花火が上がっていた。それにはしゃぐ精霊達を眺めていたら寝るのが遅くなり、寝坊しそうになったからルーに叩き起こされた。他人に起こされると眠くなるんだよねぇ。

 でもさ、花火って綺麗だよね。火薬は戦争で使われることも多くて誰かを殺すことが出来るものだけど、時に誰かを生かすことも出来ると思う。

 花火がこの世界にあるのは知ってた。だって銃やライフルが普通にあるし。銃やライフルがあるってことは火薬も存在するに決まってる。それでいて行動力のある転生者が過去にいたとなれば、花火くらい思い付いても不思議じゃない。

「そうそう。今週の金曜日、放課後は空いてるか? 前に言ってた妹がその日に会いたいらしい」
「空いてるはずだから大丈夫だよ」
「じゃあ放課後、中庭に集合な。あと絶対妹のことを好きになるなよ」
「心配いらないって。その言葉はもう何十回も聞いた」

 そういえばそんな話もしてたよねー。ちょっと忘れていた。エリオットくんの妹さんの名前は聞いたことないんだけど、学力や身体能力の面で優秀なだけではなく、スタイル抜群、顔も可愛すぎるって聞いたことある。密かにアイドル扱いされているんだってさ。

 この話を最初に聞いた時は、アイドルなんてものをこの世界の人達は知っているんだなーって思ったよ。

「それはそうと……精霊王だと知られてもお前は人気だな。性格のせいか多くの人は怖がっていないし、いつも通りじゃないか?」
「うん。これは俺も予想外だったよ」

 もちろん良い意味で。そりゃあ全員が、今まで通りとはいかないだろうけどね? でもセインくん達の次くらいに仲良くしてた人とか、同じクラスの彼らはあまり変わらない。

「ナギサの日頃の行いだろ」
「えーっと、エリオットくん?それはどっちの意味?」

 褒めてるの? それとも貶してるのかなぁ?

「さあな。感じ方は人それぞれだろ」

 良いこと言ってる風だけどね? 良く分かったよ。少なくともエリオットくんは貶しているつもりだということが。

「お二人とも、早く教室に向かわないと遅刻しますよ」
「もうそんな時間なの? 早いねぇ」
「……早いねぇ、じゃないのですが」
「んー……俺は遅れて行くって先生に言っといて。ちょっと散歩してくる」

 またですか? と言うセインくんも、呆れ顔のランスロットくんやエリオットくんも、さすがに俺の行動に慣れてきたらしい。いきなりこんなこと言っても驚くことがなくなった。
 懐の広い? 友人を持つとさぼる側からしたらやりやすくて良いねー。
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